マンション管理士・管理業務主任者 過去試験問題 及び 解説
過去の問題を解けば、傾向が分かります。
建築基準法・都市計画法・水道法・消防法 関係を特に抽出しました。
区分所有法関係は、「超解説 区分所有法(新版)」にあります。
その他の解説は、年度別の解説を参考にしてください。
※ 出題当時以後の法令等の改正には、一部は対応していません。
水道法 |
平成21年度 マンション管理士 |
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〔問 22〕 簡易専用水道の設置者の義務に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、正しいものはどれか。 1 給水栓における水が遊離残留塩素を一定値以上保持するよう、塩素消毒をしなければならない。 X 誤っている。 この設問に、近いのは、平成16年マンション管理士 「問23」 です。 また、簡易であるため、専用水道の一部が準用されます。その準用の条文が水道法第34条の4 です。(準用) これを、踏まえ、設問の「給水栓における水が遊離残留塩素を一定値以上保持するよう、塩素消毒をしなければならない。」は水道法第22条(衛生上の措置) 2 定期及び臨時の水質検査を行ったときは、これに関する記録を作成し、水質検査を行った日から起算して5年間保存しなければならない。 X 誤っている。 定期及び臨時の水質検査については、水道法第20条(水質検査) 3 簡易専用水道の管理について、1年以内ごとに1回、地方公共団体の機関又は厚生労働大臣の登録を受けた者の検査を受けなければならない。 ○ 正しい。 管理と検査は、水道第34条の2 2項 4 水道の管理について技術上の業務を担当させるため、水道技術管理者1人を置かなければならない。 X 誤っている。 水道技術管理者をおくことは、水道法第19条1項(水道技術管理者) 答え:3 (過去問題をやってきた人は、すぐに分かったかも。) |
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平成21年度 管理業務主任者 |
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平成21年度の管理業務主任者試験では、水道法からの出題はありませんでした。 | ||||
〔問 23〕 貯水槽水道に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、誤っているものはどれか。 答え: 正しい。 2 水道事業者は、供給規程に基づき、貯水槽水道の設置者に対して指導、助言及び勧告をすることができる。 答え: 正しい。 3 自家用の井戸のみを水源としている場合には、貯水槽水道に該当する。 答え: 誤っている。 4 水道事業者は、供給規程において、貯水槽水道の設置者の責任に関する事項として、必要に応じて、貯水槽水道の管理責任及び管理の基準を定めなければならない。 答え: 正しい。 答え:3 |
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平成20年度 マンション管理士 |
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〔問 43] マンションの給水設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。 答え: 適切である。 答え:適切でない。 3 専有部分の一般給水栓において、給水に支障が生じないようにするため、給水圧力を30kPaとした。 答え:適切である。 4 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を250ℓとした。 答え:適切である。 答え:2 (選択肢2 で気づけば楽だが、選択肢3の30kPaに惑わされる。) |
平成20年度 管理業務主任者 |
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平成20年度の管理業務主任者試験では、水道法からの出題はありませんでした。 | ||||
平成19年度 マンション管理士 |
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平成19年度のマンション管理士試験では、水道法からの出題はありませんでした。 |
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平成19年度 管理業務主任者 |
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平成19年度の管理業務主任者試験では、水道法からの出題はありませんでした。 |
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〔問 23〕簡易専用水道の設置者の義務に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、正しいものはどれか。 1 水槽を管理する者について、おおむね6ヵ月ごとに健康診断を行わなければならない。 答え: 誤りである。 そして、受水槽式給水は、市町村等の水道事業体から供給される水のみを水源とする飲用水の供給施設で、受水槽の有効容量の合計により、2つに分けられます。
★受水槽の有効容量とは...受水槽の有効容量とは、受水槽の容量のうち、有効に使用しうる部分の容量をいいます。(通常は受水槽内部でのオーバーフロー管の下端が最高水位、揚水管の上端が最低水位となり、その間に貯留される容量) なお、高置水槽の容量は含みません。 ★簡易専用水道の設置者は、水道法の規定による施設管理を行うとともに厚生大臣の指定を受けた検査機関の定期検査を受ける必要があります。(水道法第34条の2) そしてこの設問の答えとしては、上水道事業(水道事業者は、水道法21条1項「水道事業者は、水道の取水場、浄水場又は配水池において業務に従事している者及びこれらの施設の設置場所の構内に居住している者について、厚生労働省令の定めるところにより、
定期(*水道法施行規則16条参照;おおむね6ヶ月ごと)及び臨時の健康診断を行わなければならない」により、 2 簡易専用水道の管理について、2年以内ごとに1回、定期に、地方公共団体の機関又は厚生労働大臣の登録を受けた者の検査を受けなければならない。 答え: 誤りである。 3 定期の水質検査として、おおむね1ヵ月に1回以上行う項目と、3ヵ月に1回以上行う項目とに分けて検査を行わなければならない。 答え: 誤りである。 4 水槽の掃除を1年以内ごとに1回、定期に行わなければならない。 答え: 正しい。 答え:4 |
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【問 22】マンションにおける給水設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1 給水栓における水の遊離残留塩素は、平時で0.1㎎/L以上でなければならない。 答え: 最も適切。 2 受水槽の吐水口空間は、給水管の流入口端とオーバフロー管の上端の垂直距離である。 答え: 適切でない? ★吐水口空間
3 バキュームブレーカには、大気圧式と圧力式があり、大気圧式は常時圧力のかかる配管部分に設けるものである。 答え: 適切でない。 4 受水槽の容量は、断水などを考慮して、一般に1日予想給水量の2倍程度が望ましい。 答え: 適切でない。 答え: 1 |
[問26〕貯水槽水道に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、正しいものはどれか。 1 水道事業から直結給水で供給を受ける水道は、規模を問わず、貯水槽水道である。 答え: 誤りである。 なお、水道法14条2項5号によれば、「貯水槽水道(水道事業の用に供する水道及び専用水道以外の水道であつて、水道事業の用に供する水道から供給を受ける水のみを水源とするものをいう。」とされる。一般的な水道局からの水道水を水源としているもので、簡易専用水道と呼ばれている受水槽の有効容量が10立方メーターを超えるものと、10立方メーター以下のものは小規模貯水槽水道に分類される。 2 水槽の有効容量の合計が20立方メートルの貯水槽水道の設置者は、定期に、地方公共団体の機関又は厚生労働大臣の指定する者の検査を受けなければならない。 答え: 正しい。 3 自家用の井戸を水源とし、有効容量の合計が10立方メートル以下の水槽が設置されているものは、貯水槽水道である。 答え: 誤りである。 4 水道事業者は、供給規程において、貯水槽水道の管理の基準を定めることはできるが、貯水槽水道の利用者に対する情報提供について定めることはできない。 答え: 誤りである。 答え:2 |
{問 23} 簡易専用水道の設置者に課されている義務に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、正しいものはどれか。 1 水道の管理について技術上の業務を担当させるため、水道技術管理者を置かなければならない。 答え: 誤りである。 そして、水道法第34条の2によれば、「簡易専用水道の設置者は、厚生労働省令で定める基準に従い、その水道を管理しなければならない。 2 1日1回以上、色及び濁り並びに消毒の残留効果に関する水質検査を行わなければならない。 答え: 誤りである。 3 給水栓における水が遊離残留物塩素を一定数値以上保持するよう、塩素消毒をしなければならない。 答え: 誤りである。 4 水槽の掃除を1年以内ごとに1回、定期に、行わなければならない。 答え: 正しい。 答え: 4 |
{問22}水道に関する次の記述のうち、水道法(昭和32年法律第177号)の規程によれば、誤っているものはどれか。 1.専用水道は、80人を超える者にその居住に必要な水を供給するもの又はその水道施設の一日最大給水量が政令で定める基準を超えるもののいずれかに該当するものをいう。 答え: 誤りである。 2.水道事業者は、水道の管理に関する技術上の業務を他の水道事業者に委託することができる。 答え: 正しい。 3.貯水槽水道とは、水道事業の用に供する水道及び専用水道以外の水道であって、水道事業の用に供する水道から供給を受ける水飲みを水源とするものをいう。 答え: 正しい。 4.水道事業者は、水道の需要者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、水道法の規定による水質検査の結果その他水道事業に関する情報を提供しなければならない。 答え: 正しい。 答え: 1 |
〔問 23〕 甲マンション(居住者数40人で、有効容量8立方メートルの水槽を有するものとする。)の水道に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、誤っているものはどれか。 1 この水道が水道事業者から供給を受ける水のみを水源としている場合は、簡易専用水道に該当する。 答え:誤っている。 2 この水道が自家用の井戸を水源としている場合は、貯水槽水道に該当しない。 答え:正しい。 3 この水道が水道事業者から供給を受ける水のみを水源としている場合は、その水道の設置者は、当該水道事業者の定める供給規程に基づき、水槽の管理責任を負う。 答え:正しい。 4 この水道が水道事業者から供給を受ける水のみを水源としている場合は、水道事業者は、供給規程に基づき、その水道の設置者に指導、助言及び勧告をすることができる。 答え:正しい。 答え: 1 |
〔問 22〕 簡易専用水道の管理基準に関する次の記述のうち、水道法の規定によれば、誤っているものはどれか。 (*注:法改正に対応済み) 1 簡易専用水道の設置者は、水槽の掃除を1年以内ごとに1回、定期的に行わなければならない。 答え:正しい。 2 簡易専用水道の設置者は、有害物、汚水等によって水が汚染されるのを防止するため、水槽の点検を行うなどの必要な措置を講じなければならない。 答え:正しい。 3 簡易専用水道の設置者は、給水栓における水の色、濁り、臭い、味などに異常を認めたときは、水道水質基準の項目のうち、必要なものについて検査を行わなければならない。 答え:正しい。 4 簡易専用水道の設置者は、供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知ったときは、しばらく様子を見た後、必要に応じて給水を停止しなければならない。 答え:誤っている。 答え: 4 |
【問 21】 給水方式・給水設備等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 給水方式のうち、水道本管から増圧給水設備(ポンプ等)を経て建物内の必要な箇所に給水する方式を増圧直結給水方式といい、受水槽を必要としない。 答え:適切である。 2 給水方式のうち、マンションの屋上その他高い場所に水槽を設置して、各階の住戸に重力により給水する方式を高置(高架)水槽方式又は重力方式という。 答え:適切である。 3 水道法の規定によれば、簡易専用水道とは、寄宿舎、社宅、療養所等における自家用の水道その他水道事業の用に供する水道以外の水道であって、100人を超える者にその居住に必要な水を供給するものをいう。 答え:不適切である。
なお、寄宿舎、社宅、療養所等における自家用の水道その他水道事業の用に供する水道以外の水道であって、100人を超える者にその居住に必要な水を供給するものは「専用水道」のものである。 4 給水管に使用されている鋼管が、経年変化で腐食すると赤水が発生しやすくなる。 答え:適切である。 答え: 3 |
ページ 終わり |
最終更新日:
2010年7月7日:平成18年管理業務主任者試験 「問22」を追記。
2010年4月3日:平成21年分追加
2009年3月5日