「ビッグイシュー」購入と分析5
「ビッグイシュー」購入と分析1
「ビッグイシュー」購入と分析2
「ビッグイシュー」購入と分析3
「ビッグイシュー」購入と分析4
5月10日、新宿にて「ビッグイシュー第8号」を購入しました。
署名記事の発信地の割合は以下の通り。
| 第4号 | 第5号 | 第6号 | 第7号 | 第8号
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ロンドン | 2 | 16.7% | 4 | 25% | 2 | 13.3% | 2 | 12.5% | 3 | 18.75%
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ノース | 3 | 25% | 0 | 0% | 1 | 6.7% | 1 | 6.25% | 1 | 6.25%
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スコットランド | 1 | 8.3% | 1 | 6.2% | 1 | 6.7% | 1 | 6.25% | 3 | 18.75%
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オーストラリア | 0 | 0% | 0 | 0% | 0 | 0% | 1 | 6.25% | 0 | 0%
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日本 | 6 | 50% | 11 | 68.8% | 10 | 66.7% | 11 | 68.75% | 9 | 56.25%
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合計 | 12 | | 16 | | 14 | | 16 | | 16 |
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今冬38,222人、増えつづけるニューヨークのホームレス(P10-11)
この記事の見出しは、誤った先入観を与えかねませんので、ちょっと説明いたします。
「今冬38,222人、…」だけを見ると、「ニューヨークのホームレスは38,222人」と思われるかもしれませんが、さにあらず。記事を入念にチェックすると、
3万8222人のホームレスの人々が市の保護施設に収容され、教会や他の民間の施設でも、合計約1500あるベッドが全ていっぱいになったという。(P10)
とあります。又、これら施設に収容されなかった(できなかった)ホームレスもいますから、実数はもっといることが容易にわかります。
尚、この記事では「なぜホームレスが増加しているのか」については述べられていません。問題提起・背景分析まではできていて、次の理念・建設的意見が提唱されていないのです。
とはいうものの、それ以外は及第点が与えられて然るべきでしょう。
フェアトレード(P12-19)
フェアトレードとは、文字通り、公正貿易という意味である。多国籍企業や大手商社などが力を握る貿易の世界で、途上国の生産者が伝統技術や適正技術を使って生産した商品を公正な価格で輸入し、彼らの自立を支援しようというのである。(P13)
結果的に、フェアトレードの商品はそれ以外の同じ商品に比べて割高になります。しかしその割高な部分が、途上国の生産者の手許に渡り、彼らが貧窮から抜け出すことが可能になるのです。
豊かな国に住む我々は、割高なフェアトレードの商品を買うことによって、
「嗚呼、自分は今、貧乏な国の人たちのためになることをしたんだなあ」
という満足感を得ることになるのです。これを偽善と非難するのは易しいことですが、これで豊かな国の人の心が豊かになるのでしたらそれはそれで結構ですし、生産者が喜ぶならなおさら結構だと思います。
次号予告(巻末)
正直、ジョス・ストーン(Joss Stone)って誰よ? 前号(第7号)の次号予告でもジョージ・マイケル(George Michael)って誰よ?と思った次第です。ロンドンっ子にはおなじみなのかもしれませんが…
これをわかりやすい例で言うならば、アメリカの若者雑誌で福山雅治やユーミンを特集するようなものでしょうか。
このようなやり方のメリットは、彼らを知っているマニアが必ず買うということ。そして、彼らを知らない一般人には「先進的」とのイメージを与えられるということです。
一方、デメリットは、知名度不足から販促効果は少ないということでしょうか。
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第4号」(有)ビッグイシュー日本 2004.1.8
「ビッグイシュー日本版 第5号」(有)ビッグイシュー日本 2004.2.5
「ビッグイシュー日本版 第6号」(有)ビッグイシュー日本 2004.3.4
「ビッグイシュー日本版 第7号」(有)ビッグイシュー日本 2004.4.1
「ビッグイシュー日本版 第8号」(有)ビッグイシュー日本 2004.5.6
著・泉獺(H16.5/21)
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