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ジョゼに見るフラテッロ恋愛指南

(2004/1/21 更新)

最近気になる奴がいる。GUNSLINGER GIRLに登場する、ジョゼだ。奴はなにかとうまいこと立ち回り、ヘンリエッタをメロメロにしている。うらやましい……これがイタリア人の実力なのか。

そこで今回はジョゼ氏の今までの行動を振り返り、恋愛指南書を作成した。恋愛上手なイタリア人がいかに振る舞うか、分かるはずだ。これを読んでともにフラテッロ作りに勤しもうではないか。

 

なお、これが元で別れたり、破産したり、はたまた組織に狙われても当方は一切関知しないのでそのつもりで(笑)。

 

  • とりあえず車はポルシェにしておけ

女の子はブランドに弱い。ここでブランド物の服でも着こなせれば問題ないが、なにせ相手はブランドに関して百戦錬磨、生半可な知識では失笑を買うだけである。

そこで車を買うのはいかが? ベンツかBMWかポルシェなら間違いなし。というか女の子はその他の車を知らない。別にAMGやALPINAで武装する必要はないし、ここは絵になる真っ赤なポルシェで。でもオープンカーに乗るときにはブランド物の服で決めよう! (……あれ?)

 

  • 500ユーロくらいはスマートに出せるように

女の子とのデートにトラブルはつきもの。スマートに片付けられるよう、常に500ユーロ札くらいは出せるようにしておこう。ここであたふた財布を広げたり、出す前に躊躇したりしてはいけない。パッと出してスッと解決しよう。

ちなみに500ユーロ=約66,000円である。ま、殺人未遂の口封じとしては安いかもしれない。

 

  • 上着の1つや2つだめにしても気にするな

女の子が寒さで震えているときにそっと上着を掛けてあげる。こちらのぬくもりを伝えるチャンスである。時には寒さではなくて、肩口を打ち抜かれ出血の痛みで震えていることもある。そのときには上着に血糊がついてだめになってしまうかもしれないが、そんなことを気にしてはいけない。女の子は傷ついているのだから。こちらの懐が多少傷ついたところで後悔があろうか。

でも、ジョゼのスーツ、高そうだなぁ……。

 

  • 叱るよりやさしく包み込め

例え上司に「きつく叱っておくように」と言われても、そして彼女に「怒らないのですか?」と聞かれても、逆に「怒って欲しいのかい?」とやさしく包み込んであげる。叱ることが目的なのではなく、本人に悟らせることが重要なのだから。男の包容力をみせてあげよう。

 

  • 恩を忘れられてもにっこり微笑め

女の子はお姫様だ。男にしてもらう様々なことを当然だと思っている。諸兄も勢いでおごってしまった食事代、効かなかった贈り物、想い出にならなかったイベントなど、手痛い経験があることと思う。ここで、「前に一緒に星を見たじゃんかよ!」とか喚いてはいけない。

女の子は恩を忘れるものだと思えば、夜空に向かってふっ…と一瞬遠い目をすれば事足りる。次は覚えてもらえるようなシチュエーションを作りましょうね。

 

  • 豊富な知識で囲い込め

自分の知らないことを知っている人には尊敬の気持ちをいだくものである。ギリシャ神話くらいは常識として覚えておこう。しかし、すべての知識を網羅する必要はない。オリオンが南中する時間を見計らって誘い、テレスコーピオでもセットしておけば他の星座に話題が飛ぶことはないだろう。肝心なのは自分の得意分野に囲い込むことである。

 

  • さらりとロマンチストになれ

昼空に光るものがあったら「妖精かもしれないな」とさらりと語るくらいのウィットが欲しい。ただし「さらりと」というところが重要であって、ねちねちと自分の世界を語ってはならない。あくまでもロマンチスト。ナルシストではない。

 

  • 身に付けられるプレゼントを贈れ

身に付けられるプレゼントはよいものだ。デートの時につけてくれるのは確実だし、そうなれば贈ったほうもうれしい。

もし、つけてくれないようだったらプレゼントの選択ミス。イヤリングをしている相手にピアスを贈ったりするような初歩的なミスはしないにしても、アクセサリーの選択は難しい。なにせ相手は、その道のプロ。この色じゃ合わないのよ、とか言われてしまうかも知れない。ま、女の子はなぜかきらっきら輝くものが大好きなので、決まれば効果は大であるが…。

そんな自信のないあなたには香水はいかが? 香水なら服とのマッチングも問題ない(たぶん)。相手がかなり年下の場合でも背伸びはしたいもの。とくにイタリアの高級ブランド「PUPA」はお勧めだ。ここで値段を見てビビってはいけない。「こんな小瓶で…」と言いたくなるのをぐっとこらえて買うこと。

なお、口紅というのも悪くない選択だが、「普段はどんなルージュをつけてますか?」と店員さんに聞かれたときに「あ、赤っぽい奴…」などと答えるようではダメダメである。

 

  • プレゼントはさりげなく渡せ

苦労して選んだプレゼント、ついつい「やっとみつけたんだ」「君のために」などと一言添えたくなってしまうがぐっと我慢。いいものなら女の子もすぐに分かるし、自分のために買ったものだなんて自明なことだからだ。

ここは「寒いからこれを着てくるといい」と何気なく手渡し、「いただいてよろしいのですか?」と聞かれても「上で待ってるよ」とあくまでスマートに答える。押し付けがましくないようにすべし。

 

  • 気持ちの裏づけを取れ

女の子の気持ちは複雑で移り気。表面だけ愛想良くしているのもよくあることだ。これに泣かされた男は数知れない。そこで常に女の子の気持ちをチェックしよう。そのために多少権力に物を言わせて医師の診断を覗かせてもらったりすること。恋愛はきれい事ではすまないのだ。

 

 

―― いかがだろうか。ジョゼのスタイルが分かっただろうか。なんとなく(超)高収入でないと実現できないような気もするが、きっと気のせいだ。チャンスを逃さないためにも、スマートな振る舞いをマスターしておこう。

 

あなたにフラテッロができますように!


(C)カズくん