「ビッグイシュー」購入と分析60
「ビッグイシュー」購入と分析1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59
今回の分析対象 | ビッグイシュー日本版 63号
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購入日時 | 平成18年12月15日(金)
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購入場所 | 新宿南口
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表紙(P1)
表紙を飾るのはシャア。スペシャルインタビューがガンダムの富野由悠紀監督だから、ガンダム系の絵が出てくるのはいいとして、よりによってシャアとは…。表紙を見た時、思わず吹き出してしまいました。一体誰なんだ、シャアを表紙に持っていったのは?
『機動戦士ガンダム』の生みの親、富野由悠紀監督に聞く(P4-6)
毒を吐きまくっています。
「ムサイなんか、もう本当に腹立たしい」
「冗談じゃないよ、こんなもん世に出せるか!」
「あー大衆とかオモチャ屋に迎合するっていうのはこういうことか、大衆娯楽なんていうのはこんなレベルなのか、ほんとに嫌だよね」
などなど。アクの強い人だっていうことがよくわかります。私はガンダム世代でもなければガンオタ(ガンダムオタク)でもないので、これ以上言うのはやめておきましょう。この人についてツベコベ言う役回りは彼らに譲ります。
キルスティン・ダンスト(P7-9)
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』に出演し、ブラッド・ピットとのキスシーン(当時11歳)…。ああ、あの映画なら観たことあります。あの少女がキルスティン・ダンストだったのか。でもキスシーンなんかあったっけ? 地上波の放送ではカットされたのかな?
それはともかく、次回作は『マリー・アントワネット』ですか。歴史モノは好きなので、観たくなってきました。
年金では生活困難な高齢女性の負債増える、英国(P12)
記事のタイトルでは「高齢女性」となっているのに、記事の本文に登場するのはデイビッド・モーガン(37歳)という中年男性。おいおい、これじゃあ羊頭狗肉じゃありませんか。
しかもこのデイビッドは、普段から貯金をせず、クレジットカードを「限度額いっぱいまで使っ」ていたというから、いずれ借金で苦しみだすのは目に見えています。現に、ボイラーの故障を契機に彼はクレジットカードの借金で首が回らなくなってしまいました。(貧乏でそうなったのなら同情しますが、「小遣い銭に困ったことはなかった」とあるから、そうでもないようです。)
こんな中年オヤジを持ち出すのではなく、記事の題にある通り、本当に貧しい高齢女性を出すべきです。記者は見つけられなかったのでしょうか?
特集 鮮やかな時間を、あなたのものに――時の贈り物(P13-18)
「今年はあっという間に過ぎた」という話を、テレビやラジオで聴くと、「私もそうだ」との思いに駆られます。時間泥棒(※)でもいるんでしょうか?
※ミヒャエル・エンデ『モモ』(岩波書店)に出てくる悪者たち。人間から時間を奪って生きている。
アート作品(P24)
「シニチだいすけ」さんの作品3点を掲載。黒人を思わせるような分厚い唇、そして退廃的な雰囲気。私には悪趣味な感じがして、それはそれでいいと思うのですが、どうにも好きになれませんなあ。→http://www.chamaniaitai.net/
テレビうらおもて テレビが衰えさせた「レコード大賞」の権威(P27)
TBSの「レコード大賞」も、もう寿命が来ているということじゃないんでしょうか。レコード対象の再生プランは考えられなくもないのですが、音楽業界の利権でがんじがらめになっているので、彼らは決して聞く耳を持たないでしょう。しかしそれでも尚「知りたい」という読者がいらっしゃるかもしれませんので、一つだけ述べるとすれば、「事務所の枠を撤廃する」ということです。音楽事務所の猛烈な抵抗をものともしない意志の強さと権限が必要ですが、果たしてそれがあるでしょうか?
次号予告(P31)
な、なんと、次号(64号)は300円だそうです。ページ数が増えているんでしょうか? ともあれ、今度ビッグイシューを買いに行く時は注意せねば。
(続く)
著・泉獺(H18.12/25)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第63号」(有)ビッグイシュー日本 2006年12月15日
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