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「ビッグイシュー」購入と分析46


「ビッグイシュー」購入と分析101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142434445

今回の分析対象ビッグイシュー日本版 49号
購入日時平成18年5月3日(水)
購入場所新宿南口
表紙(P1)
 表紙は石田衣良(いしだ いら)。ちなみにスペシャルインタビューはカニエ・ウェスト。ビッグイシューではスペシャルインタビューの人物が表紙を飾ることが多いのですが、こんかいはどうやら、
石田衣良 > カニエ・ウェスト
 という判断が働いたようです。ちょっと両者を比較してみましょう。
石田衣良カニエ・ウェスト
日本アメリカ
作家職業プロデューサー
兼アーティスト
『池袋ウエストゲートパーク』代表作『レイト・レジストレーション』
『カレッジ・ドロップアウト』
 アメリカで発刊するならカニエだが、ここは日本だから石田で、ってことでしょう。カニエには残念ながらポール・マッカートニーやブルース・ウィリスほどの知名度が、少なくとも日本ではないからです。

特集 純愛のゆくえ(P11-19)
 純愛ブーム(『世界の中心で、愛を叫ぶ』『電車男』を見よ)ということで、純愛を特集。筆者は純愛どころか色恋沙汰にはからっきしダメなので、割愛。項目だけ載せておきます。
  • インタビュー・石田衣良
  • インタビュー・上村くにこ
  • イマドキ20代の純愛と恋愛の現場から
  • 歌舞伎に見る純愛
  • 文学の世界の純愛


  • ストリート・エコノミックス(14)「若者はティッシュペーパーか」(P10)
     企業が若者をティッシュペーパーのように使い続ける、という問題。今後日本でも、格差社会の問題とからめて、燃え上がる可能性があります。その時非難の矛先を向けられる(吊るし上げを食らう)のは、人材育成を怠った企業でしょうな。

    トモ子とカズ男の今月の議論「働くって、何ですか?」(P21)
     ちょっと長くなりますが、引用します。
    カズ男「そこなんだよ。よく話題になるニートとか、ひきこもりの人は、働いてお金を稼ぐことができないために、ダメ人間だと自分を否定してしまう。でも、そもそも働くことが、この社会に存在する最低条件っていうのは、おかしくない?」
    トモ子「……」
    カズ男「どこかに所属して働いて、お金を稼ぐ。現代は、それが社会の中で存在するための唯一の方法になってるけど、19世紀の作家・カフカと『資本論』のマルクスという二人のユダヤ人は、そのことに強烈な疑問を持っていた。彼らは、その疑問を壮大な著作の中で解き明かそうとしたけど、その疑問は今も有効じゃない?」
     う〜ん、こういう根本的な疑問に立ち返るという発想、私にはありませんでした。枝葉末節にこだわりすぎていたのかもしれないと反省しました。ところで、この記事を読んで、マルクスの『資本論』を一度読んでみたくなりましたわ。

    アート作品(P25)
     今回はあまのみき。誌面で紹介されている作品の題名が全部英語なのと、ある種のケバケバしさが気になりました。(※ちなみにサイトも英語。)

    (続く)
    著・泉獺(H18.5/13)
    【参考文献】
    「ビッグイシュー日本版 第49号」(有)ビッグイシュー日本 2006年5月1日

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