<blockquote> と </blockquote> で囲まれた部分は引用文であるとみなされます。 みなされるとは誰に? という話ですが規則ではこのようになっています。 HTML の解説において、しばしば ”論理的意味付け” という様な言葉が登場しますが、 これは画面表示とは無関係に HTMLタグの用い方を規定する概念です。
ところで、この段落は引用文でしょうか? いや、違います。
"margin-left: 4em" という指定を付加した <p> 段落にすぎません。
しかし、見た目は左側にインデント(字下げ)があることから、
blockquoteタグで段落を作ったかのようです。
しかし、見た目は関係無いんです。
この段落は引用文だとはみなされません。
外観上の変化のみをもたらすタグを物理的タグと呼び、 論理的な意味付けをするタグを論理的タグと呼びます。 論理的タグは物理的な変化(字下げ・改行など)をしばしば伴いますが、 物理的な変化はブラウザ次第なところもありますし、とにかく二の次(どうでもいいコト)なのです。 大事なのは文章の特定の部分に(引用などの)論理的な意味合いを持たせるコトなんです。
”レイアウトはスタイルシートに任せ、HTML では文章の論理的構造のみを定義するべきである” という一節、 聞いたコト(読んだコト)ないでしょうか? ハッキリ言って意味が分かりませんでした、小生。 多分、意味も分からないのに(あるいは説明できるだけの器量も無いくせに)己の文章を格式高くする為に、 有名どころからパクったセンテンスをサイト内に織り交ぜる輩が多いからでしょう。 冒頭の一説の本質的な意味合いは、それらのサイトからは少しも理解できませんでした。
しかし、ついにココに開眼! 教典の意味が分かりましたぞ。 <blockquote> は HTMLタグであり、適用範囲が引用文であるコトを意味付けします。 <p> は普通の段落であることを示し、<h1> は大見出しであることを示します。 <h1> の適用範囲では文字が太く、大きく表示されますが、それは HTML を読み取ったブラウザがそのように組み立てているだけであり、 根本的には、大見出しであるというコトを意味付けています。 そして、スタイルシートで <h1> の装飾を考えますよね? 背景色や枠線、フォントの指定などを行なって......。 逆に言えば、スタイルシートは論理的な意味付けには関与しないんです。 あくまで、物理的な見た目を演出するコトに終始するのみです。
だから、<b> <font> <blink> などの HTMLタグは推奨されないわけですよ。
これらのタグは(HTMLタグのくせに)論理的な意味付けをせず、ただ見た目を物理的に装飾するだけの茶坊主ですから。
HTMLタグは見出し・段落・強調・引用・リンクなどの論理的意味付けの為にのみ用いるべきです。
そこで、このページを CSS 外部参照無しで(HTMLタグだけで)表示させたらどうなるか?
と、いうのがここのページです
そうは言っても、当ウェブサイトで <blockquote> を字下げの為に使っていた経緯があります。 まあ、当然、字下げ目的で使っているのですから、引用でもナンでもない文章を <blockquote> で囲っているわけです。 これは間違った使い方なので、一応、良くないやり方だと書いておきます(自己批判になりますが)。 字下げしたい場合は <p> に margin-left 、 padding-left などを指定してやれば スタイルシートで代替可能であります。
しかし、間違ったやり方をしたら何か不都合があるのか? と言うと特に不都合はありません。 そんなら何がいけないのかと言うならば、考え方はこうです。 <blockquote> は引用を表す、これは普遍的かつ不変の定義と考えてもいいでしょう。 しかし、 <blockquote> に対して字下げを行なうという装飾は現状の優勢ブラウザ(IEとか)が HTML を読んで画面上に組み立てる際に、勝手にやっているコトです。 将来的には新たなブラウザが普及して、 <blockquote> に対して字下げとは異なる体裁を与えるかもしれない。 だから、今は良くても使わない方がいいんですよ。
(執筆時'04年8月なんですが)近未来、IE に取って代わるブラウザが現れて、 <blockquote> に対して現状とは別種の体裁を与える。 ホンマかっ!? って思いますよ、実際。 あらゆる言論を尽くしたところで、 ”<blockquote> を字下げに使って何が悪い?” という人を改心させるだけの説得力はありません。
ただし、字下げを <blockquote> で済ましてしまうと、 スタイルシートを学習する上で大いなる弊害となるでしょう。 ですから、私の言わんとするところは察してください。以上。
引用ってのは人の書いた文章を出典を明らかにして、転載するコトですよね。 問題は無断転載がアリかナシか、というオハナシです。 我々、調べました。別に構わないらしいです。
引用は、著作権者といえども固く禁じることはできません。 「著作権者に無断で行うこと」が、著作権法で認められているからです。 管理人に、正当な引用を禁止する権利はないのです。 ちなみに、何で引用は自由なのかというと、 「批判を封じ込めるために著作権法が乱用されることを抑止するため」 というのが理由の一つでもあるそうです。
出典;世にも奇妙なネットマナー
上の段落は <blockquote> で囲っている引用文です。 青っぽい色で塗られた部分がブラウザが自動的に作る内部余白の領域であり、 この青っぽい面積の分だけテキストが内側に詰められるので字下げ(インデント)効果が得られるワケです。 ただ、 <blockquote> は特殊な要素であり、(タグとタグで囲まれた部分に)直接テキストを配置してはなりません。 ですので、必然的に <p> を子要素に持ってくるコトになるかと思います。
<blockquote> <p> 引用文を配置しましょう </p> </blockquote>
話は戻って、無断転載というトコロに行きますが、勝手に引用しても全く問題無いみたいですね。 ただ、大勢の人間がパクった文章を微妙に変化させて、さも自分自身で考えたみたいに記述しているのが現状なんでしょうが。 対策としては書いた本人しか理解できないような、難解な哲学を展開するコトでしょうか。 ホーキング博士はブラックホールに関する自説が誤っていたことを認めました。 しかし、誤っていたことを解説する部分の論理が難しすぎて、 ライバルの宇宙物理学博士も(何で間違っているのか)理解できなかったらしいです。 おかげで、”だから、君は間違っとるんだよ” と、言いそびれたとかナントカ。