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敵機来襲

2005年5月31日 完成

2005年のオリコン(オリオンモデルズのコンテスト)の作品

M.S.モデルズ賞を頂きました
小さくですが、アーマーモデリング第70号90頁にも載せて頂きました


 全景です。表は、ヘッツァー指揮車と対空警戒用のドリリングが停車中の様子です。休憩中の兵士たちが、敵機の接近を発見し・・・・・・という設定です。ヘッツァーの部隊にドリリングが配備されていたかどうかは不明ですが、戦車隊や突撃砲部隊には、一定数の対空車両(W号戦車に対空砲を載せたメーベルワーゲンのようなものや、各種ハーフトラックに対空砲を載せたもの)が配備されていました。

 ベースは、アクリ屋さんで特注したケース(1万2千円也!)の土台の上に、5mmのスチレンボードを3枚重ねて立ち上げ部を作りました。周囲はプラバンで囲った後、サーフェイサーを吹いてから黒く塗装し、最後にツヤありのクリア剤で塗装してあります。土台と立ち上げ部は、屋外用の強力両面テープでつけてあります。

 車両は、裏からボルトで固定してあります。フィギアや建物も、強度を上げるために真鍮線を通して固定してあります。

 反省点としては、車両とベースの色が少しあっていないところでしょうか。暗い戦車は気持ち悪いので、かなり明るめに仕上げています。単品だとそれでよいのですが、今回は浮いた感じになってしまいました。しかし、時間もなくて汚しを更にかけることもできず(失敗したら修正不能になりそうだし)、今回はこれで甘んじることになりました。それから、フィギアの塗装はまだまだ研究しなくてはいけませんね。顔は大分マシになってきたので、次は服の質感を研究せねば。

 建物内も製作してあります。前線指揮所といった感じにしました。オリオンの皆さんから「建物がうまい!」と絶賛されました。そして「平野さん意識したでしょ?」とも・・・・・・。はい、恐れ多くも、室内の床の張り方なんかは、参考に致しましたです。

 1階には、ドラゴンの「フィールドコマンドポスト」の通信兵と、トライスターの「ドイツ武装親衛隊戦車兵セット」の歩兵将校(昨年オリコンに出した作品の余り)を配置してあります。

 2階には、レジン製の家具(同じのが2個入って1700円だった)と、ポスター(建物についていたおまけ)を貼ってあります。家具やポスターには、パステル粉を筆でこすりつけ、埃っぽくしてあります。

 瓦礫は、自作の石膏の塊と、くずコルク(他の材料がもったいないので、かさ増しのためw)、ハドソン&アレンのレンガ、使用済みの貼るホッカイロ、バルサ材をばら撒きました。その後、水で溶いた木工用ボンドをスポイトで垂らすと、固まります。塗装後に、透明プラ版で作ったガラスを、エポキシ接着剤でつけました。今思うと、道にももっと瓦礫を撒くべきだったと反省しております。

 石膏の塊は、ドフィックスの壁補修材(外壁用)に、貼れないホッカイロを混ぜて作りました。比率は、お好みですが、ホッカイロを多めにすると手で簡単に砕けます。お椀のようなものにスーパーのビニール袋を被せて、その上に流し込めば、硬化後に取り出すのも楽です。

 因みに、貼るホッカイロと貼れないホッカイロの違いについて説明します。貼るホッカイロは、使用後にカチカチに固まって板状になります。砕いて使用することになるので、大きめの石ころとして使うのに適しています。貼れないホッカイロは、使用後はサラサラになります。砂として地面に撒いたり、ドフィックスに混ぜ込んで地面を作るとよいでしょう。

 ヘッツァーのアップです。少しピンボケですが・・・。

 ヘッツァーには、エッチング製のヘッドホンと、スロートマイクが付いています。ヘッドホンコードは0.165mmのテグスです。本来は軍艦の空中線にしようと買ってきたのですが、太さがちょうど良いので気に入っています。

 フィギアは、基本的にヘッツァーのキットに入っていたものですが、少し腕を組み換えてあったりします。車長の帽子がダサかったので、フィールドコマンドポストの将校から取ってきました。因みに、コマンドポストの将校さんも登場予定だったのですが、迷彩服を塗る時間が無かったので、割愛しました。

 空を見上げるおじさんたち。右の2人は、ドリリングについてきたものです。モールドもシャープで、しわの表現なども抜群です。略帽もヘッドと別パーツになっていて、仕上がりもいいです。左の人は、ヘッツァーに入っていたもの。本来余りですが、ポーズがいいので使用しました。皆タバコを吸っています。

 別角度より。フィギアは、ボンドで直接ベースに固定するのではなく、足の裏に真鍮線を仕込んでベースに突き刺すと、しっかり固定できます。

 ベランダで見張りを行う兵士。基本はドリリングに入っていたフィギアで、右腕をT号指揮戦車に入っていたものと交換しています。写真ではよくわかりませんが、右手にはパイプを握っています。

 ドリリングです。給弾ベルトが、前から見えるような配置にしてあります。

 フィギアの顔は油彩で塗っています。ブレンデリングが楽で、陰影が付けやすいのが特長です。乾燥は3〜5日かかりますが。どうやら水で溶ける油絵の具とやらは、乾燥も1日ほどらしいのですが・・・。

 よーく見ると、窓にガラスがはめてあったりします。時間がなくて(なんせ完成したのは締め切り日の午後3時・・・)ガラスを汚せませんでした。全体的に、もっとカオスにするべきだったかと。

 建物の壁は、タミヤアクリルのバフです。柱等は、デッキタンで塗ったのち、ホワイトを雑に塗ってあります。レンガはハルレッドで基本色を塗った後、赤や茶系の色を適当に混ぜて塗りわけました。エナメルのブラック+レッドブラウンでウォッシングした後、最後にエアブラシでバフを薄く吹いたらいい感じに汚くなりました。

 構成がよくわかるショットです。ドアの色もニスっぽくてよいと、師匠に誉められました。塗り方は、大清水君を作ったときに開発した方法です(^∀^)

 建物は、質感を出すためにラッカーパテを塗りたくってあります。というか、パテを塗らないと塗料の乗りが悪いです。この建物だけで、タミヤパテを1本使いきりました・・・。

 初めて市街地を作りましたが、意外と上手くできました。しかし、手前の道がきれい過ぎた感があります。石畳は2日かかってスチレンボードから作り上げたので、すごく大変でした。・・・・・・でも、コンテストのアピールポイントに書き忘れた(泣)

 通信兵のアップ。砲兵の兵科色は赤、通信兵の兵科色はレモンイエローなので、そのように塗り分けています。左腕についているのは、通信兵の特技章です。色は調べたけれどよくわからなかったので、シルバーで塗装w

 机の脚がボキボキ折れていたので、プラバンで自作しました。

 無線機は、よくわからないので適当に配線しました(笑)それなりの雰囲気は出たような・・・

 フィギアの目が、皆でかすぎるようですな・・・

ドリリングの製作
ヘッツァーの製作
ポーランドの建物の製作