月
(C)カズくん kaz9n@hotmail.com
マフィアの頭目が死んでその若い息子が跡を継いだところから物語は始まり、主人公たるダイスケとその相棒ジェイとの対立を軸に人とマシンとの関わりを描く…といったところでしょうか。でも今ひとつテーマははっきり見えていないような気がします。
キャラ配置はエスカフローネに似ているような…でも萌えキャラはいませんね(笑)。燃えるジェイの活躍が売り、ということらしいですが、むしろダイスケのクールな振る舞いの方が目立っていて暑苦しい感じは皆無です。
ダイスケは若さに似合わず異様に顔が広いとか、3人しかいない組織とか、本来禁止されているはずのマシン・ジェイが一応合法的に相棒やっていたりとかいろいろ仕掛けは用意されています。
一本筋を通してくれればもっと面白くなるんじゃないですかね。
ダイスケとジェイの掛け合いで行われてる次回予告が良いです。「ジェイ、星が出てるぜ?」等から始まり、「じゃあな、ジェイ。またな」で終わる。こういう格好良さは好きですね。
こういう話だとジェイの活躍の余地はないですな。
「お薬取りに来てくださいね〜」といさかいには慣れているのか、もともとそういうキャラなのか動じないルミエちゃんです。
そしてなぜかダイスケとJを助けるボマ。「お前達が好きだから」と答える彼の心中は? そして熱い男Jは「男なら仲間を置き去りにしない」。いままでさんざん男なら〜男なら〜と繰り返していたため、こういうセリフが浮かなくて済みます。スタイルを確立するって重要ですね。
今回、特にセリフ回しが上手くていい雰囲気の話になってました。もちろん声優さんの力量のお陰もあります。ダイスケ役の松風雅也さんはあんまりメジャーな役はやってないようですが、今回いい演技していると思います。
「男は、女の愛を利用してはならない」 「女は、軽はずみに男に近づいてはならない」
名言です。ただ、男の愛を利用する女もたくさんいると思いますがね(爆)
それにしても「私からの電話に応えなくていいよ」か…。こりゃまた微妙というか、ずるいセリフのような。難しいですなぁ。
ハイエンドシステムを運用しているのは「天上人」という特別な人たちのようですが、アウローラ兄弟の母親もそうだった? そういう素性であれば、お兄ちゃんの持つ権力やダイスケの妙な博識さ加減も分かる気がします。ついでに彼らの端正な顔立ちは母親から来ているのでしょうかね。
街の命運を左右できる天上人を手に入れれば、街を牛耳れるとばかりにマフィアたちが動き出します。レオネリ君も久々に登場、というところで続く。
以前の先物取引の時もそうでしたが、今回も的を射たことをいうレオネリくんです。天才となにかは紙一重って奴ですか。
そのレオネリに銃を向けられてもひるむことなく持論を展開するダイスケは格好良すぎです。まぁジェイの無敵っぷりもかなり素敵ですが、ダイスケ君は生身だからな〜。
ちょっと面食いの姫ちゃんに求婚されてしまったシュンお兄ちゃんですが、彼は真面目で融通が利かず、復讐も合法的に行おうとしてます。典型的な長男タイプですね。斜に構えたダイスケくんは典型的な弟タイプといえるでしょう。
もう一つ意外だったのは、まったく動けなくなってしまったダイスケくんです。いつも飄々としている彼ですが、脆いところを見せてしまいました。
オサに気に入られてしまったダイスケ。オサは妹のヒメを「将来いい女になるぞ!」と太鼓判を押してますが、むしろ 今くれ! と言いたい(ぉ。
…しかし、ジェイの運用を停止しなければならない理由はなんかあるんだっけ? 非常に唐突な気が…。とにかく、お兄ちゃんの手を離れて、自分で安全管理局特務課を切り盛りするようになったダイスケくん。本部に栄転になったはずのキョウコも付いていくことにしたようです。ただ彼女にそこまで思い入れがあるようには見えなかったんですがねぇ…。
ダイスケは将軍にいろいろ仕込まれたようですな。彼は実質的な育ての親だったのか? その割りにはお兄ちゃんの命を狙わせたり、謎の多い人物です。
ジェイはアントニアのパパと似てますね。ジェイへの愛情はファザコンも含まれているようです。そんな彼女にダイスケ君は憧れを抱いている感じがしますが、今回の事件で合流することになりました。キョウコはちょっと穏やかでないようですが。
エジムンドはノリエガをぶん殴って失職するも、そのまま特務課に入りました。未だエチゴの顔すら出てきませんが、これでいよいよ打って出るのでしょうか。
さてその島にはエチゴ?の肖像画がありました。うーん、天上人のように見えますけど果たしてその正体は?
エチゴの正体は、意外に早く分かってしまいましたねー。ダイスケが弾丸の中身を知らなかったのも意外だけど。
とはいっても兄弟対決になる雰囲気は以前からありました。シュンがダイスケをどうしたいのかはイマイチ分かりませんが。最終回は盛り上がりそうです。
声優さん達による「あとがき」ってのは新鮮でしたね。しかも声優さんとキャラクターとのギャップがあんまりなかったのも、驚きでした。 確かにこれなら「あとがき」やってもいいよなぁ。普通はこう、あぁ、やっぱり違うな〜とか思ってしまうんですが(爆)。