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シムーン (完)

「シムーン」リ・マージョン カタログ

「シムーン」勝手に用語辞典

シムーン 次話 もうこんな情熱的な口付けは見られないのでしょうか!
第1話「堕ちた翼」
2006/4/4 02:00 テレビ東京

OPでのキスシーンと能登さんのナレーションで、掴みはオッケー(笑)。OPも含め、都合4回のキスシーンは印象に残ります。 ネヴィリルとアムリアの、軽く唇を触れ合わせるキスは神の乗機「シムーン」への搭乗の儀式だと気付かせた上で、ディープにもう一回。 この見せ方はうまい。

しかし、そのアムリアは、「リ・マージョン」の失敗により戦死? ネヴィリルさま、いきなり大ショックの展開です。

とにかく、雰囲気としては最高の出だし。華やかな用語も花を添えています。期待期待。

シムーン 前話次話 凛としたところがいいけど、これも良いなぁ
第2話「青い泉」
2006/4/11 01:30 テレビ東京

うわ〜、シヴュラになりたての頃のネヴィリル、初々しくて可愛い〜。いきなり唇を奪われちゃってますけど:-)。

さて、前回のラストで「男になる」というもったいない謎の発言をしていましたが、この世界の人間は女として生まれ、17歳になると改めて男か女か選ぶそうな。選ぶと言っていますが、実際にはテンプスパティウムのご意向が反映されているようです。 男になってしまったエリーの衝撃は大きなものでした。

そして、とうとう前面に出てきた本作の主人公アーエルは、シムーン・シヴュラの中にあってはかなりの変わり者のようです。 言いたいことをズバズバ言う彼女に何を思ったのか、ネヴィリルは彼女のパルになることを承諾します。 かつてアムリアにされたように、自らアーエルに口付けをして。 それは、「翠玉(水玉?)のリ・マージョン」によってアムリアが目指したものを見たいということなのでしょうか…。 「もっと高く。お願い」とアウリーガ(操縦者の意か?)になったアーエルに伝えるのでした。

シムーン 前話次話 パライエッタには結構冷淡だよね…
第3話「遠い戦争」
2006/4/18 01:30 テレビ東京

なるほど、シムーンは(正確にはその動力になっているヘリカルモートリスは)発掘されるわけですか。黒歴史のような…:-)

コール・テンペストにまた新たな人員の補充。モリナスも含め補充組は従来のシヴュラとはちょっと毛色の変わった者を選んでいるようです。

彼女たち、コールの面々の人間模様が面白い。姉妹ながら、なぜか反目しているカイムとアルティ。ネヴィリルのことを思い焦がれながらも、それを伝えられずに悶々としているパライエッタ。そんなパライエッタをからかうフロエ。フロエとかつて恋愛関係にあったというワポーリフ(はシヴュラじゃないけど)。 子供はみんな女というこの世界の恋愛観はどうなのかと思っていましたが、モリナスの驚き方を見ると女同士ってのはやはり普通ではないようですね。

さて、前回アーエルをパルとしたネヴィリル。しかし、終の相手に選んだわけではなかったようで、 「誰もパルに選ぶつもりはない」と言い放ちます。これ、パライエッタにはきつい台詞ですね。 それだけ彼女にとって、アムリアの存在は特別だったということでしょう…。

しかし、シヴュラ・アウレア、あるいは最高のアウリーガと呼ばれる彼女の復帰なくして、コール・テンペストの復活はありえません。 彼女がマージュに加わるや否や、バラバラだった軌跡が美しいラインを描くようになったというのは、象徴的なシーンでした。 マージュの軌跡の向こうに何を見たのか「あなたは、そこにいるの?」と呟いたネヴィリルは、復帰する決意を固めたのでしょうか。 そしてアムリアの影を追う彼女がパルに選ぶのは誰か。誰かというより、どうしてアーエルを選ぶのか、注目です。

シムーン 前話次話 彼女だってこんなことしたくない。しかし、そうせざるを得ない理由は?
第4話「近い戦争」
2006/4/25 01:30 テレビ東京

ネヴィリルさま、復活遠し! そんな印象を与える回でした。シヴュラ・アウレアと称される彼女をレギーナとして頂き、精鋭と言われたコール・テンペストも今や見る影なし。 他のコールからあからさまに冷たい視線を受けても反論すらできません。前回プールでマージュしてみせたときには、多少は吹っ切れたのかと思いましたが、アーエルを「パルにすることはない」と一蹴。これはよほどの事件がないとくっつきそうもありません。

一人気を吐いているのはそのアーエル。考えてみれば、第2話で練習用のシミュラを使って敵を撃退したわけですから、技量は確か。しかも実戦的。 加えて、リ・マージョンの軌跡も把握しているようで、サジッタが付けばすぐにでも活躍できそうです。

今回はサジッタ役をリモネが担当して、「敵」と遭遇するというお話でした。お話といってもお互いに言葉も通じないようなので、交流もなかったわけですが…。 シムーンの技術を必死に奪おうとする敵と、その必死さを上回るアーエルが印象的でした。 本質的には兵隊ではないシヴュラとは明らかに違う彼女の振る舞いが意味するものは?

シムーン 前話次話 いけないお姉さんといたいけな幼女…妖しげ〜
第5話「白い孤独」
2006/5/2 01:30 テレビ東京

どうやらネヴィリル抜きでコール・テンペストを再編、実戦に投入したようです。が、戦果はイマイチ。そこへドミヌーラが加入、サジッタのリモネをアウリーガの席に座らせますが…。

前回、「銀のリ・マージョンが好き」と言ったリモネにあんな過去があったとは。天才らしい脆さかもしれません。 言われるがままの人生を送ってきた彼女も、その出発点はシムーンがなす美しい軌跡への憧れ。 それは他人から強制されたものではなかったはずです。そこが復活のきっかけになりました。 アーエルと共に描く軌跡と交差する視線、ここの演出はよいなぁ。 それにしても、複雑なだけあって銀のリ・マージョンの効果は絶大です…。

さて、新キャラのドミヌーラ。なかなかアクが強そうなキャラです。 今回は造反(?)したリモネとアーエルのコンビに押された格好ですが、これからかき回してくれるのでしょうか。

シムーン 前話次話 激しいリ・マージョンだ…(笑)
第6話「傷と痛み」
2006/5/9 01:30 テレビ東京

なるほど。彼女たちの関係が見えてきたような気がします。一番得心したのは、ネヴィリルのパライエッタに対する距離感でしょうか。 お互い信じているようであるのに、パライエッタに対して妙に冷淡な感じがしていたのは、アムリアとくっついてしまったことの後ろめたさ ―― 「裏切り」と表現していますが ―― そのためであったようです。

パライエッタはそれに気付くまで、だいぶ苦しい思いをしていたのではないでしょうか。幼少の頃から彼女のことを見てきたのに、後から来たアムリアにあっさり手折られた(しかも目の前で)時からずっと耐えてきたものの、いなくなった今でも忘れられないでいるネヴィリルに苛立ちを隠せません。 そこに自分を慕っているカイムからアタックを受け、ついふらふらと:-)。いつもはそんなカイムを煩わしく思い、シムーン搭乗前のキスだって随分なおざりなんですが、「リ・マージョン、しよ?」にはやられちゃったらしいです。

そのカイムは、妹のアルティと不仲っぽい理由を想像させるシーンが入っていました。この二人は本当の姉妹なのかな? 髪の色違うし。 きっとこの関係についても、そのうち語られるでしょう。

さて、パラさまには認められたとは言え、まだまだアーエルとネヴィリルとの距離は離れています。土足で踏み入るようなアーエルの行為もどうかと思いますが、レギーナの責任を果たしていないネヴィリルにも大いに問題があります。 まっ、鬱々と過ごしているシヴュラ・アウレアも悪くないのですが:-)、この二人がどうやってくっつくか見物です。

シムーン 前話次話 対峙するネヴィリルとマミーナ。ネヴィリルさま、かっこかわいいです。
第7話「公海上空にて」
2006/5/16 01:30 テレビ東京

冒頭から、コール同士の激しい妬み合い。ほんと、女性社会ってのは大変ですな…。ネヴィリルに対する直接的な批判はないものの、影ではさんざん言われているに違いありません。それがお父さまの耳に入ったのか、とうとう強権発動、新たなパルをあてがうことにしたようです。

新キャラの名前は、マミーナとユン。どっちも激しく勝気な性格っぽい。マ ミーナはなんとシャワー中のネヴィリルに対し、「シヴュラ・アウレア、私とパルに…身も心も」と強引に攻め寄ります。 いやはや、大胆な…。しかも、脱ぎかけていますよ! パラさまが聞いたら、ハンカチを口で引き千切るくらいの勢いでしょう(笑)。 だがしかし、ネヴィリルも負けてはいません。キッと相手を見据え、「私の身体を奪っても、私のパルにはなれません」ときっぱり。 これもまた大胆な台詞ですが、確かにシヴュラ・アウレアと呼ぶに相応しい、威厳と美しさでありました。

しかし、結局不祥事に発展し、ついにコール・テンペストの解散を言い渡されてしました。 マミーナは登場したばっかりなのに、いきなり大ショック状態。ドミヌーラもそうですが、テンペストに配属になると不幸になる:-)。 やはりネヴィリルさまの復活が必要なのでしょう。今回の一件でアーエルとの距離がちょっとだけ縮まったように見えるところが救いでしょうか。

シムーン 前話次話 偉そうですって? 私はシビュラ・アウレアよっ! …そんな感じ:-)
第8話「祈り」
2006/5/23 01:30 テレビ東京

ふーむ、ちょっと予想外のネヴィリルの復活でした。果たしてそれは、シムーンが破壊され、乗艦が被弾する様を見て責任感が湧き上がったのか、神への愛を叫びながら自爆した、敵国の巫女に自分の立場の矛盾を重ね合わせたのか、動揺し、シビュラの地位を利用していることに疑問を持ち始めたアーエルに自分と同じものを感じたのか…。

いずれにしても、これまでふさぎ込んでいただけに、もっと気持ちの良い吹っ切れ方を期待していましたが…。 でも、「立ちなさい、アーエル。わたしがあなたのパルよ」と昂然と言い放ったのはらしいと思いました。 ここで、「おいおい、お前のせいでコールがバラバラになったんじゃ〜」とかいうツッコミは禁止です:-P

それと、アーエルがシビュラでいたいのは、本当に泉に行って性別を選びたくないから? ユンのような理由だと予想していたんですが…。 そうだとするとかなりがっかりですが、もう一段深い理由があるのでしょうか? (例えば、男あるいは女を積極的に選びたくなるような相手にめぐり合っていないから、とか…)

シムーン 前話次話 シヴュラであることを改めて認めてもらえたことがうれしかったんでしょうか…?
第9話「審問」
2006/5/30 01:30 テレビ東京

ついに、フルメンバーのコール・テンペスト出撃。「シヴュラ・アウレアのアウリーガよ、しっかり」とアーエルを鼓舞するあたり、ネヴィリルさまもすっかり威厳を取り戻したようです。コールの面々に対し、わざわざシムーンのキャノピーを開けてその身を晒し、金剛石のリ・マージョンを宣言するさまの勇壮なこと! こういうハッタリは大好きです。

帰還したネヴィリルを待っていたのは、審問でした。…しかし、この審問、ヤン・ウェンリーに対する査問会なみに意図が不明です。少なくとも、内輪もめには彼女は加担してしなかったわけで、レギーナとして管理責任を問われたということでしょうか。 あるいはしばらく任務を放棄していたことを責めようとしていたのかもしれません。 しかし「神の意思さえどうでもよい」などと発言したことでさらに場が混乱。 ネヴィリルとしては、シヴュラという存在への疑問をストレートに口にしただけかもしれませんが、 それに対するオナシアの回答もまた意味不明です。そもそもオナシアってどういう存在なんでしょう…。 鶴の一声で決定してしまうほど偉い人(半神?)のようですが。

結局、攻撃の影響もあったのか、お咎めもなく、コール・テンペストの存続も決定。 なんだかよく分かりませんでしたが、吹っ切れた感じのネヴィリルが清々しかったので良しとします:-)。 なお、今回の鉄のリ・マージョンは、彼女のアウリーガとしての最後の祈りになったかもしれませんね。

シムーン 前話次話
第10話「籠の鳥」
2006/6/6 01:30 テレビ東京

そうか、コール・テンペストは存続はしたけど、左遷ってことですね。アルクス・プリーマが直るまで、という言葉を鵜呑みにしていました。ここで、我が物顔で仕切り始めたドミヌーラに注目です。そして、彼女を持ち上げながらも釘を刺すのを忘れないネヴィリルさまも格好いい。

成り上がったマミーナは、もう料理なんかしないというタイプかと思っていましたが、気軽に厨房に立って、しかも楽しそう。 ほう〜、なんだいい子じゃないか…。アルティじゃないけど「見直したよ」。ピンクのエプロン姿も様になっています。

しかし、ロードレアモンには激しく反発。とは言っても、ロードレアモンが昔何かをしたわけじゃなく、限りなく逆恨みに近いもののように思えます。小さいときには仲が良かったようで、愛称で呼んだり、一緒に遊んだりしていたようです。 「お嬢様の髪型」も、ロードレアモンの三つ編みが素敵だったから自分もそうしてみたい、と思ったのではないでしょうか。

ロードレアモンは、その三つ編みを自ら切り落とすことで決意を表明、「仲直り」することに成功しました。いつもおどおどしている彼女にしては思い切ったことをしてのけました。でも、「ずっとお下げだったのに…」としくしく泣いちゃうのはご愛敬:-)

シムーン 前話次話 いつもの儀式にも彼のことが気になるフロエ。シヴュラの逆ナンパってのは普通ならあり得ないんだろうなぁ
第11話「共同戦線」
2006/6/13 01:30 テレビ東京

シムーンの優美さに隠れていた戦闘の真実を、思い知らされた回でした。あえてこのような作戦を遂行するドミヌーラの意図は…?

兵士上がりのユンはともかく、粗雑な兵士を受け入れようとするネヴィリルさまは立派でしたが、さすがにシムーンを兵員輸送に使うことは握りしめた拳を振るわせるほどの屈辱だったようです。前線送りされてからというもの、生粋のお嬢様というべき彼女にはつらい日々が続いていますね。

「異性」に興味津々といった風情のフロエ。リ・マージョンによってお気に入りの彼の身を結果的には守ったはずですが、故郷を破壊してしまったことをどう思うのか、次回の展開に注目です。

シムーン 前話次話 この表情をどう捉えるか…
第12話「姉と妹」
2006/6/20 01:40 テレビ東京

まずは前回のおさらい。フロエとあの少年とは――おそらく故郷を破壊してしまったことで――うまく行かなかったようです。はっきりとは描かれていませんが。いつも通りにかまびすしい彼女に見えましたが、「あの夜のことは忘れたくない」とそれなりに堪えている模様。

さて、「あの夜」と言えば、今回のメインのカイムとアルティです。「パルになれ」と言われて、思わず歓声を上げそうになるアルティと、激しく反発するカイム。どうしてこのようなすれ違いが生じてしまったのか、あの夜の出来事とは…? 今回の話はキャラの内面をしっとり描いてみせた逸品になりました。

カイムとしては、「あの夜」の出来事は罪であるという意識にさいなまれていて、それをすべてアルティのせいにすることでやり過ごしてきたわけです。アーエルが「ほんとに誘ったのはあんたの方かもしれないし」とたやすく核心を突いてみせたことで、それと向かい合うことができましたが…。

もう一方のアルティは、「知らなかった感覚をくれた手じゃなくて、繋いで歩いた優しい手」と言っていたように(なかなかドキドキさせる台詞だが、それだけじゃなくて、カイムの方が「攻」だったことを窺わせます)、失われた姉妹の絆を取り戻したいと。彼女の方がずっと大人の対応です。今までカイムの仕打ちに耐えてきたわけですし。

では、今回の一件で、姉妹の絆は取り戻せたのか? 結局、カイムはアルティを信じて飛び降りることはできなかった。 しかし、いくら否定しようとも、血の濃さまでは否定することはできない。 キスで噛み切った妹の唇の血の味を思い出し、悔しさ半分、安堵を伴った気持ちが半分、と言ったところでしょうか。

さて、姉妹の裏で、ネヴィリルとアーエルも重要な動きをしていました。アーエルが「アムリアとは抱き締めあえなかった?」と言ったときには、ものすごい地雷を踏んだか!?と焦りましたが(だいたい、わざわざ否定形で聞かなくても…)、ネヴィリルさまは冷静でした。 「あなたの目に映っているのは、永遠に歳をとることのない、あなた自身の姿」というのは、おそらく、性別を選ぶことを放棄し、シヴュラに逃げていることを指していると思われます。自分を必要としているわけではない、と暗に語っていますが、ネヴィリルはアムリアを必要としていた。 しかしアムリアのほうはどうだったのか。第1話での「強く、もっと強くネヴィリル!」というアムリアの台詞には、そうすればもっと抱き締めあえる、そんな意味があったのかもしれません。

シムーン 前話次話 アイキャッチから。今の二人の関係をうまく表しています
第13話「理(ことわり)」
2006/6/27 01:30 テレビ東京

結局、カイムとアルティの関係は冷え切ったままのようです。歩み寄ろうとしていたアルティの方が、反応しないシムーン球(でいいのかな?)を前にして、より冷淡になった感じ。

ロードレアモンと和解してから、マミーナはすっかりいい人に。まめにお掃除する姿が似合ってます。ま、シムーンに乗って、強気な視線を飛ばしているのも悪くないけど:-)

さて、今回のメインはアーエルとアムリアです。踏むぞ踏むぞ〜と思っていたアーエルが、とうとう特大の地雷を踏んでしまいました。 まったくこの子は、天真爛漫というか無神経というか……実は言っていることはそれほど間違いでもないんですが、およそ配慮というものが欠けています。ただ、彼女としては翠玉のリ・マージョンを完成させることでネヴィリルとは最高のパルであることを証明する、そんな方法が分かってうれしかったんだろうとは思います。

ネヴィリルは、前話は冷静に対応していたものの、「アムリアの死」を正面から受け止めるほどタフではなかった。 彼女は、誇り高い一方で、ひどく脆い人だと言えるでしょう。アムリアがうまくリードしてくれたからこそのシヴュラ・アウレア。 第1話冒頭、授業参観に来た親を気にする子供のように振り返った彼女を、アムリアが「お父様はお元気だった?」とからかったシーンなどを思い出します。 彼女には、アムリアのように引っ張ってくれる人が必要で、ゆえに、シムーン球が反応したのでしょうか…。

ドミヌーラは、リモネの才能だけを利用しようとしているのかと思っていましたが、キスをしてきたリモネに対する視線は優しく、どうやら悪巧みをしているわけではなさそうです。

シムーン 前話次話 ずっといい雰囲気の二人でしたが大きな転機に。吉と出るか、凶と出るか
第14話「冒さざるもの」
2006/7/4 01:30 テレビ東京

自分も知らない深層意識を暴露されたようで、動揺と、アーエルへの反発を隠せないネヴィリルさま。「二人しかいなければ、多数決は取れないわ」「私とネヴィリルが同じ意見になることはないの?」というのは、それぞれの感情を反映させたうまい台詞回しです。

今回はシヴュラではないワポーリフに焦点を当てたお話。彼女は「冒さざる」シムーンの解体を命じられて葛藤します。 神聖視する一方で、ただの機械であることも分かっていてその秘密に触れたいとも思う……機械を人に置き換えれば、モリナスに対しても同じことが言えます。でも、汚したくはなかった。故に、モリナスと口づけした後に涙を流し「シムーンはただの機械だ」と自分に言い聞かせるようにして解体に向かった……ということでしょうか。

それにしても、ドミちゃんはいったい何を見たのでしょうか。白く煤けてましたが。何もなかったことがショックだった、という訳ではなさそうです。

シムーン 前話次話 弱さを見せるネヴィリルも悪くないです
第15話「一人、また一人」
2006/7/11 01:30 テレビ東京

素晴らしいな〜…12人+αのキャラがそれぞれきちんと立っていて、その台詞や行動に一々納得できるところが。 今まできっちり描写してきたものが、まさに開花している状態です。2クールあって本当に良かった。

まずはモリナスとワポーリフのその後。自分を一人の人間として見ようとしないワポーリフに苛立ち、「お望み通り、二度と触れさせてあげない!」と突き放すモリナス。今まで何度も整備区画に立ち寄っていたのもやめてしまったようです。 モリナス自身も寂しそうですが、ワポーリフ側の意識が変わらない限り、このカップルは難しいかな?

ネヴィリルは、どんどん精神的なデフレスパイラルに入ってしまっているようです。アーエルが退いたり、謝ったりしたことも、かえって彼女の自尊心を傷つけてしまいます。「自惚れないで!」という言葉はまさに癇にさわったと言う奴で、フロエにまで「かっこ悪い」と言われてしまう始末。 以前ならシヴュラ・アウレアとしての風格が周囲を従わせていたのだけれども、今は無理に高所から押さえつけようとする言動が目立ちます。 慇懃無礼に立ち去るフロエにそのことを突きつけられ、ショックを受けていました。ま、フロエはフロエで嫉妬混じりの言葉ではあるんだけど。

ネヴィリルが落ち込んでいる本当の理由は、アムリアは自分を愛してはいなかった、ということ。少なくとも現時点では彼女はそう考えているようです。ここで、パライエッタにすがろうとする態度は結構ショックでした。パライエッタの自分への好意を承知した上で、それでもアムリアを選んだのは彼女自身。過ちに気が付いて謝るものの、パライエッタとしてはつらいところです。お陰でネヴィリルを守ろうと空回りすることに。 おそらく敵の狙いはシムーンを分散させて船を落とすことでしょうなんでしょうが、まんまとそれに乗せられてしまっています。

ドミヌーラはすっかりイッちゃってますが、いったい何を見たんでしょうか…。何か具体的なものを見たのかと思っていましたが、翠玉のリ・マージョンの先を見た気がする、などと言っているのでそういうわけでもなさそう。それはともかく、リモネのために翠玉のリ・マージョンを描くなんて言ってしまいました。 …死ぬよ、ドミヌーラ。これから死ぬ人は、ああいう台詞を言うんだ…:-)

ところで、次回予告のサブタイで「リマージョン」じゃなくて「リ・マージョン」であることが分かりました。さすがに文字じゃないと分かりません:-P

シムーン 前話次話 リモネが大人びて見えたシーン。もう見ることはできないのでしょうか…
第16話「翠玉のリ・マージョン」
2006/7/18 01:30 テレビ東京

も、盛り上がる〜! 焦燥、諍いを経て、決死の反撃、そしてついに完成した翠玉のリ・マージョン。 翠玉のリ・マージョンの効果は不明なれど、少なくとも散り散りになったシムーンやアルクス・プリーマを集結させたことは確かです。

パライエッタはなんとか事態を打開しようと焦るものの、恐怖を前に空回りするだけ。「ここでの生き方を何も知らない…」と途方に暮れたように、もともとシヴュラが"非戦闘員"であることを考えれば当然の反応で、むしろ図太いアーエルたちのほうが本来は異端なわけです。

ここで、キスしながらアーエルを睨み付けるパライエッタ、互いへの信頼感が醸成されたリモネ&ドミヌーラの対比があまりにも見事。 シムーン搭乗前のいつもの儀式ではありますが、儀式を越えた感情の描写が盛り込まれています。

襲い来る無数の敵機を、鮫のリ・マージョン、隼のリ・マージョン、波濤(?)のリ・マージョン、魚影(?)のリ・マージョンで迎え撃つ! この連発は燃えます。ここのところ派手なリ・マージョンはご無沙汰でしたからね〜。一度描いた螺旋の中をさらにくぐる波濤のリ・マージョンは、以前ネヴィリルが「危険なリ・マージョン」と評したように確かに危ないですな:-)。

そして、翠玉のリ・マージョン。翠玉のリ・マージョンがもたらす効果をどれだけリモネ&ドミヌーラが理解していたかは不明です。 しかし、二人の会話を聞く限りではもう戻れないことは覚悟していたようです。 リモネの「ドミヌーラは怖いでしょ?」という台詞から、サジッタを生け贄に捧げることを意味しているのかとも思いましたが、結局シムーンごと消え去ってしまいましたね。実は、ネヴィリル&アムリアの翠玉のリ・マージョンは失敗していなかったのでは?と密かに思っていましたが、成功すると二人揃って天に召されるようです。それが何を意味するのか、今はまだ分かりませんが…。

シムーン 前話次話 完全復活!? この髪のふわふわ感が好きです。
第17話「遺跡」
2006/7/25 01:30 テレビ東京

リモネとドミヌーラという犠牲を払って、アルクス・プリーマに帰還した一行。でも、煙たいお偉方つき。 彼らに遺跡行きを「命令」されます。遺跡に行ってどうするのか、敵はなぜ遺跡に向かっているのかの説明はありませんでした。 敵はそこにシムーンの秘密が眠っているに違いない、と考えたのでしょうか?

さて、いままで煮え切らなかったネヴィリルがようやく目覚めた、のか。マージュの最中に自分からアーエルにキスするとは…。 アーエルもびっくりですな。しかし、だからといってパライエッタへのあの態度はひどい(笑)。 アーエルがネヴィリルの態度にいらついたように、全く前に進めないパライエッタ(またネヴィリルの部屋の前で待ってるだけだし)にいらいらさせられたのかもしれません。しかし、とうとうパラ様も逆ギレ? 次回予告でなにか大変なことになりそうな。

遺跡に現れたオナシアの言っていることはよく分からなかった…。徐々にシムーンの秘密の核心に近づいていきそうですが。

シムーン 前話次話 この後のシーンの、ネヴィリルの哀れみの目がつらい
第18話「葬列」
2006/8/1 01:30 テレビ東京

パラ様、ぶち切れる! 彼女がいろいろなプレッシャーの中、なんとか心の平衡を保っていたのは、ネヴィリルを守っているという自負があったから。もっとも、そのために自分を追い込んでしまったという側面もありますが、ネヴィリルがアーエルとの関係を修復したことで最後の砦がくずれてしまった、という感じですね。

宮国が大変な状態だというのに、行政側と宗教側と現場がバラバラ。というより、平時であれば寛容になれるけれど、貧すればそれぞれ自分を守ろうとして組織が瓦解する、そんな状況でしょう。

そんな中、マミーナが「みんなと友達になりたい」と思い始めたのは良いことです。ロードレアモンとぶつかって分かり合えたことで、最近は良い子になっていますね。良いこと過ぎて、来週あたり消えたりしないか、ものすごく心配(^^;)

シムーン 前話次話 遺髪を残すマミーナ…いい子だったのに…
第19話「シヴュラ」
2006/8/8 01:30 テレビ東京

あぁ、やはりマミーナが退場してしまいました…。生存に微妙な含みを持たせているドミヌーラとリモネの「失踪」とは異なり、実弾を受けては助かるまい。

マミーナは、ロードレと和解してから長年のつかえが取れたのか、シヴュラ随一の常識人と言える振る舞いをしてきました。 食堂のおばちゃんとも仲良くなれるシヴュラなんて、他にはいないんじゃないかな。そんな普通の人が持つ柔らかみがありました。 しかし、良い人は長生きできないということなのか、シヴュラ・アウレアや敵国とはいえ同じ巫女たちの命を守るため、散華してしまいました。 合掌…。

守ってもらったとはいえ、ネヴィリルさまも結構ピンチですな。美しい額が割れ、とても操縦できる状態には見えませんでしたが…。 そもそも一人でも操縦できるのかな? マミーナと敵国の巫女がしたように、シムーン球が起動すればいいんでしょうか?

シムーン 前話次話 彼女がたどり着いたこの場所は!?
第20話「嘆きの詩」
2006/8/15 01:30 テレビ東京

マミーナの死は、シヴュラたちに様々な形で大きな傷を与えました。 再びパルを失ったことで沈み込むネヴィリル、「どうしてマミーナなんだろう」と突き刺すカイム、激しい自責の念に駆られるパライエッタ、茫然自失のロードレアモン、反発から泉に行こうとするフロエ……誰の反応も、あぁこの子ならこうするよね、と理解できるものです。

弱気になっていたネヴィリル(それ以前によく助かったと思う)は、アーエルの悲しみと生きようとする強い意志を見て救われた感じ。 アムリアを失ってから心を閉ざして来た彼女は、今度こそ、復活することができるでしょうか。

パライエッタとアルティとのツーショットは珍しい。アルティにとってパライエッタは「恋敵」とも言えますし。 が、自分の想う相手に受け入れられないという点で似た境遇かも。第12話「姉と妹」で修復に失敗してから、あの姉妹の仲はどうなったのかと思っていましたが、相手のために身を退くという気持ちになっていたようです。 それはパライエッタにとってのネヴィリルとも重なります。押し倒してしまったあの夜のことをどう決着させるのか、注目です。

マミーナが髪を切ったのは遺髪を残すというよりも、ロードレアモンの行為に対応した「友達になりたい」という想いの発露だったか…。 そうと知ったロードレアモンはここで初めて号泣する。そして、今まで戦うためのリ・マージョンを強いられてきたシヴュラたちが、本来の意味での「祈り」をマミーナのために捧げたいと思ったとき、完璧なリ・マージョンを描くことができたのです。 マミーナが得意だったという「波濤?のリ・マージョン」と儀礼用の「蒲公英のリ・マージョン」のコンボ。泣かせる展開だわ〜。

マミーナの遺体を突如運び去るのも不可解な行為ですが、古代シムーンに撃墜される展開も謎。 しかし、マミーナが放り出された場所は美しい花が咲いており、むしろ神聖な場所のようにも思えます。 そして、その近くにある(のかどうかよく分かりませんが、そのようにも見える)家には、リモネが持っていったあの人形が!! 「新天地」や「オナシアを呼び寄せた」という意味深な台詞とともに、終盤へ向けて動き始めた感じです。

シムーン 前話次話 ネヴィリルのこの表情、アーエルのこの反応ですよ!
第21話「新天地への扉」
2006/8/22 01:30 テレビ東京

おっとー、いきなりリモネとドミヌーラ登場!なんと二人で暮らしているらしく、ドミヌーラが食事を作っている。 しかも自分で苦笑するほどまずい(笑)。それでも「たぶん、残さないで食べられる」とたどたどしくも、自分で考えた言葉をいうリモネ。 彼女の「わかんない」が、ここにきてこんな成長の証になるとは思いもしませんでした。

子供たちがシムーンで遊んでいるシーンは何気ないですが、子供の男の子がいる点は注目です。さて、彼女たちがたどり着いたここはどこ(いつ)なのでしょう? そして彼女たちはさらにどこに行こうというのか。「現代」に最初のシムーン・シヴュラとして降臨するのでしょうか。 歌って終わりじゃないでしょう:-)。

「手、小さいわよね」確かにネヴィリルがこんな台詞をアーエルに言ったのは聞いたことがありません。 今までずっとうちひしがれていた彼女が、アーエルの素顔を初めて見た瞬間なのかもしれません。照れまくるアーエルがちょっとあり得ない:-)。

ユンが戦う理由、戦うように自分を追い込んでいた理由が語られました。語られたというか、ずばりオナシアに看破されたというか。 それを受けてか、ユンがオナシアにすがっているようにも見えるアイキャッチ、その表情が艶っぽくて大変よろしい〜。 シムーンのアイキャッチは、どれも印象的で良いですわ。

翠玉のリ・マージョンの秘密が語られ、アムリアの生存の可能性に思い至ったときのネヴィリルの表情が…。 瞳を潤ませ、唇をほころばせる彼女を見たら、そりゃ〜ムッと来ちゃうよね、アーエルとしては:-)

しかしながら、仮にアムリアが生きていたとしても、どこの時代に飛ばされたかもしれない彼女と巡り会うことはできるのか…? ますます謎めいてきたオナシアの存在もそうですが、まだまだ多くの謎があります。でも、今回のお話は大きな転換点になりそうです。

シムーン 前話次話 この絵を見ると、「君が僕に隠し事をするとは思わなかった」と言ったグラギエフの気持ちが、いろんな意味でよく分かります
第22話「出撃」
2006/8/29 01:30 テレビ東京

びっくりしましたね〜、このアイキャッチは。シヴュラ時代のアヌビトゥフとグラギエフですな、きっと。 グラギエフがめちゃめちゃ可愛い〜。つーか、グラギエフだけだったらちょっと分からなかったわ。なんで男になっちゃうかな、もう(笑)。

第20話でマミーナが撃墜されたシーンの意味を量りかねていたのですが、制空権を失っていたことを示していたようです。 美しい花園に降り立ったように見えたので、もっと別の良い意味があるのかと思っていました。あの花々はテンプスパティウムが与え給うたせめてもの慈悲だった、ということなのでしょう。

そのマミーナの遺体の扱いを巡って、アヌビトゥフとグラギエフの対立が表面化。しかし、アヌビトゥフが自ら「出撃」することで気持ちをアヌビトゥフに伝えたのでした。いや〜、ひょっとして死亡フラグ??かとも思ったのですが:-)

見事、敵を撃退した後のネヴィリルの声が印象的でした。「二人とも、下品な言葉は慎みなさい?」という言葉とは裏腹にちょっといたずらっぽいトーン。アーエルと「きっとそうに違いないって、二人で話してた」のですから、この作品始まって以来の明るい雰囲気と言えるでしょう。

パラ様もどうやら完全?復活。カイムも惚れ直しちゃいます。そんなこんなで巫女さまたちのテンションは高いのですが、宮国全体としては不利な形での和平を強いられそうな状況です。戦争の行方にもなんらかも回答が出そうですね。

シムーン 前話次話 うはは、自分の気持ちに戸惑うアーエルがかわいい〜
第23話「永遠の少女」
2006/9/5 01:30 テレビ東京

コール・テンペンスト解体……和平という名の降伏勧告を受ける立場としては、当然でしょうね〜。名を捨て実を取る敵の外交手腕は大したものだと思います。

翠玉のリ・マージョンだけがアムリアに会う唯一の方法であるなら、ネヴィリルとしては焦るところ。 それを感じ取ったアーエルとしては面白くない。「あなたも違う世界へ憧れていたんでしょう?」ともっともらしい理由を付けてくることも面白くない。 「ネヴィリルって、こんなに良く喋る奴だったっけ」と話を切り上げるシーンは、そのあたりの彼女の気持ちをうまいこと表現しています。

でも、そういう気持ちが、やきもち・嫉妬であることには気が付いていなかったようで。フロエにいいようにからかわれるところが面白い。 初めてアーエルを可愛いと思えた気がするなぁ:-)

一方、巫女さまの中で、世界の真実にもっとも近づいているのがユンかもしれません。 オナシアが語ってくれたことにより、少しずつからくりが分かってきました。 しかし、彼女の役割はいまだ分からないので、いなくなるとどうなるのかも不明です。 宮主様があんなに焦っているのは、それに関係しているのでしょうか??

シムーン 前話次話 一回くらいはこの伝統の止め絵技法を。これで見ると、ネヴィリル様照れてる!?
第24話「選択」
2006/9/12 01:30 テレビ東京

「選択」とは、単に性別を選ぶことだけではなく、人生の岐路に立たされた少女たちのこれからの生き方そのものを指しているのでしょう。

モリナスとワポーリフは、お互いに好意を持っていたものの交わることなく終わりそう。それでもワポーリフははっきりと気持ちを伝えたので、大逆転があるとすれば、モリナスから行動を起こしたときでしょう。

カイムとアルティの、長い長い姉妹喧嘩も終了。結局、カイムは子供すぎて、アルティは大人になろうとしすぎたということかな…? お互い歩み寄ったことで和解できたようです。カイムのパラ様への想いも憧れに昇華できたようだし。

…ここまではいいとして、驚きその1が、ネヴィリルとアーエル。ネヴィリルからの告白ってのは、予想外でした。 アムリアのことがまだ忘れられないでいると思っていたのに…。確かに、もっとも落ち込んでいたときに助けてくれたのが、アーエルでした。 「私が好きなのは、あなた。(中略) 伝えた方がいいと思った。いえ、ただ伝えたかった。それだけ」と、照れたり眼を逸らしたりせずに言い切るのは、生真面目な彼女らしい、真摯な告白だったと言えましょう。

驚きその2は、ユンとオナシア(!)の関係でしょう。抱き締めることで、オナシアの心を救ってあげるとは…。オナシアを失って泉はどうなるのか。ユンが2代目オナシアとなるのか、番人などいなくてもいいのか。コール・テンペストの面々の前に現れた彼女がなんと語るのか、注目です。

シムーン 前話次話 これだけ見るとよく分からないが、きゃ〜〜なシーン。ガラス越しってのは良くありますが、壁越しはパワフルですな〜。
第25話「パル」
2006/9/19 01:45 テレビ東京

「私は、ここにいる…」ということで(「オレ」じゃないところに注目)、ユンは2代目オナシアとして収まったようです。 ところで、シムーンDVDを購入した方は知っていると思いますが、泉に入るときに着用する服は極めてセクスィ〜な造りなんです。 今回は、謎のフレアでかわしていましたね:-)。

「どうして、どうしてあたしの胸はこんなに痛い?」とネヴィリルに聞くアーエルさん。当事者に聞くかね:-)。 でも、「恋を、しているから」と答えるネヴィリルさんもすごいです:-)。 こうしてお互いの気持ちを確かめた後は、予想以上のラブラブっぷりで困りました。二人を隔てる壁も溶けてしまいそうな勢いです(^^;)。

予想以上といえば、アヌビトゥフとグラギエフのキスシーン(!)は予想以上というか、予想外でした。 謀を共有しているという想いなのか、それがもたらす結果を覚悟してのことなのか…。シヴュラ時代には散々キスしたんでしょうが、これが最期のキスかもしれません。ま、よく考えなくても今は男同士なわけですが、それにはあえて突っ込まないことにします(笑)。 今更ながら気づきましたが、昔と違って、今はグラギエフの方が背が高いんですな。

アイキャッチその1は、翼 ― テンプスパティウムの象徴である ― の生えたマミーナとアングラスを従えたユンという図。なるほど〜。 その2は、子猫チックなアーエルさんとお姉様チックなネヴィリルさんが、柔らかく抱き合うという図。なるほど〜(笑)。 以前も触れましたが、シムーンのアイキャッチはストーリー性があってグーなのですよ。

さて、ネヴィリルとアーエルはみんなの協力があって脱出に成功しました。果たして最終回はどのような結末を迎えるのか。 予告を見ると、とりあえずいくらか時が過ぎているようです。あの人が、超絶美少女に成長してますな! 楽しみが増えました。

シムーン 前話 彼女たちのワルツは続く…
第26話「彼女たちの肖像」
2006/9/26 01:30 テレビ東京

翠玉のリ・マージョンが成功すると思うかとアーエルに問われ「ええ」と迷いなく、自信たっぷりに答えるネヴィリル。このシーン、ネヴィリルは三回「ええ」と答える(としか答えない)んですが、どれもちゃんと意味が違います。うまい。

一体どのような結末を迎えるのか…。しかし最終回はむしろ後日談と言うべきものでした。 考えてみれば、ほとんどの決着は前回まででついていました。戦争の行方は宮国の衰退という形で終局を迎え、巫女さまたちも泉に行った。 唯一残ったのが、アーエルとネヴィリルはどうなるのか…。それは翠玉のリ・マージョンを完成させて、終了です。 ネヴィリルが別世界に旅立った理由は、アムリアを探し出すためではなく、アーエルとともに「自由になれる場所へ」行くことですから、 「永遠の少女」となった二人がワルツを踊り続ける ―― ここで終了なのです。

しかし、本当の意味での永遠ではなく、オナシアがそうだったように、ドミヌーラがそうなりつつあるように、やがては終わりが来る。 そんな含みを持たせたラストだったのかな、と感じました。

この作品は、女の子ばかりの世界という思い切った設定をぶち上げ、必然として景色を百合色に染め上げました。 ゆえに視聴者を選ぶ作品になったと思いますが、キャラクターの心理描写が巧みで素晴らしく、また「リ・マージョン」を始めとする造語の美しさも雰囲気を盛り上げていました。世界観を表現するという点では、無二の作品と言えるかもしれません。

最期に、それぞれのキャラのその後について。10年くらい時が経っているのかな?

最年少シヴュラだったリモネは、少女に成長。うーん、美しい。 以前は子供ゆえの放言もあったわけですが、今では柔らかい雰囲気を纏っています。でも、ドミヌーラのことを悪く言った少女を睨み付けたりするのもキュート:-)。再び飛ぶことを選んだドミヌーラにうれしげに腕を絡ませる姿も微笑ましいのですが、果たして彼女は気が付いているのでしょうか。ドミヌーラの肉体が、オナシアと同じように結晶化しつつあることを…。

モリナスはご懐妊。あらあら。ということは…ワポーリフと結ばれたわけです。壁を越えられなかった二人でしたが、前回の「お帰りなさい」でゲットに成功したのか。

パライエッタは、以前のボーイッシュなのも良かったんですが、今は角が取れ綺麗なお姉さんになりました。ロードレアモンと孤児のための施設を切り盛りしているようです。ロードレの方は、なんだかちょっと老けて見えない?:-)

カイムとアルティは、二人で暮らしているようです。共に女となった二人ですが、カイムはちょっと少年チックで、アルティの方がお姉さんチック。 どうやらのんびりとした日々を送っている模様。

泉の番人となったユンは、外見は変わらないまま。相変わらずの美少女っぷりです。彼女がもの悲しげに「ドミヌーラ…」とつぶやいた理由は後で分かります。

フロエとビューラは男に。コールのお騒がせキャラだったフロエですが、憎めないキャラでもありました。でも、再び戦争の足音が…。

アヌビトゥフとグラギエフは、さらにイケメンお兄さんに。でも、シヴュラ時代のグラギエフ(女性名はなんだったんだろう)の可憐さは忘れられません。

そして、アーエルとネヴィリル。この二人は冒頭語った通りですが、ネヴィリルさまと言えば、シヴュラ・アウレアと言われる宮国最高の巫女。 シムーン・シヴュラとしては最高のアウリーガだったわけです。 でも、よ〜く考えると彼女のすごさが描かれたシーンはほとんどありません。腕を見せる前にふさぎ込んじゃったので(^^;)。 それでも、立ち居振る舞いからそう感じさせる演出がよかったですなー。気高い心を持ちながら、同時に脆くもあり、揺れ動く様を堪能させていただきました。