「ビッグイシュー」購入と分析9
「ビッグイシュー」購入と分析1、2、3、4、5、6、7、8
今回の分析対象 | ビッグイシュー日本版 第12号
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購入日時 | 平成16年9月2日
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購入場所 | 新宿南口
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今号から月2回の発行になるということで、使われている紙がペラペラになっている(安くなっている)のですが、料金はそのまんまの200円。
買う方にとってはなんだか損したような気になるかもしれませんが、売る方にとってはおいしいんじゃないかと思います。というのは、今まで月1回の発売だったのが月2回の発売に増えたので、私のような定期購読者が月2回購入してくれることになるからです。
ちなみに、作る方(編集者の皆さん)にとってはものすごく大変だったりします。
創刊1周年へのメッセージ(P2)
ビッグイシュー日本版が創刊1周年ということで、メル・ヤング(Mel Young)氏とジョン・バード(John Bird)氏が英文でコメントを寄せています。
右側に邦訳があるのですが、英文自体は平易なので、中高生レベルの英語力で十分読めます。ですから受験生の皆さんは、右側の邦訳を読む前に左側の英文に挑戦してみることをお勧めします。
ジェイミー・オリヴァー ―若者をシェフとして育てる(P6)
料理番組に出演すれば高視聴率、料理本を出せばベストセラー、自分がかかわるレストランは予約いっぱいになるという、ジェイミー・オリヴァー(Jamie Oliver)が主催するチャリティー団体「チーキー・チョップス」の事業内容の紹介。
どういうことをするかというと、若者にシェフとしての職業訓練を施すというものです。しかもジェイミー・オリヴァーのコネと金を使って。
7ページには生徒の一人、アンディ・クレメンツ君のコメントが載っていますが、その内容は実に優等生的でソツなくまとまっていて、私のような臍曲がりには退屈です。
何でこんなに優等生的なのかと思っていると、記事の中に、
「チーキー・チョップス」のプログラムでは、千人の応募者を、テスト、面接、チームで外国に行くという共同作業を通してふるいにかけ、最終的に年間で6人を選び出す。
とありました。1000人から6人を選抜するとなると、残るのは優等生だけというのは無理からぬことでしょう。(あるいは優等生でなくとも、これだけのふるいにかけられれば、最終的に残る頃には優等生に変身しています。)
ジャンクフードはもういらない?(P18)
ジャンクフードというとハンバーガーですが、近年はそのハンバーガーの消費量が落ちているとのこと。
そういえば私も最近はハンバーガーを食べていません。
ハンバーガーに代表されるジャンクフードは、不健康という悪いイメージがすっかり定着しています。それに、ジャンクフードのジャンク(junk)とは「廃品」「くず」という意味がありますから言葉としてのイメージも悪い。
ハンバーガーを復権させたければこのあたりを変えてゆく必要があるんじゃないでしょうか。
コンビに弁当はこうして作られていた(P20)
夜中に40〜50代のパートタイマーの女性たちが流れ作業で容器に食べ物を機械的に詰めてコンビニ弁当を作ってゆく、というルポルタージュ。
元々私はあんまりコンビニ弁当が好きじゃないので殆ど食べないのですが、この記事を読んでますますコンビニ弁当を食べる気がしなくなりました(でもオニギリはよく食べる)。
誕生(P22)
「世界・アジア・日本」のコーナーで、いつもこのコーナーでは大杉剛氏が世界の国々の制度を比較しているのですが、今回は別の人(武田和代氏)が「誕生」「出産」について比較しています。
記事の内容としては、各国の文化の紹介といった側面が強く、ビッグイシューが得意とする社会性という点での評価は低いと言わざるを得ません。
ただ、参考文献が多く挙げられている(13冊!)のは素直に「調べるの大変だったろうなあ」と評価します。
教育テレビに漂う「ヤな感じ」(P25)
この記事(というよりコラム)を書いた仲田卓央氏は教育テレビ(NHKの3チャンネル)に嫌悪感を抱いています。
そんな仲田氏にいいことを教えます。
デジタル放送で多チャンネル化が進めば、民放だってコンテンツを多くそろえるための方策の一環として第2、第3の教育テレビをやるでしょう。そうなると仲田氏の「ヤな感じ」は…
健康クロスワード(P31)
ビ | ヨ | ウ | シ | ン | レ | ン | ケ | イ |
タ | シ | ナ | ミ | ■ | ン | ■ | チ | ■ |
ミ | ズ | ギ | ■ | オ | ト | ワ | ヤ | マ |
ン | ■ | ノ | メ | リ | ゲ | タ | ■ | レ |
■ | シ | ボ | ウ | ■ | ン | ■ | ア | ビ |
ア | ラ | リ | エ | キ | ■ | ? | イ | ト |
次号予告(P32)
次号(13号)のスペシャルインタビューの相手がピアース・ブロスナンということですが、今までのスペシャルインタビューを踏まえると、まあまあかな、というのが今現在の私の正直な感想です。…また新作映画の宣伝でしょうか?
(続く)
著・泉獺(H16.9/12)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第12号」(有)ビッグイシュー日本 2004.9/1
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