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「ビッグイシュー」購入と分析72


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今回の分析対象ビッグイシュー日本版 75号
購入日時平成19年7月7日(土)
購入場所渋谷

 今号は2007.1&15合併号ということで値段は300円。記事も多め、ついでに私の駄文もいつもより多めに取り揃えております。

表紙(P1)
 表紙は一反木綿に乗ったゲゲゲの鬼太郎。現在、日曜日の朝にアニメが放送されていますが、アレは現代用に作り直したもので、こっちの方が本家本元という感じがします。

なまけ者になりなさい――水木しげるさんの「妖怪の町」を訪ねて(P4-6)
 P4の扉絵には「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの妖怪たちが描かれており、その下に妖怪たちの名前が脚注で紹介されています。私のように原作を読んでいた人間にとってはこんな脚注は不要(この程度のキャラなら名前は全部わかる)ですが、原作を読んだことのない世代も育ってきていることでしょうから、脚注が付されるのは当然といったところでしょうか。
 水木しげるさんについては、日経新聞の「私の履歴書」に登場していたのを読んでいたのである程度の知識はあるつもりですが、今回の記事を読んでみると、改めて「変人だなあ」との思いを強くします。どこが変人かって? 見りゃわかるでしょ。
 ちなみに「なまけ者になりなさい」という水木サンの言葉は、「勤勉は善、懶怠(なまけ)は悪」という社会の通念をひっくり返す痛快な一撃ですな。こいつはやられた。

ペネロペ・クルスとペドロ・アルモドバル監督コンビ復活(P7-9)
 映画『ボルベール<帰郷>』なんですが、実は懸賞でこの映画のチケットが当たったんです。でも、あんまり私の趣味じゃなかったので母と妹にくれてやったのですが、二人とも行きやがらないんです。「どうせタダで手に入れたものなんだから」とタカをくくってんじゃないかと密かに思っているんですが、行かないんなら私が行ってこようかなあ〜。でも、記事を読んだらすごく重い映画なんですよねえ。記事の文中に、
「この映画で監督は、死、虐待、レイプ、恐怖といったテーマを扱う上で3世代の女性、そしてその女性たちを取り巻く女友達の輪を中心に描く。」(P9)
 とあり、この一文だけでもこの映画がどれだけきついものか察しがつきます。
続報:映画を観に行ってきました。感想の記事はこちら

ビッグイシュー読者にさわやか夏のプレゼント!(P13)
 総勢33名様に読者プレゼント! おおっ、ビッグイシューにしては豪勢ですなあ。

特集 さあ、野生動物に会おう(P15-24)
 扉の写真は「旭山動物園のペンギン」。…って、野生動物じゃないじゃん!
 まあ、涼しげであるのでよしとしましょう。
 ちなみに、田舎はともかく都会に住んでいる人間が本物の野生動物に会おうと思ったら、ちょっと遠出した方がいいでしょう。東京なら、高尾山あたりがいいんじゃないでしょうか。

あなたにもできる野生動物保護(P20)
 少額で出来る手軽な寄付や、誰でも参加できるメニューをいくつか紹介しています。草の根って感じがしますな。

ART(P30)
 かるべ・めぐみさんの作品2点を掲載。  「大地の姫・2」では、姫とおぼしき女性が熊を持ち上げ、熊の上にライオンが立っています。そして姫の口からは鳥や蝶が次々に飛び出し、一つの道を作っています。
 口から仏を出している空也上人ほどのインパクトはないものの、それはそれ、これはこれ、なかなか面白い発想です。

TVうらおもて42 テレビ番組を「資料」としてもっと活用するアーカイブスを(P34)
 著者は「もっと再放送を」と訴えていますが、地上デジタル(地デジ)の普及で多チャンネル化が進めば、イヤでも再放送で枠を埋めざるをえなくなりますって。
 それに、テレビ局がもっとデジタルコンテンツの充実に心を砕けば、そのコンテンツの中にアーカイブスも入ってくるでしょう。手持ちのカードと現在の製作資金とを眺めれば、過去の番組映像は宝の山に見えてきます。

次号予告(P39)
 次号(76号)のスペシャルインタビューはダニエル・ラドクリフ。この人はハリーポッターのイメージが強すぎるから、ハリポタが終わった後が大変ですな。まあ、「北の国から」の吉岡秀隆が「Dr.コトー」でヒットを飛ばしましたから、元子役の成功例がないわけではない。
 ちなみに失敗例は、「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキン。この人、大麻で捕まっちゃいました。

(続く)
著・泉獺(H19.7/17)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 75号」(有)ビッグイシュー日本 2007年7月1日

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