四月二十日付の朝日新聞夕刊一面に掲載した写’89 「地球は何色? サンゴ汚したK・Yってだれだ」 に関し、地元の沖縄県竹富町ダイビング組合員から 「サンゴに書かれた落書きは、取材者によるものではないか」 との指摘がありました。本社で調査をした結果、 取材に行き過ぎがあったことがわかりました。
西表島崎山湾沖にあるアザミサンゴの周辺一帯に、 いくつかの落書きがありました。この取材に当たった カメラマン二人のうち一人が、そのうちの「KY」という 落書きについて、撮影効果を上げるため、うっすらと 残っていた部分を水中ストロボの柄でこすり、白い石灰質を さらに露出させたものです。
同海域は巨大なアザミサンゴが見つかったため、海中特別地区に 指定されております。
この取材は本来、自然破壊の現状を訴え、報道することが 目的でしたが、この行為は、明らかにこれに反する 行き過ぎであり、朝日新聞社として深くおわび致します。
朝日新聞社は十五日付で、取材カメラマンと責任者である 東京本社の編集局長、写真部長に対し、処罰の措置をとりました。 (3面に編集局長の「反省」を掲載しました。) |