レンダリングとは日本語に訳すと表現、翻訳、といったトコロですが、 HTML的に意訳すれば「組み立て」「構築」という感じでしょうか? 全く同一の HTMLファイルであっても、 ブラウザによってレンダリングの解釈が異なる為、画面上に表現される WEBページは異なる表示になってしまいます。 特に IE は解釈の仕方が個性的である為、IE の持っているレンダリング特性を把握しておく必要性があります。 この特性を把握しておけば IE 以外のブラウザにも十分対応するモノが作れます。
HTML の展開の仕方(レンダリング)は、独特であり「行」単位で画面上への配置が行われていきます。 基本的には左から右へと進んでいき、右端に達すると改行、次の行へと一段下がります。 その様なシステムなので、段落や画像の位置関係は一本線上の前後関係でしかありません。 しかし、実際的には上下左右への広がりを持つ二次元空間を想定してレイアウトを行うワケです。 通路で一列に並んでいる11人のサッカー選手がフィールドに散らばっていくかの様に、前後関係しか持たぬ文字群を 画面という平面にポジショニングしなければなりません。 これは無駄の多いシステムにも感じられますが、パンがそれを入れる器の形(縦横の幅)を選ぶのに対して、 麺は線形であるが故に器の形を選びません。 つまり、線形情報には展開させる平面がどのような縦横比であっても対応できうるというメリットがあります。 線を面に置き換える作業が、レンダリングの妙であり、肝心要の部分であります。