「一休さん」の誇る人気No1のアイドル、それがさよちゃんだ。 さよちゃんは非常に多くの人から(さよちゃん)とよばれているが、外観和尚と、吾作さん(さよちゃんのお爺さん)からのみ、「さよぼう」とよばれている。 さよちゃんは、一休さんより2つくらい年下に設定されているように見受けられる。が、さよちゃんは、非常に出来た子で、字は読めないが、思いやり・慈しむ心を持ち合わせている。一休さんにひそかに?恋心をいだき、「一休さん」をあやうくラブコメにしかねない存在だった。 そんな「さよちゃん」だが、その境遇は可哀想なものだ。なにしろ両親が死んでいないのだ。いくさで両親と離ればなれになったのち、運良く吾作(ごさく)爺さん(どうも、母方の爺さんのような気がする)が見つかり、一緒に住んでいるようだ。 一休さん第1話あたりでさよちゃんは登場するので、安国寺の小僧とは一休さんよりなじみである。一休さんをみんなから良くかばう、愛情あふれるさよちゃんであった。 さよちゃんと一休さんは特別な関係のようである。一休さんとやよいさんがいちゃついているのを目撃したさよちゃんが嫉妬するのを見たことのあるひとは、少なくないはずだ。独占欲のある少女である。そんなさよちゃんは、最終回にとんでもないものを一休さんからもらう。 さよちゃんは、最終回に、菊の御紋(天皇家の象徴)のお守り(父・後小松天皇からおくられた)を一休さんからうけとる。(しんえもんさんは、それを見て、一休さんが旅立つのを感づく。)これは一休さんの、さよちゃんに対する感謝の念と、すべて裸になって真剣に修行する気構えが現れているシーンである。 また、さよちゃんはその晩、自分の小袖でつくったピンクのテルテル坊主を一休さんに「私の代わりにもっていって」とプレゼントしており、なぜか、一休さんは快く受け取り、母のテルテル坊主と一緒に持っていくのである。あの、お守りでさえ手放したのに、だ。 これは、いかにも変ではないか?一休さんの修行に対する気構えに疑いがかかる。さよちゃんの面前で受け取らないと、話がすすまないから受け取ってみせたておいて、後から捨てる気なのか?・・・うーん。 というわけで、さよちゃんは、酬恩庵公認の架空のキャラクター(酬恩庵一休寺では、さよちゃんのセル画が貼ってあり、さよちゃんハンカチが売っていた。)なのでした。 |