ドラゴンのヘッツァー(コマンドバージョン)です。今回は、ファインモールド製のメタル砲身(945円)と、真鍮線を使用してディーテールアップを施しました。 |
運悪く、湯まわりの悪いキットに当ったようで、キャタピラや起動輪などが欠けていました。なんとかわからないようにごまかしましたが。それ以外はよくできていて、組みやすいキットでした。 |
押し出しピン跡が、結構目立つところに多くて、面倒でした。誘導輪のピン跡をごまかすため、車体下部にはラッカーパテで泥を塗りました。手摺は全て真鍮線に取り替えてあります。車体を一周している小さい手摺(偽装ネットなどを取り付けるためのものと思われる)は、モールドを削って真鍮線で作りました。ドリリングのときと同じです。 |
指揮車用のシュテルンアンテナ。キットのものは、バリがたくさんあって成形が大変だったので、プラ棒で自作しました。真鍮線を瞬間接着剤や半田付けして作ることも試しましたが、上手くいきませんでした。瞬間接着剤は力をかけられることに弱いので不向きで、半田も、6本もの線を立体的につけるのは不可能でした。 完成後に、タスカがエッチングのアンテナを出しているという情報を入手。ま、苦労して作ったからこのままでいいか(笑) |
ジャッキ台は、モールドの凹凸が逆(木部がなぜか飛び出して、固定用の帯がへこんでいた!)だったので、バルサ材とプラペーパーで自作しました。いや〜、自分で言うのもなんですが、バルサのジャッキは意外といいっすね。これから全部こうしようかしらん。固定金具は、ストゥームティーガーを作ったときのエッチングの余りを流用しました。 エバーグリーンのプラペーパーを初めて使用したのですが、折り曲げても折れず、非常に使い勝手がいいです。これからは兵士のベルト類も、これで作ろうかと。 2005年4月13日 |
ヘッツァー完成しました。巷では、ヘッツァーの迷彩はマスキングで行っているようですが、私はいつも通りエアブラシの極細吹きで行いました。塗料の濃度を激薄にすることで、細かなラインもはっきり描けます。執念の迷彩8時間・・・普段の倍かかりました。 |
ニワトリの足跡のような模様は、極細の面相筆で描きこんであります。丁寧に書いたら、意外と見栄えがよくなりました。 |
デカールは、キットのものがあまりよくなかったので、ドリリングで余ったカルトグラフのデカールを使いました。同じドラゴンでも少し前のキットなので、最近のものに比べるとおまけなどがありません。エッチングパーツは入っていますが。 それにしても最近のドラゴンが超頑張ってますな。タミヤさんも、真っ向勝負は避けて1/48に逃げているし。ドラゴンといい、AFVクラブといい、トランペッターといい、恐るべし中国・・・ |
最近は、排気管の塗装も上手くできるようになりました。Mr.ホビーのウェザリングカラーセットの、ラストを塗ったのち、エナメル溶剤で溶かしたパステルを塗りたくってから、綿棒で余分を落としています。 紹介しておいてなんなんですが、Mr.ホビーのウェザリングカラーセットは微妙です。マッドとかラフサンドは塗ってもテカッたりして微妙だし、オイルとかスートとかラストも、ぶっちゃけ他の色で作れます。正直、買ってしまってもったいないから使ってるんですけどね。ていうか、どうやって使ったら箱絵みたいになるんですかねぇ? |
足回りは、ラッカーパテで泥汚れを表現したつもりだったんですが、塗装したらわからなくなりました。もっと大袈裟にやらないとダメみたいですね。 |
ハッチ周り。ヘッツァーの機関銃はリモコン式だったんですが、弾を装填するには車外に出ないといけませんでした。・・・それじゃ意味ねぇじゃん(笑) 車体が暗くなるので、私は基本的にウォッシングはしません。代わりに激薄にしたこげ茶色を、古くなって先が開いた筆を使って塗っています。(師匠の受け売りですみません・・・)筆の塗料はしっかり拭き取って、ほとんどついていない状態にしてやるのがコツです。筆の毛先が微かに触れるくらいの力加減で、縦方向に雨だれのように描きこんでいきます。何ヶ月も洗車していない汚い車を参考にするといいです。最近、道を歩いていると、無意識に汚い車を探してるんですよ(笑) |
足回りの塗装について説明しようと思います。 転輪を車体色で塗ったのち、キャタピラをアクリルのフラットアースで塗装します。エアブラシを使って塗っていきます。少々車体や転輪にはみ出しても、土汚れになるのでOKです。 次に、エナメルのフラットブラックとレッドブラウンを混ぜて激薄にしたこげ茶色を用意します。(私はこの色を墨入れ、雨だれ、スス汚れなど、何にでも使っています。スペアボトルに作り置きすると便利です。さらに泥っぽくしたいときは、オレンジを混ぜると汚い色ができます。)このこげ茶を筆でぴちゃぴちゃとキャタピラに乗せていきます。1回で不十分なときは、何度も繰り返していきます。気をつけることは、プラスチックはエナメル溶剤に弱いということ。特に接着式のキャタピラだと、コマがぽろぽろとれるときがあります。今回もぼろぼろと外れて大変でした。カステンのキャタを履かせておけばよかったと後悔しました。 最後に茶色系でキャタピラの奥まったところをドライブラシして、キャタピラが擦れる部分はMr.メタルカラーのステンレスを塗って完成です。 以上、仲田師匠の受け売りでしたぁ〜。ごめんなさい、師匠!勝手に布教しております。 |
常に回転している転輪にウォッシングを行うときは、必ず放射状にすること。 ステンレスを塗るのは、キャタピラの歯と、起動輪の歯、そして接地部分。ヘッツァーの場合は、転輪の外周も擦れるのでぬってあります。Mr.メタルカラーのよいところは、実際に金属粉が入っているので、リアルな光り方をする点。タミヤカラーのシルバーを塗ってしまうと、変にピカピカしておもちゃっぽくなります。 |
接地部分とキャタピラの連結ピンにステンレスが塗ってあります。前は見所なので、キャタピラの間からのぞいている起動輪の歯も丁寧に塗ります。 Mr.メタルカラーは、つや消しを塗ってしまうと質感が変わってしまうので、仕上げが終わった最後に塗ります。乾いた後で綿棒で擦ると、なんとも言えない質感になります。 2005年5月6日 |