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[日記]




2005.05.14


ぼくたちのすむ せかいとは すこしだけ ちがうばしょにある らくえん プププランド。
 そこでは みんなもしってる カービィや ほかのじゅうにんたちが たのしく くらしています。

だけど どんなに たのしいばしょでも わるいことを かんがえるひとは いるものです。
 いたずらっこの デデデだいおうが また よけいなことを やってしまいました。

デデデだいおうが ねらう こんどのえものは プププランドに きぼうをあたえる 『ゆめのいずみ』。
 かれは なんと ここに ふるくからつたわる スターロッドを もちさってしまったのです。

みんなの ゆめを とりもどすべく たちあがったのが われらが カービィ。
 くいしんぼうが じまんの ヒーローは みんなをすくうべく デデデだいおうの もとへと たびだちました。











――刹那、彼は、飢えの感触を覚えた。

この病に冒されてもう幾許かが過ぎようとしているが、未だ逃れる術は見つからない。ただただ、その発症を恐れるのみの日々が延々と続く。理性で押し止める本来の自分と、それに抗えないもう一人の自分。

道端で見かけた一人の男性は、傘を差して歩いていた。
 ふと気になり、空を見上げる。雨が降る様子は無い。日傘だろうか。

彼が意識的にそうしているのではない。反射的に、日傘の男を呑み込むために、大きく口を開けていた。
 時間は無かった。早く、早く飢えを凌がなければ。


彼が日傘の男を口に収めるまで、そう長い時間は掛からなかった。要領は身体が覚えている。脳味噌やら脊椎やらはその欲望を理解するための周辺機器でしかない。システムエンジニアがパソコンを使うように。大工の棟梁が鉋を使うように。

人を喰う行為は、身体から発症し身体に帰結する。
 唇で、舌で、喉で、門歯で、臼歯で、歯茎で、粘膜で、血で、肉で、皮膚で、爪で、髪で。
 感じるから快楽。思考が割り込んだ時点で死ぬ。興味から得た経験則。理性の抑制が効かない、その心理描写には「禁忌」の文字がこの上なく似合う。

全てが口内に内包される。内部でぐらぐらと蠢く、人。最悪の環境で生命活動を維持し続ける中の物体を弄ぶように、彼は舌先を這わせてみる。内部の人の活動が、より活発になった。それを感じて一層の悦楽を味わう。

歯を立ててみる。ぷしゃり、と音が鳴れば喰われた人間に肌の弛みが無く健康な証拠。人肉独特の感触を楽しみつつ、そのまま少しずつ、皮膚から筋肉へ、骨へと前歯を沈めていく。身体を構成する層が深まるごとに歯応えは強くなる。ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち。きつく張った弦楽器を引き裂くような独特の感触に満たされる。

口内の男の動きが鈍くなった。ゆっくりと死に近づいているのが手に取るように分かる。男の体内から溢れ出す血液が彼の唇を伝って外へ漏れる。口に溜まった血液を喉へ通し、舌を器用に使って唇やその周辺の血を拭き取った。




彼は男を全て消化し、吸収するつもりだ。男を己の糧とし、その分を自らの人生に加算する。そんな歪んだ観念すら、生まれ持った性をどうにか正方向へ昇華するための、自分自身に向けた欺瞞でしかない。











こんどのカービィは コピーのうりょくを もっています。
 たとえば かさをさした てきを のみこめば あっというまに 『パラソル』 に へんしん!



2005.05.06


トンガリキッズの『B-DASH』を聴きました。


聴き終えた後に連想したのは、同人音楽制作サークルIOSYSが2001年に発表した『ファミコンCD5』の中に収録されている『greatest high-com-core』でした(リンク先で試聴可能)。題材がマリオでネタ元の音声を一部サンプリング、かつラップ調ということもあり、どちらからも若干似通った雰囲気が感じられます。

これは別にパクリだとか手法の引用だとか言いたいのではなく、『マリオ』という題材ひいてはファミコンネタがインディーズ・プロ問わずシンクロするほど浸透しているという現象が妙に面白かったので、何となく紹介してみただけです。「海で窒息しない主人公」「日向のマリオと日陰のルイージ」「勝手にACアダプタを引き抜くお母さん」なんて、古参ゲーマー以外にも通用する語句なんですね。

思えば、ゲームミュージックCDの先駆けである『ナムコ・ビデオ・ゲーム・ミュージック』内の初っ端に収録されている『XEVIOUS』の頃から、リミックスやらリスペクトやらインスパイア等と呼ばれる類の、ゲームを尊重したり純粋に愛したりする音楽は存在しました。中でも有名なのはスチャラダパーの『ゲームボーイズ』です(SFC『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』TV-CF使用曲。歌詞はこちらLyricZ.infoより)。
 ゲームの世界へ没入するダメ社会人の恐らく実話に程近いであろう日常生活から、意欲的な作品が世に出なくなった事を嘆きつつゲーム業界へ圧力をかける某メーカーにマルサカードを叩きつけるまでの一連の所作をユルユルと歌い上げる同曲は、ゲーマーたるもの一度は耳にしておきたい名曲です。

トンガリキッズのようなゲーム自体に想い出を馳せる曲も良いのですが、個人的にはやはり『ゲームボーイズ』のような、ゲームがあってその隣にゲームに触れている自分がいる、そんな内容の曲に興味があります。
 ああ、どこか他ににそんな曲、無いものでしょうか。あわよくば現実とゲームの関係を上下させたり反転させたりする妄想臭漂う曲を誰か作ればいいのに。


「そんな楽曲が仮に存在したとしても聞きたがるのは日本に10人くらいしかいないから自分で作れ」との啓示が脳に降りてきましたので、1年以上起動していない『モジブリボン』でも使ってみます。



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