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第1話「その 素敵な奇跡を…」 |
2005/10/6 01:30 テレビ東京 |
「アクア」という惑星の上に、ヴェネツィアを模して造られた「ネオ・ヴェネツィア」。この水の都で、女性のゴンドラ漕ぎ ― ウンディーネというらしい ― を目指す女の子の物語。ということのようです。
とにかく全編、ネオ・ヴェネツィアの海面のごとく緩やかで、優しい展開。癒し系だなぁ。可愛い女の子のわりには等身も高くて、すっきりとした印象を与えます。
にしても、てっきりヒロインの子がアリアなのかと思ったら違い、じゃあ、お姉さん的な子がそうかと思ったら、これまた違う。で、結局あの犬(?)がアリアで、しかも社長かよ!というツッコミが多数と思われます:-)
「恥ずかしいセリフ、禁止!」が(藍華の)決め台詞のようですが、そんなこと言わずに、バンバン恥ずかしいこと言って欲しいもんです。
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第2話「その 特別な日に…」 |
2005/10/13 01:30 テレビ東京 |
なに、どこも社長は猫なのか!(笑)
そんなことはともかく。この作品、良いです。ほんのちょっとのさざなみが、す〜っと収束していくようなお話の展開に、心和まされます。
そして、アリシアさんの「あらあら、うふふ」が素敵過ぎます:-)。「女の子はね、髪形が変わると歩き方まで変わるのよ」なんてセリフもよか。
癒される〜。
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第3話「その 透明な少女と…」 |
2005/10/20 01:30 テレビ東京 |
OPにナレーションがかぶるのは、毎回やるのかな? だとしたら意外に斬新な試みです。「ごほうびに、風になることができます」と思わず「恥ずかしい台詞、禁止!」
と言いたくなってしまう様な台詞に、牧野由依の飾り気のない歌声が重なるのはなかなか美しいです。これは毎回続けて欲しい。
さて、今回登場したのはアリスちゃん。ツンと澄ましているように見えますが、ひねくれているからではなく周りに対してどういう態度を取ればいいのか、よく分からないから。
思春期だねぇ:-)。灯里が絡まれていると勘違いしたとき、義憤にかっれて立ち向かうところなんかいい子だな、と思いますね〜。
そんな彼女に対して「がんばり屋さんなんだね」と屈託のない感想を漏らす灯里もまた、嫌味がなく純粋さが感じられて好ましいです。アリスが憧れるのも分かりますな。
笑顔が人を幸せにすることを教えてくれます…って、恥ずかしい台詞禁止!オレ!(ぉ
エンディング見て気がついたけど、この作品の登場人物の名前ってみんな「あ」から始まるのね。
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第4話「その 届かない手紙は…」 |
2005/10/27 01:30 テレビ東京 |
アリシアさん、アイスをぴたっと灯里の頬にくっつけたりして、意外に子供っぽいところもキュート。
かと思えば、宛先人がもう亡くなっていると分かって落ち込みかけた灯里に「届けましょうよ?」と優しく促し、なんとプレイヤーまで持ってきている用意周到さでただの天然さんではないことを伺わせます:-)
そしてウッディさんとくれば、やっぱりホバークラフトでしょう:-)。灯里はその格好で乗るのか!と思ったら、「パンツまる見せでね」と藍華ナイスつっこみ。頬を赤らめるアリスも見逃せません。まぁ、服装のことよりステップに足乗せただけで空飛ぶのもかなり怖いけど:-)。
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第5話「その あるはずのない島へ…」 |
2005/11/3 01:30 テレビ東京 |
「ネバーランド」への招待状を受け取った灯里たち。実は、アキラたちが仕組んだ特訓場へのご招待でした。
ま、ちゃんと息抜きもあるし、「合宿」ですね。
日ごろ運河の華であるウンディーネたちも、今日ばかりはマーメイドになってバカンスも楽しんだようです。
思いがけず戻ってきたリボンに、今日一日の素敵なできごとが凝縮されているように思えたのか、感動して涙を流す灯里ちゃん。
彼女の繊細な感性にこちらも心洗われるような…。作品の構成として、アイちゃんとの文通という形でモノローグをつけるってのは良い手段です。
水着シーンが満載でしたが、不自然なサービス描写はなく、その点も好感。
焼きおにぎり食いたい…:-)
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第6話「その 守りたいものに…」 |
2005/11/10 01:30 テレビ東京 |
いい話だなぁ…。
アリスはゴンドラ部にいてスカウトされた経緯もあり操船には自信があるはずです。性格的にも、きっちりしておかないと気が済まないタイプ。
その同室の先輩アテナは、確かに歌はうまいものの操船のほうが大事であるはずだし、日常生活はまるでダメと来ている。
アリスとしてはそんな彼女が3大ウンディーネの一人と称えられていることに、納得がいかなかったに違いありません。このあたりのまっすぐな思い込みは、この年頃ならではでしょう。
そんなアリスを実は見守っていたアテナ。押し付けがましくない優しさを見せるお姉さんと、ほえほえしているように見えて「左手はそれほどヘタレじゃないかもよ」とちゃんと気づける灯里と、それぞれの世代の女の子の描き分けが見事でした。
あと3年くらいすれば、アリスちゃんもいい娘になるでしょう。いや、今でも、特に制服姿は超絶可愛いですが:-)
今回は藍華欠席につき、「恥ずかしい台詞、禁止!」はお預け:-)。
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第7話「その 素敵なお仕事を…」 |
2005/11/17 01:30 テレビ東京 |
晃さんによる新人特訓編。今年入社したような新人クンに見て欲しいような内容ですね。先輩にきついことを言われて凹んだりすることもあるけど、そこには後輩に一人前になって欲しいという願いがあるからなんですよと。晃さんの偉いところはきちんとフォローを入れるところですね(第2話ではちょっとフォロー入れ損ねましたけど:-))。
その第2話でもそうでしたが、藍華はそんな晃さんのことをちゃ〜んと分かっているところがよいですね。
「厳しいのは後輩たちのことを、本当に心配しているからだと思うんだ」というお客さんの言葉に胸を張って「しっかり怒った分、しっかり認めてくれるんです」と誇らしげに語るところが実に微笑ましいです。よいお話でした。
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第8話「その 憂鬱な社長ったら…/その イケてるヒーローってば…」 |
2005/11/24 01:30 テレビ東京 |
「忙しさにぽっかり穴が開いたこの時期は、アリア・カンパニーの大掃除に絶好のチャンスなんです」とアイちゃんに手紙で語りかける灯里。毎度のことながら、この灯里の声は伸びやかで裏表がなく、聞いていて清々しい。キャラに合ったいい声です。
さて、今回はアリア社長大活躍?の回です。全編これ「ぶいにゅ〜」(笑)。ヒメ社長のつれなさ加減が、他人事とは思えなくてねぇ(ぉ。
ま、アリア・カンパニーのやさしい面々に囲まれて生活できるなんてとても幸せなことです。アリシアさんに、ぎゅ〜っとしがみつくところが大変うらやましいですわ、ええ(爆)。
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第9話「その 星のような妖精は…」 |
2005/12/1 01:30 テレビ東京 |
ちょっとばかり焦りを感じている藍華が、状況を打破しようと「伝説のウンディーネ」に会いに行くお話。この子はほんとにまじめで一生懸命な子なんだな…。ちなみに藍華・S・グランチェスカがフルネームのようです。長い。
さて、アリアカンパニーの創設者でもある、伝説のウンディーネこと"グランマ"は純和風な生活を送っていました。灯里たちはそれほど長旅をしたようにも見えませんでしたから、ネオ・ヴェネツィアの隣にネオ・ジャパンがあったりするのでしょうか。お陰で、和服に身を包んだ見習いウンディーネたちを拝むことができました。これは貴重かも!?
グランマは気配りの人でした。彼女は特別なことをしたわけではありませんが、「なんでも楽しむこと」を教えてくれたのでした。
灯里はすでにそれを実践していますけどね。
いつもはちょっと斜に構えたところがあるアリスも、「私もいつか、ああいう素敵な女性になりたいであります!」と頬を高潮させて語る辺り、大きな影響を与えたようです。
良い話だった、と思っていたところに「灯里さんも素敵だよ。灯里さんの笑顔は夜空に輝く星に負けないくらい、きらきら輝いていたから」というアイのセリフで良いお話の駄目押し。この辺のセリフ回しの美しさが、この作品のすばらしいところです。
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第10話「その ほかほかな休日は…」 |
2005/12/8 2:00 テレビ東京 |
ゆらゆらと立ち上る煙突の向こうに沈む夕日、ぱちぱちと燃える暖炉の火が、灯里たちと視聴者をも暖めてくれるようです。
暖炉の前で編み物をしたり、温泉ではしゃいだり、雪虫とのちょっぴり切ない別れがあったり……そんななんてことない風景が心に染み入るよう。
まったくもってすばらしいです。
「寒くて長い冬を乗り越えるには、ほ〜っとする時間が必要なのよ」というアリシアさんの台詞がまたいい。
苦楽を乗り切った、大人の女性のご意見。そうそう、ほ〜っとする時間が必要なのですよ…。
「わたしはこれから、毎年冬が待ち遠しくなりそうです」という締めもよく、完璧といっていい出来でした。
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第11話「その オレンジの日々を…」 |
2005/12/15 01:30 テレビ東京 |
今の水の三大妖精がそうであるように、仲良し三人組にもいつかはそれぞれの道を歩んでいく日が来る…そんな切ない想いを、優しい言葉で綴った今回の話。思わずほろりとさせられる、いいお話でした。なぜ、この作品はこんなにもツボを突くのでしょうか。琴線に触れまくりです:-)。
三大妖精の修行時代のやりとりも微笑ましい…つーか、アテナさん、強烈に面白すぎ。でもカンツォーネを歌わせればあのアリシアさんすらも唖然とさせる、最高の歌声。この辺のギャップもいいですね。
そしてオレンジ色の夕日に染まった海の上を漂う一艘のゴンドラ。三大妖精の姿はいつしか灯里たちの姿に移り変わり、
「あの頃も、今も、これからも…(中略)…楽しいことは尽きることはないのよ」と後輩たちを励ますシーンが胸を打ちます。
それでも、寂しさを隠し切れない灯里の頭をぐしぐしやる藍華や、あるいは冒頭で「今という時は、でっかい…」で言葉を止めたアリスの心情を考えると、じんと来るものがあるのです。
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第12話「その やわらかな願いは…」 |
2005/12/22 01:30 テレビ東京 |
またまた過去へとタイムスリップしてしまった灯里ちゃんです。第4話で出てきたデータカードでそれに気付くのが、うまいですね。
藍華たちに良く似た子が出てきましたが、本人であるほど近い過去ではありません。なんたってグランマが活躍していた頃より遥かに前、それこそアクア創成期のころの時代なのでしょうから。初めて水が引かれた場所に立会い、「すごい、水が満ちていく…なんだか心の中までどんどん満たされていくみたい」と感動する灯里ちゃんの感性が素晴らしいです。
灯里とよく似た明子さん、ほえほえな性格とは裏腹に灯里が未来の人間だと見抜き、「さよなら、私のavvenire」なんて送り出してくれたのも洒落てます。
面影も似ている彼女、ひょっとしたら本当に灯里の遠い先祖なのかもしれません。
帰ってきた灯里が、感無量のままアリシアさんに抱きつき、またアリシアさんも何も言わずに抱きとめてくれるシーンもなにかほっとしますね。
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第13話「その まっしろな朝を…」 |
2005/12/29 1:37 テレビ東京 |
アクアの24月。1年がマンホームの倍なので、月数も倍になります。やっぱり舞台のモデルは火星なのかな。
…ここで、気になってしまったのがアクアの人たちの年齢。確か、アリスは14歳だと思いましたが、マンホーム暦に直すと実は28歳…ってことはないでしょうね:-)。
そんなアホなことを言っている間に、キャラ総出演のフィナーレです。アリア名物の恥ずかしいセリフがてんこ盛り、藍華も「禁止!」連発です。
この作品の魅力はこのセリフ回しに尽きる! しっとりした演出がその後押しをしてくれます。キャラクターも世界観もとにかく優しく、まさに癒し系のアニメ。まったくもって素晴らしい出来でした。
いい作品だった…と感慨に耽っていると、アリシアさんが駄目押し。すばっと来ましたよ。
「再会したら、お互い家族が増えていたなんて素敵」というアリシアさんに一瞬戸惑う灯里。しかし、アリシアさんはまっしろな新年の朝日の中、灯里ににっこり微笑んでこう言うのです。
「Auguri. Buon Anno !」
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