■ 2006.12.21
竜王:
「よくぞここまで辿り着いた。伝説の勇者の血を引継ぎし者、えにくすよ。そなたの見定める眼に映る其の者こそ、数多の竜を束ねる長、竜王だ。待っておったぞ、そなたのような凛呼とした者が儂の前へ現れるのを、な。
なに、今すぐにそなたを取って食おうと言うのではない。逆にものは相談、といったわけだ。
結論から述べるべきかな。つまり、こういう事だ。世界の半分をそなたに渡す。それと引き換えに、ラルス王の下を離れ、儂の同志にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「まあ、当然の回答であろうな。数々の苦難を厭わず、アレフガルドの安寧を奪還する使命を背負い続けた者に、この問いは到底頷けるものではない。なるほど至極真っ当である。しかし、如何なる世に於いても戦いに秀でた者が覇者となるのではない。権力を保持した者こそ覇者となるのだ。儂とて好んで諍いを起こす気は毛頭無い。そなたさえ望めば、アレフガルドの太平にさえ繋がるのだ。それを踏まえて、今一度問おう。世界の半分をそなたに託す。その引き換えにラルス王の下を離れ、儂の同志にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「まあ、それも当然の回答であろうな。そなたにとってアレフガルドは自らを育んだ郷国であり、愛執も一入であろう。その思い、竜王と言えども胸に染み入るところだ。しかし、こう考えを巡らす事はできぬであろうか? 話は先程と重なるが、そなたさえ望めばこの戦いは終焉を迎える。なにも勇壮である事だけが故国を救うのではない。そなたが儂との戦いに和平以上の何を望むのかは知らぬ。地位や名声であるのか、それとも更に即物的なものであるのか。いずれにせよ、儂と手を組むことでその大半は手に入る。それを踏まえて、今一度問おう。世界の半分をそなたに託す。その引き換えにラルス王の下を離れ、儂の同志にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「まあ、それも当然の回答であろうな。そなたが素知らぬ顔で儂の誘いを頑なに拒むのも、何らかの算段があってのことであろう。ところで話は変わるのだが、つい先ほどから儂の左足のふくらはぎ辺りに違和感を覚えていたのだが、そなたの説得に尽力していたのでさほど気に留めていなかった。しかしそこに目を落として些か驚かされたのだが、そなたの持つ剣が刺さっているのだ。気付かぬ間に一太刀入っているのだ。現時点でも刺さりっぱなしでかなり痛いのだ。話は先程と重なるが、如何なる世に於いても戦いに秀でた者が覇者となるのではない。権力を保持した者こそ覇者となるのだ。儂とて痛いのは嫌だ。可能ならば穏便に済ませたい。それを踏まえて、今一度問おう。世界の半分をそなたに託す。その引き換えにラルス王の下を離れ、儂の味方にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「まあ、それも当然の回答であろうな。そなたが儂を忌み嫌うのはこれまでの経緯を考えれば当然の帰結であり、この行動も充分に納得できる。しかしな、剣はそなたが想定しているよりも深く刺さっているのだ。具体的に言うと1ターン毎に30程度のダメージを受けているのだ。計算上では3ターン後には儂が第2形態へ変身しているのだ。話は先程と重なるが、如何なる世に於いても戦いに秀でた者が覇者となるのではない。権力を保持した者こそ覇者となるのだ。儂とて痛いのは嫌だ。可能ならば穏便に済ませたい。いやホントマジで痛い。それを踏まえて、今一度問おう。世界の半分をそなたに託す。その引き換えにラルス王の下を離れ、儂の同志にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「まあ、それも当然の回答であろうな。最早そなたが何を考えているのかは知らぬ。痛い。痛いのだ。しかもその剣はかなり見覚えがある。我が本城の地下2階に隠し置かれたロトの剣ではないか。続編で言うところの「おうじゃのけん」ではないか。元はと言えば儂の所有物ではないか。それならば、だ。これは交換条件に成り得るのだ。儂の痛みはそなたが望むアレフガルドの平穏な日々と等価であるのだ。それを踏まえて、今一度問おう。この不躾な態度を儂は許そう。そして世界の半分をそなたに託す。その引き換えにラルス王の下を離れ、儂の味方にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「痛っ。まあ、それも当然の回答であろうな。何が当然の回答かはもはや知らぬ。知る余裕など無いのだ。しかし、そなたの行為がアレフガルドを想ってのものであれば、竜王と言えども胸に染み入るところだ。いや比喩でなく物理的に染み入るところだ。それでも尚、そなたを説き伏せようとする儂の熱意を加味して頂けぬであろうか。最早なりふり構っている場合では無いのだ。剣はそなたが想定しているよりも深く刺さっているのだ。1ターン毎30ダメージに加え、このターンはかいしんのいちげきを放たれたので儂の寿命も近いのだ。そういった意味を含めた上で、今一度問おう。世界の半分をそなたに託す。その引き換えにラルス王の下を離れ、儂の同志にならぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「……頼む、もう説得とか関係なく少しの間だけ待ってもらえぬか?」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「……まあ、それも当然の回答であろうな。そなたの持つロトの剣が足のふくらはぎから上へ上へゆっくりと向かっている事を考えても、儂への殺意は明白である。しかし、その殺意は数分後に鸚鵡返しとなるであろう。そなたと対面した時、真っ先に申し上げた筈であるが、儂は数多の竜を束ねる長、竜王である。今、お前が目にする姿は、儂の仮の姿でしかない。真の姿は竜そのものである。端的に言うと超強いのだ。ダースドラゴンの比ではないのだ。大腿部でグリグリされている剣の痛みなど屁でもないのだ。話は先程と重なるが、如何なる世に於いても戦いに秀でた者が覇者となるのではない。権力を保持した者こそ覇」
えにくす:
「いいえ」
竜王:
「……この愚か者め! 儂が持つ真の力、思い知るがいい!!」
えにくす:
「攻撃攻撃ベホイミ攻撃ベホイミ攻撃攻撃ベホイミ攻撃攻撃ベホイミ攻撃ベホイミ攻撃ベホイミ攻撃攻撃ベホイミ攻撃攻撃ベホイミ攻撃攻撃」
----------
竜王、押しが弱い説。
■ 2006.12.08
Q1:「高橋名人の」という単語を文頭に用いて、短文を作りなさい。
A1:高橋名人の建物探訪
A2:高橋名人のターンです。任意のユニットを選択してください。
A3:高橋名人の有名人吸い殻コレクション
A4:高橋名人の朝ズバッ!
A5:高橋名人の途中下車
A6:高橋名人のキセル乗車
A7:高橋名人の着ぐるみで今日もハドソンへ出社する橋本名人
A8:高橋名人の闘病生活、それは一通の手紙によって救われた……。
A9:高橋名人の動く城
A10:高橋名人の乗るキャラバンカー、テールランプが五回点滅し「ア・イ・シ・テ・ル」のサイン
A11:高橋名人のナス嫌い克服に向けて和の鉄人が果敢に挑戦を宣言するも、鹿賀丈史の指し示す今週の食材はヨーグルト
A12:高橋名人の隠し持つデスノート、一ページ目に「渡辺浩弐 ゲーム王脚本脱稿直前に飛び降り自殺」
A13:高橋名人が過去に住んでいた下宿の畳、足の形をして磨り減った跡。懐かしそうに見つめる川上哲治の表情……。
A14:高橋名人の顔を模ったニポポ人形、目の下に見える傷のせいで、どこか泣いているようにも見えるが……。
A15:高橋名人のお送りするショートコント「腱鞘炎」
Q2:「の三人」という単語を文末に用いて、短文を作りなさい。
A1:亀田の三人
A2:校長先生から見て右側、バスケットゴールそばで体操座りをする男子の三人
A3:小倉智昭、加山雄三、神田正輝の三人
A4:『はぴひる!』の三人
A5:チャーリー・チャップリン、バスター・キートン、元気いいぞうの三人
A6:目論見が成功しほくそ笑む小野寺と、固唾を飲んで事の成り行きを見守る月影千草、そしてアドリブで一人芝居を演じる北島マヤの三人
A7:アルフィーの三人
A8:押切もえの千二百五十八人、沢尻エリカの九百七十人に対して、しのざき美知の三人
A9:山本、スーザン、久美子の三人
A10:ヨドバシカメラのPS3試遊機前で延々とたむろする例の三人
A11:ジキル博士、ハイド氏、その中間でアシュラ男爵みたくなってる人の三人
A12:伊達杏子、テライユキ、小倉優子の三人
Q3:「ゲーム」と「殺す」という二単語を用いて、短文を作りなさい。
A1:ゲームの中から現れた女の子を金属バットで迎え撃ち「幻覚だっ、幻覚だっ」と連呼しながら殺す場面から始まるジュブナイル小説
A2:ゲームを部屋の隅に設置しておく事で蚊やハエを楽に殺す。
A3:「これが大人のゲームなんだよ」信弥は耳元で囁き、明日香の自我を殺す。
A4:ゲームを遊ぶ→興奮する→凄まじい勢いでジタバタする→風が吹く→桶屋が儲かる→人を殺す
A5:24時間TV 〜ゲームは地球を殺す〜
A6:ゲームの端子部を巧みに操り、敵の頚動脈を切り裂いて殺す仕事人。
A7:ゲームボーイミクロの画面に突如として井戸が現れ、プレイヤーを呪い殺すために髪の長い女が這い出てくるも、気の毒なくらいミニサイズ。
A8:ゲームギアの画面に突如として井戸が現れ、プレイヤーを呪い殺すために髪の長い女が這い出てくるも、鎖骨の辺りまで来てバッテリー切れ。
A9:石原良純「なんっだよ〜、ふざけんじゃねぇよ〜、ゲームばっかやって人殺すとか言ってんじゃねぇよ〜、そんなの中居クンに聞けよ〜、それかタモさんに聞けよ〜、オレばっかのせいにしてんじゃねぇよ〜」