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「ビッグイシュー」購入と分析99


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今回の分析対象ビッグイシュー日本版 102号
購入日時平成20年9月2日(火)
購入場所新宿西口

表紙(P1)
 表紙を飾るのは、スペシャルインタビューのアンジェリーナ・ジョリーと…クリント・イーストウッド!? 老けたなあ。

ビッグイシュー日本版 創刊5周年へのメッセージ(P7)
 ジョン・バード氏(ビッグイシュー創設者)とメル・ヤング氏(ホームレスサッカーワールドカップ会長)がメッセージを送っています。メッセージの内容は、いずれも当たりさわりのないものですが、とりあえず5周年ということでめでたい。

中島岳志の眼(10)日本の貧困とインドの貧困(P9)
 インドの貧困を取り上げて、日本の貧困はインドの貧困よりマシだから耐えられるはずだとのたまう新自由主義者の意見に反論しています。
 「インドの都市部のスラムで調査をしてきた」中島氏の反論は実体験に裏打ちされている分、説得力を持ちます。しかし、データによる論証がなされていないので不充分な感じを受けます。まあ、短いコラムではそれも仕方がないか。

ノーンギシュの日々(21)地球温暖化は、野生動物のテリトリーを減らしているのか?(P10)
 「野生動物のすみかの減少は、ただ単に人間が増え過ぎて、人間が生き延びるためやビジネスのために、、自然界への搾取が過剰になったからではないだろうか。」と述べています。
 アフリカはまだまだ人口が増えそうだからなあ…。

特集 日本。若者を包摂できる社会へ。(P11-19)
 前号でも少し述べましたが、こういう特集が組まれるということは、二本の社会は若者を包摂していないということです。
 「なぜこうなってしまったのか?」という分析ならP12-14の本田由紀さんのインタビュー記事へ譲ります。又、「ではどうすればいいのか?」についてはP15,P18の記事が参考になるでしょう。
 では、「もしも日本社会が若者を包摂できないままだったら」どうなるんでしょうか? …社会不安が増大しますな。社会から阻害された人間がどんな行動を取るかを考えてみればいい。

和樹と環のひきこもり社会論(54)
 あなたは、本当にこの連載を続けたいのですか?――斉藤環
(P21)
 上山和樹&斉藤環のコラム。私はこのコラムの中で交わされる議論についていけなかったので「ビッグイシュー購入と分析」では敢えて取り上げなかったのですが、気付いてみたら喧嘩がエスカレートしていて、斎藤氏が「私もそろそろ最後の決断をしたいと思います。」と、いわゆる「最後通牒」を突きつけています。
 終末の予感がしますが、でもまあ、50回以上も続いたのだから長持ちした方でしょう。

ART(P22)
 田中千智さんの絵画3点を掲載。なんとなく20世紀のモダンアートを想起しました。

(続く)
著・泉獺(H20.9/12)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 102号」(有)ビッグイシュー日本 2008年9月1日

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