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「ビッグイシュー」購入と分析23


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今回の分析対象ビッグイシュー日本版 第26号
購入日時平成17年4月28日(木)
購入場所新宿西口

表紙(P1)
 表紙を飾るのは、東儀秀樹+BAO。ジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)でもよかったのですが、国内の読者を考えると、ジェイミーよりも秀樹の方がいいと編集部は判断したのでしょう。国際的な知名度ならジェイミーのほうが上(アカデミー賞主演男優賞受賞!)ですが、日本国内での知名度なら東儀秀樹の方が上ですし、何よりも東儀秀樹+BAOの面々はビジュアル的にも申し分ない! ジェイミー、ごめんよ。別に君がブサイクだからとか、黒人だからだとか、そんなことで外されたわけじゃないんだ。ただ、相手(東儀)と場所(日本)が君に不利に作用しただけなんだ。わかってくれるね?

ジェイミー・フォックス(P6-8)
 インタビューを読んでいて感じるのは、彼は今、絶頂期にいるということ。それは彼が最後に放った一言に端的に表われている。
「ずっと同じ言葉を言い続けてるみたいだけど、ほんとに最高だよ!」
 人生の絶頂期にいる人間がどんなものなのかを知りたかったら、映画「Ray/レイ」に主演して賞讃を浴びまくっている時のジェイミーを見るといいだろう。

現実化する”一望監視社会”(P8-10)
 マシュー・ブレジンスキー『フォートレス・アメリカ』を紹介したものだが、ここではその中のキーワードを2つばかり紹介しておくことにしよう。
(1)RIFD(電波方式認識)…人間の皮膚の下にマイクロチップを埋め込んでおいて、その人間が何時何分何秒にどこにいたのか、情報管理センターが把握するというもの。買い物をすれば、何を買ったのかもわかってしまうかもしれない。これじゃあ、うかうかレンタルビデオ屋のアダルトコーナーに行けやしない! 性犯罪の容疑者リストに載っちまうからな!
(2)完全情報認識(TIA)プログラム…「民間企業や官公庁のデータベースにあるデータやオンラインでチケットを予約したときの記録、電話やクレジットカードの請求書、カルテ、閲覧したウェブサイトのアクセス履歴をはじめ、コンピュータに残ったあらゆる足跡」から「テロの兆候」を読み取ってテロを未然に防ごうというもの。これさえあれば、ティモシー・マクベイが爆弾を製造した段階で取り押さえることができたかもしれないし、何より9・11テロだって未然に防止できたかもしれない。
 さあ、実際に様々な情報から「テロの兆候」を読み取ってテロリストどもをあぶりだしてみよう!
 爆弾の製造法を記した本を買った!? そいつはテロリストだ! アルカイダに資金提供していた可能性のある慈善団体に寄付した!? テロリストに間違いない! ブログでアメリカの対テロ戦争を批判した!? そいつもテロリストだ! 無職!? テロ予備軍だ! 2ちゃんねるを見た!? バスジャックをするに違いない! アラブ人!? 奴らは全員テロリストだ!
 こうやって我々は監視されながらも安全が守られるのである。これってすごく安心するだろ?
 あ、そうそう、最後にもう一つ付け加えておこう。アメリカは既にエシュロン(Echelon)という超巨大盗聴システムを運営していている。たとえばメールに「ビンラディン」なんて語があると、世界中にあるエシュロンの基地のどれかがそれをキャッチして機械が「ビンラディン」の語を検知、職員に通報するというもの。このページだって、テロに関する言葉がいっぱい詰まっているから、このページをダウンロードして閲覧したあなたもテロの容疑者としてマークされるかもしれない。もちろんこれを書いた私も、厖大なテロ予備軍リストに名を連ねるだろう! いやっほーう!
(続く)

著・泉獺(H17.5/2)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第26号」(有)ビッグイシュー日本 2005年4月15日

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