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「ビッグイシュー」購入と分析20


「ビッグイシュー」購入と分析101112131415161718192021

今回の分析対象ビッグイシュー日本版 第23号
購入日時平成17年3月1日(火)
購入場所渋谷

レオナルド・ディカプリオ(P6-8)
 インタビュー記事。映画「アビエイター」の宣伝。アビエイター(aviator)とは飛行士・飛行家の意味。
 「このインタビューも個人的な質問は一切禁止」だってさ。つまんねーの。
 それにしても、ハワード・ヒュース役を演じているレオ様の目がイッっちゃってるんですよね。

置き去りにされた労働者の街「釜ヶ崎」(P14-15)
 な、なんとP15に、記事の英訳が載っています。
 前号(22号)編集後記に「創刊当初から、英文も載せたい、日本の記事を他国のストリートペーパーにも発信できるようになりたいというのが目標だ。」(P30)とあり、それがここで半ば達成された形です。
 よかったね。

YOUR ISSUE(P23)
 読者の投稿欄。今回私は、安西裕美さんのオピニオンに反論させていただきます。
 安西さんの意見を要約すると、友人(在日韓国人)のように日本に生まれ日本語を使い納税しているというのに参政権がないのはおかしい、とのこと。
 在日韓国人なら、韓国国籍を有しているので、韓国の参政権があるはず。又、韓国が在外投票を認めているのなら、その友人は韓国の選挙に投票することができます。
 安西さんの論理からすれば、この友人は外国に住んで外国語を話し祖国に納税していないのに参政権がある、これはおかしい、ということになってしまいます。
 それから、生活保護受給者。彼らは税金を納めているというより寧ろ貰っている立場にあります。しかしそれでも、参政権はあります。納税しているんだから参政権をよこせ、と言うのでは彼らの立つ瀬がありません。しかも金で参政権を買おうというのですか?
 最後に、安西さんはこんなことを言っています。
「政治家にお願いしたい。選挙カーでただただ名前を連呼するだけでなく、わかりやすく政策を伝えてほしい。若者をひきつける態度と実行力で舵を取ってほしい。」
 だったらタウンミーティングへ行ってみることをお勧めします。タウンミーティングは全国各地で開催されているから(安西さんの住んでいる)茨城でも大丈夫だし、何よりも一般人が大臣に直接質問することができるんです(ただし、テーマに直接関係のない質問をすると強制的に打ち切られてしまいます)。ですから、タウンミーティングに参加することで政策に対する理解が深まります。

BOOKS 飛翔(P27)
 飛翔の物語5冊を紹介。それでは私も一つ紹介します。高津春繁訳『アポロドーロス ギリシア神話』(岩波書店)。ギリシア神話で飛翔といえば、ダイダロスとイカロス。
 迷宮に幽閉された名工ダイダロスとその子イカロス。二人は翼を作って空を飛んで脱出しますが、イカロスは父親の戒めを破って空高く飛び、翼を固めていた蝋が溶けて分解、海に墜落してしまいます。
 本書には後日談が載っています。ドーリケ島に漂着したイカロスの遺体をヘラクレスが葬ってその島をイカリア島と名付けました。ダイダロスはそのお礼にヘラクレスの像を造ってやりましたが、夜間、ヘラクレスはそれが生きているものと思って石を投げて壊してしまったという。
 ヘラクレスの侠気・単細胞ぶりとダイダロスの技術がよく表されているエピソードですね。
(続く)

著・泉獺(H17.3/4)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第23号」(有)ビッグイシュー日本 2005年3月1日

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