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[ 1章 | 2章 | 3章・アルム軍 | 3章・セリカ軍 | 休憩タイム | 4章・セリカ軍 | 4章・アルム軍 | 5章]
※:ネタバレ注意!
水門も開き、リゲルへと進撃するアルム軍。なお4章はセリカ側から始まって・・・(以下省略)。アルム側4章はルートが2つある。1つはヌイババ館まで通じ、もう一つはリゲル城に通じる。普通にやるとティータ・ジークを仲間にするためにヌイババ館まで出向いてから、リゲル城へと向かうルートをとる人は多いはず。今回はティータ・ジークを仲間にしないものの、経験値稼ぎとアイテム回収のためにそのルートを辿って行く。
まずはリゲル国境から。ここではナイト系最上級職のGナイトが登場するが、もはやアルム側では物理攻撃系は相手にならない。ここでの真の強敵は中央に集結している妖術師軍団である。幸いにして、奴らはこちらから近づかない限り攻撃してこないが、それでも魔法防御が紙のような我々からすれば注意してもし足りない敵である。
まずは突撃してくるAナイトやスナイパーを適当にあしらう。この時できる限りトドメはグレイに刺させて、グレイを恐山の祠に到着する頃に魔戦士に転職できるようにする。突撃してくる敵を粗方倒した後に、妖術師との戦いである。妖術師はきちんと歩数を数えて、ルカとアルムが交互に囮となって1体ずつ呼び出す。物理攻撃系にはあれだけ適当だったのに、魔法使い系相手には恐怖症でもなったかのような慎重さである。
その甲斐あってか、妖術師相手にはさほど大怪我も負うことなく。全滅させることが出来た。あとは残ったザコ(Gナイトも含む)を適当に突撃して倒して終了。うーむ、本当に物理攻撃系に対しては戦略いい加減だなあ・・・。というか単に敵が弱すぎるって気もしないでもないが。
まずはAナイト部隊を倒してと |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 15 + | 41 + | 22 | 16 + | 15 + | 7 | 12 | 4 | 王家の剣 | - |
ルカ | 10 + | 42 + | 20 | 10 | 6 | 4 | 13 | 2 | 聖なる槍 | - |
グレイ | 6 +++ | 34 ++ | 15 ++ | 14 ++ | 11 | 3 | 7 | 2 | 雷の剣 | 実質ATCも15 |
アルム側で最強ユニットとして名高い魔戦士初登場のマップである。とは言え、ここも魔戦士が問題なのではなく、大量に配置されている魔女の方が問題である。魔女が大量にワープしてきて、ルカやグレイが集中砲火を浴びてしまったら、簡単に死ぬことが出来る。まあ魔女の数は限られているし、そんなことは稀にしか起こらないが・・・
開始早々グレイは回復床の上に配置。現時点で彼は回復アイテムを持たない。魔女から攻撃されたとしても、ここにいれば生き延びる確率は増えるであろう。そしてルカ・アルムもグレイの周りに配置。周りに配置する意味って別に無いんだけど、ここの回復床の周りは「床」なので魔法も回避してくれるかなと思って。なおこの作品では魔法は地形効果で命中率を下げることが出来ない。つまり意味はない。でも、何となく回避してくれそうな気がしない?
実際にはやっぱり地形効果は意味なく魔法を当てられたが、魔女は分散してやってきたおかげで、程よく回復しながら魔女退治をすることもできた。魔女さえいなくなれば後は楽勝。魔戦士は手強い敵ではあるが、アルムとルカで2人がかりで倒せば楽勝である。残った剣士達もグレイに倒させて終了した。
この回復床地点で対応 |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 16 + | 42 + | 23 + | 17 + | 15 | 7 | 12 | 4 | 王家の剣 | - |
ルカ | 10 | 42 | 20 | 10 | 6 | 4 | 13 | 2 | 聖なる槍 | - |
グレイ | 7 + | 35 + | 15 + | 14 | 11 | 3 | 7 | 2 | 雷の剣 | 実質ATC 16 |
このマップがアルム側で一番問題となった。3章の攻略記でタタラ戦を最難関と言ったが、こちらの方がもっと難しかった。一見するとボスが魔女なだけで、なんの変哲も無いマップに見えるんだけど、なんとボスのマーラは魔女を大量に召還してくるではないか! 何度も言ってあるが今のアルム軍に魔女は天敵である。しかも倒しても倒しても次から次へと召還してくる。悪夢としか言いようの無い場所である。
ここの攻略をどうするか・・・・やはりここも「運」で攻略する以外何も無い。ひたすらマーラに向かって突撃あるのみ! 途中魔女を大量召還されるかも知れないが、その時は1ターン様子を見る。うまくゆくと、魔女達があさっての方向へワープしてくれる場合がある。マーラの周りの魔女の数が減った場合には突撃を敢行! バロンの攻撃はこれまた運と気合(?)でかわせ! なお不運なことにもっと魔女が増えてしまう場合もあるが、その場合は潔くリセット。なおマーラまでたどり着く前に魔女が飽和しきった場合も、潔くリセット。とにかく魔女が大量召還されないことを祈る以外に何も無い。
・・・・・・・・・・・もう、何回リセットしたか覚えていない。アルムが死ぬこと確か4回。ルカが3回。グレイが7回、いや8回だったか? もう死ぬことが当たり前になってて、マーラを倒したのにアルムが死んだと勘違いしてリセットしたこともあった(泣)。ようやくバロンもマーラも倒す事が出来た。もう疲れた、こんな所二度と見たくない・・・
もしもっと楽に攻略したいのなら・・・やっぱりグレイは既に魔戦士にする以外無いかな? それ以外の方法としては、アルムを転職させることかな? アルムが勇者になると弓も使えるようになる。弓が使えるようになると、魔女退治も気休め程度には楽になろう。まあ焼け石に水ではあるが。(※)
あ~、援軍が・・・ | 突撃あるのみ! |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 17 + | 42 | 23 | 17 | 15 | 7 | 13 + | 4 | 王家の剣 | - |
ルカ | 10 | 42 | 20 | 10 | 6 | 4 | 13 | 2 | 聖なる槍 | - |
グレイ | 8 + | 36 + | 15 | 15 + | 11 | 3 | 7 | 2 | 雷の剣 | 実質ATC 16 |
※:アルムをクラスチェンジさせて弓装備させると、魔女・妖術師に対して恐れる必要も無くなるくらいに強くなるようです(Larzさんのサイトより)。なので最初にセリカ側を進めて、アルムをクラスチェンジした後に戦うことをお勧めします!
ここの祠の中は長いので2本立て。というか途中でグレイを魔戦士に転職させたので、その辺りまでを前半、その後を後半と分割させて頂く。まあ、どっちもあまり書くこと無いんだけど、ただ能力値の表示をどうするか悩んだので、2つに分けたという程度である。
ええと、まずはマミー出現ポイントまで。この祠で手強いのは入ってすぐの所と、2Fの復活の泉の前。2Fの方は魔法使い軍団で構成されているため非常に厄介。まあその戦闘は後からにする。というのも、ここの最下層には魔封じの盾という、魔法命中率を10%にしてしまう超便利なアイテムが存在する。さらにグレイのLVも上げて魔戦士にすれば楽勝となろう。
という訳でまずはマミー出現ポイントまで直行。入口から妖術師軍団の洗礼を受けたものの、1発でクリア。やっぱり魔女・妖術師は今のアルム軍には強敵である。しかしマミーの戦いを経て、グレイもとうとう魔戦士に転職! 魔戦士は魔法防御が+15なので、対魔法使い戦ではエース級の働きを期待できる。ルカもついでに転職し、さらなるパワーアップが成された。
上へは最後に行くことにする | マミーをグレイに与えて、早く魔戦士に |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 19 ++ | 44 ++ | 24 + | 19 ++ | 16 + | 7 | 13 | 4 | 王家の剣 | - |
ルカ | 1 C | 43 + | 25 # | 10 | 6 | 4 | 18 # | 2 | 聖なる槍 | - |
グレイ | 1 C | 37 + | 15 | 16 + | 15 ++++ | 3 | 11 ++++ | 17 ### | 雷の剣 | 実質ATC 16 |
アルム軍のパワーアップはこれからである。ここの最下層にある宝物を回収して初めて無敵の力を手に入れることが出来る。・・・というか何でこんな凄い宝物が、こんな場所に無造作に放置されているのだろうか? 特に魔封じの盾は絶対あってはいけない。まあその理由の考察については後で述べることにしよう。
この祠内の敵は上で述べた2ヶ所以外は大したことが無い。しいて言えば祈祷師が面倒臭い程度である。そんな面白くも無い戦闘の話は置いといて、ここからはゲームバランスを崩し兼ねない宝物が大量に置いてある。まずは速さの指輪。これは素早さが40になるという以外に、なんと移動力も上昇する。正にバロンのルカに付けてくださいと言っているような物だ。それと魔封じの盾。次の戦闘はあのヌイババとの戦いであるが、魔法使いの彼の存在そのものを否定しかねない「魔封じの盾」が目の前の祠の中に置いてあるのだ。何故だ!?
そして個人的に凶悪アイテム一つと思っている物も入手できる。それは聖なる弓。この武器はグラディウスや りゅうせい に匹敵するものと私は考えている。えっ、普通のアイテムじゃない? と思っている方もいるかも知れないが、この武器の凶悪さは、射程と命中率にある。この作品では弓の射程が延びた上に近距離攻撃も可能となったが、その分だけ命中率は落ちてしまった。しかしこの弓の基本命中率は100%。そして射程は5になる。さらに必殺+10%に回復付き。これをアルムに装備させると、もう手のつけようが無くなる。攻撃力が+5しか無い(それでも十分高いが)のが惜しまれるところである。
凶悪アイテムの一つ、速さの指輪入手 | やっぱり聖なる盾でしょ? |
さて、それら凶悪アイテムを回収した後で、さっき残しておいた魔女・妖術師軍団を倒しに向かう。奴等など魔封じの盾ルカ・魔戦士グレイにかかれば赤子も同然。ついさっきまでこんな奴等に殺されそうになっていたのかと思えない程である。まだアルムが転職前のため聖なる弓を使えない状態であるが、転職させたらもっと凶悪な強さになることだろう。
そして最後にこの部屋で戦闘 |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 19 | 44 | 24 | 19 | 19 +++ | 7 | 13 | 4 | 王家の剣 | 聖なる井戸(AGI+3) |
ルカ | 2 + | 43 | 22 | 10 | 40 | 5 + | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 3 ++ | 38 + | 17 + | 17 + | 19 + | 3 | 11 | 17 | 聖なる盾 | - |
そう言えばヌイババ館から援軍出てきたというのに、未だに攻められてなかったんだ。恐山の祠から出てきたところで、ようやく援軍に攻撃されてしまった。敵は魔女に妖術師がメインの部隊。祠に入るまでなら苦戦間違い無しであったが、いまや苦戦の「く」の字も口にすることなく余裕で倒せることであろう。
まずはグレイに突撃させる。そして魔道士軍団を適当に蹴散してもらう。残りカスをルカとアルムで分配。特にアルムはすぐにでも転職予定なので、LV20にしておけるならしておきたい。グレイが瀕死にさせた敵が回復床に向かって(つまりアルムに向かってくる)来たところを確実に仕留めて、無事にLV20の大台に乗せることも出来た。
それで戦闘は予想通りに余裕の勝利。もう我々に死角は無い! といったところである。
魔道士援軍も、もう余裕 |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 20 + | 45 + | 24 | 20 + | 19 | 7 | 13 | 4 | 王家の剣 | - |
ルカ | 2 | 43 | 22 | 10 | 40 | 5 | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 3 | 38 | 17 | 17 | 19 | 3 | 11 | 17 | 聖なる盾 | - |
ティータを仲間にしない以上、ここへは全く用は無くなったのだが、倒さずに引き返すのもどうかと思うところがあるので倒しておくことにしよう。それとアルムがセリカ側のイベントで転職を済ませたところなので、アルムの転職後の能力を一応書いておく。
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 1 C | 45 | 22 | 20 | 19 | 10 +++ | 13 | 4 | 聖なる弓 | 転職後 |
ここの敵は今までとは比べ物にならないくらい強い。さっきまで苦戦させられてきたデス使い妖術師が何体もいるし、魔戦士×3やボウナイトまで配置されている。その上にメデューサ使いのヌイババが魔道の指輪を装備している。純粋に戦力を比較すれば、さっき大苦戦した恐山のマーラ戦よりも遥かに強くなっている。
だが心配は無用。こちらはそれ以上に凶暴に強くなっている。このマップの敵の強さを目の前にしても動じる必要は無い。さすがに問答無用でHP1にするメデューサの魔法は気をつけるとしても、ヌイババさえ倒してしまえば後は楽勝である。適当に突っ込んで行っても簡単に敵を全滅できる。
それでまずはヌイババ退治から始める。ガーゴイルが召還されなくなった瞬間を見計らって、アルムでヌイババを誘き寄せる。なおアルムの装備は聖なる弓のまま。というか魔封じの盾持ってくるのを忘れた。それでもメデューサの命中率はかなり悪い。まず当らない。当ったとしても周りには敵がいないので死ぬこともない。それで実際にメデューサはあっさり回避。しかも弓の反撃で必殺食らってヌイババはあっさり死亡してしまった・・・
あとはアルムは直接崖を登りつつ、魔戦士を射殺。グレイも同時に崖を登らせて、登りきったところで祈祷師・妖術師を退治。この戦い方でルカが回り込んで駆けつけた頃には、館内部はもぬけの殻。アルム・グレイはほぼ無傷である。やっぱり聖なる弓って強いよなあ、と確認させられたような気がする。
この場所でヌイババを引きつける | メデューサの魔法。命中率はかなり悪い。 |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 9 #+++ | 51 #+ | 24 ++ | 24 ++++ | 22 +++ | 12 ++ | 14 + | 4 | 聖なる弓 | - |
ルカ | 3 + | 44 + | 22 | 10 | 40 | 5 | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 5 ++ | 39 + | 17 | 18 + | 19 | 3 | 12 + | 17 | 聖なる盾 | - |
本来ならティータを仲間にしてジークも仲間になるところであるが、この試みではティータを仲間にすることが出来ない。ゆえにジークと戦って倒さなくてはならない。今までは仲間に出来る者は全て救出してきたが、ジークだけはどうしても救出することが出来ない。よって残念ながら彼には死んでもらうことになる。
ここでの戦い方そのものは簡単。橋を抑えて終了・・・・と思ってたんだけど、実はGナイトって川を渡れるんですね・・・。それでGナイトのジークその他3体に川を渡って大暴れされる。まあ、大暴れされたとしてもウザいだけで、倒すこと自体は簡単なんだけどね。
それでジークも突撃してきて、アルムの必殺食らってあっさり死亡。その他Gナイトも結局はアルムに射殺。川を渡れなかったパラディンは橋に陣取るルカに次々と潰される。グレイも一応最後に妖術師を倒して微妙に活躍。結局ジークを含め、敵は全て煙のように消え去ってしまった・・・
なんかどこかで見覚えのある風景だ | 英雄戦争でニーナも死ぬことが決定 |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 11 ++ | 52 + | 26 ++ | 25 + | 22 | 12 | 14 | 4 | 聖なる弓 | - |
ルカ | 4 + | 44 | 22 | 11 + | 40 + | 5 | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 6 + | 40 + | 18 + | 18 | 19 | 3 | 12 | 17 | 聖なる盾 | - |
ジークを倒してしまった我々に村人の対応は冷たい。リゲルでもジークは人気のある将軍である。特にこの辺の住民はジェローム将軍から略奪され放題だったのを助けてもらったということもあり、ルドルフ皇帝に匹敵する支持を受けている。そんなジークを倒してしまったものだから、村人からは文句を言われたい放題である。ジェロームを倒して±0って訳にはいかないようで・・・
ソフィア人って嫌われてたようで・・・ | うーむ、散々な言われようだ |
なおリゲルではルドルフ皇帝の支持率は高いようだ。作品の途中でも語られるが、彼は他人のために自分の身の危険も厭わない者であり、それゆえ元々から民衆の支持は高かったものと思われる。またソフィアへの攻撃も、これまで何度も述べたように、リゲルで大凶作に見舞われソフィアに支援を求めたというのに、ソフィアの対応は嘲り笑うだけだったという態度に我慢ならなかったためである。しかもルドルフ皇帝によるミラ神封印も、ドーマ神からのお告げに従ったことからも、彼はいたってまともな行動をしただけなのだ。
さらにルドルフはドゼーと通じ、ソフィア内部で革命が起こるよう仕向けた可能性も高い。ルドルフはドゼーに兵力面で支援し、革命を成功させた。ドゼーはその見返りとして、リゲルに支援を再開した。そのためリゲル国民は大凶作にも関わらずなんとか生き延びられたのだろう。またリゲルでこれだけの大兵力を維持できているのも、これで納得がゆく。さらにドゼーがソフィア国内であれだけの悪評を得ていたにも関わらず、ルドルフが快く援軍を送った理由もこれで説明がつく。
ちなみにジークを助けると・・・ | なんかやけに友好的になるようで |
さて、この辺でヌイババ館の前に魔封じの盾が置いてあった理由について書いておこう。なぜここで書くのかというと、決してヌイババの館で書き忘れていた訳ではない。私はジークと関連のあると考えているためにここで書いたのだ。
まずルドルフ皇帝は数ヶ月前にジークを助けた。ジークは以前の記憶を無くしていたが、どういう訳か武術に長けていた。元はあの人物だから、強いのは誰もが知るところであるが・・・。それに忠義に厚く、人気もあり、ルドルフ皇帝も非常に信頼をおいていた。そのジークはこの戦役には反対の立場を取っており、このままではルドルフ皇帝も戦争を取りやめる可能性も出てくる。マイセンとしては戦争を仕掛けてくれないと、己の野望に支障をきたしてしまう。そのためルドルフ皇帝とジークとを引き離しておく必要がある。そこでヌイババを利用しティータを攫わせたのだ。そしてジークを皇帝から引き離し、前線で戦わせるように仕向けたのである。
しかしジークが倒されてしまうのはまずい。周知の通り、ジークはリゲルの民からの支持率が極めて高い。アルムがジークを倒してしまえば、後の支配に影響が出ることは間違いない。なんとかジークを生かした上に、アルムの仲間に加わってもらう方法はないだろうか? そこで考え出されたのが、アルムがティータを救出するという作戦である。ヌイババを倒してティータを救出するため、祠の中に魔封じの盾を置いておいたのではないだろうか? しかし、これには一つ疑問が残る。それは魔封じの盾なんて代物をどこから持ち出してきたのか、ということだ。
私はこの盾はリゲル王家が所蔵していたのではないかと推測している。というのも、リゲルにはジュダにヌイババという危険極まりない魔法使いが2名もいる。彼等の野心は皆の知るところでもあるが、彼等の実力からすればリゲルを制覇することも可能であろう。しかしこれまでにリゲル国が滅亡していなかったのは、何か魔法に対する防御が為されていたために違いない。そう、それがこの魔封じの盾である。
では何故そんな宝が王家から持ち出されてしまったのか? それは、ここまでこの攻略記を読んでくれた方なら推察できると思うが、やはりマイセンが一枚絡んでいるのであろう。たぶんマイセンはアルムを預かる時に、ジュダなどに知れてしまうという万が一の事態に備えて魔封じの盾を持たせることをルドルフ皇帝に打診したのだろう。皇帝から絶大な信頼を置かれているマイセンならば、国宝ですら持ち出すことも造作も無いことである。なぜそこまで絶大な信頼を置かれるようになったのかについては、後に述べるとしよう。
さらに魔封じ盾を持ち出すという事は、もう一つの意味があった。それはジュダやヌイババとの交渉である。上で述べたティータを攫う策と言い、さらに下でも述べるジュダがリゲルの道という道を塞ぐという策と言い、この2人の危険な魔道士達と対等に交渉するには、やはりそれなりの実力が必要となる。マイセンほどの実力者が魔封じの盾を持ってしまったのでは、鬼に金棒。下手をすれば己の首が飛ばされてしまう。そのため彼等2名はマイセンの策に乗らざるを得なくなったのである。
残る問題はアルムがリゲルに攻め込んだ時、この盾をいつ渡すかというだけである。これについては別にマイセンの手の者が直接手渡しても良かったのだが、ここは祠の中に置いた方が自然と考えて、あの祠に祀られたのであろう。神聖な祠の中ならば、このような宝物があってもさほど不自然ではない。こうした理由で、魔封じの盾は恐山の祠の中に置いてあったと考える。
リゲルの首都へ攻め入るべく竜の火口へ踏み入れる。この竜の火口へ攻め入ると突然地震が発生! 道が塞がれ身動きが取れなくなってしまう。そこへDゾンビの群れがアルム達へ襲撃! 次々と襲撃されるDゾンビにアルム達は大ピンチ・・・・なんて事は無いんだけどね。なんせ全員Dゾンビから受けるダメージは無きに等しいし。
実はこれは影でジュダが操っていたようで、3回分戦闘をこなすとジュダとセリカの会話シーンへと移行する。まあこのシーンの詳細はセリカ側で説明するとして、セリカ側のイベントが終了すると何事も無かったかのように火口からの道を塞いでいた土砂は消えてしまう。こうしてこのマップはちょっと面倒臭かった位で終了。こんなことのために駆り出されたDゾンビも迷惑だったろう。・・・まあ一度死んでる竜に迷惑なんて感情は無いか。
身動き取れず、Dゾンビに襲われる | Dゾンビの攻撃も蚊に刺されたよう |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 12 + | 52 | 27 + | 25 | 22 | 12 | 15 + | 4 | 聖なる弓 | - |
ルカ | 5 + | 45 + | 22 | 12 + | 40 | 5 | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 7 + | 41 + | 19 + | 18 | 19 | 3 | 12 | 17 | 聖なる盾 | - |
ところで竜の火口はリゲル国の北と南を繋ぐ主要な道のように見える。でも何でこんな危険な道でしか繋がってないのだろうか? これでは一般人など通れる訳は無く、屈強な精兵でなければ通れない。不作続きであったリゲルにとっては、この状況ではリゲル国全土へ補給物資を輸送することが困難であり、これでは食料不足により大量の餓死者を出すこととなろう。そうなれば戦争どころでは無くなる。つまりこのままでは自滅するだけである。補給のために道を整備することは戦の基本でもあるのだが、ルドルフ皇帝ともあろう者がそれを知らないということは考えにくい。ならば何故に道がここ1本しかないのであろうか?
私は他にも幾つかあった道は、ジュダが塞いでしまったと考える。本当は河川に橋やが幾つもあったに違いない。しかしセリカを生贄としたいジュダは、アルムを使ってセリカをドーマ神殿へと誘き寄せようとした。そこでリゲル国内の道を塞ぎ、竜の火口でアルムを窮地へと追いやる作戦を考えたのである。ドーマ神の狂信者たるジュダにとってはリゲル国がどうなっても関係は無い。ドーマ神の喜ぶこと、つまり人間(セリカ)の苦しむ姿を見せることさえ出来ればよいのだ。
さらにこの道を1本のみにした作戦は、マイセンにとっても好都合となる。他の道が塞がれたことによりルドルフ皇帝から前線への指示が届かなくなったからだ。実のところソフィアがアルムによって解放されたのであれば、リゲルにはもう戦う理由は無い。リゲルは傲慢なソフィアに我慢ならなかったのであって、その王国の体制はもはや崩壊している。しかもリゲルの王子たるアルムが指導者としてソフィアを統一したのだ。あとはルドルフ皇帝がアルムに真実を述べて、和平を結べば良い。その方が犠牲も少なく済むからだ。
しかしそれではアルムも大陸の半分しか制覇出来ないことになる。アルム達が大陸全てを制覇するためには、ルドルフの存在は障害となる。そこで和平の伝令を含め、アルムがどこまで進撃しているのかすらの情報を流さないためにも、マイセンはジュダと手を組んで道を塞いだのであろう。
なおこの後アルム軍は、竜の火口からリゲル国への中枢へと急襲をかけることになる。ルドルフ皇帝がミラ神を封印している以上、アルム達にとっては封印を解くためにも進軍し続けねばならない。そしてルドルフ皇帝の気が付いた時には、アルム軍はリゲル城の目前に迫っていた。もうここまで来たら戦の手を引くことは出来ない。ルドルフ皇帝は騎士として潔く最後の戦いを挑み、そして実の息子の手にかかり死ぬこととなったのである。
制限ターン数が20ターンと少ない割に、敵も今まで以上に手強くなっている。いつもならここで退却を余儀なくされる。そして戻った先は竜の火口。ここに戻った瞬間に援軍でDゾンビに襲われるという、とても面倒臭い場所である。
さらに面倒臭いことに、ボスと戦うのには川を渡らねばならない。この川は重い鎧着たルカには渡ることが出来ない。ボス相手にはアルムとグレイで戦わねばならない。そこでアルム・グレイはボスへと一直線に向かい、ルカは右側から来る敵を相手する。右側の敵にはGナイトやボウナイトもいて結構強いが、速さの指輪を装備したルカには全く敵わず、1体1体と徐々に数を減らしてゆく。
ボス方面の敵の大半はアルムの弓で射殺されまくり。やっぱり広大な射程を生かして敵に攻撃できるって大きいね。さすがにボウナイトからは反撃されるけど、命中率も素早さも低いボウナイトなど恐そるるに足らず。問答無用でアルムが弓を放ちまくりで敵を倒しまくる。
ここには魔女を召還するヘステもいたが、やっぱりアルムが射程外から射殺。祈祷師もアルムが射殺。ついでにボスも分厚い鎧をも関係なく、アルムの弓で削り殺した。なんか結局アルム一人でほとんどの敵を倒してしまったようだ。グレイも十分強くて役に立つんだけど、聖なる弓装備のアルムは恐ろしく強い・・・
通行規制が解除されました | 川を渡ろうとするアルム |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 15 +++ | 52 | 28 + | 27 ++ | 23 + | 12 | 16 + | 4 | 聖なる弓 | - |
ルカ | 6 + | 45 | 22 | 12 | 40 | 6 + | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 8 + | 42 + | 20 + | 18 | 19 | 3 | 12 | 17 | 聖なる盾 | - |
あとはリゲル城へと向かうだけのように見えるんだけど、滝の裏には隠れた祠がある。ここの中には大量のマミーと、守備力upの聖なる井戸がある。もうほとんどボーナス面といったところだ。
戦闘ではゾンビとマミーしかいないので、まず死ぬことは無い。全くの経験値稼ぎの場でしかない。マミーは経験値ルカとグレイに分配。これ以降の戦闘ではアルムばかりが経験値を持っていってしまうだろうからね。
奥の聖なる井戸は、なんと5回も飲めてしまう。復活と守備力との選択になるのだが、まあ誰も死んでいないので守備力の泉ばかり飲みまくる。アルムに2回と、守備力の低いグレイに3回飲ませた。これでまた一段とアルム軍も強化されたであろう。
ここに祠があるのをご存知でしょうか? | しかも中にはマミーがいっぱい |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 15 | 52 | 28 | 27 | 23 | 12 | 18 | 4 | 聖なる弓 | 聖なる井戸(DEF+2) |
ルカ | 7 + | 45 | 22 | 12 | 40 | 7 + | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 9 + | 42 | 20 | 18 | 20 + | 3 | 15 +++ | 17 | 聖なる盾 | 聖なる井戸(DEF+3) |
4本の突き出した壁に細い通路。この細い通路を通りかかると、たちまちボウナイトや妖術師の餌食となる。一気に駆け抜けようにも、通路の先にはバロンが道を塞いでいるため、なかなか先へと進めない。守るに易く、攻めるに難い、理想的な要塞と言えよう。
ここは本来なら弓兵で地道に敵を倒して進む場所であるが、ここではそんなまどろっこしい事をする必要は無い。聖なる弓アルムで適当に突っ込んで行けば、ボウナイト達は勝手に自滅してゆく。遠距離攻撃できる敵さえ居なくなれば、この要塞の攻略に何も難しい事など無くなる。こうして、またしてもアルムの独断場となる。
さすがに全てアルムが倒したのでは経験値が勿体無い。適度に弓兵を片付けた後は、グレイ・ルカにも頑張ってもらい、適度に経験値稼ぎしてもらう。・・・というか、かなりの難関であった場所なのだが、何でか経験値稼ぎの場所となってしまったなあ・・・。それだけ我々が強いというより、聖なる弓が強いって証明している気がする。
この建物の形にして、弓や妖術師でいっぱい。 | アルムの弓なら関係なく攻撃! |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 18 +++ | 52 | 28 | 28 + | 24 + | 13 + | 19 + | 4 | 聖なる弓 | - |
ルカ | 8 + | 45 | 22 | 13 + | 40 + | 7 | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 9 | 42 | 20 | 18 | 20 | 3 | 15 | 17 | 聖なる盾 | - |
とうとうリゲルとの最終戦闘である。リゲルのルドルフ皇帝は騎士として最後まで戦い抜く決意を固めており、もはや死を覚悟している。一方、兵士達には命を無駄にしないよう号令しており、ルドルフ皇帝が只の破壊者ではない一面も見せている。でも・・・・アルムが情けがあるって・・・? 今まで全ての敵は全員虐殺しまくってたような。なにせ勝利条件が「敵の全滅」以外に無いから・・・
ここの敵は皇帝の親衛隊だけあって質も高く、さすがにここ最近のような適当な戦略では死ぬこともありうる。ちょっとは陣形を組んで戦わねばならない。まずはルカ・グレイが城門の橋付近で待ち構える。アルムは右側のボウナイトから弓で攻撃し、右側のボウナイトを全滅させておく。
するとLV5 Gナイト・LV5 ボウナイトが橋へと到着し、グレイ・ルカへと突撃してくる。GナイトもLV5となると結構手強い。アルムですら1回の戦闘で仕留め切れない。特に守備力の低いグレイではボウナイトとの連携攻撃を食らうと危ない。まあグレイを攻撃に参加させなきゃいいんだけど、それだとグレイに経験値が入らないからねえ。それでアルムをグレイのすぐ下の位置に付け、ボウナイトの攻撃を引き受けてもらうことにした。
今まで全ての敵を全滅させましたが・・・ | 城門の所で敵を迎撃 |
アルムがボウナイトを全て倒したことにより、LV5 Gナイト戦も時間こそかかったがなんとかグレイ・ルカで倒すことが出来た。次は敵将ルドルフとの対決である。ルドルフはLV20 Gナイトとあってメチャメチャ強い。しかも天使の指輪装備で毎ターン回復も有り。これだけ強いのなら彼が大陸を制覇してミラとドーマを封印した方が良かったのでは? それだけの実力がありながら出来なかったのには、やはりそれなりの理由があったに違いない。その説明については、もうしばらくの後に説明しよう。
さて、ルドルフ皇帝にはアルム一人で立ち向かってもらう。ルドルフはアルムが射程内に入ると突撃はしてくるが、戦闘画面になると攻撃してこないという不思議な習性を持つ。それを利用し、アルムは反撃してこない実の父親に対し、無情にも弓を撃ちまくる! そしてそのまま無傷のままルドルフは倒された。一応バロン数体を残して、慈悲のあるところも見せておいた(?)。
ルドルフはアルムには攻撃してこない | ルドルフを倒して・・・ |
Name | LV | HP | ATC | SKI | AGI | LUC | DEF | MDF | 装備 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルム | 20 ++ | 52 | 29 + | 29 + | 24 | 13 | 20 + | 4 | 聖なる弓 | - |
ルカ | 8 | 45 | 22 | 13 | 40 | 7 | 18 | 2 | 速さの指輪 | - |
グレイ | 10 + | 42 | 20 | 18 | 20 | 3 | 16 + | 17 | 聖なる盾 | - |
ルドルフを倒すと画面は変わり、リゲル城内の場面となる。城の中には既にマイセンがいる。彼はしれっとしてアルムとの会話に応じているが、彼の会話は何かはぐらかしている感がある。そもそも実の親子で殺し合う場面を、冷静に見ていること自体おかしくはないだろうか? 特にマイセン程の剛の者ならば、止めに入るべきだろう。そんな奇妙な行動を続けるマイセンの野望の全貌を、ついにここで解明していきたいと思う。
心なしか表情が険しいアルム | これでリゲルの正統後継者はお前だけ |
まずはこのバレンシア大陸の成り立ちから説明しよう。この大陸では過去に兄妹神であるドーマとミラが争っていた。妥協を許さず自分の力こそ全てであると言うドーマ。大地の恵みをもって皆が自由に遊び戯れる楽園を夢見るミラ。互いの言い分など通じる訳もなく、互いに争いあっていた。そして長い時を経て大陸の北をドーマが、南をミラが支配するという盟約が生まれた。
そして2人の神の下で2つの王国が生まれた。豊かさ故に堕落したソフィア。逞しきが故に優しさを忘れたリゲル。この2つの王国は水門で水を堰き止められていて、その水域を境に分かれている。しかしながら2つの王国は全く国交が無かった訳では無いようだ。それはリゲルからソフィアに友好の証として「王家の剣」が送られていることからも伺われる。民間レベルでも、水門が開いている期間はお互いの交流は盛んに行われていたのかもしれない。
このような互いに深い交流はあったにも関わらず、関係は徐々に崩壊してきたのだ。ミラ神のもたらす豊穣なる大地で暮らすソフィアの民はすっかり堕落してしまった。さらに態度までも傲慢になり、リゲル国の未曾有の大凶作にルドルフ皇帝御自ら援助を嘆願しに来たにも関わらず、ソフィア国の態度は何もせずに嘲り笑うのみであった。それに怒ったルドルフ皇帝はソフィアへの侵攻を決意したのである。その後のソフィアは皆の知る通り、凶作に見まわれるわ、民衆は重税をかけられ苦しむわ、惨たる有様である。だがそれはソフィア自身が招いたものであって、自業自得以外の何物でもない。
さてリゲルにとっては全て円滑に進んだように見えたミラ神封印も、どうやらリゲル内にも暗い影を落としたようである。その事実については作品中には特に描かれて無いが、おそらくリゲル国内でソフィア国民を全て排除すべきとの声もあがったのだろう。そしてリゲルの民の下で大陸を支配すべきであると。武力を持たないソフィアを制圧するのは容易い。だが己の力のみを信じ、他人との協調を是としないドーマ神の下で、この大陸の民は永遠に生きて行けるであろうか?
このままでは互いに滅んでしまうと考えたルドルフ皇帝は、互いの国家を無くし、ミラとドーマ神共に封じ、神とは関係の無い人間だけの力で政を行う世界を作ろうとしていたと考える。そこで作戦の一つとして、マイセンに「預けた」アルムがソフィアを開放し、その後アルムとセリカがドーマ神を封じる計画を立てた。リゲルとソフィアの正統後継者同士が手を組んで統一国家を作れば、互いの民も納得がゆくであろう。
しかしながらその作戦は、マイセンの野望を満たすための作戦でもあったのだ。良く考えてみよう。自ら犠牲になる覚悟があるとは言え、幾ら何でも本当に死のうという者はいるであろうか? ルドルフとしてはアルムがソフィアを開放した時点で皇位をアルムに譲り、自身は隠居するなり、どこか遠くへ消え去るなり、幾らでも方法はあったはずである。もしマイセンが心ある者ならば、少なくともそれには気付いてもよいだろう。万が一に気付かなかったとしても、ルドルフとアルムが骨肉の争いをするのを冷静に見て居られる訳が無い。
なぜ父親と戦わねばならんのだ? | 適当な言い訳ではぐらかすマイセン |
そう、マイセンは生きていれば何かと邪魔になろうルドルフを排除したかったのである。つまりマイセンの作戦はこうである。マイセンが後のバレンシア王国の宰相として権力を得るためには、まずアルムとセリカにこの大陸全てを制圧してもらわねばならない。その時にルドルフが生きていれば、何かと邪魔になることもあろう。やはりルドルフに死んでもらわねばならない。そこでジュダを焚きつけて竜の火口以外の道を封じることで、アルム軍の情報を封じたのである。結果、突如現れたアルム軍により不意を突かれ、ルドルフは思わぬ最後を遂げたのである。
さてここまで書けば分かってきた方もいるかと思うが、ルドルフ皇帝がアルムをマイセンに預けた理由についての詳細を説明しようと思う。とある攻略本によれば、ルドルフ皇帝がソフィアに支援を要求しに出向いた時に、マイセンにアルムを預けたとある。この説明でいきなり疑問が沸くのは、幾らマイセンが大陸中に名の通った騎士とは言え、いきなり見も知らない者に、しかもリゲルの唯一無二の後継者でもあるアルムを預けることは明らかにおかしい。少なくとも事前に両者の間で、その件に関して打ち合わせが行われていたに違いない。
ではその打ち合わせは、いつどのようにして行われていたのであろうか? まずマイセンは事前に何度かリゲルへ訪問していた可能性が高い。両者がどこかでか会っていたとするならば、リゲルの皇帝たるルドルフが何度もソフィアに向うのは難しいからだ。マイセンはこの時、腐敗したソフィアを見限ってリゲルへ身を寄せ始めていたのであろう。ソフィアでも高名な騎士であったマイセンは、リゲルでも丁重に扱われた。そしてルドルフ皇帝ともよく知れた仲となっていたのだろう。そのリゲルでの訪問中、マイセンは傲慢なソフィアに怒るリゲルの民の姿を幾度となく見せつけられたのである。
その時、マイセンには大陸を制覇する策が閃いた。そしてルドルフ皇帝にソフィアを征服する作戦を進言する。つまりソフィアの宰相ドゼーにクーデターを起こさせた後に、アルムが解放者として軍を率いてソフィアを平定する。その後に、実はアルムはルドルフ皇帝の息子だとソフィア国内に布告すれば、リゲルの支配下になったとしてもソフィアの混乱も少なく受け入れられることであろうと。そして親子で領土を二分して統治するなり、皇位をアルムに譲って新生バレンシア王国を作るなり自由にすればよい、と。
この作戦は、先も述べたようにルドルフが考えていた作戦と同じであった。両者の間でその根底にある考えは全く異なるものであるが、ルドルフとしては強力な賛同者を得たと思ったのだろう。そしてマイセンに全てを打ち明け、アルムを預けてしまう。ところで普通ならルドルフの信頼の置ける部下を従者として付けるところであるが、それもまたマイセンに断られてしまう。マイセンは、従者も付けたら怪しまれてしまう、と言って断ったのだろう。そしてアルムはマイセンの孫ということで、辺境のラムの村で育てることとした。
そもそも身寄りの無いマイセンに孫がいる時点であやしまれる(実際に何人にかは感づかれている)ものだが、マイセンにとってはリゲルの従者がいてはまずいのである。従者が真相をアルムに告げられてしまったら、アルムはルドルフと戦う訳が無い。そうするとマイセンにとって邪魔者のルドルフは生き残ってしまう。それではいけない。マイセンが最後の最後までアルムに従軍しなかったのも、アルムに感づかれて真相を告げなくてはならなくなった場合を考えてのことだろう。
さてマイセンにとっての邪魔者も残りはジュダのみである。ドーマ神を封じる時マイセンとは対面することになるであろうが、もしジュダが最後に真相を告げたとしても、所詮は狂信者の戯言。何とでも言い訳することが出来る。こうしてマイセンは最後の最後でアルムに付随し、セリカを救出しに向かったのである。さすがに最後くらいは戦闘に参加して軍功をあげないと、アルムが後にバレンシア国王となった時に宰相になるのに障害もあるだろうとも考えてのことであろう。
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