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「ビッグイシュー」購入と分析10


「ビッグイシュー」購入と分析

今回の分析対象ビッグイシュー日本版 第13号
購入日時平成16年9月16日
購入場所新宿西口
ピアース・ブロスナン――ジェームズ・ボンドだけが人生じゃない(P4)
 前号(第12号)の次号予告を見て私は、「新作映画の宣伝じゃないか」と述べましたが、やっぱりそうでした。『ローズ・オブ・アトラクション』ですか、そうですか…。

PJハーヴェイ――何かを後世に残したいという強い欲求はあるわ(P6)
 P7のハーヴェイの目がイッちゃってます。怖いよー。

特集 ひきこもり、Yes!(P11)
 思わずニヤリとして、「ビッグイシューらしいな」と思いました。
 この特集では、今まで全く否定的に捉えられていた「ひきこもり」を肯定的な側面からもスポットを当ててみたものです。
 従来否定的に把握されていた概念に肯定的な意味を見出すということは、実は歴史上に例があります。例えば、密教が理趣経で男女の愛欲を「清らかな菩薩の境地」と言ったようにです。
 それはさておき、私自身は数年前にヒキコモリになりかけた時期がありましたので、記事を読むと身につまされる感じがしました。
 「あーわかるわかる。お前の言ってることよくわかる」
 と心の中で何度つぶやいたことか。
 それでは、個別の記事については項を改めて述べることにします。
追加情報
 古代ギリシアの哲学者ディオゲネスは樽の中に入って一生をそこで過ごし、「樽の中の哲人」と呼ばれました。
 日本でも江戸時代、九代将軍徳川家重は大奥にヒキコモって表には出てこなかったそうな。
 つまり、ヒキコモリは昔から存在したわけですな。
 平成16年10月3日付産経新聞30面の記事「引きこもりへの理解社会に訴え」によると、NPO法人「全国引きこもりKHJ親の会」の奥山雅久代表は、「不登校なども含め、引きこもりは百六十万人と推計されている。」と述べています。
 東京ヘッドラインvol.179(2004.15-21)9面の波田陽区氏のインタビュー記事によると、波田陽区氏は
「普段仕事がないときは、家で引きこもってます。世間が引きこもりってマイナスイメージを作ってるかも知れませんが、僕は自分の素敵な時間だと思っているんで。苦じゃないし、精神状態も安定するんで、好きなんですよね。普通に家でボーっとして、朝からジーっと酒飲んでます」
 と述べています。愚見ですが、この人は普段仕事をしているから引きこもりを楽しめるんじゃないかと。

ひきこもっていた頃のほうが偉かった――滝本竜彦さんの作家活動(P12)
 元ひきこもりの小説家・滝本竜彦氏へのインタビュー記事。
 この人は作家デビューした後も引きこもっていた時期があり、私が記事を読む限りでは、再度引きこもる時期が来るんじゃないかと思います。
 あ、ちなみに、私も「めんどくささや疲れをぼんやり感じ」たり、「ふと立ち止まり、自分を見つめ直したいと思うこと」があった時期が数年前にありましたよー。

望んだものではなかったが、そうなるしかなかったもの(P16)
 元ひきこもり、上山一樹さんへのインタビュー。
 「ひきこもりの問題は医療の問題であると同時に労働問題であり、雇用問題でもあるんです」
 と述べているように、上山さんはヒキコモリを医療問題のみならず経済的な問題としても捉え、分析しており、これは新鮮に感じました。今後クローズアップされる可能性が高いと思います。

必要だから籠もる、ひきこもりを全面肯定する(P17)
 評論家・芹沢俊介さんへのインタビュー。というより、この人の著書『引きこもるという情熱』の内容紹介といった方が妥当でしょうか。
 ともかくも、芹沢さんは、
「ひきこもるということは、当事者にとって人生の次のステップへ進むために必要なこと」
 と、ヒキコモリを肯定的に捉えています。
 このように肯定されると、ヒキコモリにとって頼もしい存在に思えてならないんじゃないでしょうか。ひきこもり=ダメという風潮が強い世の中では新鮮な響きを持ちます。
 ちなみに余談ですが、記事の中にこんな一節がありました。
「私の本を読んで手紙をくれた30代の女性がこう書いています。『自分の中には引き出し魔がいる。もっと休んでいたいのに、内なる引き出し魔が、そんなことしてていいのかと言う。辛くなって出て、くたびれてまた引きこもる』(略)」
 ここに出てくる「内なる引き出し魔」は、私の中にもいます。私はヒキコモリではありませんが、プー太郎ですので、そいつは「ブラブラしていいのか」と言ってきます。
 最近、私はこれを「マーラ」と名付けました。マーラとは、修行中の仏僧を誘惑して堕落させようとする悪魔のことです。「マーラ、マーラ」と呼びかけると、そいつの力は弱まります。

秋風とともに、鮭のたきこみごはん(P23)
 料理研究家・枝元なほみ氏が料理のレシピを紹介。
 あれ? この人どこかで見たことあるなと思ったら、前号(第12号P14〜15)でジャガイモとインゲンのカレーを紹介していました。そして今回は鮭の炊き込みご飯。ちょっと具沢山な気がします。
 ところで、記事の本文に、「これからすこしずつ、<ちょー簡単>な料理を紹介していきます、どうぞよろしく」とありました。つまり連載決定ですか。

健康クロスワード(P31)

(続く)

著・泉獺(H16.9/26)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第13号」(有)ビッグイシュー日本 2004.9/15

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