6話に続き、アリスファンには感涙ものの出来ではないでしょうか…。
アリスは天才少女で、それゆえに斜に構えたところもあるけれども、やっぱり15歳(だっけ?)の女の子。
年相応の幼さがにじみ出た演出が(毎度の事ながら)素晴らしいです。
冒頭、灯里たちに、アテナとピクニックに行くことを告げるところは、澄ました顔しながらもうれしさを隠しきれない様子。
準備をするところなんかは、いつものアリスでも考えられないくらいのはしゃぎっぷりが微笑ましい。
一転、ピクニックがダメになってしまったときの、がっかり感。
子供みたいに泣いて騒いだりはもちろんしないけれども、やっぱり素直に許せないその未熟さ加減が、可愛らしい。
むしろ記憶喪失を装ってアリスの本音を聞き出そうとするアテナ先輩の方が、子供っぽいぞ(^^;)。
アリスとの約束を守れなかったことであんなに取り乱すのも意外でした。
気遣いがすれ違うという意味で、やっぱり、このコンビも似たもの同士なんだね。
それからはもう、自分のことを思い出してもらおうと必死のアリスが…(T_T)。「アテナ先輩、私のことだけ思い出さない…」と
落ち込むシーンが切なすぎる。
そして最後のアテナ先輩との対話シーンですよ。
「やっぱり嫌いだったんですね」「…! 嫌いってことは…」「じゃあ、好きだった?」「……どちらかと言えば、後者でしょうか」……
この「どちらかと言えば…」という言い回しが、いかにもアリスっぽくてよいですね。大人みたいな答弁のあと、子供みたいに泣きじゃくるこのギャップ感がたまらなく切ないです。広橋涼の演技もよかった…。
こんな子を泣かせるなんてアテナ先輩もGJ罪作りですが、「どう思われているのか、不安になることもある」というアリシアさんの台詞でまろやかに締め。ここの灯里との対話は6話のアリスとの「内緒の話」にもリンクしていて、6話の後編と言えるような作りになっていますね。絶品のお話でした。
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