「ビッグイシュー」購入と分析50
「ビッグイシュー」購入と分析1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49
今回の分析対象 | ビッグイシュー日本版 53号
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購入日時 | 平成18年7月4日(火)
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購入場所 | 新宿西口?
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表紙(P1)
表紙を飾るのは、無精髭のジョニー・デップ。頬の辺りが中途半端な感じがして、私にはちょっといただけませんなあ。いや、まあ格好いいんですけどね(色男は何をやってもサマになるなあ、チクチョウ)。
ストリート・エコノミックス(P7)
浜矩子さんのコラム。要約すると、村上世彰氏に対しては、「こざかしさばかりが前面に出れば、実り少なくして敵ばかり作るのが落ちよ」と言い、阪神・阪急の経営陣に対しては、「政略結婚は大変よ、労多くして実り少なく、そもそも維持費がすごくかかるのよ、それでもいいの?」と説いています。
結局、村上氏はニッポン放送株のインサイダー取引で逮捕され、後ろ盾だったオリックスの宮内義彦会長もトカゲの尻尾を切るが如く村上ファンドから資金を引き上げました。
一方、阪神と阪急の経営統合ですが、鉄道会社の合併は、銀行が支店の統廃合をするように駅を統廃合する、なんてこともできないし、規模の経済性やシナジー効果も望みにくい。寧ろ、統合後の人事を巡っての争いなどで相当のエネルギーを使うのではないでしょうか。
救済措置無用 ブルドーザーで数百万人の家を押しつぶす――ナイジェリアで繰り返されるスラム強制撤去(P10)
最後の一段落をちょっと紹介します。
「だが、国内で貧富の差が一層拡大し社会不安が大きくなると、問題はいずれ遠からずこの国の富裕層にはね返っていくだろう。彼らは高いお金をかけて自分の身を守らねばならず、強制撤去の繰り返しによって、もはや失うものは何もなくなった貧しい強盗に狙われるようになる。」
これはナイジェリアの商業都市ラゴスについて書かれたものですが、ひょっとしたら格差社会が進行している日本において、将来このような嘆かわしい状態が起きるんじゃないか、と危惧してしまいます。無論、日本では居住権というものが法律で認められているし、それ以外の法律も整備されているし、人権に対する意識も高いので、ブルドーザーで追い払うなんて単純なことはできません。しかし、これと似たような状況が出現するのではないかという懸念はどうも払拭できそうにありません(格差が開いて貧民の増大→治安悪化→金持ちが狙われる)。果たしてこれは杞憂でしょうか?
特集 夏・海・地球(P11-20)
海か…。行きてぇなぁ…。
今号のアート(P25)
武田双雲さん(http://www.souun.net)の作品を1点紹介。
墨で何やら描いてあるのですが、何がなんだかわからない。タイトルを見ると「楽」とあり、そこで初めて「ああ、これは楽という字なんだな」とわかりました。
う〜ん、シュールすぎてついていけない…。
(続く)
著・泉獺(H18.7/26)
【参考文献】
「ビッグイシュー日本版 第53号」(有)ビッグイシュー日本 2006年7月1日
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