カズくんのオタおた日記 トップへ 作品ごとの感想へ 先週のヒロイン スペシャルページ リンク
神無月の巫女 ラストシーンについて
神無月の巫女について、以下のような質問が来たのでちょっと考えてみたいと思います。もちろんこれは正解などではなく、単なる私の解釈です。
質問 I (ラストで)マコちゃんによって落とされた自分しか写っていないアルバムを見て泣き始めた姫子は、千歌音のことを覚えている?いない? また生まれ変わった千歌音には姫子の情報は全くない?
はっきりとは覚えていなかったでしょう。それこそ、相手が男なのか女なのかも分からないくらいに。それでも、確かに大切な人がいたことだけは覚えていて、それで涙が出たのだと思います。また、千歌音の側がどうなのかは、作中ではまったく触れられていません。ただ、「恋に落ちた」ではなく、「私たちはまた、恋に落ちる」ですから、これから始まることではないでしょうか。
質問 II 乙羽さんの千歌音が登っていた木を見ながらの哀愁漂う視線について。
質問Iと同様で、彼女もはっきりとは分からないものの、確かになにかを失ってしまったことを感じていたのではないでしょうか。
質問 V あのピンクの二枚貝のネックレスはおそろいで買ったという話はなかったはずですが、どうして再会の時の目印なんでしょう?
重要なシーンでありながらわりとあっさり描かれていましたが、こう考えます。再会の時に千歌音が着けていたのは、姫子が月に置いてきたもの(千歌音と切り結んだ際に、ちぎれて飛んだもの)。 そして姫子の世界はもう一度繰り返されたと考えるしかないので、第3話で描かれているように幼い頃見つけたもの。もとは一つであったものが、パラレルワールド化して二つになったのでは。だとすれば、確かな再会の証となるでしょう。…もっとも、貝合わせはできないと思いますが:-)
以上の矛盾?は、実は一つにまとめることができて、それは「本来は来世での再会とすべきところを、現世(パラレルワールド)での再会にしてしまった」ということでしょう。 しかし、これは確信犯。スタッフは「千歌音と姫子」の物語にこだわり、敢えてこういう作りにしたのだと思います。