安国寺住職として超有名な僧侶。アニメ「一休さん」序盤では、一休さんのとんちの凄さをはかる比較のための人物として使われていた。 ゆえに、何度も一休さんに挑戦しては、一休さんに一本とられる。だから「こりゃまいったわい(ゾイ)。」がよく耳にのこっている人もいるだろう。 外観は、アニメのなかで、一休さんのみならず蜷川新右エ門さんまで「破門(はもん)」にしている。「おまえのようなひねくれものは、安国寺にはいらん。とっとと出でいけ!」とたんかを切る。一休さんの醍醐味である。しかし、ことごとく許され、無事に最終回まで安国寺にいるのである。 そんなアニメの外観和尚だが、坊主としての位はそんなに高いわけではないようだ。「かそう禅師」「けんおう様」をはじめ、永平寺に一休さんを連れていったときも頭をよく下げていた。これも「負けるが勝ち」と、徳の高さを示している・・・と言いたいが、実際はどうやら違うようだ。 外観は、一休さんから、「さとり」の開けていない和尚として見られていた様子である。 和尚の大事にしている高価な茶碗を友人がわったとき、外観は激怒!それをみた一休さんは情けなくおもって、 高砂(たかさご)の 尾上(おのえ)の松も 枯るるなり 土(つち)でつくねた 茶碗大事か という歌をのこしている。(と、いう逸話があるが、アニメでは、この歌は将軍足利義満公にたいして送っている。(花器の話の時)) 実際の外観和尚は、像外集観(ぞうがいしゅうかん)といい、どうやら、一休宗純の、「一休」に当たる部分が「像外」、「宗純」の部分が「集観」のようであり、像外和尚、集観和尚、というのがしぜんのような気がする。(武者小路実篤氏は、像外和尚と表記している。) (蜷川新右エ門は、南朝のさむらいをやめて安国寺に戻ってきた「てっさい」を北朝に弓弾く者として疑いをすてなかったので、外観和尚にしかられた。・・のち、桔梗やに意地悪をされている哲斉さんを一休さんらと一緒に助けたので許された。) |