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2003年上半期終了アニメを三枚下ろし!

〜 IJK X(クロス)-Reviews 〜

(2003/10/17 更新)

2003年上半期のアニメがいくつか終了しました。よい区切りなので、ここでそれぞれの作品についてのまとめをしてみましょう。 さまざまな見方を比較するため、今回は二人の論客を招聘しクロスレビュー形式にしてあります。各人にそれぞれ作品についての批評と、5段階評価(5点が最高、1点が最低)をしてもらいました。 点数付けを行うのは本サイトとしては初の試みで、普段の甘々な感想とは異なりちょ〜っと辛口かもしれません。

評者紹介

I氏 … I(=私) 、カズくん。キャラ主体・演出重視で作品を見る。

J氏 … 眼鏡っ娘と岩手弁について一家言持つ。独自の視点を持ちながらも意外なキレを見せる。

K氏 … 作画に関して一家言持つ。シナリオに対しては理論的に迫る。先読みのK。

作品名 I氏 J氏 K氏
宇宙のステルヴィア スケールの割に冴えないシナリオと、しーぽんの自己中っぷりがどうにも我慢ならずに感想は中止。光太との恋愛の決着のみに注目していた。

結局、なんとなく亀裂を修復してしまった模様。金平糖の瓶など小道具が光った回もあったが、しーぽんの母親にも耐えがたいものがあった。双子みたいな母娘で、その意味で性格描写は一貫していたとは言える。光太には初佳の方をお勧めします。(2点)

ラスト近辺の話が全然理解できず、何やってるんだろうこいつら……と思いながら見ていたら、最終回でいきなり全員悟りきったような良い人になっていたので、怪しいヘッドギアを付けた人達が作っているのかと思いまいました。

とりあえずヒロインがとてもウザかったので、エロ同人誌で苛められているのを見て溜飲を下げようと思います。早くあんな女と別れた方が良いぞ、光太。(2点)

初回の歓迎会のシーンを見たときはイケると思ったんですが、恐ろしいまでに説得力のない展開の連続にどうしていいものやら。うのまことキャラは好きなんだけど、中身がなぁ。どいつもこいつもイライラする。脚本がこうだからこのセリフ、ってその態度はやめぃ!(2点)
HAPPY☆LESSON ADVANCE 終わりよければまぁまぁ良し、と言ったところ。最終回だけはきれいに終わっていた。ここまでできるなら、途中も手を抜かずにやって欲しかった。ポイントポイントできっちり活躍してくれたきーちゃんには満足。後はみなちゃんの出番をもう少し増やしてくれれば…(3点) 駄目。全然駄目。何が駄目って、あのチャイニーズ・新キャラ。あいつのせいで委員長が全然目立たなかった。この罪は重いよ。しかも拳法の構えをしているのに、あの主人公と良い勝負しているのも許せない。中国武術を使うんなら、あんなやつ瞬殺して当然だ!ブルース・リー先生が草葉の陰で泣いているぞ!おまけに、自分のことを「ウォン」と呼ぶなど、中途半端な中国語を使っているくせに、語尾に「アルヨ」を付けていない。もう最悪。中国4000年の歴史をナメるな!(1点) 白状します。ささむっつキャラ好きです。昔トレスして絵の練習してました。みんな同じ顔なんて言っちゃダメですよ?そんなわけで見てる分には幸せなんですが、またもや話というか、キャラというか、特殊すぎて共感するところが…。そもそもギャルギャルしいのダメなんで。(2点)
機動戦士ガンダムSEED 第1話で切ったが、その後「フレイがスゴイらしい」という評判を聞きつけ再び視聴。確かにフレイさんは凄かった。しかし、その後敵の手に落ちると失速。

物語としても、クルーゼの問いに何も答えられないキラ、父親と対決することなく終わってしまったアスラン、公私両面で微妙な立場のラクスなどなんら解決しないまま終了。(2点)

ガンダムは『Gセイバー』しか知りません。(-点) 星くず英雄伝の挿し絵じゃただの尻スキー呼ばわりされてた平井久司がサンライズでリヴァイアスと聞いたときゃびっくりしたもんですが、いまやガンダムでキャラデザです。大出世です。でも、尻はどこ?ちょりっとラクスがモロパンさらしたぐらいじゃ平井センセのリビドーは満たされんでしょ。次はもっとマイナー指向でぜひ。

脚本はコメントに困るぐらいのハッタリっぷりで、興味なし。(2点)

LAST EXILE 演出は派手で、凝った世界背景もあった。でもドラマはなく、設定をこなすのに精一杯(しかもこなしきれていないので、説明不足)と言う感じだった。(3点) あの作画レベルを最後まで保ち続けた事は凄いと思う。雰囲気も世界観も◎。だけど肝心のお話がなぁ……。

なんか製作スタッフの頭の中にある世界の断片だけを見せられた感じで、話が全然繋がりませんでしたし、登場人物が何故そういう行動をとるのか全然理解できませんでした。結局、EXILE って何んだったんですか?(2点)

コメントに困ります。魅力的なキャラと世界観。もの足りないのはシナリオだけ…って最近多くないですか?どうしてそこで宇宙船が出てくるかなぁ。もっと時間を使うべきキャラがいるだろう。久々の正統派萌えキャラが。ディーオとか、ディーオとか、ディーオとか。村田蓮爾キャラがもったいない。(3点)
住めば都のコスモス荘 Thirteen Sistersだけは見た。基本的にギャグが苦手なので…(-点) 全然期待しないで見ていたら、いつの間にかすっかり夢中になってしまいました。単なるギャグアニメだと思いきや、シリアスな話やホロッとさせる話もあって、しかもそれらが揃って高レベル。ラストまでダレることなく、一気に持って行った手腕は見事としか言いようがありません。それでいて深夜アニメならではのサービスシーンも何気に充実しており、文句の付けようが無い出来になっていました。

しいて欠点を挙げるとすれば、あまりにも綺麗に終わりすぎたので続編を作るのが無理そうって事くらいですか。久々の大ヒット作です!(5点)

いや、これほどとは。いい!毎回毎回さいこーでした。ラス前の振り返るドッコイダーったら、もう。オーバーデビルの腹から出てくるキングゲイナーとだって張れますよ。かっこえ〜。おむつのくせに。スタッフがほんとこの作品好きなんだろなぁ。久々に最終回で寂しい思いしましたよ。続かないの?(5点)
スクラップド・プリンセス まったく盛り上がらない最終回だった。パシフィカの今までの思いと、結末がリンクしていないのが問題。

前半は運命の重さに凹みそうになりながらも三兄妹で支え合って生きていく、というスタンスが明快で良かった。しかし、後半はカスール三兄妹の動きが止まり、フューレのエピソードも展開に生かされた形跡なし。

点数は前半と、ゼフィリスに捧げます(4点)

……え?ピースメーカーって、あれで終わり?うわ盛り上がらない最終回だったなー。

3人+1人でドタバタ珍道中をやっている時はあんなにも面白かったのに、どこでどう間違っちゃったんでしょうね。後半、回を追うごとにテンションが下がっていきましたよ。最後の方なんか、本編よりも DVD の宣伝の方が面白かったもんなー。

絵も綺麗だし、雰囲気作りも声優の演技も上手かったと思うので、この程度に収まってしまったのは残念でなりません。(3点)

どうして皆さん、世っ界の平和をま〜もるためっ!とか好きですか。これ義妹ものですよねぇ。おっかしいなぁ。「妹の力はxxxじゃないと発揮されない!」とかで兄貴(仮)がもだえるとか、ないの?身近にドラマしようよ。1話の「好きだよ」はどこいったんですか。

モグタン絵とは似ても似つかないキャラデザでしたが、これはこれで。ごちそうさま。(3点)

おねがい☆ツインズ 美しく丹念に描かれた背景、絶妙のタイミングで流れ出すBGMに乗せて展開する甘酸っぱい恋愛物語。だから、肉親かもしれないという前提になっていた青い瞳というトリックを明かしてささやかに終了する…それでよしと思っていたのに、その最低限のラインすら叶えられないとは。

深衣奈と樺恋の立場が逆でもなんの問題もない脚本、さらに他の面子がほとんど絡んでない(晴子って何しに出てきたの?)といった不満も、最終回の失望の前にはすべて無意味です。今期がっくり度ナンバー1。点数は木崎湖の風景に捧げます。(3点)

血が繋がっていなければハーレム、繋がっていれば修羅場、というアイデアは素晴らしかったんですが、蓋を開けてみれば単なる不幸の自慢大会みたいな話ばっかりで、全然ドキワクできませんでした。

唯一ハァハァできたのは、メガネ姿が麗しい副生徒会長さま なのにオカマ野郎とくっついて、あっさり退場してしまったのにはガッカリですわ。あれで見る気が一気に失せたね。

本来なら1点にしたいところですが、副会長に免じて+1点、そして放映終了前に「LOVERS」が発売された事実に+1点です。あのドリーミングなオチよりも、こっちの方が驚きでした。(3点)

君たち下半身に血が行き過ぎ。見てる側よりリビドーたぎらせてどうするつもりかね。冷める冷める。

作画が今ひとつ冴えなかったのも残念。羽音たらくキャラ動かすのは大変かもしれませんけど、手数を減らすとなんだか低予算深夜アニメに見えてくるから不思議なもの。やっぱりLOVERSですか?

あ、でも何しに来たのかわからん陸上少女はよかったです。そそ、ジャージのエリは立ててね。(2点)

総評

予想外に辛口になってしまったレビューに驚いています。いや、本当に予想外だったのは最終回で大コケした作品が多かったこと。少なくとも私(カズくん)はすてプリとおねツイは褒めて終わる予定でこの企画をスタートしたのですが…。評価者が特別に辛口だったのではなく、辛口にならざるを得ないデキだったと申し上げておきます。

そんな中、J氏とK氏が絶賛しているのが「ドッコイダー」。私には絶賛するような作品がなかった以上、2003年上半期最優秀作品は「住めば都のコスモス荘」であると言わざるを得ないでしょう。機会があれば見てみたいと思います。

下半期に期待する番組

最後に、I,J,K氏のそれぞれの視点が見えた(かな?)ところで、下半期に期待する番組を挙げてもらいましょう。

I氏

J氏

K氏