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[日記]




2005.07.28


『.s』(ドッツ)制作日記。




前回の日記で公言した、橘あゆみ『.s』制作計画についてですが。











この辺まで打った時点でようやく、ピン数が足りないと気付きました。




着手以前の時点で間違いなく黒のピンが足りないと想像できたため、髪の毛は無理やり青に変更。元画像のほとんどを占めるピンクのブラウス部分も比較的ピンのストックが多い黄色に変えました。
 でも足りませんでした。濃さが微妙に違う肌色も駆使したのに。


どうやら、32×32ドット以上の絵を描くには何をどうやってもピン数の残量に問題があるようです。新たなドット絵を描くためにピンを買い足すべきか否か現在迷い中。











そんな自分の心を象徴すべく、ヤケクソ気味に作成したトードマン。



2005.07.18


『.s』(ドッツ)で遊んでます。




様々な色が塗られた1ドット単位のピンを選別して専用のパネルに突き刺し突き刺し突き刺し。ただひたすら黙々と作業を繰り返すと、いつの間にかファミコンチックなドット絵が完成。「いつの間にか」ってのは没頭ゆえに時間を見失うからですが。
 画面キャプチャなどという高等技術を知らない幼少の頃、ファミコンの電源を入れてテレビの10cm前まで顔を近づけドット絵を方眼紙に書き取ってそれをそのままパソコンのペイント辺りで打ち込んで一人ほくそ笑んでいた過去を思い出しながら、この存在には発売前から注目していました。




で、実際に触った感想ですが。

ホラ、好きなものを好きと確認するための作業ってあるじゃないですか。好きな作品を何度も見返してセリフ・場面を暗記したり、誰に見せるでもない檄文を書いたりしてそのまま封印したりするような、自分のためだけにある作業。
 自分にとっての『.s』には、それに近い感じがあります。

元々、テレビ画面上のドット絵を眼力のみでパソコン上にコピーしたり、訳分からんアレンジを調子に乗って施したり していましたので、他人に見せたいものを作りたいときにはそういうお絵描きソフトでのドット手打ちで充分だったりします、個人的には。gifアニメ大好きだし。
 『.s』とパソコン上でのドット打ちとを比較したときに浮かぶ一つの特徴「時間がかかる」は、「自分のため」という目的に帰結します。ああ、自分は本当にドット絵が好きなんだと再確認するための長い時間。ピンを一本一本差し込む、ドット絵と自分が真向かいになってただひたすら対峙するこの時間が愛おしくてたまりません。

1パネルだと16×16ドット。オレのドット絵への愛はそんな容量じゃ許容しきれん!もっと打たせろ!!(パネルジョイント用の付属品で拡張可能)











懐かしい人には懐かしい構図。




そんな訳で、しばらく遊んできます。
 人物画を打つのが楽しいっぽいので、次は『ファミコン探偵倶楽部』の橘あゆみを描いてみます。セーラー服よりブラウス姿のほうが好きなので『消えた後継者』のほうを。



2005.07.14


PS2版『マインドシーカー』を買いました。


発売前こそファミコンを偏愛するごく少数の好事家たちの間で小さな話題になったものの、やはり発売後は瞬間最大風速的にブーム終焉。故に本作の存在自体を知らない方も多いかと思われます。
 価格は2,800円。どことなく某社の廉価版シリーズっぽい価格設定も良心的ですが、その内容はオリジナルであるFC版の雰囲気を新たに解釈し再構築した、値段からの印象とは若干違う独特なものとなっています。

今回の日記はその『MINDSEEKER PS2』の感想文ですが、事前調査を行ったところ私の想像以上に本作の知名度が低いため(私のゲーム友人界隈では全員が未チェックで驚愕)、以下は一般に知られていない事を前提として書きます。ですので、既にプレイ済みのファンの方には少々まだるっこい解説となる事を先に断っておきます。ご了承ください。




『MINDSEEKER PS2』には2つのモードが存在します。一つは初代にも楽しめた透視・念力・予知の訓練が行える『訓練モード』、もう一つはその訓練の要素にストーリーを加えた『シナリオモード』です。







「念力のテスト」説明画面。『MINDSEEKER PS2』の画面は全て実写画像です(クリックすると別窓で拡大表示します)。







同じく「念力のテスト」プレイ中。ヒット時には画面がフラッシュします。







ちなみに「予知のテスト」はこんな感じ。






『訓練モード』についてはFC版ほぼそのままなので解説は省略しますが、特筆すべきというか個人的に超お気に入りなのが、この『シナリオモード』。そのとっても素敵な内容のうち、ストーリー前半部分の概略を説明しますと、

「主人公は超能力開発センターで7〜16歳まで過ごした孤児の男。彼は16歳の誕生日に突然、センターの外へ出て様々な物体に超能力で触れる"実地訓練"を言い渡される。能面の如く無表情なセンターの従業員とザラザラの合成音声で語りかけてくる訓練用コンピュータとしか会話を交わしてこなかった男は、存在するもの全てを珍しそうに眺める。そんな中で知っていく、ヒトと世界の感触。無機質な環境で育った主人公にとって、超能力を介して見る世界は新鮮で温かだった……」。











信号機をジャックしつつ世界の深さについて感慨に浸るのは倫理的にいかがかと思うのですが、このストーリーの異質なところは、あの『マインドシーカー』の超能力という原型を用いた上で感動のヒューマンドラマを描いている点。
 念力やら予知やら使える主人公だったら、パソコンやら不良やら隕石やらを破壊したり乗っ取ったりして世界を救う正義の味方でもデッチ上げて、『ソニックブラストマン』風味の万人に分かりやすく破壊的な描写でもあればごく普通に楽しそうな所を、本作ではそういった爽快感を見事に回避。派手さは無く一般受けこそしないものの、その清々しいシナリオは見事です。ナムコ特有の微妙な前のめりの挑戦心を堪能できます。
 個人的には、全編通してダウナーなノリが蔓延している所も高ポイント。





主人公が空をFEELして空想する場面。このメッセージの後、彼は空の高さやら風の暖かさやらについてポエティックな感想を述べます。感動です。






この後も、超能力開発センターが主人公を外へ出した本当の理由や、それを知った主人公が超能力を捨てるか否か決断させられるシーンなどが登場していろいろドラマティックなのですが、この解説ではとりあえずここまで。後は皆さんが各自ソフト買って楽しんでください。

まあ元ネタが『マインドシーカー』だけに、当サイトをご覧の皆様全てにオススメとは到底言えませんが、私のように脳のどっかが捻じくれた歪曲ゲーマーの方には本作を強くプッシュします。
 ブツがブツなだけに一般のゲームショップで入荷されている割合は相当低く、購入の際は十中八九の割合で取り寄せ注文の手間が必要だと思われますが、その手間にもめげない程度に『マインドシーカー』を愛している方は、ぜひご購入を。安いし。


P.S.
 残念なことに、この『MINDSEEKER PS2』ではエスパー清田が登場しません。本人がエスパーとしての活動を停止しているのが原因でしょうか。





















※真実か捏造かなんて書かなくても分かるでしょ。



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