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地獄少女 (完)

地獄少女 二籠 の感想

地獄少女 次話 さて、能登さんのダークヒロインのお味はいかに
第1話「夕闇の彼方より」
2005/10/5 00:00 キッズステーション

地獄少女。なかなかおどろおどろしいタイトルですが、主役が能登さんってことで見てみました。

ストーリーとしては格段目新しくもなく、そもそもこの手の話はあんまり好きでもありませんが、 黒ずくめの和服美少女に「いっぺん、死んでみる?」なんて能登声で言われてごらんなさい。うれしくてしょうがない(いや、うれしがるシーンじゃないから)。

とはいえ、能登さんの本領は癒し系にあるわけで、それが小悪魔テイストな「閻魔あい」にどうマッチするか。その点に注目しましょう。

地獄少女 前話次話 エロい! すばらしい!
第2話「魅入られた少女」
2005/10/12 00:00 キッズステーション

今回からOPが付きました。あいがさくらんぼを咥えるカット。これがいい色気を醸し出しております。 本編でも、「出陣」前の清めの儀式なのか、水浴をするシーンがまたポイント高し。 この作品は、閻魔あいをいかに魅力的に描くかが命なので、惜しみなくやってほしいところです。 おばあちゃんとのやりとりも雰囲気があってよいですね。あのお屋敷、純和風なのに、PCがあるのがちょっと可笑しい。

今回はストーカー話でした。ターゲットにされたのは鷹村涼子。色白・黒髪ロングで育ちもよい、といかにもおじさんが好きそうなタイプかも(ぉ。 声も清水愛だし。

さて、闇の仕事人といったあい達ですが、依頼者の魂を地獄に落とすということで決して正義の人(?)ではないようです。 生き地獄と、死後の地獄とどちらがマシなのかはよく分かりませんが、もちろん俗人としては現世を優先させたいところですな。

地獄少女 前話次話 御弾きに興じるあいちゃん。セーラー服とそれに掛かる黒髪のコンボがたまらん
第3話「汚れたマウンド」
2005/10/19 00:00 キッズステーション

今回の被害者は…うーむ、話が暗いんだからせめて美少女限定にしましょう(ぉ。ま、現実にありえなくない話、という意味で恐ろしい展開ではありました。地獄少女がいてよかったねぇ、という感じです。

さて、その地獄少女あいちゃん。今回も素晴らしい〜。古風なセーラー服姿でひざを崩し、御弾きで戯れるところが雰囲気たっぷり。地獄通信に「行きたくないのかい?」という"おばあちゃん"に対して「だいじょうぶだよ」と答える彼女に、なにかしら背負わされた運命を感じさせます。望んでこの家業をやっているわけではなさそう。

話の展開として、被害者が貶められる→地獄通信→さらに葛藤→契約成立→あいちゃん出陣〜「いっぺん死んでみる?」〜仕返し→エピローグ、というパターンが確立されてるようなので、水戸黄門的に見られてよいかもしれません。

地獄少女 前話次話 ちょっとこの獣医がうらやましいと思ってしまいました:-)
第4話「聞こえぬ叫び声」
2005/10/26 00:00 キッズステーション

純子ちゃんは関本さんに騙されていた、という可能性も捨てきれず(あの獣医が変なことを言わなければ、どちらに真実があるか分からなかったでしょう)、相変わらず脚本はイマイチ。薬の数は合っていたというのも、解決されないままだったし。

ま、そんなことはともかく(ぉ。今回も長襦袢シーンがグッド。水浴で、ほんのり透けた肌襦袢の上に長襦袢を重ね着するあいちゃん。 まさに濡れ場(違)。髪をしゅっと横に流す仕草もよいのですよ。

あの悪徳獣医も、最後にあいちゃんのどアップが見れたんだから、いいでしょう:-P

地獄少女 前話次話 豊かで、それでいてすっきりと流れるような黒髪が実にええ〜
第5話「高い塔の女」
2005/11/2 00:00 キッズステーション

長襦袢シーンがない! だめじゃん!(爆) …という具合に、今回は物語の構成を変えてきました。水戸黄門パターンを崩し、オチも含めてひねってきましたな。

驚いたのは、意外に地道な裏付けをしている地獄少女ご一行さま。てっきり超常的な能力で真実を看破しているのかと思ったら、OLになって潜り込んだり、左遷された元社員に接触したり、隠しカメラを仕込んだりと、ターゲットを地獄に流す前に随分調べ上げているのでした。まぁ、「冤罪」になったらたまらんし:-P

とはいえ、「高い塔の女」の行く末もお見通しのようでしたから、あいちゃんの眼力はもちろん侮れません。

地獄少女 前話次話 透けそうでいて透けない…
第6話「昼下がりの窓」
2005/11/9 00:00 キッズステーション

視聴量の平均化のため、MXからキッズに変更。今回の話は夕方のMXテレビでやるにはちょいと昼下がりの奥様劇場チックな内容でしたな。 うかつなお母さんのために、死後の地獄行きが確定してしまった娘さんが哀れ。前回同様、復讐の後丸く収まったとは言いがたいオチです。あの旦那とも元の鞘に納まったとは思えんしなぁ。

さて、今回のあいちゃんチェック! 片ひざ立てでさくらんぼを眺める姿。これがまた素足なんですよ。すばらしい:-)。そしてお約束の長襦袢シーン。 水に濡れた肌襦袢がぴったりくっついて、そりゃもう大変なことに!(←落ち着け) 前回長襦袢シーンがなくてヤキモキさせられましたが、一気に取り戻した感があります(ぉ。

地獄少女 前話次話 微妙な体の傾げ加減がまたたまりません
第7話「ひびわれた仮面」
2005/11/16 00:00 キッズステーション

随分早く呪いの人形を渡しちゃったと思ったら、大どんでん返し。呪いのクロスカウンター、流されるのは誰だ:-) ってな感じで、 ストーリー的に楽しめました。大女優が最初から最後まで悪事を見抜いていたのも痛快だった。

人形を渡したのは時期尚早だったとばかり、自ら調査に乗り出すお嬢がちょっと可笑しかった。このとき貴重な私服姿でしたが、太い三つ編みに帽子にパンツルックと随分地味な出で立ち。確かにフリフリな姿はまったく似合わないと思いますが、もうちょっと何とかして欲しかった:-)。

ただの人形になって驚く彩花に「分からない…?先に解いた人がいるの」と軽蔑の色も露わに声をかけ、「もう手遅れよ。あきらめなさい」ときっぱり引導を渡す様がクールで実にいいです。でも、お仕置きシーンで、スポットライトを浴びつつせり上がってくるお嬢は妙にノリノリでしたな:-)。 長襦袢シーンはなかったけど、許してあげよう。

地獄少女 前話次話 この無表情さの奥にはなにがある?
第8話「静寂の交わり」
2005/11/23 00:00 キッズステーション

踏み切りの向こうに地獄少女。見つめていたのは小さな女の子でした。あいが「なんだかすごく懐かしかった」と語るその子は、ひょっとしたら準レギュラーになる? パパといっしょに地獄少女を追うことになったりするのでしょうか。 そんなわけで、今回は地獄に流されるところを外の視点でも見せたのが新鮮でした。

今回も長襦袢シーンは短かったものの、冒頭であいが藁人形を将棋倒しにしているシーン。一つの人形が倒れると、残りもパタパタ倒れるというのが暗示的です。それを眺めているときのあいの無表情さがいい味出してます。

地獄少女 前話次話 折り紙に興じるあいちゃん
第9話「甘い罠」
2005/11/30 00:00 キッズステーション

今回は、通常の水戸黄門パターンでした。取って置きの新作メニューをばらしてしまうなんて、ちょっとあの姉妹はうかつでしたね…というのはスレた大人の意見かもしれませんが:-)。それに、ラストを見る限り再就職先も見つかったようだし、地獄少女に頼らなくても立ち直れたんじゃないかなー。

前回出てきた父娘、やはりレギュラーになるようですね。

地獄少女 前話次話 紙風船にそっと口付けるあいちゃん。ハァハァ
第10話「トモダチ」
2005/12/7 00:00 キッズステーション

周りに流されやすい子と思い込みの激しい子との相性はいまいちでしたよと。……え〜、なげやりなまとめ方なのは、長襦袢シーンも「いっぺん、死んでみる?」もなかったからです(^^;。そりゃないよー。

画像は、紙風船を膨らませるあいちゃん。クラシックな黒いセーラー服と、彼岸花の照り返しなのか、夕焼けのようでもあり血の色にも思える赤い背景が雰囲気を醸し出しています。

地獄少女 前話次話 この表情いいわ〜
第11話「ちぎれた糸」
2005/12/14 00:00 キッズステーション

最初のころの依頼人は不条理に不幸な人たちでしたが、最近では依頼人もびみょ〜な事情を背負っていますな。

だんだん地獄少女に近づいている柴田父娘ですが、つぐみがなぜあいのいるところが見えるのか、というよりあいがそうさせている理由が気になるところです。

今回のあいちゃん、わめき散らす稲垣には何も応えず、ただ冷然と見下げている表情がたまらんですー。

地獄少女 前話次話 容赦なく切り捨てるあいちゃんだが…
第12話「零れたカケラ達」
2005/12/21 00:00 キッズステーション

好みの話かどうかは別にして、脚本としては良い出来です。また、茜と、茜の心の鏡といえる"cheppo"の二役を田中理恵がうまく演じてました。

展開としては人間関係に絶望して、いわば精神的に心中したようなものでしょう。疲れ果てた教師がたどり着いた地獄。 しかし、そんな彼に投げかけるあいの言葉は、あくまでも冷たく鋭いものでした。 「自分のしたことの意味、わかってる? あなたはいい気なものね。物見遊山で地獄行き?」 このセリフだけでもゾクゾクしちゃいますが、いつになく感情がこもっていたように思えます。だったら地獄送りにするなよ、という話もありますが、地獄少女はあくまでも地獄流し執行人であって、決して人を助けたりはしない。以前の話にも、傍観者に徹してしたシーンがありました。しかし、そのニュートラルさの奥には「でも…」と問いかけてしまうなにかしらの感情があるようです。

どうやら2クールもののようなので、そのあたりを掘り下げてくれれば面白くなりそうです。

地獄少女 前話次話
第13話「煉獄少女」
2005/12/28 00:00 キッズステーション

地獄少女に依頼した者の末路を描いたお話。怪しげな古本屋の店主から始まる展開が、異様な雰囲気を醸し出しています。 古い雑誌に掲載されていた「煉獄少女」。そこには今と変わらぬ「あい」の姿が…。

壁に描かれた地獄少女の目から流れたものは、地獄に送られる者への憐憫なのか。 そこには、大河内に会えるかな?と問う福元に「地獄も、結構広いから…」としか答えなかったように、決して表に出すことはないあいの深い思いがあるように思えます。柴田父娘に自分を追わせている理由もその辺にあるのでしょうか。

地獄少女 前話次話 赤い糸を解いてしまった彼女に、なにを思うのか…
第14話「袋小路の向こう」
2006/1/4 00:00 キッズステーション

キッズでは1/4早々から放送してたのね…見逃していました。

さて、今回のお話はなかなか難しいものになっています。今まで地獄送りにされる人たちはなんらかの「悪いこと」をしていたわけですが、今回は最後までそれは分からないまま、終わってしまいました。 「私怨」の果ての地獄送りと言うしかありませんが、それこそ地獄少女の本領なのかもしれません。「人を呪わば、穴二つ」なのです。

地獄少女は人間の善悪からは超越した存在であることを改めて示した話と言えましょう。そしてそれを閻魔あいは哀しく思っているだろうことも。 最近の話はかなり高度な展開が見られて大変結構ですが、「いっぺん、死んでみる?」が出ないのがちと悲しい:-)

地獄少女 前話次話 哀しげな表情がまたいーんだわ、これが
第15話「島の女」
2006/1/18 00:00 キッズステーション

今までの話でも何度か、赤い糸を引かずに済むのか?と思わせる展開がありましたが、今回も結局引くことに。 もっとも、今回は緊急避難的で止むを得ないところもあります。今死んで極楽浄土へ行くか、天寿を全うして地獄に行くかの選択ならねぇ…。

今回の注目ポイントは、「崖から捨てようが、糸を引こうが、あなたたちの自由…」とあいが呟いたとき、はっきりそれと分かるほど哀しげな表情を浮かべていたところ。 今までは、無表情の奥にそれを隠していたわけですが。なんらかの心境の変化があったのでしょうか。しかしそれでも、当事者の決断を地蔵の一柱と化して、ただただ見守るだけなのです。

地獄少女 前話次話 あいがここまでしたのは非常に珍しい
第16話「旅芸人の夜」
2006/1/25 00:00 キッズステーション

ちょっと時代違いにも思える「旅芸人」「旅芸人の子」もこの地獄少女ワールドにはしっくりきます。

今回の話、第三者的視点ではあきらかに座長が悪いわけですが、実際に地獄送りにされたのは座長の寵愛を受けていた妹のほう。 自分を蹴落とした妹をどうしても許せなかった姉というわけです。 肉親ならではの憎しみの深さが窺えますが、妹を地獄送りにしておいて今度は自分が座長の寵愛を受ける立場になってしまったのだから空恐ろしいものです。生きるための方便なのか、今まで不当に扱われていた分を取り戻そうというのか…。 地獄少女が珍しく驚いたような顔を見せ、手を差し伸べるという行為までしたのは、その業や哀しみの深さに突き動かされたのかもしれません。

地獄少女 前話次話 たそがれるお嬢。何を想うのか?
第17話「硝子風景」
2006/2/1 00:00 キッズステーション

極めて異例の展開を見せた今回のお話。「地獄送り」がなかったのは今回が初めてです。そもそも依頼が成立しない相手でしたし。 2点目は「お嬢」閻魔あいの行動に部下である輪入道たちが疑問を抱き始めたこと。現場に必ず現れる柴田父娘に、「お嬢」自身が情報をリークしているのではないか…。他に地獄少女の行動が分かる者がいるはずがないので、疑いは当然でしょう。

そしてなにより、地獄少女が人間を助けたこと。 今まで何が起ころうともただただ流れを見つめるだけで、決して手助けはしない ―― OPで鉢から零れた金魚を見つめているだけのように ―― のが彼女のやりかたでしたが、今回は人形の怨念から柴田父娘を救い出しました。

今回のお話がどんな意味を持つのか、今後の話に注目です。

地獄少女 前話次話 ますます出番が減っているような気もするが、この立て膝はそこはかとなくエロい…
第18話「縛られた少女」
2006/2/8 00:00 キッズステーション

話としては、ペットの復讐ということで第4話に似ていますが、今回のターゲットは今まで以上にとんでもない。見ていて気持ち悪くなるくらいの極悪人です。 こりゃ地獄に流すべきだ……と、誰しも思うでしょう。

ここまでの悪人を用意したのには理由があって、それは地獄少女のやっていることは悪いのか?という問題提起。恨みを晴らして笑顔を取り戻した人がいた、解放された人がいた、今回のようにもっと早くやればよかったと激しく後悔した人もいた…彼らを見てきたつぐみとしては「悪いことなの?」と思ってしまうでしょう。

つぐみパパは「人の命を奪ってはいけない」と ― 彼も写真をネタに強請ったりはしているが ― 良識ある見解。ただ、良くも悪くも大人の意見と言えるでしょう。 果たしてこの意見を貫けるのか…今後の展開から目を離せません。でも、あんまりへこむ話は勘弁だなぁ:-)

地獄少女 前話次話 「人形…」と花嫁をいたぶるあいちゃん(^^;
第19話「花嫁人形」
2006/2/15 00:00 キッズステーション

いかにも幸薄そうな、長い黒髪の花嫁という時点でかなりそそるものがありますが(笑)、猟奇的な鬼母(なんていうとワイドショーみたいだが)に虐待されるという展開。地獄に流すも、実は夫も大して変わらなかったというオチでした。やっぱり地獄流しは一回限りなんでしょうね。 骨女は「生き地獄だねぇ」なんてさらっと言っていましたが、生きていても地獄、死んでも地獄というどうしようもないことになってしまいました。合掌。

鬼母がなんで狂ってしまったのか分かりませんが、三途の川の渡し舟の上で打ちひしがれなかった数少ない人では有りました。

今回、あいちゃんの出番がちょっと多めでうれしい。主役のはずなのに、最近は出番少ないもんな:-)

地獄少女 前話次話 貴重なショットではある
第20話「地獄少女対地獄少年」
2006/2/22 00:00 キッズステーション

話自体はイマイチこの作品のトーンに合わない感じだし、「地獄少年」が本当に地獄から帰ってきたのなら、地獄少女にとって看過できない事態に思えるのですが、今回から閻魔あい自身にスポットが当たり始めた点が重要です。

あいが思い出した過去の映像は、普段の彼岸花が咲き乱れる血のような赤い風景とはまったく異なる、柔らかい春の色、桜色の風景でした。 それは人間の世界のものであり、ひょっとするとあいが人間だった頃の記憶なのでは?と思わせます。そして、男の子の幻影。 手にした笛をはたと落としてしまうほど驚いたのですから、よほどのことに違いありません。今後語られるであろう、あいの生い立ちに注目です。

笛って言えば、舌で唇を湿らせる仕草がえろ〜い:-)。地獄少年の趣味?のロリータファッションは、絶対に二度と拝めないという意味では貴重なショットですが、普段の制服姿のほうがいいかな。

地獄少女 前話次話 つぐみちゃん、反抗期?
第21話「優しい隣人」
2006/3/1 00:00 キッズステーション

とうとう藁人形の赤い糸を引かない人が現れたか!? しかし、一度は柴田の説得を聞き入れたものの、駄目押しをされて…。 「それはあなたが決めることよ」という地獄少女の言葉が響きます。これは痺れるオチでした。

つぐみは子供らしい正義感で地獄送りに賛成、柴田パパは大人の分別で復讐の無意味さを説くという対立がより鮮明になってきました。 だがしかし、柴田パパは地獄少女にすがった人たちと同じ立場になっても、本当に復讐しないでいられるのか。 例えば、つぐみが酷い目に遭っても…? いみじくも「一ちゃんが殺されたらつぐみだって復讐するよ!」と言ったつぐみのように。そのあたりが大きなポイントでしょう。

それにしても…今回の地獄少女のセリフって、「それはあなたが決めることよ」しかなかった気が:-)

地獄少女 前話次話 もの欲しそう…なのではなく、ご機嫌斜めなあいちゃん
第22話「悔恨の雨」
2006/3/8 00:00 キッズステーション

一ちゃんは妻が浮気に走った原因は、自分がほったらかしにしたからというのは分かっているのかな? 自分の披露宴を中座したことを「あれがケチのつきはじめだった」と語っていることから、多分それは理解しているのでしょう。 その上で、不貞は許せないということなら、それはそれでもっともな意見だと思います。狭量かもしれませんが。 少なくとも、お互いにコミュニケーション不足だったのは確かでしょう。結果として妻を事故で失ったことで、復讐するのはいけないことだと強く思うようになったようです。

唯一の救いは、今回の依頼者が現れたから墓参したのではなく、冒頭ですでに済ませていたことですね。時の流れがそうさせたのでしょうか…。

さて、今回のあいちゃん。障子にぷすぷす穴を開けるシーンが妙に可笑しい。なぜ「ご機嫌斜め」なのか、それは「せんたろう」と関係があるのか、その少年はあいにとってどんな存在なのか、まだまだ分かりません。

……などと考えていると、突如、長襦袢シーンが来た〜(爆)。 水面の向こうで揺れるあいの肢体…もっと…もっとカメラさん寄って〜。やがて立ち上がる彼女が唯一身に着けた肌襦袢は、水を含んでぴったりと肌にまとわりつき、今やその輪郭はあいのそれに等しい……なんて。 このシーン、わずか5秒くらいですが、あまりに久しぶりだったので堪能してしまいました:-)。「長襦袢を置いておくよ…」というおばあちゃんの声も懐かしい。

地獄少女 前話次話 た、たまらん……
第23話「病棟の光」
2006/3/15 00:00 キッズステーション

嗚呼、天道虫になりたひ、なってしまいたいっ!(爆) ま、蜘蛛の餌にされちゃうわけですが…。この辺りのブラックさが実にたまりません。

さて今回のお話、つぐみちゃんが困惑したように、まったくの善人が地獄送りにされてしまったのは(放送の中では)初めてのケースだったと思います。 しかも、老人の逆恨みだけれども気持ちは分からなくもない、と思わせておいて、実は動機も正体も不明瞭な人物による依頼というダメ押しっぷり。 この世の不条理を極限まで描いてみせました。

そして、地獄少女とつぐみが夢の世界で対峙。あいの唇から零れた言葉は意外にも「仙太郎を知っているの?」という問いかけ。 思ったより深い縁があるということでしょうか。

地獄少女 前話次話 あいが初めて見せる感情が憎しみとは、哀しいことよ
第24話「夕暮れの里」
2006/3/22 00:00 キッズステーション

いよいよ閻魔あいとつぐみとの関係、そして地獄少女誕生の核心に迫る! 今回ほど閻魔あいが多く登場した回はありません:-)。 地獄少女と背中合わせに露天風呂…なんてうらやましい恐ろしい。

つぐみとの関係は数奇なめぐり合わせという他ありませんが、あいがあれほどまでに激しい反応――憎悪を見せるとは、まったく予想外でした。 地獄少女が私怨で相手を殺した場合、自らが地獄送りにされてしまう。そんな輪入道たちの制止を振り切り、「この恨み、地獄に送るがいい!」 …果たして仙太郎サイドとしてはどうだったのか、最終回楽しみにしています。

地獄少女 前話次話 恐ろしくも、美しい姿…
第25話「地獄少女」
2006/3/29 00:00 キッズステーション

サブタイトルが「地獄少女」だったので、最終回だと勘違いしていました。今回は、あいの憎悪の原因をたっぷりと見せてくれました。

今の姿と、子供の姿で見かけ年齢でも随分差があるところが気になっていましたが、生贄になったはずのあいが数年間をこっそり生き延びていたわけですね。 その間、会う人間は仙太郎ひとりで…。一方的に村の犠牲になることを強いられ、唯一信じていた人間にも裏切られたことで、激しい恨みを抱くようになったようです。 血の涙を流し、歌を歌いながら、踊るように村に火をつけて回る…あいが人以外の存在になった瞬間でした。

さて、あいがまだ人間だった頃の水浴シーンは、本当に貴重。なんてったって、襦袢すら身に着けていない:-)。そして、髪をまとめて見せるうなじが、最高に色っぽ〜い。 こんな子を生き埋めにするとは、ああ、もったいない。いや、地獄少女になったことでその美しさを永久保存したとも言えるのかな…。

次回こそは、いよいよ最終回か? つぐみちゃんが究極の選択を迫られてしまうのでしょうか。

地獄少女 前話 桜と地獄少女、閻魔あい
第26話「かりぬい」
2006/4/5 00:00 キッズステーション

今まで閻魔あいは善でも悪でもなく、ただ中立に依頼を受けては相手を地獄送りにするという役割を演じてきました。 しかし、その核になっていたのは怨念。つぐみに対して、父親を地獄送りにするようにそそのかします。果たしてつぐみは糸を引いてしまうのか…。

妻の事故現場に際して、つぐみパパが言った台詞が異なっていたのは、あいが嘘を見せたわけではなく、時間が解決した心情なのだと思います。柴田父娘を残して去る地獄少女。彼女が寺を破壊したのは、仙太郎の後悔が形になったそれを清算するということなのだろうと私は解釈しました。

今回の一件で、地獄少女を解任されるかと思いきや、どうやら続けているようです。 ひょっとしたら、さらに強いくびきに縛られているのかもしれませんが。以前にも増して、冷ややかな表情がまたいい。 とにかく地獄少女健在なり、ということで最終回――じゃない! 「ツヅキマス」だって。 しばらくインターバルを置いてまたやるのかな? 今回最大のミステリーですな。また会う日を楽しみに、とりあえず小休止。