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ORE.CSS 2nd EDITION

かくしてカオス(混沌)が生まれた

例えば IE 、 Netscape のようなブラウザがこの世に存在しなければウェブサイトを作る意味がありません。 ウェブサイトを自動車とするなら、ブラウザは道路みたいな位置づけになりましょうか。 現実には有り得ないコトですが、道路作りを行う道路公団みたいな組織が複数あり、 それぞれが微妙に異なる規格で道路作りを行ったとします。 片や高さ2.5mの車両でも通過できるようにトンネルを設計し、片や高さ2.2mの車両までが通過できるようにトンネルを設計したとします。 2.5m規格の方が圧倒的に優勢だったので、高さ2.5mの大型トラックが大量生産されました。 あるとき高さ2.5mのトラックが知らない道にてトンネルに侵入しようとしたら、上の方がつっかえて壁と衝突。 このような大事故が多発しました。

さて事故防止の対策としては2点、考えられます。 2.2mのトンネルを避けるようにするか、トラックを生産するときに絶対安全な高さに設計するようにするか、の2点です。 これから、今から、自動車を作ろうというのなら対策はいくらもあるわけです。 ですが、現実問題として一部のトンネルを通過できないトラックがすでに大量に生産されているわけです。 様々な規格が入り乱れるコトによって大いなる混乱が生まれてしまったわけです。 人びとはエクスプローラー公団(IE)が国土交通省(W3C)の定めたルールに準拠して道路を作っていると勘違いをしていました。 ところが国交省には法的な権限は一切無く、デタラメな道路を作ろうとも誰からも咎められないというのが現状だったのです。


使ってはいけない

たとえ話も苦しくなってきたのでもう止めますが、とにかくブラウザの独自拡張というものには気をつけないといけません。 W3C の方針による使わない方がいいタグというものがいくつか存在します。 何度も繰り返すセンテンスになりますが、”文書構造を定義しない(=レイアウト的な効果を付加するだけの)タグはお奨めできない” と、いうコトです。 まず考えるべきは <marquee> <blink> の極悪コンビでしょうか。 この2つは別格であり、非公式な存在であります。 JavaScript でよくあるような文字の自動スクロール、点滅などの動的効果を HTMLタグで実現させた IE(前者) と NetscapeNavigator(後者)開発の独自拡張タグです。

Deprecated という言葉で W3C は ”ソレ、やめといた方がいいっすよ” と、解説しています。 deprecation が非難・反対という意味らしいのでだいたいのニュアンスは察するコトができますな。 詳しくは W3C のこのページをご覧になってください。 英語でも意外と読めるものです(そもそもタグが英語なので)。
Alignment, font styles, and horizontal rules in HTML documents

なぜ、逃げ腰の一歩退いた説明しかやらないのかというと、この件に関しては正確かつ明確に説明するのが難しいからなんですよ。 と、いうわけで W3C 非推奨タグの一覧を列挙してドロンしたいと思います。 まあ、タグというか要素なんですけどね。可能な限り CSS で代替してやってください。


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