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国鉄があった時代
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国鉄改革に関する意見

付論

*******国鉄再建監理委員会答申*******

分割に伴って予想される主要な技術上の問題については本文でも述べたが、具体的問題については次のように対処すれば十分解決が可能である。

2.業務能率が低下することはない

(1)列車ダイヤの設定は十分調整できる

  旅客鉄道会社間をまたがる長距離列車のダイヤの設定に際して、双方の利害が対立したり調整に時間がかかって線区全体としての効率的な輪送計画が立てられなくなるのではないか。

当委員会の分割案を前提に現在の国鉄ダイヤを適用すると、会社間をまたがって運行される列車は全国で1日約500本(うち2社を超えて運行される列車は30本弱)となるが、列車の総運行本数は1日約20,000本であることから、会社間のまたがり率は3%程度であり、ほとんどの列車は自社内で運行される列車である。ちなみに現在私鉄等で行われている列車の相互乗入れ本数は全国で1日約6,000本に達している。また、収益性の高い長距離輸送のサービスを向上し、線区全体の輪送効率を高めることは、相互乗入れを行う双方のメリットになることは明らかであり、ダイヤの設定については、関係旅客鉄道会社間の協議により、企業原理に基づき十分に調整されるものと思われる。