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国鉄があった時代
日本国有鉄道のあった昭和時代を検証するサイトです。日本国有鉄道のあった昭和時代を検証するサイトです。
国鉄改革に関する意見

付論

*******国鉄再建監理委員会答申*******

分割に伴って予想される主要な技術上の問題については本文でも述べたが、具体的問題については次のように対処すれば十分解決が可能である。

2.業務能率が低下することはない

(5)列車が遅延した場合その修復に特に時間がかかることはない

 旅客鉄道会社間をまたがる列車が遅延した場合、会社間の利害が対立してその修復に時間がかかり、旅客にとって不便が生じるのではないか。

民間的経営の発想では、迷惑を被っている利用者を放置し、自社にとっても損害が拡大するにもかかわらず会社間で調整ができず適切な対応がとられないという事態は考え難い。このような場合には当然、旅客鉄道会社は事業に対する信頼を失うことのないように乗客を第一義に考え、その損害が最小限となるように対処するものと考えられる。さらに異常時においては、現在の相互乗入れの場合に行われているように、会社間で想定される事態への対処方法についてのマニユアルを事前に作成することにより迅速に対応することが可能である。