カズくんのオタおた日記日記
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GUNSLINGER GIRL (完)
GUNSLINGER GIRL 評価分岐点 GunslingerGirl私的紹介サイト(高崎さん) 放送当時から、作品のクオリティの高さに見合う評価が得られていなかったように感じるGUNSLINGER GIRL。その理由の一つは、少女が銃を持って人殺しをせざるを得ない状況に追い込まれている悲劇性が嫌忌されたのだと思います。 実際、私も最初見たときは結構引いてしまいましたが、決して面白がって(話題性のために)悲劇性を強調しているのではなく、丹念な演出でドラマを構築していることに気が付いてからは評価がぐっと上がりました(私の感想でも、途中からどかんと感想の分量が増えているのはそのためです)。「GunslingerGirl私的紹介サイト」では、その点を中心に丁寧にガンスリの魅力を紹介されています。 この演出の深さに気付いたのは、第2話のシーン。ちょうど、上記サイトのアニメーション版第2話のレビューにおいても指摘されています。 「ヘンリエッタは昼間に星を見たことを忘れているようで、ジョゼはこれにハッとする。アニメだけを一回見た人は、この時に流れるジョゼとヘンリエッタのやり取りの微妙さには気が付くことが出来ない。」という箇所。ここは全く同感で、まさにアニメを一回見た時は、このシーンを理解することが出来ませんでした。 もっと言えば、その前、ヘンリエッタがジョゼと昼の金星を見た思い出を手術台の上で回想し、涙を流すシーンがありますが、この涙が理解できませんでした。 涙と共に大切な思い出も消えてしまったんだと気が付いたのは、だいぶ後にもう一度第2話を見たときでした。 夜の天体観測のシーンで「ジョゼはこれにハッとする」んですが、決して愕然とというわけではなく、記憶を失うのはこれが初めてではないことをうかがわせます。同時に、不用意な反応でヘンリエッタを傷つけないようなジョゼの心配りでもあります。 また、昼間の金星を見たときには「ジョゼさんって何でも知ってるんですね」という台詞には何も答えなかったんですが、今度は「そうとも」と力強く答えているあたりも二人の間に流れた時間と、ジョゼの優しさが感じられるところですね。 上は私の解釈なので間違っているかも知れませんが、ガンスリの評価はこの第2話をどうみるかで分かれるような気がします。 なお、私はコミックを読んだことがありませんが、「GunslingerGirl私的紹介サイト」では原作との比較と言う形で書かれているのでその点も参考になりました。(2004/7/27 追記)
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