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地獄少女 三鼎 (完)

前作 地獄少女 の感想

前作 地獄少女 二籠 の感想

地獄少女 三鼎 次話
第1話「奪われた少女」
2008/10/4 17:00 東京MX

地獄少女 第3期です。この作品テーマで3期に突入できるということは、予想以上に人気なのでしょう。しかし、「二籠」はイマイチ私的にヒットしなかったので、さて「三鼎」はいかほどか。

注目は新キャラの御景ゆずきですね。今までも、閻魔あいとビジョンを共有するキャラはいましたが、今回はもっと踏み込んで、地獄少女そのもののような存在にも見えます。お風呂場でのあの絡みのシーン(…ごちそうさまでした(ぉ)や、EDにたくさん出てくる着物姿の少女たち・地獄少女姿のゆずき、などを見るといわゆる代替わり、ということのなのかもしれません。

で、ゆずき役の佐藤聡美の声が結構可愛くていいぞ? たぶん、初めて聴く声ですが、これから楽しみにしてます。

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第2話「籠ノ鳥」
2008/10/11 17:00 東京MX

地獄少女のお話は大抵そうだとも言えますが、今回の話は善悪の判断を完全に視聴者に委ねていますね。 あれは果たしてDVだったのか、そういうプレイだったのか。とりあえず、電気お仕置きの刑は面白すぎでした。

一つ言えることは、大人の情事に子供は首を突っ込まない方がいいということですか。 あの年頃で人妻に手を出すとはなかなかの上級者ですけどね(^^;)。まぁ、あれだけ色香を振りまかれちゃね…。

彼がまっすぐ突き進んでしまったのに対し、女の子のゆずきは「手を引け」と冷静なのが対照的で面白かったです。

ゆずきは、あいの「依り代」になっているようです。閻魔あいの実体はもう消えてしまったということでしょうか。 とすると、もう「お清め」シーンは見られないのでしょうか〜(そこか?)。OPを見ると、代替わりを意識させる作りになっていますね。

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第3話「腐った果実」
2008/10/18 17:00 東京MX

今回は、流す方も流される方もどっちもどっちかな…。コンサート中の懺悔はむしろやらない方が良かったな。あれがなければ、流される方に同情したけど。

地獄少女の地獄コンサート聴きたかった!:-) のとまみの歌と来た日には、それは恐ろしい…:-)

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第4話「兄貴」
2008/10/25 17:00 東京MX

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第5話「うつせみ」
2008/11/1 17:00 東京MX

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第6話「わたしのセンセイ」
2008/11/8 17:00 東京MX

真面目で大人しそうな子が実は性格悪かった、という話。出発点は、たぶんちっぽけな見栄と自己愛なんでしょうけどね。 彼女がこれ見よがしに首筋に絆創膏を貼ったり、嘘を並び上げたりするところが、女の恐ろしさですな。

それにしても、地獄に流されるシーンで地獄少女の脇腹にケリを入れた奴は初めてではないだろうか(笑)。 「はうっ」というらしくない地獄少女にリアクションに爆笑。「地獄に堕ちろ!」というのは最高の皮肉だよな〜。

複雑な心境の骨女に同情してしまいますね。 「あの人たちは、誰でもいいんです。自分を特別扱いしてくれる、大人ならね」という山童の台詞がぴりっと効いています。

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第7話「うそつき」
2008/11/15 17:00 東京MX

みんなうそつきでした、というお話。なるほど、そう来るか…。これはもう全員流してもいいような。流すときの、きくりの残忍な笑顔が印象的でした。

まぁ、ドライに考えれば、どうせ狂ってしまうなら母親を流したほうがよかったかもね…。それと、あんな外道の母親に田中敦子を使うなんて、もったいなさ過ぎる(笑)。

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第8話「隣」
2008/11/22 17:00 東京MX

今回もどっちもどっちかなぁ。今シリーズは、そういうコンセプトなのかな。とりあえず、犬ミミ地獄少女はかわいかったぞと。

ダブル地獄流しのオチかと思ったら、少なくとも命は助かってますね。どういう意図だろ。 そして、ゆずきはいつまで傍観者でいるのでしょうか。

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第9話「はぐれ稲荷」
2008/11/29 17:00 東京MX

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第10話「鏡の中の金魚」
2008/12/6 17:00 東京MX

今回は演出がすばらしい。観賞用の金魚――人の手による品種改良で仕立てられたそれは、きらびやかではあるけれども異様な風体をしているとも言える――と鏡に写った女の姿をダブらせて、母親が狂っていく様子をうまく見せてくれました。

セールスマンを地獄に流したところで問題解決にはならないのは息子も分かっていただろうけど、母親を棄てることはできなかったという選択でした。 継母かと思ったら、実母ではね…。唯一の救いは父親がまともらしいというところでしょうか。

だんだんゆずきが事件に関わっていくようになりました。でも、かなり控えめで、地獄流しを抑止するほどでもなく、彼女がそれをどう捉えているのはまだよく分かりません。

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第11話「滲んだ頁」
2008/12/13 17:00 東京MX

おお、まさかのトリプル地獄流し。…で、終わらないところが地獄少女ですね。安易な地獄流しが許されるなら、あの作家は他にも被害者が出ているわけで、いくらでも逆恨みされる可能性はありましたな。ろうそく4本立ちは圧巻。

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第12話「真夏のグラフ」
2008/12/20 17:00 東京MX

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第13話「六文燈籠」
2008/12/27 17:00 東京MX

とうとう、あいが完全復活。なぜ、憑依していたのか、なぜ、相手がゆずきだったのかは不明ですが…。

ゆずきは、今回初めて地獄流しを阻止しようとしましたね。その結果、目の前で親友が流されることになってしまいました。 もっとも、真山は最初からゆずきを流すつもりだったのかもしれませんが。

ところで、ゆずきが地獄の向こう側に行こうとしたときに止めた「柴田先生」って誰だっけ…?(^^;) 地獄少女のことをよく知っている柴田さんと言えば…あ、声同じだ…。なるほど、前作から10年以上経過しているということなのか。

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第14話「恨みの街角」
2009/1/10 17:00 東京MX

祝?地獄少女完全復活。「長襦袢を置いておくよ」でおなじみのおばあちゃんも復活、ってことで沐浴シーンも復活ですよ! やはりこれがないとね。

些細なことで転落してしまった子は気の毒ではあるけど、はい上がる力もなく楽な方に流されてしまった、という印象ですな。

もっと気の毒なのが、地獄流しを止めようとしているゆずき。 第一期で柴田パパが同じことをしていましたが、地獄流しをしようとしている人が事前に分かってしまう彼女のほうが、より悲劇的かも知れません。

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第15話「兎と亀」
2009/1/17 17:00 東京MX

くぎゅの妹キャラが、地獄少女に出てくるとはな〜。とろい妹だが、怖い。こういう何も言わない子のほうが怖い。 兄と理解し合ったと思いきや、兄は自分を見下したままだった事が分かって結局流してしまうわけですが…。 最後の放心したような笑いは、そんな兄でも優しいところがあったことを思い出したからでしょうか。

あの兄は、妹ラブな人なのかとも思いましたが(あいが焼いていた「やきいも」はそれに引っかけたのかと)、結局自分の失敗の憂さ晴らしをしようとしただけか。そのために地獄少女を利用しようとするなんて、同情の余地はないなぁ。

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第16話「誘惑の罠」
2009/1/24 17:00 東京MX

流した後(正確には地獄少女が見せた「未来」)のお話というのはかなり異色。面白い構成でした。

あの女性は流された男の彼女だろうと見ていましたが、彼の性癖を知った上でのお付き合いだったってのは予想以上。 「私と一緒に生きていきませんか、これからの人生」とまで演技で言えてしまうのが尋常ではない。まさに罠ですな〜。 「私のこと、好きになった?」この思いこみの激しいキャラ、桑谷夏子のキャスティングに納得(笑)。

件の幼女が妙におませさんだったので、彼女が流すのかと思ってしまいました。

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第17話「藁の中」
2009/1/31 17:00 東京MX

謎の多い(というか何も語られていない)山童の過去話…かな〜。彼の人間界との数少ない接点を描いたものではあります。

でも、「お母さん」が老いていたり、若かったりしたのはどうしてなのか、今ひとつよくわからなかったけど。ゆずきが訪ねて行ったときに若かったのは幻影なのか?

今回、地獄少女の出番が若干(ほんとに若干(^^;))多くて、しかも綺麗だったのが、ちょっとうれしい。

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第18話「スペシャルレディオ」
2009/2/7 17:00 東京MX

うーむ、ちょっと「ちぃちゃん」は純粋すぎたようです。とは言え、私も普段聴いているWebラジオにどの程度の台本があるかなんて知りませんが…。 あこがれの人の言葉が全部他人の考えた「台詞」だったと知ったらそれはショックかもしれません。でも、それで地獄に流されちゃな〜。

今回、誰を地獄に流すのか予想できませんでした。 「嘘」の言葉を語り続けた丈太郎なのか、それをさせた構成作家なのか、夢を壊すきっかけを作ったクラスメイトなのか…。 構成作家だと思ったんですけどね。夢を壊されつつも自分が好きな丈太郎が存在するには彼女が必要だと冷静に判断したところがむしろ怖いかも。 ラジオを布団の中に抱きかかえている描写が秀逸。丈太郎を「独占できた」ことに満足げなちぃちゃん…。 紅の紫を好演した悠木碧がいいっすね。

この脚本、三重野瞳なんですね。ちょっと驚いた。

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第19話「雪月花」
2009/2/14 17:00 東京MX

いやいや、身代わりに毒をあおるのは止めるだろう、と思って見ていましたが、地獄少女に匹敵するくらい特殊な家柄だったようです。 地獄少女に頼まなくても、流せるくらいの勢いでしたぞ。

というわけなので、話の内容がどうのというより、「抗えないさだめ」にスポットが当たった話でした。 とうとう、次期地獄少女はゆずきであることが宣告されてしまいましたね。なぜ、代替わりする必要があるのか、どうしてゆずきなのか、気になるところです。

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第20話「地獄博士対地獄少女」
2009/2/21 17:00 東京MX

そうか、つぐみは地獄少女になる可能性があったのか…。いまさら分かりました。

というわけで、地獄一家と成人したつぐみ、次期地獄少女を宣告されているゆずきが一堂に会して、「地獄博士」と対峙するという、極めて珍しい展開でした。

あいの「会いたかったのは私じゃない」というセリフは意味が分からなかったのですが、地獄博士が会いたかったのは母親だったのね。 確かに糸を引いた人間にあの世で会うのには、自分も地獄に行くしかないわけで。

つぐみが地獄流しを感知する能力を失っていないことはちょっと意外。必ずしも地獄少女になるとは限らない(かもしれない)という可能性が提示されたことは面白いですね。もしかしたら、誰かを地獄に流すことが、地獄少女になる条件の一つなのかも?

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第21話「うしろの正面」
2009/2/28 17:00 東京MX

これはまたヘビーな話で。なにがブラックかというと、地獄流しの後でまったく元に戻ってしまっている(ように見える)一家。 そして、それを見て安心してしまっているつぐみ。さらにそれを冷ややかに見ている地獄少女。背筋が寒くなる怖さと言えましょう。

「うしろの正面」と言えばもちろん「かごめ かごめ」ですが、かごめを「籠女」と書き、突き落として流産させた犯人はだれだ?という妊婦の恨みの歌だという説があるそうな。 その説でみると、今回の話は二重、三重の意味がありますね。果たして、うしろの正面、だぁれ?

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第22話「華と月」
2009/3/7 17:00 東京MX

地獄少女版「妖女の時代」ですね。双子の姉妹のうち、地獄に流されたのがどちらかなのか、分からないようになっています。 しかし、あいとの会話から、流されたのは純香だろうと思います。直接的な証拠としては、生き残った方に痣がなかったし。

ゆずきは、家庭環境や過去が分からないことで、ますます存在があやふやになっていますね。 そして前回の話を受け、「誰かを苦しめていた人間が地獄に流されたとき、ほっとした。…違う?」とゆずきを追い込むつぐみ先生。 地獄少女とは一定の距離を保っていると思われるつぐみの目的はなんなのでしょうか…。

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第23話「日暮れ坂」
2009/3/14 17:00 東京MX

今回の地獄流しはみずきが突き放したためか、詳しくは語られないものの、いろいろ想像させるものになっています。 流されてしまった彼、妹のことをもう少し考えれば別の選択があったと思うのですがね。

必死に地獄少女から離れようとするゆずきですが、ラストのアパートはゆずきの家?? 今まで出てきた室内のイメージとずいぶん違いますね…彼女はどういう存在なんでしょう。 つぐみももっと助けるのかと思いきや、非常に冷淡に見えますね。

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第24話「蜉蝣」
2009/3/21 17:00 東京MX

とうとう、ゆずきに死亡宣告です。これは怖い。前回彼女のアパートがボロボロだったことではっきりと分かりましたが、鋭い人は、両親がまったく登場しないことから分かっていたかもしれません。

今までの幻影は何のために見せていたのか、ということですが、地獄少女へステップアップ(?)するための準備ということなのでしょうかね。

あいが、カラスとともに電柱の上に留まっているシーンがものすごく印象的でした。カラスは神の使いと言われることもあるし、不吉な存在とされることもある。 黒い髪と黒いセーラー服に身を包んだ彼女自身もまた、カラスのように思えてきました。

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第25話「ゆずき」
2009/3/28 17:00 東京MX

不幸な境遇により死んだゆずきが、世の中への恨みを胸に、地獄少女と化す…。あいからゆずきへの世代交代は意外にあっけなく行われました。 愛らしい少女だったゆずきですが、氷のような地獄少女の視線にぞくっときます。

あいの手下だった骨女たちは去り、輪入道と、物言わぬ秋恵だけを供に「仕事」を始めるゆずき。いったいどんな最終回になるのか、とても楽しみです。

地獄少女 三鼎 前話
第26話「魂の軌跡」
2009/4/4 17:00 東京MX

地獄少女として活動を開始するゆずき。彼女の「いっぺん、死んでみる?」も氷のようでなかなかいいです。 しかし、彼女は地獄少女としての法を外れて、私怨で人を流そうとします。かつて、あいもそうしようとしたことがあったように…。

ここで、あいがゆずきから再びその責めを受け継ぎ、言わば終身の地獄少女の道を選択したことは、まったく予想外の展開でした。 「あなたはわたしなのよ」という言葉通り、それだけゆずきに自分自身を見出していたということなのでしょうか…。

第1話のように「唇から唇へと」運命を受け継ぐシーンは、青い彼岸花が咲き乱れる美しく幻想的なものでした。消えゆくゆずきに「大丈夫よ」と優しく囁き、抱き寄せるあい。 こんな表情はこの作品以来始まって以来ではないでしょうか。非常に印象的でした。

ラストがまた激辛。梓の復讐は完成し、さらにゆずきの恨みも晴らされることになりました。もちろん、あいの私怨ではなく…。こうして、恨みの念はこの世界から消えることなく因果は巡り続け、あいも地獄少女から解放されることもない…。