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「ビッグイシュー」購入と分析11


「ビッグイシュー」購入と分析101112

今回の分析対象ビッグイシュー日本版 第14号
購入日時平成16年10月6日午前
購入場所新宿西口

21世紀最大の人道危機、増えつづける環境難民(P9)
 環境難民とは、環境破壊によって引き起こされている海面上昇や砂漠化などで住む所を追われて生じた難民のことで、国際赤十字によると環境難民の数は既に2500万人に上るとのこと。又、オックスフォード大学の客員研究員のノーマン・マイヤーズ氏によると、2050年には1億5000万人になると予測しています。
 デイトレーダーのように目先の動向に気をとられている人は読み飛ばしても構いませんが、40〜50年先を見据えて考える場合、この環境難民の要因は無視できないでしょう。というのは、1億5000万人もの難民発生による社会不安や地政学リスクの増大・経済的損失が大きいからです。
 ビッグイシューらしい、先進的な記事であると思います。

サッカーは都市を変える
――特例ではない、新潟(人口52万人)アルビレックス新潟の挑戦
(P16)
 地域密着型のプロスポーツの成功例として、最近注目されているアルビレックス新潟の記事。
 とにかくアルビレックス新潟の人気は高く(Jリーグの平均観客動員数日本一)、しかもそれに飽きたらず3年後にはプロ野球に参入すると発表しましたから、とにかく勢いがあります。
 「アルビレックス新潟バブル」と言ってもいいくらいですが、先見性のある人なら手放しでは喜びません。というのは、地域に密着している限り、人気がその地域外に広がらない(市場規模が限られる)からです。
 別に「地域密着をやめろ」と言っているわけではありません。将来、拡大が頭打ちになった時、いかに拡大路線から安定路線に移行するかが重要になります。

企業スポーツチームのゆくえ(P17)
 要するに、スポーツチームの所有が企業から市民に移りつつあるということです。

世界・アジア・日本
結婚
(P19)
 各国の文化・習慣の紹介。
 個人的には、社会的なメッセージや、最後の「まとめ」となる言葉が欲しかったです。

YOUR ISSUE(P20)
 読者投稿欄。今回はテーマが二つ。「40代以上」と「書くこと」。
 「40代以上」に関しては、ビッグイシューが若者向けの雑誌であることを考えると、40代以上の人たちの意見は「少数意見」ということになるんでしょうか。
 ところで、これら意見の殆どがビッグイシューを肯定的な評価をしています。もう少し批判を載せた方が、編集部の度量を示せることになると思います。
 次に、「書くこと」ですが、かく言う私もこうやって書いています。そこで書くことについて私もちょっと述べてみたいと思います。
 文章にすることによって自分の中にある情報・感情の断片を体系化し、論理付けることができます。又、表現力・分析力・感性などを磨くこともできます。
 それから、文章化する(アウトプット)にはそれだけのインプットが必要であることをしておきましょう。かく言う私もビッグイシューの隅から隅まで読んでこれを書いています。

小島麻由美 ――メロディの匂い クラシックの匂いのする音楽が好き(P24)
 ミュージシャン・小島麻由美へのインタビュー。
 記事の中で彼女は、
「毎回発売の前後は、嬉しくなったり落ち込んだり、かなり危険な状態」
「曲順とか、曲間とか、もっと言っちゃえば1曲ごとの音量レベルの差とか、すごく細かなことが気になっちゃったりする。最後は病気みたいになる」
 と述べて、精神的に不安定な面を覗かせています。
 精神科医なら、前者の症状を見て躁鬱病(※1)、後者の症状を見て神経症(※2)だと診断するかもしれません。
 しかしこれはアーティストの職業病みたいなもので、鋭い感性を持っていれば誰だってなりうるものです。そんなに悲観することはありません。
 ただ、これは私の直感ですが、この人は人生の中で精神的な、とても大きな危機に直面するでしょう。その時はインスピレーションもイメージもわかず、楽器を見るのさえ辛くなるかもしれません。しかしそれを乗り越えた時(※3)、新しい小島麻由美が誕生してくると思います。
http://www.kojimamayumi.com
※1.躁状態(そわそわしたり、はしゃいだり、気分が高揚したりする状態)と、鬱状態(気分が落ち込み、無気力感・絶望感に襲われる状態)を交互に繰り返す。
※2.わかりやすく言えば、心のエネルギーが間違った使われ方をしているということ。
※3.乗り越える方法は思い当たるが、ここに書く必要はありません。今は危機に瀕しているわけではないのですから。


テレビを見ない人のためのテレビ時評
「笑いすぎる客」が滅ぼすお笑い(P27)
 テレビではお笑い番組ブームが到来したが、テレビ朝日「笑いの金メダル」では観客が「気がふれたように笑う」とのこと。そして、その観客を「審笑眼」がないとし、それが番組の笑いの低下を招いたと断じています。
 私が推測するに、この観客は事前に「演技指導」を受けているんじゃないでしょうか。
 何はともあれ、笑いのレベルが下がってきているなら視聴率も下がるはずですので、そのうち淘汰されます。従って、筆者の仲田卓央氏は「どうする、朝日放送」と言っていますが、回答は至って簡単。番組打ち切りです。

絵り子の好きな、A街(P28)
 筆者(六斎絵り子)の地元の商店街をネタにしたもの。
 とにかく突っ込みどころ満載で、大阪人のノリが感じられて楽しいです。おそらくこの記事の正しい読み方は、「なんでやねん」「なんやそれ」「もうええわ」などと時折ツッコミを入れながら読み進めることですな。

健康クロスワード(P31)

(続く)

著・泉獺(H16.10/12)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第14号」(有)ビッグイシュー日本 2004.10/1

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