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英國戀物語エマ (完)

英國戀物語エマ 前話次話 ヴィヴィにはかき回して欲しい
第2話「二つの世界」
2005/4/10 00:30 tvk

感想はスルーしようかと思っていましたが、2話で上流階級の面々が登場。画像の二人はウィリアムの妹たちで、左が大原さやか声でおっとりタイプのグレイス、右が水橋かおり声の勝気でおませなヴィヴィアン。なかなかおいしいところが揃っています。

そしてエマさんのライバル?になるエレノア嬢が登場。これが社交界デビューも初々しく、また日傘をめぐって一喜一憂する様がかわいらしくてよろしいです。果たしてウィリアムとの関係はどうなるのか…。身分の差があるとはいえ、彼の関心はすっかりエマさんに向かっている現状では、なかなか大変そう。個人的には上流階級の人たちを応援したいですね:-)

英國戀物語エマ 前話次話 異国の王子様に興味津々
第3話「告白」
2005/4/17 00:30 tvk

今度はウィリアムに強力なライバルが登場。金持ちにはより金持ちを、というわけでインドの王子様が相手です。 そのエキゾチックな風貌に、我らがヴィヴィちゃんもはしゃいでしまいます:-)

この王子様、お金持ちなだけではなく、エマに対して言いたいことをさんざん言った後で「…というのを伝えたかったのもあるけど、とにかく、会いたかっただけなんだ」と退いてみせ彼女に断らせないようにするなど、なかなかの策士。 しかも、顔を褒められるのはうれしくないと知るや、わざわざ作らせた贈り物を断念するとは、ウィリアムとは大違いです。 エマさんの「今日はお一人なんですね」というのは、微妙に皮肉が入っているような気もしなくもないけど、その失点分を補って余りあるスマートさでしょう。

実の妹にまで「ウィル兄さまの友達とは思えないわ〜」と言われてしまうウィリアム坊ちゃま、ピ〜ンチ。

英國戀物語エマ 前話次話 そっと盗み見るエレノア嬢。かわいいですね。
第4話「ミューディーズ」
2005/4/24 00:30 tvk

長いドレスの裾を翻してテニスをするヴィヴィ嬢がいいー。お兄様の飲み物も奪っちゃうお転婆ぶりもまたキュートですよ。彼女をメインに話を一本作ってくれないかな:-)

そこへエレノア嬢が、グレイス嬢に連れられて登場。ウィリアムにテニスを教えてくれとせがみます。結構、積極的ですね。にぶちん(もしくはエマ一筋)のウィリアムはなにも感じていないようですが、彼女にとっては初めて出会った殿方。上気した頬もかわいらしく、夢中になってメイドにウィリアムのことを語る姿もよいよいです。ありゃ、メイド連中で大いにうわさになること間違いなしですな:-)

ところで頭のよいアーサーは、周囲の思惑も感じ取っているようです。別にグレイスさん自身は打算ではなく、普通にエレノア嬢とお友達しているだけだと思いますが…。

さて、本筋のウィリアムとエマさんの仲は微妙に進展、か。まぁ、くっつくにはあと100年くらい掛かりそうですが(笑)、いい雰囲気です。

英國戀物語エマ 前話次話 なかなか微妙でよろしい
第5話「晩餐会」
2005/5/1 00:30 tvk

ジョーンズ家のガバネス(女家庭教師)だった、ケリー老婦人の昔々の戀物語。 アルとの微妙な関係を、当時の英国の暮らしぶりの描写に包んで描いていて、いい味出してます。 味といえば、英国の料理はあまりおいしくないと聞きますが、エマさんの料理はうまそうだったな〜。

残念ながら、上流階級サイドはジェントリの方々がスヌーカーに興じるシーンのみ。次回はエレノア嬢や、ヴィヴィアン嬢の出番はあるでしょうか?:-)

英國戀物語エマ 前話次話 立ち位置とか視線とか、いい構図です
第6話「訪問」
2005/5/8 00:30 tvk

エマさんもだいぶ打ち解けてきて、ウィリアムが待っている店を覗いてくれるようになりました。なんだか、ときメモの下校時みたいだ(笑)。

さて、最近ウィリアムがうつつを抜かしている市井の女とは誰だ〜とパパが殴り込みに行く話、かと思いきやそんなレベルですらなく、ジョーンズは一介のメイドに過ぎないエマさんに注意を払うことなどなく、「訪問」は終わってしまいました。

冒頭のジョーンズ家風景で描かれていたように、たくさんのメイドが働いているわけで、ジョーンズの反応は当然といえば当然。しかし、それにとどまらず、なんとエレノア嬢との縁談を進めていると爆弾発言! 耳かっぽじってよく聞けよ…エレノアさんはな…(笑)。その上「ジェントリとそれ以外の二つの国がある」とダメ押しです。

いつもは、隙のないメイドぶりを見せるエマさんも、スコーンの紅茶漬けを作ってしまうなど、ショックの大きさがうかがえます。もっとも、ジョーンズも爵位持ちでもないくせに、でかいことを言っているという印象がありますけど。

さて、今回はわれらのヴィヴィたんも登場しましたよ〜。いつものことなのか、一番下のコリーのからかって喜んでいます。こういういたずらをしているときが、一番生き生きとしていますね。その一方で「アーサー王の死」を読みたい(正確には挿絵を見たい)などと、おませな一面も。作中でも、サイト上でも(笑)、ネタにしやすいキャラで大変よろしい:-)

英國戀物語エマ 前話次話 やっぱり、メガネを外したほうがかわいいと思うのですが:-)
第7話「水晶宮」
2005/5/15 00:30 tvk

ますます親密になるエマとウィリアム。ここで鍵になるのは、ケリーさんです。彼女は、「二つの国」について熟知しているはず。 しかし、「殿方に会うのに服は大切よ。それが好いた相手ともなればなおさらね。」と後押しすらしています。 この恋がかなう術があるのかどうか…。なお、日本の武家の場合、身分の低い女性はいったん商家などの養女にすることで婚姻をするという手があったようですが。

とにかく、唯一の理解者であるケリーさんですが、なにやら身体に異常を感じているようです(寝不足ってわけじゃあるまい)。 前回階段を踏み外したのも、うっかりだったわけではないようで、これが今後二人に大きな影響を与えるのは間違いありません。

さて、個人的に応援しているエレノア嬢(笑)。今回も肖像画のお披露目にウィリアムを呼んだり、乗馬のお誘いに来たり、がんばってますよ〜。つーか、ウィリアムにはもったいない:-)。 果たして彼がメイドなんぞにうつつを抜かしていると知ったらどうなっちゃうのか、楽しみですね。

英國戀物語エマ 前話次話 ツンデレ青田買い〜
第8話「時計」
2005/5/22 00:30 tvk

あらら、エマとウィリアムを取り持てるとしたら、ケリーさんをおいて他にいないと思っていたのですが、ご退場のようです。 後のことはアルに託して…。こういう場合、住み込みメイドはどうなっちゃうのでしょう?

さて、今回のジェントリサイド。 「それじゃ、ハキム様はインドの女性が一番美しいと思っていらっしゃるのね」と、こういう話題に興味津々なお年頃のヴィヴィたん。 「イギリスの女性は美人ばかり」というハキムのセリフを自分への賛辞と勘違いして照れたり、すねたりする様が、いとうつくし(なぜ古語?)。 ここでグレイス姉さまに恋人発覚(おぉ)。「姉さまはおもてになるのよね」と嘆息するヴィヴィですが、大丈夫、君にはりっぱなツンデレになれる素質があります:-)

その流れで、とうとう兄弟たちに「メイドとの恋」が発覚。当然のように大反発をくらうウィリアム。パパにも諭され、第一ラウンド敗退の気配が濃厚ですが、どうするウィリアム坊ちゃま!

英國戀物語エマ 前話次話 きっついコルセットが生み出す曲線をご堪能ください:-) グレイスさんも、外見といい、立ち居振る舞いといい、かなりのレベル
第9話「ひとり」
2005/5/29 00:30 tvk

ただひとり、喪失の痛みに耐えるエマさん。ウィリアムに知らせることもせず…。

さて、エレノアさん、なにやってるのかと思ったら…今夜の晩餐会に掛ける意気込みが伝わってきます。 オレンジの色も華やかな、正装度+60くらいのパーティドレスを着こなして参戦です。まずは「私なんかがお相手でよろしかったのかしら」と前哨戦。

晩餐会の裏側は、まさにメイドさんたちの戦場ですね。萌える〜。しかし、エレノアさん、そんなに食べちゃって大丈夫? 一方、ジョーンズさんは外堀を埋めに掛かっています。当事者三人に挟まれる格好のグレイスさんも大変だ〜。

状況に流されそうなウィリアムは、エレノアにお断りしようとしますが…それを遮って退出するエレノアさん。これは、本当に気分が悪かったのか、断られる前に逃げたのか、交際を申し込まれそうだったので(と勘違いして)レディの嗜みとして一度断って見せたのか。正解はどれでしょう?:-)

英國戀物語エマ 前話次話 いやー、かわいい。水橋かおり最高。
第10話「すれ違い」
2005/6/5 00:30 tvk

おっと、エマさんがジョーンズ家に殴りこみだー(違)。すかさず、ヴィヴィたんが迎撃。期待通りの行動です。 腰に手を当て斜め加減にプリプリ怒る様子がまったくもって微笑ましい(ぉぃ)。が、「使用人は使用人、主人は主人」とずばり直球に言われたエマさんには堪えたはずです。

そしてお話は、ジョーンズ家の庭先、みんなの目の前でエマとの抱擁を交わしたウィリアムをパパが殴り倒す、という大きな山場を迎えています。 パパとしては当然の立場、行動でしょうが…。亡くなった彼の奥さんが、なんらかの鍵になるのでしょうか。ちょっと思わせぶりな演出が入っていますけど。

一方、エレノア嬢の気持ちは募るばかり。食事ものどを通らないようです。キャンベル家の暮らしぶりは初めて出てきましたが、こちらもかなりの品格を保っているようです。朝食時でも、そんなドレスを着ているですか…。 万が一、ウィリアムとエマがくっつくことになれば、相手をメイドに取られたと社交界でネタにされるでしょう。 家名にも、エレノア嬢の気持ちにも傷がついてしまうわけで、やはり常識外れな事態ということなんでしょうね。

英國戀物語エマ 前話次話 幼いころのエマさん。苦労したんだねぇ…
第11話「過去」
2005/6/12 00:30 tvk

うわさが広がるのは早いもので、ジョーンズ家はともかく、すでにキャンベル家にまでエマさんとのことは知れていたようです。

それにしても人身売買から逃れて、花売りの少女でなんとか生き延びていたのか…。エマさんは予想以上にハードな人生を歩んできたようで。 ケリーのところにメイドとして雇われた経緯は不明ですが、果たしてこの過去を聞いたウィリアムはいったいどうするのか。エマさん自身は? そしてエレノアさんの反応は? ついでに我らがヴィヴィたんはどーする:-)

英國戀物語エマ 前話 スズランの幸せが、エマさんにもたらされますように
第12話「スズラン」
2005/6/19 00:30 tvk

すばらしい! 安易な解決策を持ち出すことなく、悲恋としてきっちり描いた作品となりました。それも例えばロミオとジュリエットのように大仰な展開ではなく、じわじわと染み出してくるような悲恋。エマが転げだしたオレンジに気をとられて、ウィリアムとすれ違うのに気がつかないという演出は、ほんとうまい。いったいどういう終わり方になるんだろうとずっと思いながら見てましたが、そのシーンで「ああ…」と思いました。 ちなみに、オレンジの花言葉には「花嫁の心」という意味があるそうな…。

エマとウィリアムだけではなく、周囲のキャラも魅力的でした。

例えばアル。「相手を思いやるからこそ、踏み出せねぇってこともあるからな」という彼のセリフは重みがあります。 直接には語られていないものの、彼はずっとケリーのことを想い続けていたわけで、それも一つの愛の形なのかもしれません。

ケリーとエマの出会いの場面も、らしくてよかった。 現時点では「教育の力」は社会制度の壁を突き破るまではいきませんでしたが、 端正な文字で書かれたウィリアムへの置き手紙はある意味でその象徴ではあります。

当サイトで応援していたエレノア嬢(エマさん、ごめん(^^;))。初めての社交パーティで知り合った殿方にのぼせてしまったという面はありましたが、ずっと想い続け、ありえない噂(エマさんのこと)に傷つきながらも、「待っていますから」。ウィリアムにみなまで言わせなかった。 「今日じゃなくても、明日じゃなくても、それでも構いませんから」 …いい女性ではないですか。そんな彼女をおいてエマさんの下へ走るウィリアム。ほんと酷い男だ(笑)。

そして我らがヴィヴィたん(笑)。前々回、エマさんにビシビシ言っちゃった彼女、さすがに後味の悪さを感じているようです。 ジョーンズ家の人々は、文字通り決定打を繰り出してしまったパパさんも含め、決して悪い人たちではなく、 (この手の作品によくいる)鼻持ちならない貴族様でもなかった(ま、実際、上流階級層とはいえ爵位持ちではないわけだが)。 そのあたりも作品としての後味は悪くなく、それがまた悲恋を深めていると言えるでしょう。

ラストのスズランは、いろいろな解釈ができると思います。「幸せが戻ってくる」という花言葉で、どんな「幸せ」かは受け取り方しだい、 いつか二人が幸せになれるでもいいでしょうし、それぞれが幸せになれる日が来るでもよいでしょう。そういった余韻を持たせる終わり方でした。