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「ビッグイシュー」購入と分析7


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「ビッグイシュー」購入と分析6

 平成16年7月1日、池袋で「ビッグイシュー第9号」を購入しました。

★スペシャルインタビュー ブラッド・ピット(P4-5)
 正直、ビックリ。こんな弱小雑誌がブラッド・ピットという今をときめく大スターにインタビューできるなんて、正直驚きました。
 しかし、記事を丹念に読んでみると、インタビュー前に調べてきたであろう周辺情報が意外に多いことに気付きます。例えば、「鎧をつけたまま携帯電話で話しているところを隠し撮りされた写真が世界中に出まわった」(P4)、「アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた『12モンキーズ』では(略)」(P4)、「現在ピットは、アンジェリーナ・ジョリーとともにヒッチコック映画のリメイク『ミスター&ミセス・スミス』を撮影しているが(略)」(P5)などなど。
 察するに、相手は大スターだけに分刻み・秒刻みのスケジュールで、あまりインタビュー時間が取れず、その結果、周辺情報で穴埋めをしなければならなかったのではないでしょうか。
 コアなファンにしてみれば、「そんな事は既に知っている」と思うでしょうし、浅いファンや一般人には「へぇ〜、そうなんだ」と思えてくることでしょう。

生まれるホワイトカラーの職人(P18-19)
 「会社員時代の経験と技術を元手に独立し、複数の会社を相手に働く」、「フリーの仕事人たち」を紹介したもの。
 NPOインディペンデント・コントラクター協会の秋山進さんは、4人に1人がフリーランスで働いているアメリカを先進事例として紹介し、日本もこうなる、と記事は言っています。
 記事を読んでいると「これからはみんなフリーランスになる」と思えてきかねませんが、こういうフリーランスが可能なのは、フリーとしてやっているだけの実力を身に着けた「強い人」たちだけで、「普通の人」や「弱い人」はなかなかできることではありません。従って、日本のホワイトカラーがみんなフリーランスになるという未来予想図は錯覚だと指摘しておきます。
 そういえばかつて、ペーパーレス社会や管理職不要論がもてはやされましたが、それらは今どうなっているんでしょうか? フリーランス増加論もこれらと同じ運命をたどる可能性があります。

介護制度(P21)
 来るべき高齢化社会を見据えて、となると現在では年金問題が注目されていますが、この年金問題が一段落したあと、介護制度の問題が噴出する可能性があります。というのは、「4年前にスタートした介護保険制度はさまざまな問題が指摘されている」(P21)からです。
 その点では、この記事(各国の介護制度を比較したもの)をチェックしておくと後々有利になるかもしれません。

押尾コータロー―永遠のスタンダードを一曲つくりたい―(P26-27)
 永遠のスタンダードですか、そうですか…。これは神の見えざる手に導かれないとどうにもなりませんな。とまあ、私が言えるのはこれくらいです。

読者アンケート結果 第8号で面白いと思われた記事(P30)
 一位がフェアトレード。これには納得。
 最下位は「そのほか」。「そのほか」ってなんだ? 表紙や目次・次号予告でしょうか。ちなみに下から2番目がワタナベイビー…。この両者が熾烈な下位争いをしています。ワタナベイビーってそんなにつまらなかったっけ? …憶えてないな。ということはつまらなかったんでしょうな。
著・泉獺(H16.7/13)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第10号」(有)ビッグイシュー日本 2004.7.1

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