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・弥生さんについて
安国寺山門でのやよいさんベストショット〜第一話より

 桔梗屋弥生(ききょうややよい)は、通常やよいさんと呼ばれる。もちろん、実在の根拠は全く無い。
 彼女を呼び捨てにする人は意外と少ない。町人の娘なのだが、呼び捨てできるのは、桔梗屋利兵エ・将軍さま・裁判官としての新右エ門さんの3人だけである。外観和尚などは、「弥生どの」若しくは「弥生さん」と呼ぶのが通例となっている。

 彼女は頭がよく、色仕掛けもでき、かなりの演技派であるといえる。秀念さんは彼女にベタボレにほれているので、何度だまされたことか・・・。秀念のやよいさんに対する片思い度は、アニメ「一休さん」中随一であり、見てるこっちが照れるほどなのだ。演技派な弥生さんは、ときに峰不二子ばりの泣きまねまで披露することもある。父の利兵エと共謀の芝居など日常茶飯事である。

 彼女はじつは父・利兵エより登場がはやい。なんと、第一話から(最終話にも)登場しているレギュラー中のレギュラーなのである。だが、第一話のやよいの態度は、アニメ「一休さん」中かなりの人気を誇る、さよちゃんのお爺さん、そう、あの「吾作さん」を「あら、寺男の吾作かい。」などと呼ばわるのである!いくらレギュラー中のレギュラーだろうと、将軍御用達の米問屋の一人娘だろうと、あの吾作さんを吾作呼ばわりするとは!新右エ門さんでさえ吾作爺さんとよんでいるのに、だ。 そんな高飛車な女キャラクターは、露姫しか他にはいないのだが、弥生さんの第一話のインパクトにはかなわぬと思う。

 さて、弥生さんはかなりいろんな男と関係がある。一休さんを好きになったり、秀念さんから好かれたり、極悪の「あくつや」と結婚させられそうになる などが記憶に新しい。さらに、後半、蜷川新右エ門におもいを寄せるシーンも見受けられる、恋する弥生さんなのである。

 嫉妬屋さんのさよちゃんとは、滅法仲が悪く、一休さんとやよいさんが手をつないだり、一休さんが弥生さんに抱きついたりすると、さよちゃんの弥生さんに対する敵対心は激増する。弥生さんがさよちゃんのお母さんの形見の櫛を取り上げるシーンまである。弥生さんはさよちゃんのライバルとしてのステータスもあるのだ。
 さて、弥生の性格情報をまとめてみよう。
・美人
・悪知恵抜群(親子そろって)
・おだてに弱い
・上流階級意識が強い
・お父様と身代(財産)が大事
・演技はお手の物
・レギュラー中のレギュラー
・寝るとき意外は常に同じ服
 そんなやよいさんだが、意外とやさしい面もあったりするんですね。第40話 「さむらい と 池の鯉」 哲斉の戦友コヤタが瀕死のときに、やよいさんが医者を呼ばなければ、コヤタの命はなかったはずだし、まあ、この時期は一休さんにほれていたのでやさしいのかもしれませんが・・・。
 

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