疑似科学 pseudoscience:
疑似科学の理論とは、科学的であるとして提示されてはいるが、じつは科学的でも何でもない理論のことである。理論は、そこから経験的な予測を導き出すことができるなら、科学的であるといえるし、そうした理論は誤っている可能性もある。こうした科学理論の特質を、カール・ポパーは反証可能性(falsifiability)とよんだ。疑似科学理論は、自らを科学的だ、すなわち反証可能だと主張している。しかし、疑似科学の理論は、じつは反証不可能であるか、あるいは反証の受容を拒否しているかのどちらかである。
ガードナー「奇妙な論理」:疑似科学者の傾向。
(1)自分を天才と考える。
(2)自分のなかまたちを、例外なしに無学な愚か者とみなす。
(3)自分が不当に迫害され、差別待遇を受けているとみなす。
(4)最も偉大な科学者や最もよく確立された理論に攻撃を集中する強い衝動をもつ。
(5)しばしば複雑な特殊用語を使って書く傾向がある。
ハインズ「『超科学』をきる」:疑似科学の傾向。
(1)反証不可能性
(2)検証への消極的態度
(3)立証責任の転嫁
「危ない世の中だからこそ、難病、奇病もなんのその、奇跡の驚異の健康法で、万病に効く本物の癒しで、、、死んでも、健康になってやる!!」という方、健康本の世界へようこそ。
以下に十の分野をご用意しました。さあ、ダイブ・ディープ!(中略)
「健康にはなりたいけれど、そこまではちょっと、、、」という方へ:
本屋で一冊の健康本を手にしたことがきっかけで、問題のある商法に巻き込まれたり、果ては、一生の選択であるべき宗教に、それとは知らされないうちに、取り込まれてしまうことがあります。
健康本の世界へダイブする前に、懐疑本で予備知識を得られることをお薦めします。
本会は生体機能、脳生理学、精神活動、東洋医学、伝統医学、生体放射、気、気功、精神集中、潜在能力、感覚外認識、精神的物理現象などの実証的解明を行い、21世紀の科学、技術の新しいパラダイムを切り開き、人類の平和な文化と福祉に寄与することを目的とした学会です。事務局=放医研・山本幹男研究室
1年目の研究
1.感覚遮断状態での対人遠隔作用実験
気功の熟練者による遠当てと呼ばれる現象が暗示によるものであるかないかを確認するために、感覚伝達を遮断したビルの2階と5階の2部屋に気功師とその弟子を配置し、遠当てを行ってもらい気功師側の作用時刻と弟子側の反応時刻を記録した。1秒以下の時間差で時刻が一致する場合が16試行中に6回あった。このようなことが偶然に起こる確率は 0.0058 であり、十分に有意な一致を示していると言え、未知の伝達機能の存在が示唆される。 (科学技術庁の5ヶ年プロジェクトの1年目の結果)
本学会のキーワードである『気』を、これまでの成果と皆様の力を統合して、頭の理解(知識)のみならず、身体での理解(体得)、さらには実践応用を目指すことを目的として、メインテーマを『気を認知する!』といたしました。HP※ソニーはかって、社内にESPER研究室(佐古曜一郎 室長)を作っていた。
ソニーのエスパー研究室は、昨年に亡くなったソニー創業者の一人、井深大ソニー最高相談役の肝いりで1991年に設立された。相談役の死によって、エスパー研究室が廃止になったことは間違いないようだ。エスパー研究室は、人体科学会で「透視についての考察」という論文を発表した実績もある。小学生の超能力者に、文字を書き記し丸めたメモを、手に持ったり耳に入れたりして、文字を当てるなどの実験を行い、(以下略)※ソニーの擬似科学趣味については、『カルト資本主義』斎藤貴男(著)に詳しい。
出版社/著者からの内容紹介: 京セラ『稲盛和夫』の信仰。 ソニーと超能力。船井幸雄と労務管理。生きがい商法「アムウェイ」。永久機関開発に群がる大企業──
内容(「BOOK」データベースより): バブル崩壊以降の90年代、日本の企業社会は、寄り添うようにオカルティズムに傾斜していった。ソニーの中にあった「超能力」研究所。エネルギー保存則によってその存在を否定されたはずの「永久機関」に投資する商社。科学技術庁のオカルト研究会。一見バラバラに見えるこれらの現象はその深層海流でつながっていた。
このフジテレビの情報バラエティーは、実は信憑度にはやや問題のある番組である。とりあえずスポンサーがどこであるかには注目しておく必要がある。 以前に紫外線について扱ったときに、紫外線を浴びすぎることは皮膚ガンなどの原因になる(これは本当のことである)とかなり危機感を煽っているなと思ったら、結論はだからUVケア用化粧品を使いましょうということだった。これは明らかにスポンサーである化粧品メーカーの意向。(中略)
最近あまりに論理展開の乱暴さなどが目につき始めましたので、情報信頼度のランクを1段階格下げします。 (エンターティーメント度:B、情報信頼度:D、タイプ分け:実用型)
この番組は数ある情報バラエティーの中でも抜群の視聴率を誇ります。毎回「発掘」と称して色々な健康法をセンセーショナルに展開していきますが、内容的には眉唾な部分が多く、番組の言う情報を真に受けるととんでもないことになります。
ご存知みのもんたが司会を務める高視聴率番組ですが、内容は目を覆わんばかりのヒドイものばかりです。みのさんの独特なトークに乗せてあらゆるニセ健康情報を垂れ流し、しかもゲストの医者があたかも保障しているかのような内容を毎回放送しています。
この番組はリサーチと称してあまり破綻のない展開をしてくのが特徴ですが、大げさなCMとは裏腹に内容があやふやだったり何かすっきりしない結論が特徴です。特に健康に関する内容には怪しいものも含まれますので、楽しむだけにしておきましょう。
日本テレビ系の科学ドキュメント番組はかつての「知られざる世界」が有名であるが、当番組はそのような硬派系の番組ではなく、もっとエンターティーメント色の強い番組であり、雰囲気的には同局の「水曜スペシャル」などに近い。その分、内容的には珍説・奇説に偏る傾向があり、情報源としての信頼度はかなり怪しい。
(エンターティーメント度:B、情報信頼度:C、タイプ分け:話題型)
Copyright(c) 2003
更新日 2004/10/10,
作成日 2003/02/03