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第529話:カウントダウン(やがて来るもの)

作:◆eUaeu3dols

折原臨也はあまりに上機嫌で笑いだしそうだった顔を引き締め、慎重に歩き始めた。
そろそろ誰かが見ているかもしれないし、目的とした以外の相手が居るかもしれない。
あるいはセルティやその仲間に至近距離で遭遇して攻撃されるかもしれない。
この島において事故で人を殺してしまう前例は、呆れる程の数になっているはずだ。
先ほどのシャナという少女も意図せず静雄を殺してしまったわけだし。
また笑い出してしまいそうなのを必死に堪えて、臨也はコツコツと足音を立てて歩く。
もう目的のマンションに入り、目的の階層まで辿り着いている。
セルティと、居るならばその仲間に早く見つけてもらった方が得策だ。
自分は見たところ“無力な普通の人間”なのだから。
果たして、すぐにお目当ての人物は現れた。
「やあ、セルティ。会えて嬉しいよ」
臨也はにこやかに声を掛ける。
目の前にいるのは影でヘルメットを作っているセルティと、欧州系の男女が一組。
セルティと、ベルガーと、ダナティア。
臨也は大集団と接触した。

     * * *

シャナは項垂れていた。
あの心優しい青年にセルティの居場所を教えたけれど、シャナの状況は何も変わらない。
――これから、どうすれば良いんだろう。
坂井悠二を失った。
誇り高い肉体は穢された。
フレイムヘイズの誇りさえ失ってしまった。
最後に残った絆の為に戦って……その仲間の親友を、殺めてしまった。
心に残るのはただ痛みだけ。
ズキズキと響く鈍痛が心を次第に弱らせていた。
ふと、シャナは自分の居る場所に気が付いた。
D−8エリアの北端、悠二が殺されたC−8エリアのすぐ近くだ。
(悠二……)
胸が締め付けられる想いがして……悠二の何かを求めて、デイパックから保存食を取り出した。
悠二の血をたっぷりと含んだそれを口に入れて咀嚼する。
悠二を失った悲しさと悠二の何かを体に取り入れる喜びが。
人から外れてしまったおぞましさと餓えが満たされる幸福感が交差する。
……もう、自らを慰める意味しか無い。
(ダメだ、こんなの……)
悠二が殺された場所を、もう一度だけ見に行ってみようと思った。
そこに何かがあるような気がしたから。
この堂々地獄を吹っ切ってくれるような何かが。
だからシャナはC−8エリアに足を踏み入れた。
シャナはそこが禁止エリアであった事を知らない。
臨也の禁止エリア解除装置により僅か1時間だけ解除されている事を知らない。
現在時刻は午後9時10分。
禁止エリア再発動まで、残り25分である。

     * * *

謎の青年がセルティの名を呼んだ事にベルガーは怪訝な表情を示した。
捜し人の平和島静雄……とはどうも人相が違う。
「知り合いなのか?」
『まあな。折原臨也という奴だ』
彼の問いにすらすらと答えの文を返す。
「静雄という奴の他にも知り合いが居たのか。どうして捜さなかったんだ?」
『あまり信用できない奴だからな』
「ひどいなあセルティ。少なくともシズちゃんよりは話が通じるつもりだよ」
セルティは少しだけ考えた。
確かにそれは事実だ。静雄はふとしたキッカケで激昂して殴りかかってしまう。
臨也はそれに比べれば会話は可能だ。可能なのだが。
『それとおまえが信用できるかは別の話だろう』
臨也は言葉が通じるだけにタチが悪い人間だ。
静雄と比べてどちらが危険かとは一概には言えない。
『どっちも危険が有るなら、友人の方を先に捜すさ。
 それにおまえと静雄は仲が悪いからな。両方とも見つけてしまったら事だ』
(イヤだな、よく判ってるじゃないかセルティ)
臨也は内心で苦笑する。
静雄と自分が顔を合わせっぱなしで居なければならない状況なんて嫌すぎて危ない。
嬉しいことにもうそんな危惧をする必要は無いわけだが。
「それよりも、おまえは誰からこの場所の事を聞いたのかしら?」
ダナティアが臨也に問い掛ける。
「知っていた? 違うよ、たまたまさ」
「嘘おっしゃい。おまえはこのエリアに入ってから一歩も迷わずここに来たじゃないの。
 エリアに入って、5つもあるマンションの一つを選んで、目的の階まで一直線。
 これをたまたまだなんてよく言えたものね」
(やっぱりどこかから見ていたわけだね)
ここは既に相手の陣地なのだ。監視下に有るのはむしろ予想通りと言えた。
しかしマンションの外は暗い。少なくとも夜目が効かなければ見えないだろう。
あるいは……
(マージョリー・ドーと似たような能力を持っているのかもしれないな)
もしそうなら随分と厄介な相手だ。
一方的に情報を得る能力を持っているなんて情報屋にとっては天敵にも等しい。
といってもそんなマージョリーも別の敵と“共倒れになってしまった”わけだが。
そう考えるとやっぱりそこまで警戒する必要も無いのかもしれない。
「答えなさい。誰に聞いたの?」
「ああ、シャナって子に聞いたんだ」
「「『どこで?』」」
三人から重なった問いが返ってきた。
(……しまったな)
臨也は内心で舌打ちした。
彼女達は皆、シャナを捜していたのだ。
それはある程度までは予想通りだ。
だがマージョリー・ドーと似たような“感知能力を持った奴が捜しに行く事”は想定外だ。
(それも今すぐ行かれると、少しだけどまずいじゃないか)
シャナと普通に会った所で状況は変わらない。
問題はシャナがC−8エリアを彷徨っていた場合だった。

     * * *

シャナは坂井悠二の殺された場所を再び訪れた。
別に、何もなかった。
まだ乾ききらない悠二の血痕が血の匂いを漂わせているだけだった。
近くに零崎の出刃包丁が転がっていたりはするが、その程度だった。
悠二の死体は持ち去ったし、悠二の霊が語りかけてくれるなんて幻想的な事も無かった。
セルティに謝りに行く勇気をくれるような物も、無かった。
シャナはただ、虚ろさと悲しみを胸に立ちつくしていた。
現在時刻は午後9時15分。
禁止エリア再発動まで、残り20分。

     * * *


(さて、どう答えようかな)
特殊な感知能力を持たない者なら、隣のエリアを彷徨う誰かを発見する事など不可能だ。
だが感知能力を持つ者が隣のエリアからC−8を彷徨うシャナを発見すれば、
禁止エリアが解除されている事が露呈してしまう。
もちろん後になってシャナが誰かと禁止エリアについて話せばその矛盾に気づくだろうが、
それはあくまで人伝の話で、禁止エリア内を歩き回るなど突拍子も無い話は信じられない。
それに対してC−8でシャナを発見された場合、明確な証拠が突きつけられ、
更にシャナの話と総合すれば臨也が何らかの手段で禁止エリアを解除した事も推理可能だ。
切り札の禁止エリア解除装置の事がバレてしまうし、信用を得るのにも支障が生じる。
つまり、禁止エリアが再発動するまではシャナの居場所を教えない方が良いのだ。
幸い禁止エリア再発動までもう30分も無かったはずだ。
問題はシャナの所に行かせない方法だ。
偽の位置を教えても良いが、もし後にシャナと再会する事が有った時に不都合が出るし、
そもそも嘘を吐いて相手を操るなんていうのは情報屋としてスマートではない。
そう、そんな事をしなくても……

「シャナちゃんの居場所? 悪いけれど今は教えられないなあ」
「なぜ?」
険悪な雰囲気の中で臨也は情報を流し始めた。
「彼女は自らの意志で君達から離れたんだろう?
 その居場所を勝手に教えるわけにはいかないよ」
「ええ、シャナが悪い方に悪い方に考えすぎての事よ」
ダナティアが傲然と言い放つ。
「あたくし達は彼女の抱える多くの問題に対処する術を既に手に入れているわ。
 今ならまだ彼女を連れ戻せば済む話よ」
「君達の知らない場所で問題が増えてしまっていたとしても、かい?」
臨也は不吉な言葉を告げた。
「例えばそう、彼女が罪を背負ってしまっていたら?
 それに対する答えもなく彼女を連れ戻せるかな?」
『何が言いたい、臨也』
セルティの問いに臨也はあっけらかんと答えた。

「そのシャナって女の子がシズちゃんを殺しちゃったよ」

     * * *

シャナはいつしか、周囲を彷徨い歩いていた。
そこは言うまでもなく、C−8エリアの範囲内だ。
一時的に解除された禁止エリアを歩いて、彷徨って……見つけたのは二つの死体だった。
「この女……」
確かゲーム開始直後に出会った自称サムライガールだ。
いきなり人の武器をよこせと言ってきて、挙げ句の果てに襲い掛かってきた。
(私も同じじゃない……)
その後になってシャナはベルガーに同じ事をした。
その時のベルガーと同じように、シャナは冷静さを失ったその女を軽くあしらった。
そして、殺さなかった。
そんな事をしたら悠二が悲しむと思ったから。
「……でも、死んだ」
その女と、そのすぐ近くにもう一人男の死体が転がっていた。
女の手の中には柄だけのナイフが有り、男の胸には刃先だけのナイフが突き刺さっていた。
あの女はシャナが見逃した直後にこの男を殺して、そして自分も誰かに殺されたのだ。
(殺しておくべきだったんだ……)
シャナが見逃してもこの女は結局死んだ。
もしシャナがこの女を殺しておけば、少なくともこの男は死なずに済んだ。
殺そうとしなかったのに女は死んで、女を殺さなかったせいで男が死んだ。
あまりに皮肉な連鎖だった。
手向ける言葉すら思い浮かばず、ただじっと死体を見つめる。

――そして、シャナはそれに目を奪われた。

殺された男、ヤン・ウェンリーのデイパックから幾つかの装飾品が転がっていた。
まるで血のように紅い宝玉の付いた、4つで1セットの装飾品。
「……きれい……」
それは吸血鬼である為か、それともその内なる力がシャナの魂を震わせたのか。
シャナはその場に座り込み、その“タリスマン”を手に取っていた。
血色の輝きに呪縛されたかのように。
現在時刻は午後9時20分。
禁止エリア再発動まで、残り15分。

     * * *

「ぐっ!」
喉元に鈍い衝撃が走った。
臨也の襟元をセルティが掴み、廊下の壁に押しつけていた。
「………………!!」
「そう興奮……しないで欲しいな、セルティ……」
絞まる喉から切れ切れの声を絞り出す。
「話を、聞いて欲しいな……」
「落ち着け、セルティ! そいつの言うとおり、話を聞かないと始まらない」
「………………」
セルティはしばらく沈黙した末、ゆっくりと臨也の襟元から手を退けた。
紙に言葉を殴り書く。
『どういう事だ、臨也』
臨也は安堵の息を吐いて呼吸を整える。
それからじれったくなる程にゆっくりと、答えた。
「今言った通りだよ。シャナって女の子が、シズちゃんを殺した」
『なぜだ?』
「さあね。色々あると思うよ? 判る分だけでもね」
言い聞かせるように、落ち着かせるように、動揺させる言葉を吐く。
「例えばシズちゃんは服がボロボロだった。服装で見分ける事は出来ないだろうね。
 シャナちゃんは乱暴な物言いだった。キレやすいシズちゃんを起爆するには十分な程。
 それから……ああ、そうそう。
 シズちゃんは由乃のロザリオと言った小さな十字架を大事そうに持っていたな」
(まさか……!!)
セルティが息を呑む気配を確かめると、臨也は切り札の一枚を出した。
「シズちゃんは平安野郎をぶっ殺すって叫んでた。
 君の仲間にそんな奴が居るんじゃないか?
 シャナちゃんはなんて呼んだっけ……ああそうそう、保胤って言ってたね」
「――――!!」
慶滋保胤。
彼は紛れもなく善意で行動した。
しかし彼の行動が、間接的に一人の死を生みだした。
「あと、これがシズちゃんの遺品さ。
 シズちゃんと俺は憎んでも憎み足りない仲だったけど、それでも知り合いだからね。
 君に渡そうと持ってきたんだ」
そう言って臨也はセルティの手を取って、そこにつるの折れたサングラスを置いた。
静雄のサングラスを。
――もう、否定する事は出来なかった。

「…………臨也と言ったわね。シャナは、相手が静雄である事に気づかずに殺したの?」
ダナティアの問い掛けに臨也は口元を歪ませて聞き返した。
「そうだとしたら? 引っ張ってくるのかい? 静雄の親友だったセルティの目の前に」
「ええ、片方でもまだ生きているなら助けたいわ」
臨也は悲しげに深々と溜息を吐いてみせる。
「だけど残念。あいにくとシャナちゃんは戦いの最中に静雄の事に気づいちゃったのさ。
 それで手加減しようとはしたみたいだけど……できなかった」
救いは無かった。
「シャナちゃんは君達に会いに来れないってさ。だから俺が代わりに来たわけだ」
それはつまり。
「もしシャナちゃんを見つけた所でどうするんだい? 追いかけ回して捕らえるかい?
 罪の意識に怯えている、なのにとんでもない力を持った相手をさ」
下手につついてシャナが錯乱でもすれば、最悪被害を拡大させる危険が有る。
そうでなくても彼女を死に追いやってしまうかもしれない。
遭遇した時に言葉が届くかも判らない。
セルティやその関係者に会うだけでどんな反応をするか予想ができない。
今、彼女に会いに行くことは危険だった。

     * * *

シャナは地べたに座り込んでそれを手に取っていた。
血を固めたような宝玉が填め込まれた、ネックレスと、バックルと、二つのブレスレット。
別に大した意味が有るわけではなかった。
確かにシャナはその“タリスマン”から強大な存在の力を感じてはいた。
使い方だって、感じ取れた。
だけどそれが力になるから持っていこうとか、美しいから身につけたいなんて理由じゃない。
血を感じさせるその紅さが吸血鬼の本能を刺激したとしても、それさえ直接の理由じゃない。
ただ、シャナの弱った心がふと、美しく力強いタリスマンの輝きに見とれていた。
山登りで疲れた登山者が風景に見とれるように。
……そうしていれば、辛いことを考えなくて済むから。
現在時刻は午後9時25分。
禁止エリア再発動まで、残り10分。

     * * *

「……そう。それじゃ、今シャナを捜しに行くのはやめた方が良いようね」
「どうする気だ?」
沈黙しているセルティの事も気にしながら、ベルガーは訊いた。
この皇女なら見捨てる、という選択肢では無いはずなのだが。
「シャナも罪の意識は感じているのでしょう。いつか、セルティに謝りに来るわ」
「独りぼっちでか?」
「………………」
ダナティアは答えなかった。
ただ、言った。
「“計画”を早めましょう」
ベルガーの表情に緊張が走る。
「確かに準備は終わったな。だが、今すぐか?」
「今すぐよ。色々あったとはいえ時間を掛けすぎたわ」
(“計画”……ね)
臨也は意味深な言葉に興味をそそられた。
どうやらこのゲームに抵抗しているらしき集団の“計画”。
少なくともこの三人の他に保胤という男と、単独行動を避ける為に一人以上は居るだろう。
最低5人ともなれば相当に有力な集団だと言える。
分散した隙の襲撃で半壊してしまったが、あの学校に居た集団のように。
「その“計画”、俺も乗せてくれないかな?」
一瞬の沈黙。
セルティが『知人だが信用できない奴』だと書いた折原臨也。
彼を招き入れるのは本当に正解か?
「……言っておくけれど、危険はたっぷり有って、しかもあなたは信用は出来ないわ。
 武装解除くらいは要求しても良いのなら」
(願ってもない位だ)
元々、正面からの殺し合いに巻き込まれれば自分は不利だ。
それなら武装解除した被保護者という人道的な人間が護ってくれる立ち位置の方が有利だ。
少なくともセルティはそういった人間(人ではないが)に含まれる。
しかも彼はシャナとセルティと保胤に絡んだ情報を持っている。
もしかするともっと効果的な相手も集団の中に居るかも知れない。
武装解除で少なからずでも信用を得られるならむしろ安い物だった。
(情報は武装解除出来ないんだからね)
武器だって集団の中で自分の地位を確立すれば幾らでも取り戻せる。
ただ、危険があるというのは気にはなったが。
(彼女達は間違いなく勝算を持っている)
ならば乗ってみれば良い。危なくなったら逃げ出すだけだ。
「…………判ったよ。その位は仕方がないからね」
武器を失う不安を迷いながら乗り越えた、そんな表情と声で答えた。
もちろん、内心では爆笑してしまいそうだった。

「……セルティ、行けるかしら?」
少し間があって。
『ああ、私の割り当ては大した事じゃないからな。私は、大丈夫だ』
しっかりとした文字が返る。
内心の動揺は察するに余りある。
「それじゃ、いきましょう」
だから、何かしら行動していた方が気持ちを落ち着かせるには良いだろう。
彼らはマンションの中を歩き出した。

     * * *

シャナは地べたに座り込んだまま、立ち上がらない。
萎えた心が全身の力を奪ってしまっていた。
もう何も考えたくない。
考えてしまえばその思考の先は一つしかないのだから。
(ごめんなさい……ごめんなさいセルティ……ごめんなさい…………)
なのにそれをセルティに告げに行く勇気は無くて。
罪の意識を紛らわそうとタリスマンの輝きに心を奪わせる。
現在時刻は丁度午後9時30分を指した。
禁止エリア再発動まで、残り5分。
現在位置、依然C−8エリア。
【C-8/港町/1日目・21:30】
【シャナ】
[状態]:吸血鬼(身体能力向上)/ダメージ軽微/精神的にボロボロ
[装備]:贄殿遮那 /神鉄如意
[道具]:支給品一式(パン6食分・水2000ml)
    /悠二の血に濡れたメロンパン4個&保存食2食分/濡れていない保存食2食分/眠気覚ましガム
    /悠二のレポートその2(大雑把な日記形式)
[思考]:もう誰も殺さないよう一人でいる/覚悟が出来たら、セルティに謝りたい
    タリスマンを見ている。
[備考]:体内に散弾片が残っている。
    手術で摘出するまで激しい運動や衝撃で内臓を傷つける危険有り。
    ただし吸血鬼の再生能力と相まって高速で再生する。
     18時に放送された禁止エリアを覚えていない。
     C-8は、禁止エリアではないと思っている。

【C-6/マンション1/1日目・21:20】
【大集団】
【ダナティア・アリール・アンクルージュ】
[状態]:健康/生物兵器感染
[装備]:コキュートス/UCAT戦闘服(胸元破損、メフィストの針金で修復)
[道具]:デイバッグ(支給品一式・パン4食分・水1000ml)/半ペットボトルのシャベル/メガホン
[思考]:救いが必要な者達を救う/集団を維持する/ゲーム破壊

【ダウゲ・ベルガー】
[状態]:健康
[装備]:強臓式武剣”運命”、精燃槽一式、鈍ら刀、携帯電話、黒い卵(天人の緊急避難装置)
[道具]:デイパック(支給品一式(パン6食分・水2000ml))
    PSG−1(弾薬0)
    悠二のレポートその1(異界化について)
    悠二のレポートその3(黒幕関連の情報(未読))
[思考]:シャナを助けたいが……
 ・天人の緊急避難装置:所持者の身に危険が及ぶと、最も近い親類の所へと転移させる。

【セルティ・ストゥルルソン】
[状態]:平常
[装備]:黒いライダースーツ+影のヘルメット
[道具]:携帯電話/静雄のサングラス
[思考]:………………。

【折原臨也】
[状態]:脇腹打撲。肩口・顔に軽い火傷。右腕に浅い切り傷。(全て処理済み)
[装備]:光の剣(柄のみ)、銀の短剣
[道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分・水2000ml)、探知機
    ジッポーライター、救急箱、青酸カリ、スピリタス1本、静雄のサングラス
[思考]:クエロに何らかの対処を。人間観察(あくまで保身優先)。
    ゲームからの脱出(利用出来るものは利用、邪魔なものは排除)。
    残り人数が少なくなったら勝ち残りを目指す
[備考]:クエロの演技に気づいている。
    コート下の服に血が付着+肩口の部分が少し焦げている。

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第526話 セルティ 第531話
第527話 折原臨也 第531話
第525話 ベルガー 第530話
第525話 ダナティア 第530話