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「ビッグイシュー」購入と分析8


「ビッグイシュー」購入と分析

今回の分析対象ビッグイシュー日本版 第11号
購入日時平成16年8月5日
購入場所池袋東口方面

表紙
 ケビン・コスナーの渋い顔がこちらを向いています。
 前号(10号)の背表紙にあった次号予告には、アラニス・モリセット(Alanis Morissete)のスペシャルインタビューが特集されるとありましたが、11号の表紙並びに冒頭の記事はケビン・コスナー。モリセットはその次に追いやられています。
 これはどういうことかといいますと、飽くまで私の予想ですが、当初アラニス・モリセットを一番に持ってくる予定だった所へケビン・コスナーのインタビュー記事が入ってきた。すると編集部は
アラニス・モリセット < ケビン・コスナー
 と判断して、ケビン・コスナーを一番に持ってきたのではないでしょうか。

★スペシャルインタビュー ケビン・コスナー(P4-5)
 この記事を一言で言うと、新作映画(「ワイルド・レンジ」)の宣伝インタビューです。第5号のメグ・ライアン(「イン・ザ・カット」)や第10号のブラッド・ピット(「トロイ」)と同じパターンです。
 大スターの場合、分刻み・秒刻みで多くのマスコミから連続してインタビューを受けなければならないため、インタビュアーは限られた時間の中でいかに他とは違った質問をして、いかに他とは違った、掘り下げた答えを引き出せるかが手腕の見せどころです。
 仮にもし、つまらない質問をすると、
 数週間、この作品のプロモーションを行ってきたメグに、この役で自分のイメージが一新されると思うかという質問をすると、叫びだしそうな様子をみせた。何十回となくこの種の質問を受けることにうんざりしているのだ。(第5号、P4)
 などということになります。あと、「あなたにとって、○○とは何ですか?」というのもよく発せられる質問なのでやらない方がいいでしょう。(←誰に言ってるの?)
 それでは今回のインタビューではどうだったのかといいますと、私はちょっと「う〜ん」と言ってしまいます。肝心の映画に関する情報が一般的で当たり障りのないものに感じられたからです。
 ただし、女性関係の質問に関してはうまく斬り込んでいると思います。

アラニス・モリセット(P6-8)
 ロック・シンガーのアラニス・モリセット(Alanis Morissete)のインタビュー記事。
 不肖私泉獺はこの方面に疎いので彼女が何者であるかよくわからないのですが、記事を通してわかるのは、彼女がアーティストとして独特の感性を持っているということです。
 それから最後に、原文(英語)が載っていまして、日本人の皆さんなら英語力の腕試しに読んでみるといいかもしれません。(それにしてもこの文の中に'asshole'って出てくるんですよね…)

書くという仕事(P11-19)
 「真夏の緑陰特集」ということで、7人の若手作家のインタビュー記事です。
 記事のトビラに「なぜか今、書く人が増えているという。もしかすると、読む人よりも書く人の方が多いかもしれないともいわれる。」とありますが、これについて若干のコメントを述べます。
 書く人が増えているのは、インターネットの普及によって多くの人に自分が書いたものを発表できる機会が与えられ、そこに「表現したい」「創り出したい」という願望と結びついたためであると私は見ています。
 又、読む人よりも書く人の方が多い、というのも、書き手の著しい増大によってそのように錯覚するだけで、読む人の方がまだまだ多いんじゃないでしょうか。というのは、インターネットでも物言わぬROM(Read Only Man)が多いからです。

安楽死(P21)
 アメリカとオランダの安楽死の制度を紹介。そして、「日本でも、法制化を視野に入れた議論を深めるべき時期に来ているのではないか」と結んでいます。
 しかしながら私が思うに、実際に日本で安楽死の事件が起こらないと議論も法制化も進展しないんじゃないでしょうか。

健康クロスワード(P31)
 一応ここまで解きました。

著・泉獺(H16.8/17)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第11号」(有)ビッグイシュー日本 2004.8/5

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