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京四郎と永遠の空 (完)

神無月の巫女 の感想

京四郎と永遠の空 次話 拝啓、お姫様。花です!周囲は花でいっぱいなのです:-)
第1話「永遠の空」
2007/1/9 02:00 テレ玉

もし、ここ数年でもっとも好きなアニメを一つだけ選べ、と言われたら。 好きなアニメはたくさんありますが、どうしても一つだけと言われたならば、それは「神無月の巫女」になりそうです。 そんな神無月の巫女と同じスタッフが作った作品となれば、注目せざるを得ません(ふだん、あまりスタッフに注目することはないのですが)。

なので、ヒロインの空があまりに神無月の巫女の姫ちゃんに似ていたのには、笑ってしまいました(声も同じかと思ったくらい)。 しかし、「大神ジン」なる人物が出てくるところを見ると、これは確信犯でしょう。なんらかの関係があるというスタッフからのメッセージなのだと思います。

第1話を見る限りでは、今回はノーマル?な男女の恋愛のようです。しかし、京四郎さん。いくらイイ男だからって、いきなり女子を半裸にしちゃ……って、なんだかんだ言って空ちゃんときめいてます。はー、王子様って、得だ。そして、お約束のキスシーンとロボットと馬:-)がきっちり出ましたよ。というところで、1話終了です。

神無月の巫女の第1話と比べるとシャープさが足りない気がしますが、この作品の方が色々な要素が入っているのかもしれません(神無月は、何をやりたいかがすごく明確だったので)。今後の展開に期待します。期待度はものすごく高いです(それだけに、ちょっと心配…(^^;))。

京四郎と永遠の空 前話次話 拝啓、お姫様。キスです!「女の子の神秘」なのです
第2話「三華月百夜」
2007/1/16 01:30 テレ玉

おおぉ〜…出てきましたね、千歌音と姫子。もとい、かおんとひみこ。しかも、「月の者」で「ムラクモ」ですか。これは本当にリンクしてるのかな?それとも設定を引っ張ってきただけでしょうか。

かおんとひみこに全然悪意が感じられなかったので、「王子様」側とどちらが善人なんだろうと思ったのですが、ミカさまとかいうトップがいやらしそうです。いろんな意味で:-)。きっと、とんでもない罰が…。かおんの苦しそうな表情が、すべてを物語っています。

今回「絶対天使」という言葉が出てきました。キスは、絶対天使にエネルギーを供給するための行為。 ということは、キスはさんざんお目にかかれそうですね:-)。 絶対天使とエネルギー供給者との間に、強い精神的な結びつきが見られることから、特定の相手じゃないとダメなのかも知れません。 1対1に対応している必要があるかは不明ですが。

面白いのは、せつなもかおんもエネルギー供給者に恋愛ぽい感情を持ちながらも、(少なくとも言葉では)それを否定しているところですね。 それでは、空は? 空も状況的には絶対天使のひとりのようですが…。

京四郎と永遠の空 前話次話 拝啓、お姫様。キスです!今回も女の子同士のキスなのです。
第3話「舞い踊る螺旋」
2007/1/23 01:30 テレ玉

「お姫様です。お姫様の料理です。お姫様は何をしてても本当にお姫様で、お姫様なんですね…」 空ちゃん…あんた面白いよ! このまま、こんなぽややんなキャラでいて欲しいですね。

一方、せつなさん。「京四郎はその方がいいの?」と事あるごとに尋ねるのがいじらしくてたまりません。 突如割り込んできた空のことは当然面白くない、と思いきやそうでもないようで、空の元気が出るようにキスしたりするよい子なのでした。 女の子の神秘かな:-)。でも、京四郎と空が接近したシーンにはアラームのごとく鈴が鳴るので、こんなに友好的なのは今のうちかも知れません。

献身的なせつなに対して「恋人でもパートナーでもない」と言下に言い切る京四郎はひどい奴ですね(笑)。 そんな態度に疑問を持つ空ちゃんでしたが、「今大切なのは、君のことだ」と囁かれて霧散。いいねぇ、王子様って得だな〜(爆)。 つーか、流し目がいやらしいですよ、王子様。

京四郎と永遠の空 前話次話 拝啓、お姫様。身を挺して止める空ちゃんでした。…そんなことより、いきなりスカートを引き裂いたのにはびっくりしたよ。
第4話「恋蛍」
2007/1/30 01:30 テレ玉

ひたすら兄さんラブな京四郎さん。ここまで来ると、彼の王子様アクションすべてが兄さんを再現するためのものに思えてしまいます。 意外に脆い人かも…。本物が出てきてそのギャップに苦しむという展開でしょうか?

ソウジロウはそんな京四郎のもう一人の兄だそうで。驚きですが、ごつい外見とは異なって実はいい人だったという事の方が驚きでした。 いや、どうしてもギロチのイメージがあるから、てっきりオレ様キャラかと:-)。なにか事情を知っていそうですな。

京四郎に「ここで奴を仕留める!」と言われたせつながうれしそうに「分かった!」と応えるのも切ない。 でも、ソウジロウに問い質されたり、空に止められたりしたときの反応を見ると、京四郎も絶対天使に対して冷徹なだけじゃないことを窺わせます。 そうじゃないと、せつなが可哀想すぎですし。ま、せつなは可哀想だからぐっと来るんですが(ぉぃ)。

一方、本当に冷徹なのはミカさまですね〜。なんでひみこは従っているのかな? それでも、瞳に映るのはひみこだけ、という感じのかおんが相変わらずいい感じです:-)。

京四郎と永遠の空 前話次話 拝啓、お姫様。まさにお姫様のキスです。それでも悲しそうな顔をしているのは、京四郎の希望を叶えられなかったから。健気〜。
第5話「くちづけ洗礼」
2007/2/6 01:30 テレ玉

前回キスが一度もなくてたいそう物足りなかったのですが:-)、今回は5回ですよ。そのうち「女の子のキス」が4回。そのうちミカさまのキスが3回。 …溜まっていたのですね、ミカさま:-)。

さて、面白い空ちゃんも捨てがたいが、やっぱりせつなさ炸裂のせつなさんでしょう。「彼女を城塔学園に連れて行くのよね。本当にそうしたいの?」という台詞、最初は空に対する嫉妬心から来ているのかと思っていたのですが、そうじゃなくて京四郎の心情を慮ってのことですね。健気だ〜。

せつなが「マナが足りない…おねがい!」と叫んだシーンでは、逆に空ちゃんの方がやきもき。 せつなは絶対天使だから恋愛には関係ない、そう分かっていても割り切れない女の子の心情、かな。 もっとも、ここのシーンではせつなもだいぶ感情が入っていますけど。せつなから見れば、本当は空だって……というところでしょう。

ミカさまが欲しかったのは、かおんの方だったのね。てっきりひみこの方かと。ここで、やはり「特定の個人からしかマナの摂取ができない」ことが分かりました。その意味も含めて、かおんにあんな仕打ちをしてまさに力ずくでモノにした、とんでもなくサディスティックなお方です。

加えて、かおんの目の前でひみこに空とキスさせたりね〜。そのとき、光り輝く空の身体。そう、空ちゃんも実は絶対天使だったのです! …ってようやく出てきましたね。なかなか語られないので、むしろ違うのかと思った(^^;)。でも、ひみこのキスに反応したのはどういうことなんだろう? ひみこが空にとっての「特定の個人」ではないと思いますが…。あれは絶対天使特有の反応みたいなもので、マナの供給とはまた別なのかな??

京四郎と永遠の空 前話次話 大粒の涙をぽろぽろとこぼす空ちゃん。でも、これは一番人間的な表情と言えるのではないでしょうか?
第6話「ゆめはて十字路」
2007/2/13 01:30 テレ玉

「人間じゃないのに、涙が出るんですよ…」 自分が絶対天使であると告げられ、ただただ、涙する空ちゃんなのであります。 ここで、人間と絶対天使とはなにが違うのか。そりゃ、ロボットを出したりするのは普通の人間とは言えませんが、心はあるように見えます。 せつなやかおんはちょっと無機質な感じはしますが、空ちゃんなんかはかなり自然な振る舞いですし。 それすらも人造的なものということなのでしょうか?

少なくとも、ミカさまはその人ではない存在を愛し、かおんが心(?)寄せるひみこに対して激しい憎悪を募らせています。 元は人間だったってことかな〜? 彼女が「王子様」を悪魔と呼ぶ理由が、そのあたりに直結していそう。

まー、それにしても、京四郎様。同じ絶対天使のはずの空ちゃんと、せつなで扱いが随分違いませんこと?(笑) 送り出すときはあれほど甘いことを言っておきながら、帰ってきたら「少し、静かにしてくれ」はないでしょう。まったくひどい男です:-)。

京四郎と永遠の空 前話次話 果たして、このときせつなはどう「思って」いた?
第7話「彷徨いの哀歌」
2007/2/20 01:30 テレ玉

せつなと比べたとき、これと言った取り柄のない空がそれほどコンプレックスを感じなくて済んだのは、せつなは絶対天使で、自分は人間である、という思いがあったからかも知れません。

しかし、自分がせつなと同じ存在だと分かったとき、絶対天使としてはなんら役に立たない(と自分では思っている)、女の子としても負けている、と思い極めて京四郎にすがってしまったということでしょうか。

一方、せつなの感情はなかなか分かりません。そもそも感情があるのかもよく分かりませんが。 京四郎と空のハートマークを壊そうとしたのは、強い心の動きに思えましたが、結局そうしなかった。 逆に、空に同情をしているように思えるカットも随所にあります。 悲しむ空を抱きかかえるシーンもその一つ、と思いましたが「京四郎に言われた」と言っていますね。 やっぱり、彼女にとっては京四郎の言葉が絶対なんだなと納得しかけましたが、本当に「京四郎に言われた」のかな?? このときの彼は自分の悩みで精一杯で、そこまで気を回す余裕があったかどうか。あれこれ考えさせられるキャラです。

京四郎と永遠の空 前話次話 京四郎の告白を涙と共に受け止める空ちゃん。…でもナル男に傾いちゃう!?
第8話「刻の目覚め」
2007/2/27 01:30 テレ玉

全裸にオーバーニーにだけとはまたマニアックな……なんてことを京四郎さまが思うわけもなく、すげなく「出て行け」と断るのでした。 でも、それは好きの裏返しで。あれよあれよという間に、逆告白に至ったのでした。

せつなに罪はないとは言え、「京四郎が出て行けって…」「探しに行った方がいいの?」というのはダメ押しだったかも知れません。 このあたりは同じ絶対天使と言っても、空とはちょっと違うところですな。

そんなせつなの扱いがひどすぎた京四郎ですが、それは本人も自覚していてその上で「せつなとけじめを付ける」と言ったのは、えらい。 えらいけど、刺されますよ?(笑)というところでせつなが現れたもんだから、すわ大決戦か…!と思ったんですけどね。 まさかここで、カズヤ兄さん御大のご登場とはね〜。

死んだと思った兄さんが生きていた。しかしそれは京四郎が心の中で美化していた人物とは違う。そしてどうやら、空の本当の「王子様」らしい。 ……ここまでは予定通り。カズヤ兄さんがどこまではちゃめちゃやってくれるかに注目です。ナルシーすぎる登場シーンが期待を持たせます:-)。

京四郎と永遠の空 前話次話 彼女は「秋」、実りのない秋か…それは確かにせつない…。
第9話「乙女見果てぬ」
2007/3/6 01:30 テレ玉

「ほんとうの王子様」、期待以上、笑えるくらいハチャメチャやってくれます。まさに絶対無敵の立ち居振る舞い。オレンジのくせに(←番組違い)。

一方、京四郎は不幸のずんどこだなぁ:-)。憧れていた兄には裏切られ(というか勝手に美化していただけだが)、せつなを奪われ、空にはあっさり忘れられ、と今まで彼が持っていたものすべてがなくなっていまいました。

ミカさまがかおんに固執していた理由は、結局よく分かりませんでした。あの看護婦の人とイメージが重なるから? 純粋にかおんを愛していた? いずれにしても、ミカさまは命を失い、かおんも王子様に連れて行かれました…。

この分だと、すべての絶対天使は王子様の元に集まりそう。残された人々が、王子様に立ち向かうのでしょうか。 まぁ、京四郎はともかく(ぉ、かおんとひみこは再会させてあげたいところ。

京四郎と永遠の空 前話次話 やはりせつなの方を応援したくなるんだよな〜
第10話「天使の牢獄(バスティーユ)」
2007/3/13 01:30 テレ玉

すっかり「王子様」の言いなりの空ちゃんです。それを見たせつなはどう思っているのか…。 馬のアクセサリを渡したところを見ると、彼女に託したと言うことかな。

笑ったのが、王子様が「風呂はいい…」とのたまうシーンでしょうか。そりゃ、美女5人を侍らせていれば、なんでもいいよなー。

予想通り、取り残された人たちがそれぞれの想いを取り戻すために立ち向かいます。 落ち込んでいた京四郎も、眼鏡を投げ捨て奮起。お兄さんに憧れて掛けていたのか…。 しかし、一同が王子様の教会に乗り込むあたり、今まで散々格好付けてたジン様も割とさっくり負傷したこともあって、イマイチ盛り上がりに欠けるなー。

京四郎と永遠の空 前話次話 何度も言っていますが、せつなのほうを応援しますよ〜
第11話「天使回廊」
2007/3/20 01:30 テレ玉

あれだけ好き勝手やっておいて、ぷちっと潰されちゃったら笑うなぁ、と思っていたら本当に潰されちゃいました、王子様。 あれでお亡くなりになったとは思いませんが。

もう一つ笑ったのは、さっそうと助けてくれたジンさまには目もくれず、「かおんちゃん!」とやるひみこですね。ジンさま、作品が変わっても報われませんね…(笑)。

さて本題。バスティーユ合体から崩壊に至るまでの経緯がさっぱり分かりません。ワルテイシアは何をしたかったんだろう…? 結局、空は絶対天使としての宿命(それがなんなのかも分からないが)よりも、京四郎を選んだということのようです。 彼女は「それがどういうことなのか分かっている」ようですが、視聴者には全然分かりません…。

やっぱり空より、「どこかで間違ったのかな? そんなにつまんない子なのかな? 好きな気持ちが足りなかったのかな?」とはらはら涙を流すせつなの方がぐっと来ます。せつながそんな普通の女の子っぽいことを思っていたのは意外でしたが、そうだとすればなおのこと切ないし、京四郎許すまじなんですが(笑)。彼、なんの迷いもなく空ちゃんに走っていますけど、いいのかそれで。

京四郎と永遠の空 前話 本来なら、京四郎と空の別れのシーンを貼るところですけどね。せつなのほうがいいんだもん:-)
第12話「永遠の空」
2007/3/27 01:30 テレ玉

お気に入りの「神無月の巫女」と同じスタッフということで、かなり期待していたこの作品。残念ながら、遠く及ばなかったようです。

ラストが神無月の巫女と全く同じじゃないか、絶対天使とは結局なんだったのか、どうして空だけ消えてしまったのか、なぜ転生するのか、などなど疑問・不満は多々ありますが、一番の敗因は空ちゃんに全然感情移入できなかったことですねー。 京四郎が、せつなではなくて空を選ぶ明確な理由がないと、そもそも物語が成り立ちません。

逆に言えば、せつなの方がずっと魅力的でした。彼女がもう少し意地悪な子だったら話をかき回せたかも知れませんが、そうするにはあまりに素直すぎた。そして、なんら迷いもなく空を選ぶ京四郎も真っ直ぐすぎて、ドラマが生まれる余地がなかったと言えましょう。だいたい、あれだけ尽くしてもらって何の情も湧かないのか…。

というわけで、個人的に最終回でもっともよかったシーンは、せつなが髪を切るところですね:-)。彼女の恋の終わりを表しているわけですが、これが意外にショートも似合う! ロングフェチの私のこう言わせるのだから大したもんです。「私が、そうしたいの」という台詞もよく、彼女には早く次の相手に巡り会って欲しいもんだと思います。