仮面ライダーBLACK感想
日食の日に生まれた青年・南光太郎は暗黒結社ゴルゴムによって”世紀王”に選ばれ、生体改造を施されるが、記憶を消される前に養父の手引きで脱走、「仮面ライダーBLACK」を名乗りゴルゴムに立ち向かう。
「BLACK」は「スーパー1」以来6年ぶりに作られたTV作品で東映側プロデューサーに平山享氏、阿部征二氏に代わり「キカイダー」やメタルヒーローシリーズの吉川進氏と戦隊のプロデューサー歴がある堀長文氏が就任。スタントチームが大野剣友会からジャパン・アクション・クラブ(現:ジャパン・アクション・エンターテイメント)に、音楽は菊池俊介氏から川村栄二氏、他にもライダーに関与していなかった方がスタッフとして参加(メタルヒーローシリーズに参加していた小林義明監督、脚本家の上原正三氏など)、「クウガ」のプロデューサー、高寺成紀氏はプロデューサー補(「RX」にもプロデューサー補として参加)、平成ライダー、「小さな勇者-ガメラ-」の監督・田崎竜太氏は助監督として活躍した。
「仮面ライダー0号」として企画され、平山ライダー(初代〜ZX)を信奉するライダーファンには放送当時不評を買ったそうだが、改造人間の苦悩、悪の組織や怪人の不気味さ、自分の宿命に苦悩する主人公の葛藤を描いたことから高年齢層にも支持されたうえに平成仮面ライダー役者にもファンがいる(山本匠馬さん、桐山蓮さんはファンを公言してるほど)。作品の人気が高かったことから主人公が同一の続編「仮面ライダーBLACK RX」が作られたほど(「RX」は「BLACK」とは逆に明朗路線で、フォームチェンジなど平成ライダーの原型となっている設定がいくつか登場)。
南光太郎役の倉田てつをさんはイケメンライダー役者の元祖とも言える人で(倉田さん以前はX=速水亮さん、スカイ=村上弘明さんも女性受けがよかったらしい)「BLACK」の放送時は単独の写真集まで出したというエピソードがあるほど。(平成ライダー役者さんを彷彿させますね)
石ノ森氏自らコミック版も書いているが、設定や顛末が異なる。*
*TVでは(自分の宿命に苦悩しているが)好青年だった光太郎が原作では記憶喪失だったり、変身後の姿がTV版と異なっていたり、ドラマ部分は親族や身内との確執、ハルマゲドン的なドラマを展開していた。TV版以上に生物的なライダーの描写は企画ビデオ「真・仮面ライダー」が生まれるきっかけにもなった。
*登場人物紹介(別窓で開きます)
*劇場版「鬼が島へ急行せよ」
*劇場版2「恐怖!悪魔峠の怪人館」
*仮面ライダーBLACK RX感想
*原作版について
特番「これが仮面ライダーBLACKだ」
・これが変身だ(変身について)
・究極のヒーロー(石ノ森氏にインタビュー)
・仮面ライダーBLACKは誰だ!?(オーディション/最終選考の風景)
・ゴルゴムの魔手(敵・ゴルゴムについて)
・必殺技(必殺技について)
(OPのレコーディング風景・登場人物にインタビュー)
「BLACK」の本放送前に放送された特番で進行役は小野寺丈氏と榎田路子さん。DVD版とLD版に収録されていた。1話と2話のハイライトシーンを交えて変身のこと、敵・ゴルゴムのこと、必殺技の事を紹介。石ノ森氏にインタビュー、オーディションのことも案内。
「究極のヒーロー」のコーナーでは小野寺氏と榎田さんが石ノ森氏にインタビュー。この席で「BLACK」は「仮面ライダー0号である」と発言。原点回帰を狙って作られた事が解る。
BLACKが黒い理由についてコメント。黒は悪のイメージが多いが強さをイメージしているとコメントされた。この際、小野寺氏は「(黒なら)ゴキブリでもいいんじゃない?」と言われたのに対して石ノ森氏は「ゴキブリだとスター性がないな。」と返答されてます。さりげなく?サンデーで連載されるコミック版のPRも。
「仮面ライダーBLACKは誰だ?」のコーナーではオーディションの事が登場。「BLACK」の主演オーディションは8100人が参加。これは男性のみなのか男女合わせての数なのかは不明(ちなみに「スカイ」のオーディション参加者は男性約3800人、女性約2000人)。その中から男性80人、女性40人が最終選考に参加。男性参加者はアクションの審査、女性参加者に対しては水着審査が行われている。出演者に選ばれたのは倉田てつをさん(南光太郎役)、堀内孝人さん(堀内孝仁/秋月信彦役)、井上明美さん(秋月杏子役)、田口あゆみさん(現:田口萌/紀田克美役)の4人。最終選考に選ばれた方に見知らぬ人が・・・オーディションの風景を見ると倉田さん、ちょっと茶髪入っている。田口さんは役者以前はモデルで現在脚本家としても活躍されており、堀内さんは「BLACK」に出演が決まる前に歌手デビューを果たしているが「RX」放送時には役者を引退された。
「ゴルゴムの魔手」のコーナーでは1・2話、3話冒頭のハイライトシーンを交えてゴルゴムの事を紹介。TV本編に登場しなかったセリフが登場。小林清志氏のナレーションでゴルゴムの事が語られる。ゴルゴムは謎の首領”創世王”を頂点にした組織で一定周期で次なる創世王となるもの「世紀王」を生み出す決まりがあり、そのために光太郎と信彦はゴルゴムの連中の手で「世紀王」に改造されてしまった事が語られます。
「必殺技」のコーナーではBLACKの必殺技を紹介。BLACKは身体一つで戦うわけですけどここらは先輩らに倣ってますが、パワーアップしてからは剣や銃を使うようになります。
インタビューが最後に登場。これは登場人物にインタビューを取る形式になっている。他にはレコーディングの風景も。BLACKのOPは倉田さんご本人だが引いてしまう。主題歌を役者本人が歌っている前例は「V3」、「スーパー1」があるけどこのときは引いたりしなかったが。
1話「BLACK、変身」〜4話「悪魔の実験室」(2006年5月24日)
OPは光太郎役の倉田さんご本人によるものだが、声が壊滅的もといひいてしまう(TV版観る前に劇場版を見ているとはいえ)。*同じイケメンでも一条役の葛山信吾さんは歌が上手かったが。倉田さんは他にも劇場版で流れた「俺の青春」と「RX」のイメージソング「黒い勇者」を歌っている。
1話の脚本を書いたのはウルトラマンシリーズでおなじみの上原正三氏。上原氏は初代仮面ライダーの企画が進められていた段階でメインの脚本家に推薦されていたがウルトラマンシリーズに参加していた関係上ライダーには参加できなかったいきさつを持っている。夜の街に現れる不気味な影が3つ。「BLACK」はビデオ合成初使用のライダーシリーズ(戦隊、メタルヒーローでは既に使用されていた)で三神官登場のシーンはビデオ合成を使用。夜の街で何者かに追われる青年(光太郎)、それを追う影・・・というところから不気味さが漂っています。光太郎が三神官に追われるシーン、「RX」DVD版に収録されていたインタビューによると新宿・歌舞伎町で撮影されたらしい。
人気のないところまで逃げる光太郎は明らかに怯えている。三神官に見つかる光太郎。ゴルゴム三神官って戦隊の敵を連想するクライシス帝国の連中とは対照的に不気味な印象が漂っている。光太郎の事を”世紀王・ブラックサン”と呼ぶ三神官。(見ているほうが)”世紀王”のこともわからないままダロムの念力で吹っ飛ばされ、ネオンサインの高圧電流を浴びる光太郎は少し前の記憶を思い出す。ここでゴルゴムの連中に改造されるシーンが入る。三神官に連れ去られそうになった光太郎は倉庫に落下。ここでも三神官の追撃を受ける。三神官の力で倉庫の壁に打ち付けられた光太郎は無意識のうちに”世紀王”の姿に変身。シルエットで動くバッタ人間のシーン、実際はもう少し長かったらしいが都合でカットしてしまったとか。無意識のうちに変身しているから殆ど本能だけで三神官と戦うブラックサン。三神官を退けたブラックサンの前に現れる1台のバイク。それに跨り去っていくところでAパート終了。
Bパートへ。「BLACK」の時の光太郎のプライベート用バイクはスズキGSX−R400でカラーリングが黒と赤。「RX」の時のプライベート用バイク・RGV−γ250の白とブルーのカラーリングと対になっているのが面白い。ここで登場したコスチュームは紫に近いブルーのジャケットにジーンズという格好で似たような色のコスチュームは剣崎が着てましたがたっくんの黒のハーフコート姿と並んで好きなコスチュームですね。
秋月邸に帰ってきた光太郎は養父の手紙を発見。義妹の杏子と信彦のガールフレンド・克美に会うが光太郎はぶっきらぼうに答えるだけ。杏子が用意したオレンジジュースのビンを素手で割ってしまう光太郎はやるせない気持ちを抱えたまま秋月邸を出てしまう。突然人間じゃなくなったからな・・・突然人間でなくなった苦悩は「ライダー=改造人間」の設定を排除した平成ライダーでも形を変えて登場するんですよね(「アギト」では涼の苦悩、「555」ではオルフェノクになってしまった人々の苦悩など)。
養父の言う場所にやって来た光太郎は養父・総一郎と会う。総一郎役の菅貫太郎氏は時代劇の悪役が多かったらしい。総一郎から自分の出生を聞く光太郎。光太郎と信彦は日食の日に生まれた事、光太郎の両親が亡くなった後総一郎が光太郎を実の息子・信彦同様に実の息子同然に接したこと、光太郎の両親はゴルゴムへの協力を拒んだために事故に見せかけてゴルゴムの連中に殺されたことを聞かされる。
何故ゴルゴムのメンバーになったのかと総一郎に問い詰める光太郎は自分が改造人間にされた事を話す。このとき素手で蛇口をねじ切ってしまうが凄い握力。総一郎に「こんなことが許されていいのか」と光太郎は怒りをぶつけるが、それを言うのなら光太郎よりも若いライダーで狼の怪人に変身出来る巧はどうなる?と思いましたしまた同じように霊石を体に宿してしまった事で人間でなくなったのにそれを悲観的に捉えなかった雄介とも対照的(内面では葛藤していたと思うが)。
私情をはさんで申し訳ないが平成ライダーは色々事情があって「ライダー=改造人間」と言う設定は使えないそうですが、雄介や草加は半分は改造人間みたいなものだったし、巧はオルフェノク、相川はアンデット(剣崎も最終回でアンデットになったか・・・)と「改造人間ではないけど人間じゃない」設定を所々で使っているのだから平成でも「改造人間としてのライダー」と言う設定を使えるはずですが・・・
光太郎って壮絶な宿命を背負ってしまったのね。生まれたときから来るべき日に改造人間にされると言う宿命を・・・生まれたときからある宿命を持っていたライダーは他にもイブキがいますが(イブキは鬼を統べる棟梁の一族出身。生まれた時から鬼となって魔化魍と戦う宿命を背負っていたが)それよりも壮絶だ。
総一郎は光太郎と信彦だけは「世紀王」としてゴルゴムの淘汰から守ろうとしていたようだが歪んでいるのか、そうじゃないのか・・・
1話の怪人は蜘蛛の怪人。蜘蛛の怪人は初代に、アマゾン、クウガ、響鬼と初陣の相手を務めるというケースが多いが「BLACK」1話自体は初代の「怪奇蜘蛛男」を踏襲*していたそうで蜘蛛の怪人が登場するのは自然なのでは?
養父を殺された怒りで光太郎は自分の意思で変身。BLACKは体内の霊石の力で変身という設定だがこの設定は平成最初のライダー・クウガにも使われた設定だったりします。バトルホッパー登場のシーンはビデオ合成だがつなげ方がおかしい。集団で襲ってくる怪人に苦戦しながらも圧倒的な力で怪人を撃破。BLACK版ライダーキックは555のクリムゾンスマッシュと同じで赤く光るキックだ。しかし、ゴルゴムとの戦いは始まったばかり・・・
ED「LONG LONG AGO 20th CENTURY」を歌っているのは「クウガ」、「アギト」のイメージソングを歌った坂井紀雄。続編「RX」のED「誰かが君を愛している」(vo.宮内タカユキ)もいい歌だがこの曲もいい歌だ。
2話。わずかな記憶を頼りにゴルゴムのアジトを探す光太郎。1話で登場した場所を中心に探していたけど・・・簡単に見つかるものなのか?杏子には秋月邸を出るように指示。このシーンでの黄色い電話(テレカを使わないタイプの電話)は時代を感じる愛車に止まっているバッタを見た光太郎は誕生日の夜の事を思い出す。光太郎と信彦は誕生日が同じでしかも同じ時刻に生まれた事が小林清志氏のナレーションで語られる。女優の月影ゆかりを見た光太郎は「ファンなんだ」と一言。案外ミーハー。
夜・・・正装姿で登場の光太郎と信彦。光太郎の白いタキシード姿、「RX」25話での新郎の変装を思い出す(新郎の変装の方はかなりフリフリでしたが)。パーティに参加した人々から祝福を受ける二人だが、会場には無数のバッタが・・・しかも参列者には見えていない・・・養父に事の次第を聞こうとする光太郎と信彦だが帰りにゴルゴム三神官によって連れ去られ、光太郎は”世紀王・ブラックサン”に、信彦は”世紀王・シャドームーン”に改造され、世紀王の証である霊石”キングストーン”を身体に埋め込まれてしまうが光太郎だけは記憶を消される前に総一郎の手引きで脱走。アジトを彷徨っている内にバトルホッパーが置かれている部屋に迷い込む。光太郎の体内のキングストーンに反応して動き出すバトルホッパー。クウガとゴウラムの関係みたい(ゴウラムも雄介の体内のアマダムに反応して活性化するわけだし)だし敵が作ったメカを愛車に・・・というところがファイズと一緒・・(オートバジンは元は敵であるスマートブレインが造ったものだし)。バトルホッパーに導かれるようにゴルゴムのアジトから脱出する・・・というところで回想が終了。
杏子を大学の先輩・東堂に紹介する光太郎だが、東堂は店を杏子に任せ、スキューバダイビングに出かけてしまった。ライダーに登場するたまり場って喫茶店や料理屋っての多いですよね。「クウガ」の”ポレポレ”も変わっていたが本作での”キャピトラ”の名称変わってますね。信彦の安否を気遣う杏子に「(信彦は)元気に帰ってくる」と嘘をつく光太郎。自分が背負ってしまったものを簡単に話すことは出来ないみたい。
ゴルゴムのアジト・・・大神官に改造人間にしてくれと土下座する末端構成員の連中が笑えます。
月影に会いに行った光太郎だが、口封じのためヒョウ怪人に月影は殺されていた。変身前のアクションが展開されるが、「RX」6巻に収録されていたインタビューによれば撮影前にJACからみっちりとアクションを教えてもらったとか・・・ヒョウ怪人に窓から突き落とされた光太郎。緑の光に包まれて変身という演出が使われています。ヒョウ怪人殆ど獣じみている。「クウガ」や「アギト」にもヒョウやジャガーの怪人が出てきたがあっちはすっきりしたデザインだったからな。ヒョウ怪人の疾走態は本物のヒョウか犬を使っている?バトルホッパーで追跡するBLACK。屋内でバイクを駆るところは「クウガ」4話を思い出します。(「クウガ」4話での対戦相手もヒョウ怪人だし)。ライダーキックでヒョウ怪人を倒すBLACK。赤い炎に包まれて怪人が消滅する描写になっているが、爆発が物足りないか?
ゴルゴムの末端構成員の一人・黒松役はハヤタ隊員こと黒部進氏。モロボシ・ダンこと森次浩嗣氏は「剣」に、「龍騎」出演者、高野八誠さんと高槻純さんもウルトラマンシリーズの出演者だし、他にも小野寺丈氏、荒木茂氏、菊池隆則氏がウルトラマンに出ていたことからライダーとウルトラマンの間には奇妙な縁を感じる。
3話。シャドームーンを次の創世王にという創世王の勅命を受けた三神官は本腰を入れて文明破壊を始める事に。1話でも見られたがシャドームーンが不完全な状態で登場。改造手術時のトラブルでああなったみたい。ゴルゴムのアジトでのシーンでゴルゴムの連中の目的は地球上の文明を破壊して選ばれた者だけで地球を支配しようとしていること、連中は首領である”創世王”を決める際、自ら作り上げた”世紀王”同士を戦わせて勝った者を”創世王”に据える掟があることが語られる。世紀王同士が戦うシーンがシルエットで処理されているがこのときはシャドームーンのデザインが決まっていなかったから?(初期設定ではシャドームーンはBLACKと同じデザインにする予定だったそうですが)ということは・・・あのシルエットの演出はBLACKのスペアのスーツか細部が異なるNGスーツを使ったのか?
続編のクライシスの連中は時折幹部同士が足を引っ張り合うという描写があったが(この幹部同士の確執はドラマを盛り上げる要素だったのだが)、ゴルゴムの奴らは幹部連中の合議制で事を進めているよう。BLACKの体内に埋め込まれた”キングストーン”の正式な名称が”太陽の石”で強大な力ゆえに連中も恐れている事が解る会話が登場(「RX」でも強大な力を発揮してクライシスの連中を驚かせたぐらいだし)。
今回の作戦はビシュムの担当。文明破壊作戦の一環として「人類の最期」と銘打ったオブジェを作り上げ、そのオブジェにBLACKの首を据えることを提案。趣味丸出しですね。
怪人を「愛しき怪人」と言っているダロム。けど、後半で怪人を軽視する発言をしていたそうだがそういった発言で組織が滅ぶ一因を作ってしまうとは思っていなかったはず・・・
SLが行方不明になる事件が発生し、現場に駆けつけた光太郎は一人の少年を発見。優しい声をかけるが子供好きというのがなんとなく解る。
気象衛星やら建物のオブジェなどをコウモリ怪人に命じて奪って来させるゴルゴムの連中。一体何がやりたいの?夜の街で奇妙な背景を見つける光太郎。クレーンを動かす描写が登場。光太郎は「RX」でヘリコプターのパイロットになっていたがその片鱗を見せます。
敵のアジトへとやって来た光太郎はビシュムに遭遇。洞窟の中をよく見ると劇場版1作目の敵アジトと同じロケ場所で撮影されているみたい。ビシュム作のオブジェ「人類の最期」の全容がわかるがホント趣味丸出しというか何がしたいんだ?とつっこみを入れたい。クワゴ怪人と戦う光太郎。ゴルゴム怪人って平成仮面ライダーの怪人同様に殆ど喋りません。喋るとしても唸り声だけだし。クワゴ怪人の糸によって動きを封じられたBLACKだが、簡単にやられません。糸を容易く破ってライダーキックで怪人を撃破。キックを決めたポーズはクウガを思わせます(クウガの場合はもう少し重心が低く感じるのだが)。
4話は戦隊の悪役で知られるうえに「アギト」にもゲスト出演された広瀬匠さんがゲスト。(光太郎の知人=速水徹役)
最初は光太郎がコウモリ怪人に襲われるところから。緑の光に包まれて変身・・・という演出は初期編のみの演出だそうですがクウガの戦いながらの変身も初期編のみでしたからね。コウモリ怪人、「クウガ」に登場したズ・ゴオマ・グと同じ準レギュラー的な怪人みたい(ゴオマもコウモリ怪人だし)。
ゴルゴムのアジト・・・ブラックサンを「仮面ライダーBLACK」と呼ぶようになった三神官。初めてですよね?若い男を実験体にして光太郎の弱点を探ろうとする。今回の怪人はノミ型。なんだかなぁ・・・
バイクレースを観戦している光太郎は知人の速水に会うが、速水はスランプに陥っていた。速水は黒松の誘いを受けてしまう。自分の実験室に速水を誘った黒松。義眼に義手をつけるところは不気味だ。
キャピトラ。速水の連戦連勝のニュースを見ている光太郎ら。ここで速水が光太郎のバイクの師匠とも言える人であることが明かされます。速水の連勝の裏に何かがあると睨んだ光太郎は調査を開始。黒松が造った薬に「臆病ホルモン」と名づけるダロム・・・ってそのまんまじゃん。
森の中でノミ怪人に襲われる光太郎は怪人の毒を受けてしまい、戦う事が出来ない。養父の死を思い出し、毒を跳ね除け変身。光太郎に毒が効かなかったのは”世紀王”として他の怪人よりも強力な力を与えられているから?それとも精神力の強さ?この回は変身完了後に関節から余剰エネルギーが蒸気となって噴出する描写とマルチアイで敵の動きをサーチする描写が登場。ライダーキックの演出はストロンガーの「電キック」と同じで足のアップのみ。物足りないな・・・
戦いが終わり・・・速水は改めて自分の力で自分の弱さを克服するため努力するところで終わり
DVD版1巻を見た感想としては・・・「RX」や「アギト」、「クウガ」を見たように引き込まれている事が解ったんですけど、不気味なゴルゴムの三神官に怪人、暗闇の中姿を現すバッタ人間の描写に夜のシーンが多かったり暗いところで撮影されている比率が多いなど(逆に「RX」では夜のシーンは数えるほどしかない)怪奇色の強い作品である事がわかる。初代仮面ライダーは当初は「怪奇性」を引き立てるための演出をしてきたが藤岡氏の事故があったために「怪奇性重視」の描写が出来ず、健全なヒーローものにシフトしていったわけですが、「BLACK」の怪奇性重視の描写は所謂「旧1号編」で出来なかったことをやったということなのかな?
それに先に続編である「RX」を見ていたために多少のギャップを感じた。(放送当時に「BLACK」と「RX」を見た人は少なからずギャップを感じた部分があったみたいですが)
*私が聞いた葛山信吾さんの歌はT.M.REVOLUTIONのプロデューサーで知られる浅倉大介プロデュースの曲「RAINY HEART-どしゃ降りの思い出の中-」でこの曲は浅倉大介のソロアルバム「エレクトロマンサー」とベスト盤「DA's BEST WORKS」で聞くことができる。
*TV版1話は初代の1話「怪奇蜘蛛男」を踏襲した内容だが(登場怪人が蜘蛛型、恩師の死を義理の父の死に変えてあるなど)、原作コミック版ではTVと内容が異なり、記憶を失いニューヨークの地下水道を彷徨っていた光太郎は地下水道で取材をしていたTV番組「裏の世界」のスタッフであるサムとケイトと知り合い、二人をワニ怪人から守るために変身(変身後の姿はTV版と異なる)して怪人を追い払う・・・という内容だった。
5話「迷路を走る光太郎」〜10話「信彦はどこに?」(2006年6月24日)
5話はのっけから不気味なシーンで始まる。女の人が何者かに追われるところから始まるのだがよほど怖いものでも見たのか?この回の怪人はヤギ型みたいです。昔から悪魔は山羊の頭を持っているといいますが本当に悪魔みたいな風貌だ。
バイクを走らせる光太郎は杏子と共に何処かへ。冒頭に登場した茜という子の話が登場。たどり着いた先は病院。茜は杏子の友人で杏子がキャピトラの住所を教えたために病院に行くことになったみたい。病院のTV番組を見る光太郎と杏子。茜の故郷である群馬県は朝日村で国際会議が開かれる旨のニュースを見るのだが、田舎の村で国際会議って規模が小さくないか?ニュースには今はなきソ連の名前が・・・
例の茜と面会することになる光太郎と杏子だが、茜は何か怖いものを見たようで話にならない。その後病室から飛び出した茜は怪人の暗示にかかって投身自殺を図るが光太郎に助けられる。
茜を杏子に任せ、光太郎は単身朝日村へ。村でいじめられている子供を発見し助けるが村人は何か様子が変。村の人は変なお祈りをしていた。山羊頭の偶像を村人は崇拝していたが、不気味さがでています。
正気を保っていた守少年の案内である洞窟に向うが、「RX」5話、27話と同じ場所で撮影されているの?洞窟に隠れていた守の祖父から朝日村の異変を聞き、村を調査することに。守の案内で怪人が行っている儀式の現場へ。オルガンを主体としたBGMは「RX」でも使用されていて、終盤のクライシス皇帝登場シーンで使われていたのが印象に残る。村の人々は怪人のガスで操られており、ゴルゴムの奴らは怪人に操られた人を使って国際会議をぶち壊しにするつもりだ。四国を空母にしようと目論んだり地下帝国建設など力技(?)が多かったクライシスの奴らとは対照的にゴルゴムの奴らは人の心につけこむ作戦を好む傾向にあるようだ(クライシスの奴らも人の心につけこむ作戦をたまに使ってきたが)。怪人に操られた守に襲われた光太郎は怪人の目的を知る。村長の家に隠れていた光太郎は怪人に操られた村人に襲われる。怪人を倒すために村人の前で変身していしまう光太郎。いいのか?
アクションシーンは暗くてわかりづらい箇所があるが爆発が派手に。ここから特撮チームの本領発揮か?と思ったが怪人がやられるシーンでは爆発は控えめ。
ラストのナレーションは有名すぎる中江真司氏の「仮面ライダー・本郷猛は改造人間である・・・」を踏襲?
5話の脚本家・宮下準一氏は「RX」、「剣」の脚本家の一人でOPのテロップには戦隊で活躍された蜂須賀祐一、釼持誠、内田博之の名前が登場。
6話。東都大学美術科で鷲を想像で描けという課題を出された日、美大生の高野はオオワシ怪人にさらわれた。他のところでも画家の藤村がオオワシ怪人にさらわれる事件が発生。これはゴルゴムが高い想像力を持つ美大生や画家を透視能力者に仕立て上げて人間社会を混乱させるつもりみたい。美大生や画家が行方不明事件を報じるアナウンサーの喋り方は棒読み・・・
事件に遭遇した知子はTV番組で事件のことを喋ったために消されるのでは?と察知した光太郎は知子のところへ向かうことに。当の知子は坂田に誘拐されてしまう。高名な代議士自ら誘拐とは・・・
坂田は捕らえた人を洗脳して超能力者に仕立て上げようとしていた。超能力をネタにしているところは今も昔も変わらないみたいだ。
藤田と高野を透視能力者にし、有名企業の機密を透視させ、人々の技術の進歩を止めて人々を堕落させようとするのが今回のゴルゴムの作戦みたい。ビシュム役の好井さん、高笑いは上品な印象を受けるが、マリバロン=高畑淳子さんの方が演技が上手い?
捕らえた知子は後催眠をかけて自殺するように仕向けたが人間のくせにやることはエグイ。
帰ってきた知子は入水自殺を図るが偶然通りかかった光太郎に助けられる。知子が高野の名前をうわごとで話していたことから光太郎は高野の下へ。高野の居場所をどうやって知ったのが謎。高野を説得するシーンでの光太郎の喋り方が変。
透視をする高野と藤村だがコンピューターが勝手にデータを消してしまったりするところは透視というよりは今でいうところのハッキングに近い?作中に登場したコンピューター、小学生の頃にパソコン実習で(自分が通っていた小学校は当時稀なコンピューターがあることで知られていたらしい)似たような物を使ったことがあるが時代を感じる。
石田超心理学研究所へと向う光太郎。そこで坂田と会うがここでも喋り方が変だ。脚本家は喋り方を統一できなかったのか?怪人によって宙吊りにされる光太郎。宙吊りのシーンは平成ライダーには殆どないので新鮮だ。
変身してオオワシ怪人に挑む光太郎。変身シーンはバンク(フィルムの使いまわし)だが平成ではバンクは殆ど見られない。これは経費が昔と比べて潤沢なため?怪人との空中戦は珍しい演出。怪人の翼をちぎったあとライダーキックでとどめ。技を繰り出すシーンはやたら透過光を使っているが放送当時に発売されたTVの光に連動するベルトの玩具のため?
7話は「バイオマン」でレッドワン =郷史郎を演じた阪本良介氏がゲスト。話は杏子と克美がチンピラに絡まれるところから話は始まる。二人は森田という男に助けられるが、森田は暴走族を異様に憎んでいるような感じで狂ったとしか思えない挙動でチンピラどもに挑む。森田が落とした免許証を届けに行った光太郎と杏子は森田の妹から森田の過去を聞かされる。一方当の森田は大宮の紹介で自分と同じ暴走族を憎んでいる人に会う。怪しい色のワインを飲んで同志の誓いを立てる一同。大宮もゴルゴムの末端構成員だったみたい。人を崇高な理想で釣って操ってしまうとは・・・この回の怪人はサイの怪人ですが結構リアル。「クウガ」のズ・ザイン・ダがサイの怪人の割にはスマートだったからな・・・
操られた人々が暴走族を痛めつけたあとサイ怪人が暴走族を惨殺。直接的な描写が平成ライダーのようにないが・・・翌日・・・暴走族の惨殺事件を知った光太郎はバイクを走らせると森田たちに出会う。
大宮の秘書が運転する車を追う光太郎。「RX」2話同様暴走車に飛び乗るスタントが登場。一部吹き替えがあると見たが昔の特撮役者は勇気あるよな・・・平成ライダーの役者は単純に怪我をしたくないのか容姿で売りたいのかアクション俳優のイメージがつくのを嫌ってか(何処まで本当かはわからんが)暴走車に飛び乗るなど高度なスタントとかはしないし(ワイヤーに釣られるのをやったという方もいますが)。この格差は何だ?(・・・と書いてますけど、平成でも私が知らないだけでちゃんと見ればやられるシーンとかを役者本人がやっているんでしょうね・・)
サイ怪人に遭遇した光太郎は変身して怪人に挑む。バトルホッパーを呼んで応戦。バトルホッパーの装甲を簡単に貫いたり、ライダーを吹っ飛ばす辺り馬鹿力の持ち主だ。
Bパート・・・大破したバトルホッパーを廃工場に運ぶ光太郎だが、直す方法がわからない。落ち込んでいる光太郎の前で自己修復してみせるバトルホッパー。今だったらCG使ってるんでしょうけどどうやって自己修復のシーンを作っているのだろう?元通りになったバトルホッパーを抱きしめる光太郎。思いっきり変(「RX」でアクロバッターとじゃれてるシーンがあったか)。バトルホッパーは”世紀王”ために作られたメカだとナレーションで語られるが、主のキングストーンに反応して動き出すなどやはりクウガとゴウラムの関係みたいですね。
夜・・・光太郎の言葉を思い出し、脱走を試みる森田。大宮の屋敷にいる警備員は何故ジャージ姿だ?サイ怪人に見つかって殺されそうになった森田は光太郎に救われる。
夜明け・・・大宮が指定してきたところへとやって来た光太郎はサイ怪人と遭遇。変身して戦うことに。怪人の馬鹿力に圧倒されるBLACKだが、ライダーチョップで角を叩き折った。ライダーチョップのシーン、透過光を使っている関係上見難い・・・角を叩き折られても健在の怪人。パワーでライダーを圧倒します。そんなBLACKのピンチに現れるバトルホッパー。BLACKが呼んでいないのに現れたが主の危機を察して現れたようだ。バイクバトルが入っているが、「クウガ」12話を思わせます(「クウガ」12話の対戦相手はサイ怪人だったが偶然としか思えない)。トライチェイサーでのアクロバットがある分、「クウガ」のバイクバトルの方が派手か?
8話は女のバイオリン奏者が坂田のところでバイオリンを弾くところから始まる。坂田の依頼で「悪魔のトリル」なる曲を弾くがバイオリンか何かから発する音波に耐えられなかった様子。それを見た坂田は用済みとばかりにセミ怪人を使って女を殺してしまう。
光太郎はある日、病気の子のためにバイオリンを弾いている百合という子と会う。英男少年は百合の唯一のファンのようだ。
ゴルゴムの奴らは音楽を音波兵器にしようと企んでいた。形こそ違えど敵が音波兵器を作り上げようと企むネタは変身ヒーローものにはよくありますよね。
百合はバイオリンのコンテストを受けたが落選してしまった。光太郎は百合が参加したコンテストを見に行っていたようで百合を慰めるが落選して気落ちしている百合には光太郎の言葉も通じません。
失意の百合に声をかける坂田の秘書。優勝者の人はお金の力で勝ったと言って百合を騙す。ゴルゴムの奴らは人間の末端構成員を使ってくるが人間の構成員を使って人間社会に揺さぶりをかけるところは巧みだ。
強力な怪音波のことを突き止めた光太郎は単身現場へ。歩道橋で百合を見かけ追いかけるが百合の奏でるバイオリンから発する怪音波に悩まされる。怪音波はセミ怪人の仕業。セミ怪人の怪音波、常人はともかく改造人間にも通用するとは・・・変身してセミ怪人と戦う光太郎だが、怪人に仕掛けた攻撃が百合に返って来てしまったためにどうすることも出来ない・・・というところでBパートへ。
英夫は百合を見かけるが百合は何か後ろめたいものを感じたそうで英男を見るなり去ってしまう。英男くんは百合を追いかけるが病気なのに走り回っていいの?というか、病気と言うのは嘘?
光太郎は百合を探すことになるが、やって来た先は坂田の屋敷。坂田は「悪魔のトリル」(サブミリナル音波入り)レコードを作ろうと企んでいたがレコードと言うのも時代を感じます。
坂田の声を聞いて「誰だ!?」と言っている光ちゃん。6話で直接坂田に会っているでしょう?声でわかると思うのだが・・・
光太郎は百合を説得するが洗脳されているのか騙されているのか説得に耳を貸さない。怪音波に悩まされながらも変身する光太郎だが、操られている子に見られたとしか思えないのだが・・・怪人を攻撃すると百合にダメージが返ってくるために本気になって戦えないBLACKは逆にセミ怪人に動きを封じられてしまう。怪人の針で生体鎧に傷を付けられ窮地に陥るBLACKだが怪人の額にある「第3の目」をライダーパンチで破壊して形勢逆転。ライダーキックで怪人を倒す。
9話は相原勇(「BLACK」では小原靖子名義)と藤原秀樹がゲスト。女子校生が謎めいたペンダントを身につけた途端謎の高熱で倒れるところから。これはハチ怪人の卵入りのもの。偶然女性が倒れた現場を目撃した光太郎は例のペンダントを発見する。ゴルゴムの連中はハチ怪人の卵がついたペンダントを使って人類を滅ぼすつもりのようだ。自分の配下らしいハチ怪人の働き振りを褒めるビシュム。クライシスの4隊長が自分の部隊の怪人を「最強の怪人」と言っているのと一緒?
所変わり・・原宿の歩行者天国らしいところ。ブレイクダンスにスケボーで遊ぶ若者で賑わっています。悦子のチームとかおるのチームがケンカ。かおるって子が相原勇みたい。相原勇ってボーイッシュな感じの人でしたからね。
かおるにダンスクィーンの座を奪われて悔しい思いをしている悦子の前に現れるビシュム。変な光を吐いたり誘惑してたりしていたが、何も神官の姿で現れなくても人間に化けて近付いた方がいいような気がするが・・・
翌日、原宿に遊びに来ていた光太郎達。女性陣は買い物の最中。自分が遭遇した事件を扱った新聞記事を読んでいると、発見したペンダントと同じ物をした人が・・・ペンダントをしている女性二人連れを発見し例のペンダントのことを聞く光太郎だが、女の子たちには「アンケートはお断り」、「チケットはいらない」と言われる始末。女の子たちからして見れば光太郎は見知らぬ兄ちゃんだから、怪しい人物に見られても仕方ない?例のペンダントのことを調べるため杏子と克美の頼みをぶっきらぼうに断っちゃいます。
例のペンダントが売られている場所へとやって来た光太郎。人々に「ペンダントをしちゃだめだ」とか「ゴルゴムの仕業だ」と言っているがやはりここでも変人扱いされてる・・・光太郎の思い込みの激しいところがわかる描写だが、雄介や翔一とある意味同類な人と同じとは思えない。(思い込みの激しいところは「RX」で時折見せていたが)
逃げる悦子を発見した光太郎は悦子に例のペンダントを外せと一点張り。やることが強引。敵も結構強引。例のペンダントを大量に売りつけて人類皆殺し作戦まで持っていくとは。もう少し段取りを考えた方がいいと思うが・・・
敵を探していた光太郎はビシュムとハチ怪人に遭遇。今回のビシュムの喋り方、アクセントが変。例のペンダントが危険と知った悦子は街の人々に呼びかける。悦子の仲間の一人が藤原秀樹さん?悦子とかおるがハチ怪人にさらわれた。変身してこれを追う光太郎。ハチ怪人によって空に運ばれる悦子とかおるのシーンではワイヤーが丸見えになってる・・・
悦子とかおるを捕らえようとするビシュム。二人を捕らえようとする理由は作戦のことを知っているため口封じのために殺すのか、怪人の素材にでもするつもりだったのか?
ハチの怪人はライダー怪人ではよく出てくるモチーフですがシリーズごとに個性が出ていますよね。(高空から針で人を殺すメ=バヂス=バに男女のペアで行動した「アギト」のビーロード・アピス=ヴェスパ、アピス=メリトゥスとか・・・)
悦子とかおるのチームが仲良くダンスをするところでお終い。
10話は声優の中田譲治さんがゲスト。話は東堂とトライブをしている光太郎らのシーンから。ドライブ中に謎の暴走車と遭遇。事故が起こって救急車が現れるが、暴走車に載っていた人と病院の人はグルみたい。ガイシャが運ばれた先は東都大の付属病院。この事件は黒松教授が企んでいたことだった。自分の病院に運ばれた人をゴルゴムの尖兵にするつもりだ。黒松と話していた渋い目の男の人が中田さんみたい。
キャピトラ・・・自分らが遭遇した事件が各地で頻繁に起こっていたことを知る光太郎は考え事。2話での自身の誕生日パーティーのシーン等の回想が流れるが唐突。自分の誕生日パーティに参加していた黒松と大宮をあたる光太郎だが、門前払いをくらってしまう。
Bパート。東堂の車と光太郎のバイクが激突。これは敵を誘い出すための作戦で光太郎は東都大の病院へ。この後どーゆー訳か軍隊式の訓練シーンに。これこそ、ゴルゴムが企むテロリスト養成計画の一環。前途ある若者をテロリストに仕立て上げようとするとは・・・教官は冒頭の渋い目の男=杉田ですが、渋い顔のために教官としての顔もカッコよく見える。
例のテロリスト養成計画の候補生の中に入って計画のことを調べていた光太郎は訓練風景を見ていた黒松を糾弾。自分の計画を台無しにされた黒松は杉田らに命じて光太郎を殺そうとするが、杉田らは良心のせいか光太郎を殺すことが出来ない。人々を逃がした光太郎は変身。この回でも変身を見られているような気がする。BLACKの全体像を見ているとスーツアクターを担当した岡元氏はプロポーションがいいですね(「アギト」の映画限定ライダー”G4”役を岡元氏はやっていたが金属製のスーツに覆われているため体型がよくわからないところがあったのだが)。
再生能力を持つ怪人を倒すため、バトルホッパーの連携を駆使して怪人を倒すことに成功。
ラスト、田舎へ帰る杉田を見送る光太郎だが、信彦の手がかりはつかめず・・・というところで終わる。ところでこの回、サブタイトルと話が合っていない。サブタイトルと話を合わせるために回想シーンを使ったのはまずかったような・・・それなら、話に合うような演出を考えて欲しかった。
11話「飢えた怪人たち」〜16話「友よ!海を越えて」(2006年7月31日)
11話は「ダイレンジャー」でサイドス役だった田村円さんがゲスト(「カブト」でもゲスト出演されている)。冒頭は怪人が食料の取り合いをしているところから。冒頭の怪人の一匹、顔が「クウガ」のメ・ビラン・ギ似。連中は怪人の食料を確保するための作戦を行うことに。
キャピトラ・・・サボテンの水遣りをしている光太郎だけど、水をやりすぎたために克美に注意されています。「RX」9話で玲子に「がさつ」と言われていたけど、まさにその通り。杏子は信彦のことを引き合いに出すが、克美はそれを聞くと表情を曇らせてしまった。信彦が失踪したことについて克美の方がよっぽどこたえてるみたい。
休憩中に一組のカップルがキャピトラへ。男の方は体に植物が生える奇病で倒れてしまった。単身奇病の原因を突き止めるためバイクを走らせる光太郎は人々が倒れているところを発見。ガイシャの人はサッカー選手、ラグビー選手?さらにその後気象台らしいところへとやって来るが一般人がそんなところに入っていいの?
光太郎に電話する克美。彼女、光太郎がライダーというのを知っているとしか思えないセリフを言ってる・・今回のサボテン怪人、顔は醜いが珍しく人語を話してる・・・
現場へ駆けつけた光太郎は怪人と戦うが逃げられてしまった。怪人を追うBLACK。山にサボテンが生えているところは変だ。敵のアジト・・・ビシュムが特技の予知能力を披露。予言が十八番の女性幹部というところはいい設定だ(ヒーロー番組の女幹部って変装が得意・・・というのが多いので)。BLACKが普通では聞こえない音を聞き取るシーンが登場。平成では設定は存在するのに複眼の透視能力、数kmの音を聞き取る描写がないが時間の問題で使わないのか?
敵アジトへとやって来たBLACK。怪人や3神官と戦うがダロムの念力に苦戦。戦闘シーンでダロムがBLACKの本来の名”ブラックサン”と呼ぶシーンも・・・三神官の奴、前線に出ている割にはすぐに退却してる・・・三神官が退却してからサボテン怪人と戦うBLACK。生体鎧さえも貫く怪人の刺に苦戦するBLACKだが克美の言葉を思い出し、怪人を水中に引きずり込む作戦に出た。水によって弱体化した怪人を倒すことに成功。一方・・・体から植物が生えた人々も助かったが、克美は表情を曇らせてしまった。彼氏である信彦がいなくなったことが彼女にとって痛手になっているみたい。
12話は二台目のバイク・ロードセクター登場の回でゲストは伊吹剛さん。伊吹さんがライダーにゲスト出演したのは堀長文氏がプロデューサーをしていた「Gメン’75」つながりだとか・・・上原正三氏が脚本を担当した最後の回でもある。
話は光太郎が一人でツーリングをしているところから。BGMは「仮面ライダーBLACK-星のララバイ-」。ツーリングの場所は光太郎にとって思い出の場所らしい。信彦とツーリングしている回想シーンも登場するがOPテロップには堀内さんの表示はない。信彦役の堀内さんが1年足らずで役者を辞めたのはオーディションで選ばれたのに「BLACK」での出番が少なかったためなのか、元々役者の世界に関心がなかったのか・・・どっちなんだろう(ライダー出演者ですぐ役者を辞められたケースって結構あるようで、「ストロンガー」の岡田京子さんや「カブト」の里中唯さんなんかライダー出演後しばらくして引退してますし)。
改造された聴覚でバイクの音をキャッチした光太郎。「555」の木場と結花はオルフェノク化してから遠くの音が聞こえるようになっていたがそれみたいなもの?
山奥である練習風景を発見した光太郎。レーサーとコーチ役の人は光太郎を見るなり逃げ出してしまった。ゴルゴムの連中は大門と息子の輝一を発見。”ロードセクター”を手に入れるためカミキリ怪人を刺客として送り込むことに。
カミキリ怪人に襲われた大門親子を助けた光太郎は大門から父である大門洋一博士がゴルゴムの資金援助を受けて”ロードセクター”を作ったが、連中はそれを文明破壊兵器にするつもりだったそうだが、なんでバイクが文明破壊兵器なんだ?ロボイザーや555ライダーズのビーグルみたいに武器の類は装備していないし、技らしいものと言えば体当たり技の「スパーリングアタック」だけだし。その開発者である大門博士は明の妻とともにゴルゴムの連中に殺されたこと、ロードセクターを乗りこなそうとしたがうまくいかなかったことを話す。で、わからないのがゴルゴムの連中の意図。”ロードセクター”が完成していないかどうかわからないのに大門博士を抹殺したことで、用済みとかだったらわかるが・・・
大門が息子の輝一に厳しい訓練を課していたことについて子供を復讐の道具にしていると大門を非難する光太郎は自分が両親と育ての親をゴルゴムに殺されたことを大門に話し、自分自身の復讐のために”ロードセクター”を託して欲しいと説得。光太郎ってゴルゴムに対する復讐心を抱いて戦っていたのね。まぁ、両親と育ての親をゴルゴムの連中に殺されたうえに連中の手で人間でなくなったからな・・・「復讐心」で動くライダーって平成じゃ殆ど見られないし。大概が成り行きで変身する力を授かったうえに戦う目的が「人々のために」だもんな・・・(皮肉ではない)後のクライシスと戦う動機とか平成ライダーの「人々のために」という動機の方が正義の味方としては自然なのかもしれない。(復讐心で動いてる奴は平成にいないとは言えんが)
ロードセクターを試乗してみる光太郎。「RX」DVD版8巻(レンタル版)インタビューで倉田さんは乗りづらいとコメントしていたが確かに乗るときの姿勢がねぇ・・・輝一が怪人にさらわれる件は急すぎないか?ロードセクターに乗ったまま変身する光太郎。劇場版2作目やクウガ14話同様実際にバイクを走らせた状態で変身!じゃないみたい。カミキリ怪人、あっけない・・・人質にされた輝一を助けるためにロードセクターを使うBLACK。BGMは劇場版でも流れた「ブラックホールメッセージ」。
13話。赤ちゃんを出産したばかりの母親がさらわれる事件が発生。これはカニ怪人の仕業。連中は怪人の卵の孵化係として母親をさらったよう。さらわれた母親たちが「育て、育て、卵よ育て〜」と連呼しているところはヘン。母親がさらわれる現場を目撃した光太郎は変身して応戦するがカニ怪人の固い甲羅のためにライダーパンチが通じないうえに溶解液を浴びてしまう。「ロードセクター、ロードセクター」と連呼するライダーも変だが。
アジトにしているガレージまで退却したBLACK。総集編的に怪人とのバトルシーンが入るがこれって余計?ダメージの回復を待つ光太郎。いくら常人よりも治りが早いと言っても応急処置をするとかそういう描写はない。(平成じゃ怪我したら病院行っているし入院しちゃうライダーもいたし)
ロードセクターに付いていた怪人の体液を調べる光太郎。文系の筈が科学知識に造詣が深いって一体・・・光太郎がアジトにしているガレージ、何でもありって感じ。バイク二台に本置いてあるし、実験道具一式あるし。本は秋月の家から持ってきたのか?
カニ怪人の固い甲羅を破る方法として特訓を開始することになるBLACK。特訓はヒーロー番組のお約束。特訓シーンでアギト29話を思わせるオーバーヘッドキックの要領で岩を蹴るシーンが登場。光太郎は大学ではサッカー部所属ですからね。偶然にも威力を増した新パンチを体得。怪人との再戦に挑むことに。
怪人のアジトに乗り込んだ光太郎は変身して怪人に挑む。怪人が炎に弱い弱点を知っていたライダーは炎で怪人が怯んだ隙を突いて怪人を倒すが、今回は青い炎に包まれて怪人が消滅する描写が登場。「555」でのオルフェノクが完全消滅する描写と同じだ。
14話・・冒頭で幹部連中はご自慢の怪人がやられたのでご立腹。打倒ライダーのために最強の怪人を送り込まなくては勝てんと言っているが、BLACKって一応、完成された”世紀王”ですよね?改造人間の製造担当で”世紀王”を生み出したのはダロムだからその辺のことは良く知っている筈だが・・・だから最高の改造人間であるBLACKを倒すためにBLACKと対の存在であるシャドームーンを復活させないといけないんじゃないの?
キャピトラ・・・子供好きなところを見せる光太郎。子供好きなところは羨ましい・・・。太郎少年の父親からお寿司をもらうシーンが登場。ここでマグロが消えたと言う事件のことを聞く。このあと光太郎が手袋はめたままお寿司を食べているシーンがあるんですけどがさつだなぁ・・・
黒松の言う怪人を強化するための薬を作るためにマグロを奪うという泥棒みたいな事をするゴルゴムの連中。世界征服と程遠い事をしてる・・・
太郎少年の父親が怪人に襲われて怪我をしたということで太郎少年と一緒に海へ向かう女性陣。克美は海を見て思いに耽っていたが2話でのクルーザーのシーンが登場します。女性陣が「LONG LONG AGO 20th CENTURY」を歌うが案外歌が上手い。
単身調査に向かっていた光太郎。村の人に警察の人と間違われてるけど、そういう柄じゃないような・・例の現場へとやって来たが怪人に襲われる。変身ポーズ、様になってきてますね。今回の怪人であるマンモス怪人はツララ攻撃を使ってくるという奴。怪人のツララ攻撃で動きを封じられるBLACKだがパワーストライプに蓄積されたエネルギーを放出して拘束状態から脱出。パワーストライプスって555ライダーズのスーツについているフォトンストリームみたいなものか?
ラスト・・すし屋でお寿司を食べてる光太郎たち。ライダーでの外食シーンはやっぱ「アギト」の焼肉屋のシーンが一番印象深いな・・・(G3ユニットの面々がよく行っていたから)。自分の正体を簡単に話すことが出来ず、口ごもってしまう光太郎が妙にかわいい。
15話は光太郎がサッカーのコーチをしているところから始まる。子供たちにサッカーを教えている光太郎は楽しそう。光太郎は子供たちに「東星大のサッカー部エース」と言われていたが、光太郎は改造人間にされてから大学に通っているらしい描写はない。ゴルゴムとの戦いに専念するために大学を辞めたのかすら説明もされていないし。(続編では事件がないときは仕事していたけど)
子供たちのサッカーのコーチを終えた後のキャピトラのシーンで流れていたのは光GENJIの「ガラスの十代。」なつかし〜。光GENJIがブレイクしていた時期は小学校2年か3年だったし。(今でも数年前に作ったカセットテープ持ってますが)圭介少年の学校の勉強会の話が出てくるがその勉強会が怪しいと光太郎は睨んでるみたい。
一方・・・例の勉強会を見てしまった圭介少年。勉強会での罰ゲームと称してやっていることって体罰と一緒?
「子供は本来残酷」と言うダロム。今の子供なんてキレて人を殺してしまうと言う事件があるくらいだから連中が言う「怪人カリキュラム」なんかなくても子供って十分残酷じゃ・・・こういうのも先見の明と言っていいのか?
例の現場へとやってきた光太郎。雪が映っているが冬に撮った話みたいだ。例の勉強会が行われている教室へとやって来たが普通の勉強会が行われているだけ。夜・・・プールで怪人と戦う羽目になったBLACK。頭を引っ込める戦法でブラックの攻撃をかわすが亀の怪人らしい戦い方。
Bパート・・ゴルゴムの連中は「怪人カリキュラム」を実行するためにイワガメを贈りつけて人々を洗脳しようと目論んでいたが、気の長い話で・・・
怪人を追ううち洗脳された子供たちに捕まってしまう光太郎。洗脳された子供たちやけに小難しい言葉を使ってきます。
Bパートの戦闘シーンで怪人が甲羅でBLACKの攻撃を受けるところは「アギト」3話でのトータスロード(銀)みたい。
16話は京本政樹氏が出演。京本氏は「BLACK」での出演以外は「ウルトラマンティガ」、「ウルトラマンダイナ」、「アギト(TVSP)」、「牙狼<GARO>」に出演。「BLACK」の出演に際しては当時の事務所の人は難色を示したらしい。OPテロップでは後に大怪人ダロムのスーツアクターを担当することになる山本貴浩の名前が登場。
話は一人の男(=滝)が学者らしい人を狙撃するところから。現場を通りかかった光太郎はバイクで男を追うことに。この回から光太郎のコスチュームが変更。白のパーカー風ジャケットと黒いシャツにジーンズという格好だが、劇場版1作目にも登場した衣装でもある。光太郎って回想シーンや「RX」の時も含めると白い衣装が多いことに気付く。滝と出会った光太郎。滝は「WARNING」の一言を残して去っていった。
キャピトラ・・・冒頭の人物・柳博士のことが話題に登場。克美がセラミック学会について話すが妙に博識。シーンが変わり、教え子とともにバーへとやって来た柳博士は滝にビリーヤード勝負を持ちかけられる。見るに見かねた光太郎は滝と柳博士の間に割ってはいるが滝のことをゴルゴムの連中と思っているよう。ホントに思い込みが激しい。
滝と光太郎は生身の対決をすることに。でも柳博士が怪人に襲われたために勝負はお預けに。滝が勇敢に生身で怪人と戦うところは一条さんを思わせるが、丸太をキックで蹴るところって普通は出来ない筈では?
Bパート。改めて滝と会うことになる光太郎。光太郎は滝に自分のことと信彦のこと、ゴルゴムの存在を話す。滝が来日したのはウルトラクォーツを追っていたためだが、滝がインターポール捜査官という設定は初代の滝和也のFBI捜査官の設定と同じで不自然。一条さんのように警視庁の人間か内閣調査室の人間とした方が自然だと思うが、ゴルゴムが世界規模の悪の秘密結社だから日本人のインターポール捜査官と言う設定もありってことか?
ウルトラクォーツを使って東京を沈没させようと目論むゴルゴムの奴ら。柳博士は学者とは思えない身のこなしを披露するが、実はこれ滝の変装。滝は光太郎と一緒にハサミムシ怪人と戦うが、生身のアクション結構多め。滝の前で変身する光太郎。いいのか?正体をばらして。アジト内部で戦うBLACK。途中でロードセクターを呼んでいるが無人走行のシーンの一部、「RX」のライドロンを呼ぶシーン同様ミニチュア使用か?
屋外での戦闘シーンでスミス博士はBLACKを見るなり「MASKED RIDER」と言っているが仮面ライダーは外国でも有名人みたい。滝のサポートで形勢逆転するBLACK。例の「リュウシュート」を使ってます。13話や「アギト」29話でのでのオーバーヘッドキックに「カブト」18話の光弾をキックで蹴り返す演出といいライダーとサッカー的なアクションは相性がいいですね。
戦いが終わり・・・自分が改造人間だということを滝に告白する光太郎。滝は光太郎に「君は今までたったひとりぼっちで戦ってきた。信彦くんのために、人間の自由と平和のために。だが、君は決して独りぼっちじゃない。共に戦うものはここにいる。」と励ますがかっこいいなぁ・・・ナレーションもカッコよかったし。「アギト」TVSPでも言えていたが、京本氏って存在感が強いですよね。
17話「杏子の不思議な夢」〜22話「パパを襲う黒い影」(2006年11月11日)
17話は不完全体のまま眠るシャドームーンに異変が起こったために三神官は信彦の妹である杏子の生体エネルギーを使ってシャドームーンの延命を企む。そのためにバク怪人を送り込むがなぜ、バクの怪人・・・
一方・・・杏子の私室。昔の夢を見ている杏子。子供の頃の信彦と杏子の姿が現れ、後で今の二人も出てくるが「RX」27話で使われたカットも・・・
怪人は杏子の夢を手に入れようとするが光太郎が登場。変身して怪人に挑むが怪人には逃げられる。
休憩中にウトウトしてしまう杏子は信彦と一緒にいる夢を見てしまう。今回の怪人は夢を操る力があるが「RX」12話を思い出す。怪人は信彦に成りすまし杏子に呼びかけるが、堀内さん、しゃべり方がたどたどしい・・・キャピトラへとやってきた光太郎は信彦が呼んでいると言う杏子を引きとめようとするが思わず強い力で引きとめてしまった。これも改造人間の悲哀だ。今のライダーってずば抜けた身体能力や頑丈な体を持っている人はいても素手でビンを割っちゃうとかとんでもない握力で握手しちゃうというシーンがない。こういった描写があるから人間じゃない苦悩のドラマがさらに増すのに・・・平成での”ただの人間”が変身して戦うというのには飽きた(一部例外はいるが)。
信彦を探して思い出の湖があった場所を探す杏子。よく見るとバトルホッパーと同じデザインの三輪車に乗っている子が・・・兄を探す杏子だが地下に落ちてしまった。怪人の手で生体エネルギーを抜かれる杏子。生体エネルギーって幽体だったんだ。杏子に兄を助ける意思がなければシャドームーンに生体エネルギーを注げないらしく、連中は杏子の意思を操ろうと企む。幽体の杏子がやってきたのはゴルゴムのアジト。不完全体から人間の姿に戻るシャドームーンを見て思わず「お兄ちゃんを助けて」と言ってしまった杏子はシャドームーンに生体エネルギーを捧げてしまう。
杏子の行方を捜す光太郎は変身して怪人を倒し、杏子を助けるが本当のことはまだ言えないようだ。
18話は剣聖ビルゲニアが登場。ゴルゴムのアジトで創世王から叱責を受けている(何を言っているのかは不明)三神官のシーンから始まる。弁明する三神官だが怪人が不甲斐ないんじゃなくてのっけから最強の力を与えられているブラックサン(敢えてこう書きます)相手では話にならないだけでは・・・と思うのだが。剣聖ビルゲニアの封印を解けと言っている(らしい)創世王の命を受けた三神官はビルゲニアの封印を解くことに。棺から現れたビルゲニアは蘇った矢先に三神官相手に皮肉をぶつけてます。ビルゲニア役の吉田淳は「宇宙刑事シャイダー」の神官ポー役で知られますが(ちなみに「シャイダー」で神官ポー役に決まる前は沢村大の候補だったとか)オカマなポーとは対照的にビルゲニアは武人風の敵だ。
展覧会に行っていた女性陣に変わり店番をしていた光太郎はエプロン姿。エプロンが似合いすぎな主人公は翔一くんがいたか・・・ゴルゴムと聞いてすっ飛んでいく光太郎はライダー?と言う克美。鋭い。「(展覧会の)ダイヤとルビー綺麗だったなぁ・・・」とつぶやく杏子。女っていつの時代も綺麗なものに惹かれるのね(私も女なので皮肉は言えないのだが)。例の展覧会を克美が持っていたパンフを見る光太郎。パンフに載っていた王の剣と盾はエジプトの品には見えないのだが・・・
例の展覧会会場へと向かう光太郎は会場で怪人に襲われる。変身してクロネコ怪人に挑むが怪人はすばしっこい。ライダーセンサーを使って怪人の動きをサーチするBLACK。触角が動く演出がリアル。あっさりとやられるクロネコ怪人。殺ったのはビルゲニア。怪人を捨石にするとは・・・
Bパート。怪我して帰ってきた光太郎。心配する克美は光太郎に病院に行ったほうがいいと言うが、”ただの人間”である平成勢とは違って簡単に病院には行けないものね。(雄介は改造人間に近い存在だから病院に行かなくてもいいように思えるけど病院に行ってるし他の平成勢も病院に担ぎ込まれるシーンがかなりありますが)
ゴルゴムのアジト・・・クロネコ怪人を捨石にされたためビルゲニアを叱責するビシュム。ビシュムは「我が愛しき・・・」と言っていたが、連中は本当に配下の怪人を愛しい怪人と思っているのか?
剣を持った暴徒が町に現れたということを聞いた光太郎は現場へ。怪我しているのに現場に向かうんだけど、簡単に怪我が治ってしまう驚異的な治癒能力に関しては驚かない。というのも、平成勢も頑丈なところと驚異的な回復力を持っている所は改造人間の方々に匹敵するし。剣を持った暴徒はBLACKのスーツアクター・岡元次郎。初代〜ZXでは大野剣友会の方々は素顔での露出がかなりあったみたいだが(戦闘員などのチョイ役で)、「BLACK」以降はこういったスタントマンの露出が極端に減ったのはスタントマンは裏方に徹するべきという考えがあるから?(わかる限りでいえば「RX」で高橋利道氏が怪人の人間体役で何回か出ていたり、「響鬼」で押川善文氏と伊藤慎さんが鬼戦士の素顔で出ている程度)
ある森へと迷い込んだ光太郎。森に墓が並んでいるところはどうして!?
ビルゲニアと戦うBLACKだが、ビルゲニアの錯乱攻撃には苦戦を強いられる。結局は一条の雷のために勝負は引き分けに。
19話は黒松教授退場の回。冒頭で黒松を処刑しようとする3神官。三神官に命を助けてくれと言う黒松は案外小心者。処刑場に現れるビルゲニアは黒松を助けるが実際は黒松の姿を借りるためにやったことだった。
スケートリンクでアイススケートをしている光太郎たち。アイススケート、ここ数年行ってないな。転んじゃうところとか妙に今時の若者してます。スケートリンクを出てからの杏子に「スポーツ万能な光太郎さんでも・・・」と言われるが、昔のライダーはスポーツ万能なのが当たり前みたいで今の「料理が得意な主人公」とは対ですね。(男でも今は料理ができればモテるみたいなものがあるとはいえ)帰りに黒松と遭遇する光太郎ら。黒松はゴルゴムから逃げ出したと言うが・・・黒松を完全に信じていない光太郎は黒松を見張る事になるが。黒松はビルゲニアの変装。催眠ガスを浴びせられ、ビルゲニアに殺されそうになるのだが、後で光太郎、5分間呼吸を止めるという身体能力を披露してくれたっけ…
黒松の家まで黒松を見張る事になった光太郎。かなり眼光が鋭いです。黒松の護衛をしつつも信彦の事を黒松から聞きだそうとする光太郎だが、黒松のトランクに潜んでいた怪人と戦うことになり、怪人を倒した後でビルゲニアと戦うがビルゲニアの奴、「怪人の恨みを・・・」なんて言っているけど、18話で怪人を捨石にしているくせによくもまぁ・・・
手ごわいビルゲニアに対抗するためバトルホッパーとロードセクターとの連携「マシーンスクランブル」で対抗。ちょっと卑怯かも?
戦いが終わり・・・東京奥多摩の山中で黒松の変死体が発見されたと報じられている新聞を読んでいる光太郎たち。改めて必ず信彦を救い出すと決心する光太郎のシーンで終わる。
20話。ライダーの弱点を突こうとする三神官は何度も策を講じるが改造が完璧なのかライダーに弱点らしいものは見当たらない。三神官の漫才風のトークにそれを冷ややかに見つめるビルゲニア・・・と言う描写は「RX」でのクライシスの4隊長の確執の描写につながると考えても的外れではない?
バイクで外出中の光太郎は一人の女の子と会うことに。その子を家まで送るけど子供好きな好青年なところを見せてくれます。
ゴルゴムの連中はライダー打倒の刺客としてアネモネ怪人を送り込む事に。アネモネ怪人は女性型の怪人だが、ゴルゴム怪人で女性型は珍しい?
ゆかりの家へやってきた光太郎だがそこにはゴルゴムの罠が・・・変身して戦う光太郎の前に現れる三神官が不気味な呪文を唱えるかのような喋り方が不気味。怪人の操る幻覚に苦戦するが”キングストーン・フラッシュ”で幻を打ち払う。”キングストーン・フラッシュ”ってパワーアップ後も使ってるが使ったのは二回だけ。
Bパート。3神官の罠で異空間に閉じ込められた光太郎。爆発性のある花粉が空間内に充満しているといわれ変身できない。変身前に怪人に痛めつけられるとかアクションしてくれた後変身!があるからヒーロー番組は燃えるのだが、今のライダーには殆どない。それを思うと今の作品のレベルって低下した?(一概にそういえない箇所もあるのだが)
アネモネ怪人と戦うBLACK。アネモネ怪人アネモネの怪人のくせに棘を投げつける攻撃をしてくるとは。薔薇の怪人だったら棘攻撃は許せるのだが。
21話。謎の霧が発生するところから。これはタマムシ怪人が分身(?)のクローン虫を放っていて・・・
アジトにしているガレージで愛車のメンテナンスをしている光太郎。あのガレージって謎な部分が多いですよね。光太郎の私生活と一緒で。
子供を人質にとって暴れる怪人。これはライダーをおびき寄せるための罠。人質の子を前に変身する光太郎。バトルホッパーでこれを追うが暴走したバトルホッパーに翻弄されてしまう。バトルホッパーの無人走行はワイヤーワークでも使っているの?
アジト・・・バトルホッパーに話しかける光ちゃん。バトルホッパーは何かを伝えたいみたいだけどどうやって意思を疎通させているんだろう?(アクロバッターになってからは喋るけど)
一日中アジトにいる事にした光太郎。タマムシ怪人のクローン虫を発見してバトルホッパーの暴走の原因を発見。タマムシ怪人のクローン虫はバッタに寄生する事で暴走させるらしいが、バトルホッパーじゃなくライダーに寄生させた方が効率がいいように思うのだが。
Bパート暴走したバトルホッパーをロードセクターで追う光太郎。ロードセクターもあるけどバトルホッパーに思い入れがあるみたいだけど連中のアジトを脱走した時からの付き合いだしね。
ビシュムに挑戦状(?)を叩き付けられ、指定の場所へ向かう光太郎。ビシュムは光太郎に「キングストーンを返せ」と迫ってくるのと同時にミサイルを使って脅迫(?)するのだが、超能力の類を多用する奴らがミサイルを使ってくるとは珍しい(これがクライシスの奴らだったら違和感はないのだが)。
ミサイルの発射時間と格闘しつつ怪人と戦うBLACK。1秒で発射装置が止まるという描写は「チェンジマン(劇場版1作目)」にもあったなぁ・・・(あっちは爆破装置でしたが)。怪人を倒してもバトルホッパーの暴走を止めなきゃならないということでロードセクターの体当たりでクローン虫を追い出すことに成功・・・というところでおしまい。
22話。OPテロップでダロム、バラオムの所、本来だったら「大神官」となっているはずが「大神宮」になってます。話は一人の少年が自分の父親が何者かに襲われる夢を見るところから始まる。今回のゲストの少年は予知能力があるらしい。
女性陣の買い物に付き合う事になった光太郎。ロケ場はIMA前。女性陣の買い物に付き合わされるシーン、「RX」2話にあった玲子の買い物に付き合わされる描写と一緒で「今時の若者」してて微笑ましい。買い物の帰りに事故りそうになった光太郎は犯人を追うが犯人は男の子。キャピトラで文彦少年から事情を聞く事になるのだが、文彦は光太郎を悪い奴と思っていたらしい。
所変わり・・・文彦少年の父親である坪田博士はゴルゴムの資金援助を受けてしまったらしく、自分の発明を兵器にされてしまう。
Bパート、ビルゲニアの顔の色が変化したが、デーモン閣下みたい。Bパートでは派手な爆発がバンバン出てくるが変身ヒーローものの爆発はこれくらい派手でないと。ツルギバチ怪人の攻撃で目をやられたBLACKだが文彦少年の予知能力で危機から脱出、ソーラーキャノンをロードセクターの体当たりで壊すが。パースが狂ってるような。
23話「マルモの魔法の力」〜28話「地獄へ誘う黄金虫」(2007年2月20日)
23話の怪人はアンモナイトの怪人。「アギト」9・10話に登場したオクトパスロードみたく不気味。ゴルゴムの連中は怪人の持つ超能力を利用して世界を混乱させるつもりらしい。小学校のシーンで宙に浮く本に椅子の描写は怪奇映画のノリだ。平成版と比べると敵の立てる作戦って大味でベタではあるけど無作為に人を殺す描写の多い平成よりもこう言うのが子供にはいいんじゃないかな?
アンモナイト怪人と遭遇し変身して怪人と戦う光太郎。Aパートで戦うと言う描写も平成ではしないし・・・ライダーパンチで怪人の頭を吹っ飛ばすBLACK。その怪人の頭は一人の少年が拾って「マルモ」と名づけていた。子役の短いズボン姿は時代を感じる。ちょっと気味の悪いアンモナイトをかわいいと言っているところはちょっと脱力してしまったが。
ゴルゴムのアジトで逃げ帰った怪人を叱責する三神官。「怪人の面汚し」だなんて言っている・・・怪人どもはあんたらにとっては「愛しき怪人」じゃなかったのか!?
自分の頭を探している怪人の描写、頭の部分がなくても不気味。
24話は「クウガ」の神崎役の井上高志がゲスト。冒頭は月光の下のデートシーンから。いちゃついているアベックの前に現れる怪人。夜の湖から現れてアベックを襲うところは不気味。
翌日、キャピトラでは女子大生ばかりを狙った事件が起こっているというニュースが・・・会話シーンで克美が杏子に茶化されるシーンも・・・克美が大学に行っているらしいと言うことが判明。高山教授の授業が終わった後克美は高山の持論を聞く事になる。この高山のシーラカンス賛美、ある方は「真・仮面ライダー序章」の鬼塚のバッタ賛美に通じるものを感じるといっていたな。
克美の前では善良な先生を演じていた高山だが、実はゴルゴムの末端構成員。連中の手で望みどおりシーラカンスの怪人になったのだが、何か手柄を立てた人なのか?怪人にはなったが人間に未練があるのか薬で人間の姿を保持していた高山はダロムに人間の姿を保つ薬が欲しければゴルゴムの進める計画を成功させろと言われた。高山が女子大生を襲ったのはゴルゴムの計画に必要らしいのだが・・・
高山は自分のゼミの生徒である克美に目をつけ、克美の部屋に現れた。翌日・・・悪夢を見てしまったらしい克美は病院に運ばれるが医者が怪人に見えてしまったらしく混乱。克美が混乱してしまった事を改造された聴覚で感じ取った光太郎は克美の所へ。病室に怪人が現れたため変身して応戦する光太郎だが、たぶん克美に見られたかも?
さらわれた克美を助けるべく高山の研究室へと乗り込んだ光太郎。研究室でロボットの研究員と戦うが、光太郎に腕をもがれたロボットの研究員は岡元次郎が担当。連中はさらってきた女子大生をゴルゴムが進める計画のコマンドに仕立て上げようと考えていた。研究員に囲まれた光太郎だが、研究所に仕掛けられていた仕掛けのおかげで危機を切り抜けた。ある場所でゴルゴム少年戦士に会った光太郎。彼らはゴルゴムのコマンドになるため成長を止められて10歳の姿のままでいる事を強要されたらしい。かつての少年仮面ライダー隊を思わせる彼らだがバックボーンは壮絶の一言。少年戦士の子役、一見素人のように見えるが演技はちゃんとしている。
少年戦士の案内で処刑場へと向かう光太郎。処刑場で高山に女子大生を贈呈しようと言われたがそれを拒否する光太郎だがそれなりの節操はあるわな・・高山は人々の前で怪人に変身。雑魚怪人なのに怪人に変身するシーンの演出は大げさ。幹部の怪人化の演出に使った方がいいのでは?少年戦士の一人を怪人に殺され怒りを燃え上がらせる光太郎は変身。こういう所はヒーローしててかっこいい。こういうヒーローらしい主人公が今のライダーでは絶滅してしまった感じがするのは残念。よく見ると今回から変身後の関節から蒸気(余剰エネルギー)が吹き出る描写がない。
怪人の電撃に苦しむライダー。結構本物の爆発を使っているが合成の炎ばかり使っている平成とは段違いだ。(平成で本物の爆発をあまり使っていないのは危機管理の問題もあるらしいが)
25話。冒頭でロードセクターの能力の事が登場。高性能コンピューターを搭載しているため、ナビ機能がついていることも説明されます。
ゴルゴムの連中はロードセクターに対抗すべく高性能バイク(?)のデスランナーを製作するがあっさり爆発。このデスランナー、ガテゾーンが乗っていたストームダガーみたいに無骨な印象のメカだ。ビルゲニアは大門の弟子・江上を使うことを提案。カマキリ怪人を使って江上の家族を攫おうと企む。カマキリ怪人、原作コミックのカマキリ男を思わせます。偶然通りかかった光ちゃんはビルゲニアと戦うことに。ロードセクターを呼ぶ仕草はちょっとおかしい。一応無人走行ができるのは知っているが、BLACKのパーツにメカを呼ぶパーツはないはずなのに。
ビルゲニアは江上を捕えロードセクターに迫る高性能バイクを作れと脅迫。江上の妻と娘を使って服従を迫ってくる。悪のお約束パターンだ。
Bパート。光太郎がアジトにしているガレージ・・・ロードセクターのコンピューターにあやしいメッセージが送られてきたがこれは江上が送って来たSOSだった。
一方・・・完成したヘルシューターを乗り回すビルゲニア。バイクを走らせるシーン、12話で出てきた場所では?ヘルシューターもストームダガー同様無骨な印象だ。
捕らえられた江上を助けるBLACK。カマキリ怪人を倒した後はビルゲニアとのバイクバトルに。ナパーム、花火と派手な爆発が連発。私が見たいのはこのように派手な爆発を伴ったアクションなのよ。
スパークリングアタックが使えない状況に追い込まれるBLACK。ヘルシューターがロードセクターと同じタイプのコンピューターを積んでいる事を利用し、ヘルシューターのコンピューターを狂わせる作戦に出た。コンピューターを狂わせて相手マシンを無力化する手も悪くないがバイク対決の方に時間を割いてもよかったかも?
26話は「科学戦隊ダイナマン」に出演していた卯木浩二さんがゲスト。OPテロップでダロム、バラオムの所がまたしても「大神宮」になってます。
この回から光太郎のコスチュームが変更。白いジャケットにジャケットの下は薄いブルーのブラウス、ジーンズといった格好に。子供たちが遊んでいるところを目撃した光太郎。子供に声をかけ光太郎は好青年なところを見せてくれます。思えば仮面ライダーって平成になると大人も見られるようにと考えた結果主人公と子供が絡む話って殆どないし、子役が出てきたら出てきたで子供はライダーになる人を呼び捨てにしているし。男の子と一緒に遊んでいる麻美って子は失敗ばかり。サッカーのシーンは15話や「RX」36話で出てきた場所では?
麻美の負けず嫌いな心を利用しようと企むゴルゴムの連中はバッファロー怪人を差し向けてきた。怪人に操られた麻美は怪力や超能力を使って人々を震え上がらせる。車をとんでもない力で持ち上げるシーンは「アギト」21話みたくワイヤーで釣って撮っているんだろう。
工場に麻美がいる事を知った光太郎は麻美を工場で発見。彼女と一緒に逃げようとするが怪人は麻美にまだ取り憑いていた。麻美を説得する光太郎は勇気云々と言っていたが、勇気がどうのと言うネタ、使い古された感がする。
27話。冒頭は怪人が暗躍するシーンから。今回の怪人、イラガ怪人は電気などのあらゆるエネルギーを吸い取る繭を作り出す力を持っている。現場へとやってきて変身しようとする光太郎だが、怪人の繭のせいで変身できない。BGMの選曲は自分的には不自然な印象がする。繭が消えた隙を突いて変身して応戦。でも怪人には逃げられます。
ゴルゴムのアジト・・・連中はあらゆるエネルギーを吸収する繭を作り出すイラガ怪人を使い、人類を滅ぼそうと企んでいた。それと同時に光太郎の体内に宿るキングストーンを奪い返そうとしているみたい。
キャピトラへと帰ってきた光太郎は無理やり克美と杏子にある病院へ連れて行かれる。その病院に入院している久雄少年は心臓病で、手術が必要だけど手術を怖がっていた。このネタ「ジェットマン」35話にもありましたね。病室に飾られている仮面ライダーの絵を発見した光太郎。子供がなんで仮面ライダーの存在を知っているのかはわからない。たぶんニュースとかで認知されているのかな?久雄少年に声をかける光太郎。笑顔で久雄少年に接するところは好青年らしさが出てます。克美と杏子は久雄少年に光太郎を紹介する際、「仮面ライダーの友達」と言っていたけど、二人とも光太郎がライダーであることをうすうす感づいてる?
一方・・・怪人はダム近くの発電所に出現。例の力で周囲の電気エネルギーを奪って行く。病院帰りに爆発事故が起こり、病院の電気がストップしてしまう。それを知りバイクで現場に向かう光太郎。花火を使った爆発はそれなりに迫力がある。現場に急行しようとする光太郎の前にバラオムが現れた。バラオムのビームを喰らい、川に落ちたところでダロムとビシュムに痛めつけられる。3神官の追跡を逃れ身を潜める光太郎。こういうところは緊迫感があるよね。崖から落ち、腕を痛めるがそれでも現場へ向かう光太郎。その際の「仮面ライダーBLACK。それは誰だ?他の誰でもない俺自身だ。俺が久雄君を守るんだ・・・!たとえ変身できなくても・・・!」という光太郎の独白はヒーローの決意が現れてます。
なんとか現場へたどり着くが怪人や三神官が待ち伏せていた!三神官の手で痛めつけられた上に「キングストーンを返せ」と迫られる。三神官に追い詰められた光太郎は空中なら変身できるかも・・・と考えるが、ダロムの念力で動きを封じられ、怪人の手で体からキングストーンを抉り出されそうになる。けど怪人を振りほどいて変身。これですよ!コテンパンに痛めつけられてから変身して逆襲に出る・・と言うのが燃えるんですよ・・・
光太郎の体からキングストーンを取り出せない事を悟った三神官は退却。退却するのが早すぎ。あそこまで光太郎を追い詰めたのに、怪人と連携を取らないとは。
28話は「クウガ」の構成・荒川稔久氏のライダーデビュー作で後の「RX」で佐原役だった赤塚真人がゲスト。コガネムシ怪人を使い人類を混乱させようとするビルゲニアはその事を三神官に進言。バラオムのいう通りどういう風の吹き回しだ。いつもだったら三神官の作戦に難癖つけているくせに。
久しぶりの夜のシーンが登場。コガネムシ怪人の分身(?)の虫を子供たちが発見。それに関わらなかったサトル少年はクラスメイトの子供たちにいじめられているところを光太郎が発見するが、光太郎って大学に行っている描写がないため事件がない時は一体何をしているのやら。
夜にサトル少年に付き合う事になった光太郎。子供好きなお兄ちゃんな所を見せてくれます。
キャピトラのシーンで流れていたのは光GENJIの「パラダイス銀河」。15話の「ガラスの10代」同様懐かしいです。キャピトラへとやってきたお客さんが持っていたのは流行りのオオガネムシ。大騒ぎしている客に対して冷めた態度を取る光太郎を見ていると流行りに疎い人だと見た。
所変わり・・・ある富豪の所へとやってきた光太郎。富豪・倉持は剣聖の変身。変身してビルゲニアと戦うがすぐ逃げられてしまう。ゴルゴムのアジトへ戻ったビルゲニアは三神官に中間報告(?)していたが一応連中に従ってはいるもののビルゲニアの目的はあくまでもライダーの首だけのようだ。
連中の企みを阻止するため実力行使に出る光太郎。9話の時と一緒でやる事が強引すぎ。その後で敵を炙り出すための一芝居打つところも急すぎ。だって突然笑い出すんだもん。続編では改造人間特有の身体能力を使うところや敵に偽者の設計図を渡したりする等策士振りを何度も覗かせていたのでそれとのギャップを感じてしまう。
29話「獲物はデスマスク」〜34話「復活!?地獄王子」(2007年4月17日)
29話は「チェンがジマン」でチェンジマーメイド=渚さやか役の西本浩子がゲスト。スペースシャトル打ち上げに伴う宇宙飛行士の会見が行われた後飛行士の一人が怪人に襲われるところから。今回の怪人はアルマジロ型で丸まって体当たりするところは「らしい」のだが、コピー能力は奇妙な取り合わせ。怪人に2番目に襲われた男のマネキンは京本さんにそっくり?偽者ネタはヒーロー番組ではお約束だけど。次々と関係者を襲う怪人宇宙開発など人間の思いあがりだからそれに鉄槌を下してやると言うのが奴さんの考えらしい。怪人のコピー能力とどう結びつくのかがわからん。
高校生時代の友人である君枝と会っていた克美。君枝が友人に質問されるシーンで写っていた所は他の特撮でも使われていた覚えが・・・君枝と話していた最中君枝が偽者と気づく克美だが気づいた時は既に遅く怪人に捕まってしまう。ゴルゴムのアジトに連れて行かれた克美。ゴルゴムの連中は克美を使いシャドームーン復活を目論んでいたようだが、ビルゲニアが故意に逃がしてしまった。こいつはあくまでもライダーの首だけが目的のようだ・・・というかこいつは元々ライダー打倒を目的に呼び寄せられたものだし。
克美を人質に光太郎に迫ってくるビルゲニア。でも怪人が乱入。同士討ちをしている隙を突きロードセクターを呼んで克美と君枝を助け出すところでAパート完了。
Bパート。攫われた関係者を助けに行こうとする光太郎。でもさらわれた人は怪人に操られている偽者。偽者に襲われ、階段から飛び降りるところは本人がしている?偽者に動きを封じられて危機に陥ったもののアルマジロ怪人の乱入のおかげで難を逃れた光太郎は変身。名乗り時のポーズ、RXの時とほぼ同じなの初めて気づきました。病院では克美と杏子が君枝の偽者に襲われていたがキャーキャー言うだけ。ちょっとねぇ・・
ラスト、克美が捕まっていたときの話を切り出すところで話は終わる。
30話は滝竜介再登場の回でゲストは田中美奈子と加地健太郎。ハワイにバラオムが現れるところから。ラナって子のバッタを撃退する超能力をライダー打倒に利用しようと企んでいた。
日本・・・・ツーリング中の光太郎は謎の暴走車と遭遇。その車に乗っていたのはラナ。「HELP ME!」と連発してるけどそこが笑えます。車の運転手の正体はイカ怪人。巨大イカと言う印象だが「クウガ」のメ・ギイガ・ギや「V3」のイカファイヤの方がデザインがいいと思うが・・・変身して戦う光太郎を援護する滝。飛行機に乗ってマシンガン連射と言うところが目立ちすぎ。ゲストが主役を喰ってしまう事態って一体・・・滝が飛行機から飛び降りるシーンは「バイオマン」「サンバルカン」からの流用。かなわぬと見た怪人は墨を吐いて撤退。その辺はイカの怪人らしい。
ゴルゴムのアジト・・・ラナの先祖の話が登場。ビシュムは「ほんの5代前」と言っていたが普通の人間にしてみれば五代前と言えばかなり大昔。連中の長命さが知る事ができる。
一応ホテルにラナを保護したがラナの会話には英語が少ない。祖父の影響か?
滝からラナはゴルゴムの刺客だと聞かされる光太郎だが自分が憎むのは悪だと言ったこう言うのは平成勢にも見習って欲しい要素?
飛び出したラナを追った光太郎。登場場面のひとつは「ジェットマン」7話に出てきたところか?探している最中に怪人に襲われた。変身して戦うが操られたラナの超能力でピンチに陥った。BLACKはバッタの遺伝子を組み込まれた改造人間だからバッタを退ける超能力って効果てきめんだよな
ラナが逃げ込んだ廃工場の外観って2話に出てきたところか?二手に分かれてラナを探す光太郎と滝。怪人と戦っていたときのショックで光太郎は一時的な記憶喪失になっていた。ちょっと突然すぎる。Aパートでの戦いで打ち所が悪かったのか?サッカーをしている子供たちを見て記憶を取り戻すのだがここも突然すぎ。記憶を取り戻した時の「改造人間・・・俺は改造人間、南光太郎。」の言い回しが変。
ラナを守るために戦う滝。滝の拳銃で腕がちぎれるところは「RX」8話の怪人並みに脆い。怪人と三神官に追い詰められたところで現れるBLACK。またしてもラナの超能力に苦戦。滝がラナを操っていた装置を破壊。滝さん、あんたどれだけ武器を隠し持っているんだ?
怪人を追い詰めていくBLACK。三神官の皆さん、怪人の援護をしたらどうだ?
31話は少年戦士再登場の回。少年戦士が各分野(空手・モトクロス、射撃・プログラマー)で活躍するシーンが登場。
ゴルゴムの連中は新たなる少年戦士育成のため子供たちをゲームの世界に閉じ込めてしまった。それが各所で・・・子供たちが遊んでいたのはファミコンにファミリートレーナー。ファミリートレーナーってガキの頃友人の所で体験した覚えが。。。
女性陣の買い物に付き合っていた光太郎はバスの中で子供たちがゲーム画面に引き擦られそうになる現場を発見。しかもバスには怪人がいた。乗客は混乱していたが少年戦士の活躍で事なきを得た。BGMは「ゴールに向かって走れ」のインストバージョン。
連中の作戦に関わっていたユウジは少年戦士の協力者だったが物質転換装置のデータを手に入れた矢先にビルゲニアに処刑されてしまった。
ユウジの墓参りをしている少年戦士と光太郎。このシーンでの光太郎の喋り方は変だ。
連中が「育成」称してやっている戦闘訓練って「スOーウォーズ」?入ってる。ライトセーバー振り回してるし。
物質転換装置を使いゲームの世界に入り込む事になった光太郎と少年戦士。作中に登場するゲーム画面は後に「555」の怪人デザインを担当する事になる篠原保氏によるもの。ゲーム世界で怪人と戦うライダーと少年戦士。モトクロスが得意な子がバトルホッパーに乗ってライダーをサポート。バトルホッパーって"世紀王"用のバイクのはずでは・・・
32話。一人の女の子が謎の影に追われるシーンから。影の正体はビシュムだが、実際は夢だった。
冒頭の女の子=ユキが会ったシスターはビシュム。彼女もマリバロンと一緒で人間に化けて作戦を進めることもあるんだな。この回の怪人・キノコ怪人は造形が不気味。
ユキが拾ったキノコからは瘴気が発生。ポルターガイストみたいに物が散乱するシーンはリアルだ。
ビシュム役の好井さん、素顔は綺麗な方ですよね。偶然現場にやってきた光太郎は怪人と戦うがキノコ怪人の胞子を浴びた影響でアジトに帰ってきた際に自分が殺される悪夢を見てしまった。
ゴルゴムの奴らは強力な洗脳効果のあるキノコスープを飲ませて悪の戦士に仕立て上げようと企んでいた。連中の言う「成功例」である暴徒に襲われる克美と杏子。チンピラと同じ事をしているようじゃ悪の戦士じゃないよな。
ディスコらしいところへ迷い込んだ光太郎は義父の幻を見てしまう。その後にシスター姿のビシュムと遭遇。ビシュムが「私の物になりましたね」と光太郎に対して嬉々として言うところはこの人もマリバロンと一緒でサ○?
キノコ怪人の胞子攻撃で幻覚を見てしまうBLACK。幻覚を見せる胞子攻撃よりも、強力な毒胞子を持つ設定にしておけば簡単にBLACKを仕留められるはずだが・・・(「クウガ」に登場したメ・ギノガ・デは毒胞子を持つ怪人でしたが)。変な空間に迷い込んだBLACK。廃材がたくさん並んでいたが3話のオブジェを思わせるし、幻覚のシーンはフィルムの加工をうまく利用して幻覚の世界をうまく表現している。
この話から怪人の後ろ側のアングルからキックの瞬間を撮ったカットが登場している。
33話。釣り人が川で遭難するところから始まる。トオル少年は車椅子で山道を歩いていると川が逆流している事を発見・・・というところからキャピトラのシーンへ。ニュースを見ている光太郎ら。川が逆流している事件を引き起こしているのはゴルゴムの仕業では?と考える光太郎だが鋭い。
一方現場・・・登場するベニザケ怪人。シマウマ、象と並んで珍しいモチーフの怪人だが、手まで鮭の頭が付いているところが気味悪い。
ゴルゴムのアジト・・・今回のベニザケ怪人は5万年も世界中の海で自分の力を磨いてきた猛者だという事が三神官の会話で登場。川を逆流させて文明を破壊しようと企むのはらしいやり方だが・・・
トオル少年を見つける光太郎。笑顔が似合う爽やかなところが良し。(^o^)
トオル少年はずっと車椅子生活をしているのは足の怪我は治っているのに「怖い」という気持ちが心を支配していて歩けない・・・というところ「ジェットマン」5話の香を思わせる。
光太郎の前に現れるベニザケ怪人。変身して応戦するがトオル少年に見られたとしか思えない。
Bパート。怪人を追うBLACKは地底湖へ。地底湖には三神官が待ち受けていた。トオル少年を人質にされて思うように戦えないBLACK。だがロードセクターを呼んで地底湖から脱出。ロードセクターは高性能コンピューター搭載なので無人走行が可能だし、ライダーの指示も受け付けるが、これは声紋登録とかしてあるのか?
戦い終わって・・・トオル少年が歩けるようになった。トオル少年にさん付けで呼ばれている光太郎。昔のライダーに登場する子供たちって主人公を「お兄ちゃん」とか「さん」付けで呼んでいるけど、今のライダーの子役って主人公にため口聞いてたりするけどヒーローのあり方が変わってしまったのかな?
トオル少年から歩けるようになった事を何故知っているのかと聞かれる光太郎。一応ライダーの友達って事で終わっているけど「RX」8話ではゲストの子供に正体がばれてしまっていたっけ。
34話はファン内では「復活3部作」といわれている話の1話目。
一人の男が街をさまよっているところから話が始まる。ニュースを聞いていた杏子は男が信彦である事を確信。男が収容されている病院に向かうが信彦はバラオムの変身だった。
キャピトラへとやってきた光太郎は杏子の置手紙を発見。杏子を探す事になるが杏子はバラオムにさらわれてしまった。連中は杏子を使ってシャドームーン復活を企んでいた。17話でゴルゴムの連中は杏子を使ってシャドームーン復活を企んでいるが今回は幹部自ら陣頭に出るところは切羽詰っているのか?光太郎は杏子を助けようとするがコウモリ怪人に邪魔をされてしまう。
ゴルゴムのアジト・・・アジトのセットは1・2話の改造手術のシーンを思わせる造り。今度こそシャドームーンの復活を・・・と目論んでいる三神官の前にビルゲニアが現れた。今回の三神官は悲願のシャドームーン復活を成し遂げられると思っているため「シャドームーンが蘇れば貴様はお払い箱」などとビルゲニアに対して強気発言してます。ビルゲニアの方も三神官にはでかい顔はさせられない・・・と思っているため焦っている。そんなとき一条の稲妻が発生。創世王がビルゲニアに何かを言って来たらしくビルゲニアは神殿の深部へ。そこには創世王となるものが持つことが許される魔剣・サタンサーベルが安置されていた。それを使ってBLACKを倒そうと考えるビルゲニアはサタンサーベルを手に入れようと必死。自分が次の創世王となってやる!と自分の野心を吐露するビルゲニアの姿は自分が将軍になってやると言っていたボスガンを思わせる。
バイクを走らせる光太郎。2話で散々探し回った挙句ゴルゴムのアジトを見つける事ができなかったのに・・・大抵は人気のないところとかにアジトがあるのが普通では?
シャドームーン復活のため、杏子の生体エネルギーをシャドームーンに送ろうとする三神官だが、そこへサタンサーベルを持ったビルゲニアが現れて儀式を妨害。新技で三神官を圧倒し、杏子を攫って行く。
ビルゲニアを追うつもりでいた三神官だが創世王の神託が・・・相変らず何を言っているのかはわからん。創世王が三神官に言ってきたのはそれぞれの力の源である天の石、地の石、海の石をシャドームーンに捧げろと言うことだった。
一方でビルゲニアを跡継ぎにするといい、三神官にはシャドームーン復活のため霊石を捧げろと言ってきた創世王の不可解な神託に疑問を抱くバラオムに対し、「おそらく両天秤にかけているんだ」と言うダロム。智の神官らしい発言だ。
霊石の力を使い果たしてしまえシャドームーンを復活させる前に自分達が死んでしまうことを恐れていた三神官だが、ビルゲニアの天下にさせてはお終いだと言う事で霊石を捧げてシャドームーンを復活させる事にした三神官。ビルゲニアにしても三神官にしても相当追い詰められている事がわかるが創世王はそういう幹部連中の焦りを嘲笑っているとしか思えん。
杏子を探す光太郎の前にビルゲニアが現れた。ビルゲニアの力で異界に送られる光太郎。そんな光太郎に自らの腹を裂き、キングストーンを渡せと言ってきた上に杏子を火あぶりにして光太郎を追い詰める。変身し、ビルゲニアに挑む光太郎。凄まじい気迫で迫るビルゲニアに圧倒されてしまう。けどBLACKも負けてない。最初ロードセクターに乗り、その後バトルホッパーを使って杏子を救出。でもビルゲニアに追い着かれて崖まで追い詰められてしまう。
一方・・・なかなか覚醒しないシャドームーンを前に「蘇れ!蘇れ!」と連発するダロム。焦ってるな・・
ビルゲニアに斬られ、杏子と共に崖から転落するBLACKのシーンで34話は終わり。
35「対決!二人の王子」〜40話「カラテ名人の秘密」(2007年4月17日)
35話はシャドームーン登場。34話〜36話は杉村升氏が担当。OPテロップの堀内孝人の所“シャドームーン”とあるがシャドームーンの声は堀内氏ではなく寺杣昌紀が担当。ただしOPテロップには寺杣氏の名前はない(DVDのパッケージには寺杣氏の名前が表記されている)。寺杣氏は仮面ライダーではBLACK以外は「アギト」で素顔出演、「電王」でキンタロスの声(「電王」ではてらそままさき名義)、「ソルブレイン」ではコンピュータークロスの声、準レギュラーの悪役・高岡役で素顔出演、「ブルースワット」で声の出演で出ているなど特撮にも結構出演されている。何でも寺杣氏がシャドームーンをやる事になったいきさつがスタッフが毛色の違う人を声優に採用しようとする意図があったらしく適当に声を吹き込んだデモテープを聴いたスタッフによって採用されたらしい
崖に落ちたBLACKと杏子。杏子は気絶したBLACKを抱えて岩陰に身を潜める事に。じゃぁ、34話での海に落ちたらしい演出は一体?いつの間にか変身が解け、光太郎の姿になっているBLACK。ここで杏子は光太郎がライダーだと知る事に。ライダーの正体って遅かれ早かれ正体ばれるけどヒロインがライダーの正体を知るの遅いよね(逆に「クウガ」「アギト」ではヒロインが早い段階でライダーの正体を知ってしまうし作品によっては主人公がライダーと知らないヒロインもいるが)。
ゴルゴムのアジト・・・なかなか復活しないシャドームーンに苛立ちを覚える三神官。シャドームーンがなかなか復活しないのは通常の怪人よりも強大な力を持つ“世紀王”ゆえにかなりの生体エネルギーを取り込まないといけなかったのか、信彦の自我が抵抗していたのか・・・仮に前者の推論だったら杏子の生体エネルギーだけでは復活しないと思うが。最初にビシュムが倒れた。バラオム、ダロムの方も石の力がつきかけているので相当あせっている。
倒れた光太郎を介抱する杏子は光太郎の持つ驚異的な治癒能力に驚く。このくだり「クウガ」14話を思わせますね(ピラニア怪人に噛まれてダメージを負っていたのにすぐに怪我が治ってしまったというシーンです)。雄介も改造人間に近い存在だからなぁ。
意識を取り戻した光太郎は杏子に話を切り出すが杏子は光太郎が仮面ライダーと知っていた事を告白。さらに「でも・・・昔とちっとも変わらない光太郎さん。それでいいでしょ?」と言うんですけどこれは「アギト」での真魚ちゃんのセリフ「翔一君は翔一君だもんね」とかぶってしまう。
回想シーンも流れるが光太郎と信彦、杏子、克美の4人が楽しそうに遊んでいるシーンが登場。このシーンは「RX」21話冒頭でも使われている。
「許せない・・・そんなみんなの幸せをゴルゴムが奪い取ったんだ・・・!」と言う光太郎はさらにもしかしたら信彦と戦わなければならないかもしれないと告白。ゴルゴムは本当の両親の仇でそのうえ光太郎自身も連中の手で人間としての幸せを奪われたのだから倒すべき憎い敵。でも信彦とは戦えない・・・という光太郎の心情がよくわかる。ただ泣くだけの杏子。こーゆー時の女性陣は何もできない。歯がゆいな。
街に現れたビルゲニアは光太郎を呼び寄せるため怪光線を放ち、不良どもを洗脳。赤い服を着た暴徒は岡元次郎。「とうとう俺たちの時代が来たんだ!やっちまえ」のセリフは白けてしまった。
石のエネルギーを吸い取られ、苦しむ3神官の老け顔はすごくリアル。杏子と共にキャピトラへ帰ってきた光太郎は克美を杏子に任せて戦いの場へ。変身してビルゲニアに挑む光太郎だが、戦いの途中で地鳴りが発生。ゴルゴムのアジトでも死にかかってる三神官も地鳴りを察知。シャドームーンが眠るカプセルが割れ、シャドームーンが復活。シャドームーンは先行して劇場版や「RX」で出ているところを見ているが銀色のボディに造形の美しいところは元祖「悪のライダー」にふさわしい(ちょっとロボットみたいですけど)。シャドームーンは初期設定ではBLACKと同じ姿の色違いを考えていた上に石ノ森氏が書いていた初期設定では「X」の名ライバル・アポロガイストのように人間体と戦闘体を使い分ける設定を考えていたらしい。シャドームーンの声が堀内氏ではなく寺杣氏を使っているところを考えると堀内氏の演技がいまひとつだったのかもしくは堀内氏が悪役に向かなかったために没にしてしまったのか?仮に人間体と戦闘体を使い分ける展開を使っていたら堀内氏の出番も増えたと思うが。
ビルゲニアと戦っている最中のBLACK。突然雷が鳴りサタンサーベルがビルゲニアから離れた。ビルゲニアは大神官の仕業だと考えていたが「大神官様」と言っていたのに呼び捨てにしている。
ゴルゴムのアジトに帰ってきたビルゲニアを待っていたのはシャドームーン。シャドームーンの手に握られているサタンサーベルを見て返せと迫るビルゲニアを見ると自分が手に入れた次期創世王の座をシャドームーンに取られたくない事がわかる。
ビルゲニアをサタンサーベルの一閃で斬り捨てたシャドームーン。ビルゲニアは「俺は利用されただけなのか・・・」と無念の言葉を残し消滅。結局ビルゲニアの奴はシャドームーン復活の駒にされただけだったのね。
ラスト、バイクを走らせる光太郎の前にシャドームーンが現れた。自己を取り戻せとシャドームーンに語りかける光太郎だがシャドームーンは「信彦?そんな名前は忘れたな。」と言い放つ。けどこのセリフ後でややこしい事に・・・
36話「3部作」のラスト。自分がシャドームーンに殺される悪夢を見てしまった光太郎はどうしてもシャドームーンと戦いたくないと思っていた。後で自分がシャドームーンに殺されるだなんて思っていなかったはず。
ゴルゴムのアジト。ゴルゴム帝国建設のため行動を開始したシャドームーン。シャドームーンの話を聞いている怪人の中には劇場版2作目に登場したツノザメ怪人の姿が。
テレパシーのようなものを使い、光太郎に語りかけるシャドームーン。このあと念力らしいのも使っているが身体能力を強化させる力を使うBLACKに対し(パワーアップ後に使えるようになったフォームチェンジ能力も身体能力を強化させる力の延長線的なものだし)シャドームーンは超能力の類を使える事がわかる。3神官の霊石の力で転生した事が関係しているのだろうか?BLACKが後で太陽の光の力でRXに転生したように。
光太郎に“世紀王・ブラックサン”として自分と戦えと迫ってくるシャドームーン。でも戦いたくない光太郎。奥が深いなぁ・・・こういうところは平成ライダーに匹敵するよな。
一方、克美と杏子は秋月の家に来ていた。杏子の提案で家の中に入った二人。そんな二人の前にシャドームーンが現れた。シャドームーンは杏子と克美の名を呼ぶがシャドームーンは脳改造されてても自分が秋月信彦である事を覚えている事がわかる。でも前回では光太郎に対しては「信彦?そんな名前は忘れたな。」と言っていたくせになんか奇妙。さらに克美と杏子の前で人類を滅ぼすと宣言する一方で二人だけは助けると言い「お前たちの事は今まで以上に想っている」と言うセリフもなんか奇妙。シャドームーンの言葉に惑わされてシャドームーンについて行こうとした克美。信彦がいなくなった事でかなりのショックを受けていたからな。シャドームーンについて行こうとする克美を引きとめる杏子。杏子は兄が変わり果てた事に関しては大なり小なりショックを覚えているんでしょうけど克美とは違って強い意志を持っている。この後の「お兄ちゃんの馬鹿!」のセリフが痛々しい。
Bパート。死にかかっている3神官がいきなり大怪人に変貌するところは不可解だ。「RX」でジャーク将軍がクライシス皇帝の魔力でジャークミドラに変貌したようにシャドームーンか創世王の魔力で怪人化する・・という演出にしておけば納得できたのだが・・・ダロムの怪人体は神官時とは異なりスーツアクターを山本貴浩が担当(声はそのまま飯塚氏が担当)。ビシュムの怪人体、顔はあのままだが逆立った髪型は演じた好井さんは「アイスクリームみたいな頭」と評していたし、あのぴったりしたスーツも好きじゃなかったらしい(好井さん曰く「トイレに行きにくいから」だとか・・・)。
国会議事堂に現れた3大怪人は街にも現れて破壊の限りを尽くす。3大怪人の市街地登場シーン、「RX」45話の対グランザイラス戦、46話のジャークミドラ登場シーンと同じ所?警官も現れて3大怪人の暴挙を止めようとするが抵抗むなしくあっさりと倒されてしまう。こうやって警察の描写が曖昧だったから「クウガ」「アギト」で警察の存在をリアルに書こうとしたのかな?実際「アギト」で警官が変身するライダーが出てきたしね。この話で好井さん、空飛んでる・・・という演出のためにワイヤーに釣られるシーンを自分でしたけど怖くなって後の話ではJACの方に代役を頼んだとか・・・市街地がパニックになるところ演出がすごい。
3怪人が宣戦布告して来るのに対して「たとえこの身が砕けようとも俺は絶対に地球を守って見せる!」と言う光太郎はりりしい(^o^)。で、変身して3大怪人に挑むのはいいけど明らかに正体ばれたんじゃ・・・
37話は劇場版2作目と平行して作られた話で(両方とも北海道・夕張でロケを行っている)当時の夕張市長・中田鉄二氏が出演。夕張めろん城、石炭の歴史村(劇場版ではロボット大科学館もロケ場に含まれている)が出てきたが今は経営破綻のために貰い手を捜しているというけど当時のバブル絶頂期を感じる。
高校時代の友人・圭子の結婚式のため夕張に向かっていた光太郎たち。女性陣は正装しているのに光太郎はいつもの格好。せめて背広ぐらい着たらどう?2話の回想シーンではタキシード着ていたんだし。圭子の結婚相手の男は高橋利道氏。圭子の幸せそうな所を見て信彦の事を思い出してしまう克美。回想シーンでは信彦と手に手を取ってぐるぐると回っていた。アニメでこう言うのを見た事があるけど実写でやられると脱力してしまう。信彦の事を考えて沈みがちな克美の前に怪人が出現。光太郎が駆けつけてケラ怪人と戦うが、BLACKとケラ怪人が戦っている隙にコウモリ怪人が克美を誘拐。このシーン、田口さん曰く単純にぶら下がるだけだったが怖いとコメント。田口さんも好井さん同様釣りのシーンは怖かったことが伺える。
克美がいなくなった事からバイクで札幌へ向かう光太郎。この回限定のプライベート用バイクは「RX」のプライベート用バイク同様白と青のカラーリング。攫われた克美が東京で発見された。圭子が克美を見つけるが克美の様子がおかしい。「南光太郎の息の根を止めてやりましょ」と物騒なセリフ言ってるもん。
廃工場で圭子を助けようとする光太郎だが操られた克美にも襲われピンチに。克美を操っていたのはシャドームーン。これが36話で「お前たちの事は今まで以上に想っている」と言っていた奴のやることか?だって克美の自分を愛する心を利用したのだから。
Bパート操られた克美は圭子が勤める幼稚園のバスをジャックし、圭子と子供たちを人質に取った。これは唐突だ。
ケラ怪人と戦っているライダーの前にシャドームーンと3大怪人が登場。ダロムの「苦しいか。仮面ライダー・・・」のセリフの調子は戦隊やメタルヒーローで親玉役を演じた飯塚氏らしい感じ(「RX」でも飯塚氏は出演されているが26.40話で「らしい」喋り方をしていたし)。ケラ怪人が光に弱い事を悟ったBLACKはキングストーンフラッシュでケラ怪人を怯ませた。そのあとキックで怪人を仕留めるBLACK。戦いの後シャドームーンが光のアーチ前に現れるが、あのアングル「RX」22話と同じだ。
38話は6・8話で登場した坂田が再登場する回。OPテロップに「ダイナマン」でメキド王子を演じた林健樹の名前が登場。
坂田が党首を務めるEP党が徐々に勢力を伸ばしてつつあった。何気に気力のない一般大衆の拍手は苦笑してしまう。
慈善活動(?)をしているEP党の青年部はボーイスカウトみたいな格好。交通整理や大宮がスポンサーをしている病院が誇る最新治療で人々を助けるEP党。これにはウラがあるのが丸わかりだが人々に恩(?)を売っておいて後で世界征服を目論む連中の巧妙さがわかる。
キャピトラ・・・EP党の様子が映し出されたTV番組を見ながら大宮と坂田がゴルゴムの末端構成員である事を口にする杏子。どこでその情報を仕入れてきたんだ?光太郎はEP党の背後にシャドームーン=信彦の影を見つけ、「信彦は頭が良かったから」と発言していたが、それがわかるエピソードを回想シーンでいいから入れておけばリアリティが増したと思うが・・・
ゴルゴムのアジト・・・自らの魔力で侍女怪人カーラとマーラを作り上げるシャドームーン。侍女怪人のデザインなんかかっこ悪い・・OPテロップに出てきた神田真理、坂田佳枝が侍女怪人役をしているのか?
病気の人間などゴルゴム帝国にはいらんと言うダロム。連中の帝国建設の理想は弱者を排除しようとしている事がわかります。
バイクを走らせていた光太郎はEP党を悪魔と言っている少年と出会う。少年の案内で反EP党の組織のアジトへ。大宮がスポンサーをしている病院に置かれている最新鋭の治療機械には欠陥がある事を聞かされる光太郎は単身例の病院へ潜入するがEP党員に襲われる。今回EP党員が準戦闘員的なポジションで活躍してる。バラオムと戦っている最中に外に飛ばされたライダーは患者に姿を見られた上にバラオムが化けたEP党員に悪者扱いされてしまう上にTVで報道される始末。人々の反応やニュースの描写を見ると仮面ライダーの活躍ってある程度人々に知れ渡っている事がわかる。逆に平成版ってクウガを除いてライダーの存在ってあんまり人々に知れ渡っていないし。
反EP党のアジト・・・青いTシャツの男がゴルゴムの手の者だと察知した光太郎は男に変身していたネズミ怪人と戦うことに。反EP党のメンバーは病院に潜入。ライダーが怪人を倒すと党員はネズミの姿に。ナオトらは治療機械の破壊に成功するがたかが棒切れで機械が壊れるものなのか?
39話はアイドルの歌声を利用して人々を洗脳しようと企む・・・というネタ。この話が放送されたのは1988年7月10日でその前日の7月9日に劇場版2作目が封切りになっている。
この回に登場した大井裕子は実在するアイドル歌手で喋り方は80年代に流行ったブリっ子系アイドルそのまま。作中で流れた「MA・ゴコロあ・げ・る」は小野寺丈の作曲。キャピトラで大井裕子のビデオを見ている光太郎たち。「裕子の不思議の国へ」のアクセントは変。裕子はコンサートやサイン会を行わずビデオでしかお目にかかれないアイドルということだが、何年か前に現れた電脳アイドルみたいなのか?裕子のビデオを見ているうちに魂が抜けたようになってしまった光太郎。杏子が目の前で手を出していたのに気づかないんだから。だらしないぞ。
ビデオを見て「嫌な感じがする」と言っていた杏子。同性には嫌われるタイプか?
今回の作戦はビシュムの担当。光太郎って確かに無敵のヒーローだけど中身は今時の若者。シャドームーンのセリフは図星だし、人々を誘惑するような作戦を立てることが多いビシュムだが今回の作戦はシャドームーンが言うように的を得ている。今回シャドームーンが光太郎をもうひとつの名で呼んでいます。
裕子のビデオを買う目的でレコード屋に現れた男を遠目で見る光太郎。裕子信者の男共“裕子命”のハチマキをしているところは一昔前の女性アイドルの追っかけみたいで笑える。
例の裕子のビデオを手に入れた光太郎は裕子のビデオを調べる事に。催眠音波の類は入っていないが脳神経に作用する電波が入っていた。光太郎の「ゴルゴムの仕業」と言うセリフ、つい笑っちゃいます。
実は裕子はビシュム配下のムカデ怪人の変身。ムカデ怪人は女性体形の怪人?胸が膨らんでいるので。ムカデの怪人にアイドルと言うのは奇妙な取り合わせだ。
ある洋館の前にやって来た光太郎はそこで裕子と出会う。裕子がいる二階へは窓から侵入。すごいジャンプ力を見せていたけど怪しまれないか?で、裕子から事の次第を聞くシーンで「涙を拭いて」とハンカチを差し出す光太郎ですが柄にもない事をしちゃって。
現れたムカデ怪人と戦うBLACK。そこにビシュムが登場。好井さん、36話で釣りのシーンを自分でしたけど怖くなってJACの人に吹き替えを依頼したそうだがアングルによっては好井さん本人かスタントマンかはよくわからないな。
Bパート。裕子のビデオを見ていた人間が引きこもり状態になったりビデオ欲しさに犯罪を犯してしまうっていうの笑って済ませられない。引きこもりとか少年犯罪が多発している今のご時世を考えると。
杏子から裕子はゴルゴムの手先だと聞かされる光太郎だが、光太郎は取りあわない。本物と偽者を巧妙に使い分ける連中の手腕は見事としか言えない。克美が持ってきた裕子の最新ビデオには光太郎の抹殺を指示する内容が・・・洗脳された裕子信者の男どもに追っかけまわされる光太郎。裕子信者の男共のハチマキはやはり笑える。逃げ回る光太郎がやってきた場所は「RX」7・25・38話に出てきたところか?
光太郎の危機を察して出動するバトルホッパーは杏子を乗せて光太郎の所へ。例の洋館へやってきた光太郎だが偽裕子の「光太郎さんは私の物」宣言は笑えます。そこへ杏子がやってきて洋館にいた裕子が偽者だと暴露。ライダーが戦っている隙を突いて杏子は本物の裕子を助け出した。
ラスト、アイドルの真似をしている光太郎のシーンでおしまい。
40話は「ダイナマン」「バトルフィーバーJ」などで有名な石橋雅史氏がゲストでこの回から後の「RX」でナレーターをやる事になった政宗一成氏がナレーターに。今回の怪人は人間を丸のみにしてしまうことができる奴でその能力と相まって不気味な印象が漂う。怪人が現れたので戦うライダー。両足キックを使う描写も。 生体鎧さえも溶かす溶解液を吐いて来る描写も。怪人を追い払った光太郎はある山中へ。そこで高杉老人とサトル少年に出会う。高杉老人の所で鍛錬を(実際は護衛)を受ける事になった光太郎。ちょっと生意気だけど光太郎に対してはちゃんと「お兄ちゃん」と呼ぶところはちゃんと年上に敬意を払っていますね。
高杉老人と直接話をする事になった光太郎は高杉から自分は空手の名人ではないと告白される。
Bパートの最初は雨降ってましたがロケを行った際雨に祟られた?サンショウウオ怪人口から花火を吐き出すなんて変。溶解液を吐いているつもりなんでしょうけど、毒々しい色の水を吐いている・・・と言う風にしておけば良かったんじゃないかな?
41話「あぶない時間泥棒」〜46話「壮絶バラオムの死」(2007年5月2日)
41話のゲストはゆーとぴあ。バイクを走らせていた光太郎は少年が物を壊している事を発見。犯人の少年守君には事情があった。守はゴルゴムの連中が大暴れした際、父親を亡くしていたのだ。
街を歩いていた守の前に現れた足軽二人組。足軽が持っていた機械をめちゃくちゃにしていると天気が変わったり人々の衣装が変わっていたり、後で子供になっちゃたりするところは変だ。周りの風景も変化するとかもう少し考えて欲しかったな。
落ち武者と遭遇した光太郎。落ち武者の正体はコブラ怪人。同じコブラの怪人だったら「アギト」5・6話のコブラ頭の方がデザインがよい?
守少年は父がゴルゴムの連中に殺される場面に遭遇。また足軽が機械を操作したため時間が止まってしまった。光太郎は改造人間なので止まった時の中を移動できたが時間が止まっているところは止め絵を使っているのかな?
Bパート、足軽と共に過去に飛んだ光太郎は自分の誕生日パーティーの少し前の時間を垣間見た。信彦は光太郎と待ち合わせ。確か光太郎らは昼はクルーザーで遊んでいて夜に船上のパーティーに行っているんですよね?なのに海ではないところでしかも正装して待ち合わせと言うのはおかしすぎ。スタッフは過去の放送をちゃんと見ていないな。
信彦と会った光太郎だけどなんだかやるせない。変える事のできない運命もとい宿命なんだと考えると。
別の空間に閉じ込められた光太郎はコブラ怪人と対決。時計の上でバトルってシチュエーションだけどアクションシーンの舞台となるところのセットは貧相だ。足軽が守少年を助けた後怪人を倒すライダー。足軽が過去に帰っていくところでおしまい。
42話は再生怪人ネタで小野寺丈さんがゲスト。シャドームーンは東京を破壊するため組織を総動員して事に当たる事を提案。怪人の生産は追いつかないらしいが、11話で冬眠させた怪人がいるのだったらそいつらを使えばいいとは思うが。シャドームーンは霊能力に長けたハエ怪人を召喚。蝿怪人、人間の顔があるらしくて不気味な印象を受ける。
場面が変わり・・・ユウキとマコトという二人の少年が研究所を脱走するところから。そこへやってきた子供達が二人を宇宙人扱い。特殊な力を持つ者は忌み嫌われる運命か・・・よく見たら地面が濡れているが撮影時に雨に祟られた?
研究所で事の次第を聞く光太郎。それと前後してユウキがハエ怪人に取り憑かれて亡霊怪人を召喚。亡霊怪人として召喚されたのはクモ怪人、サボテン怪人、キノコ怪人、イラガ怪人、サイ怪人、カミキリ怪人、シーラカンス怪人、ベニザケ怪人、クワゴ怪人。再生怪人は序盤に登場した怪人が登場するケースが多いがその中に光太郎の養父を殺したクモ怪人が登場するところはおかしい。明らかに人選(?)ミスだ。
Bパートで街をめちゃくちゃにする怪人。光太郎が見かけた江戸っ子八百屋は小野寺丈さん。ハエ怪人は怪人どもに光太郎を襲わせるが、光太郎の攻撃は効かない。幽霊なので攻撃が効かないというところは無敵だよな。
ユウキを説得するため自分の身の上を話す光太郎だが、いいのか?簡単に話してしまって。マコトが超能力を使ってユウキに取りついた怪人を追い払うことに成功。亡霊怪人がいなくなったところで変身して逆襲・・・・だけど怪人の溶解液に苦戦。ロードセクターのアフターバーナーを利用して怪人の溶解液を跳ね返し、ライダーキックでとどめ。41話同様にライダーキックの演出が足のアップのみで終わっている。
43話は「キカイダー」でハンペン役を演じたうえだ峻がゲストだがプロデューサーつながり?
最新鋭の設備を持つマンション「ジェネラルハイツ」の案内に参加している人々のシーンから。そこには杏子と克美の姿も・・・
キャピトラ・・・ある子供から入居者の行方不明事件を聞く事になる光太郎。実はジェネラルハイツにはゴルゴムの怪人養育施設が隠されていた。
夜・・・光太郎は克美、杏子と共にジェネラルハイツに潜入。変身前なのにマルチアイを使う光太郎。「RX」でフォームチェンジ体得後に使えるようになった瞬間変身を使って危機を回避した描写があったけどこういう特異性もあっていいよね。
例のマンションの管理人の正体はクワガタ怪人。不気味さが出ている。リョウと地下に向かう光太郎だが動物園のようなものが・・・ロケとセットの違和感をなくしているところはいいです。戦闘員らしい奴に襲われる光太郎。「BLACK」に戦闘員がないのは嘘。ただ、ショッカーの皆さんみたいな全身タイツの戦闘員はいないというだけか。
クワガタ怪人と戦うBLACK。突然のミサイル発射のシーンは急すぎ。
Bパート。女性陣もジェネラルハイツの中へ。敵アジトへと乗り込んできた光太郎。そこには3大怪人とシャドームーンが待ち構えていた。シャドームーンは自分達の計画の事を光太郎に話すが、怪人は人間の生体エネルギーを動物に注ぎ込む事で生まれるらしい。恐るべし。ゴルゴムの科学力。
地底に潜入した克美と杏子。簡単に潜入しているが、ジェネラルハイツのセキュリティはどうなっているんだ?ライダーによって計画を邪魔されたためにやけくそにになって(?)地下のアジトを破壊するシャドームーン。やっている事が地下帝国建国に失敗したマリバロンと一緒だ。シャドームーンは「地底の藻屑」といっているけどそんな言葉はあるのか?
今回ではライダーキックの演出が怪人の後ろ側からキックの瞬間を撮ったカットに戻っています。
44話。ある住宅街から話は始まる。一人の男の子がラジコンを組み立てるところから。ラジコンをいじっていると男の子=イサオ少年の部屋に異変が発生し同時にある研究所でも異変が発生。研究所にバラオムが現れるところを見ると研究所はゴルゴムの施設だった。研究所のある設備は映画「オースティンパワーズデラックス」に出てきたタイムトンネルみたい。研究所にあった装置はワープ装置で連中はワープ装置で一体何をしようとしていたのか?
イサオ少年の叫び声を聞き、現場に急行する光太郎。土足で人の家に入っているけどいいのか?
ゴルゴムのアジト・・・ワープ装置の実験が失敗した事を聞くシャドームーン。連中はワープ装置を使い、東京を水没させるつもりでいた。ワープ装置のせいで街は大混乱に。キャピトラでニュースを見ている光太郎ワープについて話す克美は16話同様博識だ。イサオ少年から聞いた話は本当だった事を悟った光太郎は事件解明に乗り出すことに。ワープ装置を狂わせていたのはイサオ少年のラジコンだった。イサオ少年はバラオムに殺されそうになるが間一髪で光太郎が助け出す。
変身して敵に挑む光太郎。他の大怪人も現れて危機に陥る。ダロムって怪人態になっても念力が使えたようだ。イサオ少年を助けようとする光太郎だがワープ装置のせいでいろいろなところに飛ばされてしまう。この回はコミカル色が強いな。
怪人と戦うライダーだがダロムの念力・ビシュムの目からビームに苦戦。ロードセクターのコンピューターを利用して敵アジトに乗り込んでワープ装置は壊したがバラオムには逃げられている。
ラストのイサオ少年に対して笑顔を見せる光太郎。こういうところは素敵だ。
45話はビシュムの最期を描いた回。ある料理教室で謎の女が持ってきた花の花粉を吸った女性がバタバタ倒れる事件が発生。ビシュムが変装した美女と料理教室の先生だけは無事。あの花粉は日本人にしか効かないのか?「皆さん、皆さん」と言っている白人女性はフランス人タレントのドロテ。この人、「超獣戦隊ライブマン」「世界忍者戦ジライヤ」に出演されていた。
それからというものの子供を放り出して踊り狂う母親に、カラオケに興じる母親、子供を危ういところに立たせる幼稚園の先生などが登場。実は女性達が変になったのはビシュムが立てた作戦のため。「母性など下らん感情」だという事で女性の母性本能を奪って人類を衰退させる風に持っていくようだが13話で女性の母性を利用して今回はこれだもんなぁ・・・冒頭に「子育てを考える」、「虐待」その他いろいろと出てきたけどこの作品が放送された昭和末期よりも虐待などが深刻化した現代の事を考えるとすごく恐ろしい作戦。今のライダーはドラマ重視のために大人の機微は書けても時代を皮肉るネタがないのも残念だ。
女性陣の買い物に付き合っている光太郎は万引きの現場を発見。BGMになっていたのは光GENJIの「DIAMONDハリケーン」。リンチに遭っていたのは杏子の同級生。病院でユミコに今何やっているのと聞かれる杏子だが言葉を詰まらせてしまった。光太郎と克美も気まずい表情に。フォローしなさいよ。没落令嬢の悲哀を感じる。会話で杏子が通う朝霧高校はお嬢様学校である事が判明。ユミコから永井先生がやってきてから学校がおかしくなったと聞いた光太郎は単身朝霧高校へ。いいの?堂々と女子高に入ったりして。
ピアノの音に気づいた光太郎は音楽室へ。音楽室では生け花部の部員がいた。普通生け花と言えば和室でするものでは?
実は永井先生はビシュムの変装。光太郎を金縛りで動けなくした上に洗脳した女生徒を使って彼を捕らえた。ビシュムもマリバロンと一緒でサ○だしビシュムが光太郎に対して言った「聞かせてあげましょう貴方の葬送行進曲を。」と言うセリフ、「カブト」の麗奈お姉様か!?とつっこみたい。
変身してビシュムと戦う光太郎。ビシュムは接近戦は挑まず、目からビームや旋風攻撃で戦っている。
シャドームーンに報告するビシュム。作戦の続行をシャドームーンに嘆願。だが、作戦ミスの事をバラオム・ダロムにつっこまれて言い争いに。珍しい。
Bパート。杏子がビシュムにさらわれた。ビシュムのいう「奥の手」とはこれだとは。敵にとってはある意味禁じ手とも言える「シャドームーンの妹」である杏子をさらってライダー打倒の策に持ってくるんだし。ビシュムはシャドームーンの妃になる事を夢想していたらしいけどこれは突飛すぎる。
学校を歩き回る光太郎は地下の花園に迷い込む。そこには操られた女生徒とビシュムの姿が。杏子を人質にしたビシュムは光太郎に自らの腹を裂き、キングストーンを返せと迫ってきた。自らの命を捨てるつもりでいる光太郎にその表情を見てほくそ笑むビシュムの表情が○。
「やれ、やるのだ。仮面ライダー。キングストーンを渡せ」というビシュムの声が上ずっているしセリフも変。普通「やれ、やるのだ。南光太郎。」のはずでは?脚本家め、セリフを間違ったな。
本当にビシュムのいう通り自分の身体からキングストーンを取り出すのかと思ったら一瞬の隙を突いてビシュムにダメージを負わせたあとに変身し、ビシュムと戦う光太郎。ビシュムはAパートでの戦法に加えてぐるぐる回ってライダーを翻弄し、ついにブラックの動きを封じた。ビシュムはシャドームーンに自分ごとライダーを倒せと嘆願。しかし、杏子がライダーを助けようとしたためシャドームーンは攻撃を止め、ビシュムだけが倒れた。シャドームーンは信彦の自我が残っているのだろうか?
ビシュムの最期のシーン、スモークと爆発でよくわからないが、好井さん曰く替えのスーツがなかったために一発撮りしなければならなかったうえに身体中に火薬が仕込まれているため(透明のマスクを着けている関係上)翼の部分を顔に近づけるなと指示されていたので何度もリハをして撮影に臨んだらしい。
創世王に天罰(?)を喰らったダロムとバラオム。相変らず何を言っているのかわからん。さらにシャドームーンにも天罰が・・・ビシュムを死なせたのはシャドームーンの采配ミスだと創世王が言っているらしい。
46話はバラオムの最期。冒頭・・・霧深いところでバラオムは特訓(?)中。ビシュムの仇を討とうとしていたがもしかしてビシュムに思うところがあったのか?
不吉な予感がすると言うダロム。事実太陽の黒点が現れた事で天変地異が続出しているのだが、この設定は急すぎ。
キャピトラ・・・杏子と克美が光太郎の誕生日を祝ってくれた。プレゼントをもらって喜ぶところは好青年してます。杏子が光太郎と信彦の誕生日が一緒だと言うと3人は気まずくなってしまった。「全ては1年前の僕と信彦の誕生日から始まったんだ」と言う光太郎。彼にとって自分の19の誕生日は「忌まわしい日」となってしまったのだから嫌でも気まずくなるよな。
嫌な事は忘れて楽しもうと考えていた光太郎だったが1年前同様に無数のバッタが・・・ゴルゴム流の挨拶?神殿にいるシャドームーンにも同じ異変が・・・光太郎とシャドームーンを「我が息子」と呼びかけていたのは創世王。今まで何を喋っているのかわからなかったがとうとうまともに喋ってきた。創世王は光太郎(ブラックサン)とシャドームーンに戦えと迫ってきた。創世王の声は世紀王と三神官にしか聞こえないらしい。
ゴルゴムのアジトではダロムがバラオムにゴルゴム帝国完成予定図を見せた。ダロムは文明破壊に成功した暁には人類の文明の残骸を海に捨てると言い出した。人類を滅ぼしたうえで理想郷を作るのがあんたらの目的でしょ?その人間どもと同じ事をしてしまうところはゴルゴムの連中も愚かだ。海を棲家とする怪人はどうなる?とダロムに聞くバラオム。だがダロムは「怪人など使い捨て」と言い出した。同胞の屍の上に帝国建国って愚の骨頂。この一言でクジラ怪人の裏切りを招く上に組織が滅ぶ一因を作ったんだし。
ダロムとバラオムの会話を盗み聞きしていたのはクジラ怪人。クジラ怪人、40話のサンショウウオ怪人と一緒で造形が雑。声は「仮面ライダー世界を駆ける」でダロムの声を演じた依田英介。
人々を襲うクジラ怪人に生身で向かう光太郎。結構動きます。
ゴルゴムのアジトでクジラ怪人の裏切りをコウモリ怪人から聞くダロム。コウモリ怪人って喋れたんだ。
変身してクジラ怪人と戦う光太郎だがクジラ怪人の粘液で動きを封じられてしまった。このパターンって13話や33話でも見られるが水棲生物をモチーフとした怪人の粘液が苦手と見た。
クジラ怪人と戦っている最中にバラオムの攻撃を受けるライダー。バラオムの奴はクジラ怪人もBLACK共々殺すつもりでいたようで牙を剣にしてライダーとクジラ怪人を攻撃。だがクジラ怪人が力を振り絞ってバラオムの動きを封じた。その隙を突いてバラオムを倒すBLACK。バラオムの死に際のセリフ、同じ人が声をあててるガテゾーンの死に際のセリフと比べるとかっこよくないような・・・?
バラオムの死と共に大地震が発生。これは創世王の怒りなのだろうか?
創世王が光太郎とシャドームーンに戦いを催促してきたのは自分の命が尽きるからだった。そこまで世紀王二人に戦いを強要している意図は一体?
47話「ライダー死す!」〜51話「ゴルゴム最後の日」(2007年5月17日))
太陽の黒点が現れた影響で天変地異が発生し、荒れ果てた街が映し出されるところから。荒れ果てた街の描写がリアル。
ゴルゴムの脅威を見せつけられ、政府がゴルゴムに降伏しようとする描写が出てきた。36話で3大怪人が街をめちゃくちゃにして暴れまわったからな。他には宗教にすがる人の描写も登場した。
少年戦士に率いられた少年達がゴルゴムの脅威と戦っていたがダロムの攻撃を受けて壊滅状態に陥った。そこに現れた光太郎はシャドームーンと一戦交えて退却。
アジトのガレージ・・・傷ついた子供達が運ばれてきた。杏子と克美は子供達を介抱していたが死にかかっている少年の「俺・・・死にたくないよ・・・死にたくないよ・・・」のセリフが生々しい。
シャドームーンの正体が信彦であるために戦いを渋る光太郎。そんな光太郎に戦ってくれと言う少年戦士と女性陣。女性陣の言っている事が嘘だとわかっていても苦悩する光太郎の描写はやり切れない物を感じる。
外に出た光太郎は杏子と話をすることに。35話に登場した回想シーンも登場。杏子には国外に行くよう指示するが杏子は嫌よ嫌よと繰り返すだけ。35話の時もだが女性陣ってこういう所は何もできないところは歯がゆいな。
ガレージでバトルホッパーとロードセクターに別れを告げる光太郎はシャドームーンと戦うことを決意し、シャドームーンが待つところへと急行。光太郎はシャドームーンに元に戻ってくれと呼びかけるがシャドームーンは光太郎を攻撃・・・というところでAパート終了。
Bパートで変身し、シャドームーンと戦うことになる光太郎。BLACKもシャドームーンも最初は動かない。同じ力を与えられているもの同士、うかつには動けないのだろう。
BLACKとシャドームーンの戦いは最初BLACK優位で展開。まぁ、戦いを経て戦闘経験を積んでいるからな。けど、シャドームーンもサタンサーベル持っているけど・・・?
BLACK優位で進めていた戦いだが創世王がシャドームーンを信彦の姿に戻したためにライダーが動揺してしまい、シャドームーンに逆転されてしまう。シャドームーンの力に圧倒されたBLACKはサタンサーベルの一撃で腹部を貫かれてしまった。BLACKが倒れるのと同時に地震が発生。キングストーンのエネルギーの余波なのか?
シャドームーンの「ブラックサンが死に、地球も悲しんでいる。私が勝ったのだ!」のセリフがカッコいい。創世王にブラックサンの身体からキングストーンを取り出せと言われ、BLACKの体からキングストーンを取り出そうとするシャドームーン。だが、BLACKの変身が解け光太郎に姿に戻った途端光太郎の名を呟くシャドームーンは光太郎の身体からキングストーンを取り出すことができない。創世王の力で人間の姿に戻った際に信彦の自我が目覚めてしまったのか?
「私はブラックサンのキングストーンなどなくても次期創世王になって見せる」と言って立ち去るシャドームーン。それを見た創世王の「人間の心を取り戻したのか?」の問いにムキになっているように見える。
シャドームーンとダロムが立ち去った後・・・BLACKの所に駆け寄る杏子と克美。虫の息のBLACKは二人に国外に脱出してくれと指示して息絶えた。BLACKの死と共に再び地震が発生。BLACKの亡骸は海に消えていったのだが、BLACKの亡骸が海に流れていくところは突然すぎ。
「クウガ」18話や「アギト」27話等で出てきた「ライダーが死ぬ」というシチュエーションは平成では当たり前となってきているが、この話は変わり果てた親友の手で殺されるというシチュエーションと相まってショッキングな展開の話になっています。平成では「ライダーが死ぬ」と言うシチュエーションは安直に使っているからな。
48話。BLACKの亡骸が海に流れていくところから。ゴルゴムの連中の手で大混乱に陥った街が映し出されるが爆発が派手。国外へ逃亡しようとしている人もパニックに。
一度キャピトラへ帰った杏子と克美。二人とも光太郎が死んでショックみたいだ。
ゴルゴムのアジト・・・侍女怪人の舞いを見ているシャドームーンら。あの舞いはちょっと不気味だ。シャドームーンは王位継承の儀式を執り行おうとするが創世王の待ったが入った。ブラックサンのキングストーン”太陽の石”がなければ王位継承は承諾できんと言ってきたのだ。さらに太陽の黒点が消える前に継承の儀式を済ませないとシャドームーンの命も消えると言うのだ。早速ダロムとコウモリ怪人に命じてライダーの死体を捜して来いと指示。街に現れたダロムは暇つぶし(?)とばかりに街を破壊しています。
一方・・・BLACKの亡骸はクジラ怪人が回収して棲家の洞窟で秘伝の薬でBLACKの蘇生作業をしていた。ちなみにクジラ怪人の洞窟は「RX」4話にも登場。
クジラ怪人が秘薬をBLACKに与えるとブラックの体がわずかに動き出した。ナレーションで言っているが実際は体内のキングストーンが宿主の体を仮死状態にしていたよう。この辺はクウガの”アマダム”の元ネタになっただけはある?
総集編的なシーンは二箇所。BLACKサイドとシャドームーンサイドとで登場。両方ともビルゲニアが出てきている。
国外逃亡を決意した杏子と克美は暴徒に襲われた。そこへ一人の男が現れ二人を助ける。杏子と克美は助けてもらった男が仮の住まいとしているところで一夜を過ごすことに。ここでも回想シーンが挿入される。
翌日・・・国外へ行く船に乗った人々。男は「もう安心だ」と言ってたけどゴルゴムって世界規模の悪の秘密結社でしょ?ゴルゴムを斃さない限り世界に安住の地などないと思うが。船で別れを惜しむ杏子と克美は花束を海へ投じた。すると花束はクジラ怪人の洞窟へ。花束をライダーの亡骸に置くと謎の光が・・・というところで次へ。
49話はダロムの最期を描いた回。まずはゴルゴムのアジトのシーン。シャドームーンに王位継承の儀式をせかした創世王。シャドームーンにも創世王の焦りがわかるようで、創世王にブラックサンのキングストーンを手に入れると言った矢先にライダーの死体を捜していたダロムが異変を察知した。クジラ怪人の洞窟ではBLACKが復活。地上に戻った光太郎は杏子と克美に別れを告げ、迷いを振り捨ててシャドームーンを倒すことを決意。バイクを走らせて街へ向かう。街はゴルゴムの攻撃で荒れ果てており、47話でも見られた宗教にすがる人々、世の中に絶望する人々や、ゴルゴム親衛隊を名乗る連中も現れた。ゴルゴム親衛隊の連中、なんか暴走族みたいなノリの連中だな。ゴルゴム親衛隊に追われる人々を見て自分が迷いを持ってしまったために人々を不安に・・・もとい、ゴルゴムに日本を渡してしまった事を後悔する(?)光太郎。ヒーローの決意をあらわすのにいい演出。
一方・・・コウモリ怪人とダロムに追われるクジラ怪人だが光太郎に助けられる。変身してダロムとコウモリ怪人を追い払う。で、シャドームーンにライダー復活の報告をするダロムのシーンでAパート終了。
Bパート。虫の息のクジラ怪人と共に街へ向かう光太郎。だが、人々に石を投げられてしまう。あんな大きな石を何処から持ってきたんだ?
ゴルゴム親衛隊の連中はゴルゴムと取引していたみたいでクジラ怪人を捕らえてしまった。自分だけ助かろうだなんてヒキョー。
クジラ怪人を捕らえ、ダロムに差し出すゴルゴム親衛隊の連中だが怪人に襲われた。悪者と取引した所でいい事はないぞ。そこへ現れた光太郎は変身してダロムと戦うことに。でもダロムの念力と触角攻撃に苦しめられてます。クジラ怪人による超音波の援護で危機を脱出。パンチ、キックの連携でダロムを倒した。ゴルゴム親衛隊の連中はBLACKの戦いぶりを見て心を入れ替え、悪に屈しないことを決意。あっさりと心を入れ替えちゃうところは浅はかかも?
ゴルゴムのアジトのシーンに。コウモリ怪人がダロムの死をシャドームーンに報告した後力尽きたところで次へ。
50話。49話と放送日が1週空いているがこれは昭和天皇関連の報道が放送されたため。アメリカに舞台が移り、克美と杏子はライダーが復活した事を知るが克美は自分達の存在が光太郎の邪魔になると悟って日本に帰らないことを決意。杏子はすぐにでも日本に帰りたがっていたようだけど。
光太郎はクジラ怪人と共にゴルゴムのアジト前に来ていた。一方、ゴルゴムには脱走する怪人も現れた。
ゴルゴムのアジト前にやってきた光太郎に襲いかかるトゲウオ怪人。トゲウオ怪人によってダメージを負ったクジラ怪人を助けようとする光太郎だがいきなりゴルゴム神殿の最深部へ飛ばされた。シャドームーンも神殿の最深部に現れ戦いが開始。トゲウオ怪人に襲われたクジラ怪人が心配なBLACK。トゲウオ怪人に攻撃されているクジラ怪人。よく見るとスーツがボロボロ。
クジラ怪人をトゲウオ怪人に殺され怒りを燃え上がらせるBLACKだがそこに待ったをかけたのは創世王。創世王は自分の姿をBLACKとシャドームーンに晒すが、創世王の正体は巨大な心臓・・・なのだが「クウガ」のダグバとか「555」のアークオルフェノクみたいに怪人の姿にした方がいいのでは・・・見た目のインパクトと不気味に動いているところはいいが・・・
創世王は5万年ごとに世代交代し今回の世代交代は世界はもとより宇宙さえも支配できるとか・・・
シャドームーンに力を与え、ブラックサンを倒せといってくる創世王。一転してゴルゴム神殿から花園にシーン変更。信彦の名を叫ぶBLACKだがシャドームーンは聞く耳持たない。戦闘シーンのBGMが「LONG LONG A 20th CENTURY」というのも変。破壊されていく花園をバックに二人の世紀王の壮絶な運命を彩るBGMで悲壮感を打ち出して欲しかった。
よく見ると燃え盛る炎の中に人影が・・・編集ミス?
「貴様を信彦と思わない!」と迷いを振り捨ててシャドームーンと戦うBLACKだがシャドームーンに押されてしまう上にバトルホッパーを奪われる・・・というところで次へ。
最終回。シャドームーンに操られBLACKを襲うバトルホッパー。BLACKはキングストーン・フラッシュでバトルホッパーを呪縛から解放。怒ったシャドームーンによってバトルホッパーは大破したが最後の力を振り絞って自爆してシャドームーンにダメージを負わせた。フラフラになったところをライダーキックでシャドームーンにダメージを追わせるが完全にやられていないところはさすがは”世紀王”と言うべきか。
重傷を負ったシャドームーンをかばう侍女怪人とトゲウオ怪人。けどトゲウオ怪人はライダーの手であっさりとやられます。
シャドームーンを退却させたBLACKはバトルホッパーの所に。バトルホッパーは「アリガトウ・・・ライダー・・・」と言って絶命やられてしまったのは受けたダメージに自己再生能力が追いつかなかったからだろうな・・・死んだ(?)バトルホッパー。よく考えたら後でアクロバッターになって生き返るか。
相棒を失ったBLACKは敵討ちを宣言。シャドームーンが忘れた(?)サタンサーベルを持ってゴルゴム神殿の内部へ。
ゴルゴムのアジトには番人となる怪人はいなかったようで易々と潜入しシャドームーンと対決。対決する前に信彦の名を呼ぶわ、シャドームーンがキックを放とうとすると「よせ」と言う始末。あんた、50話で「お前を信彦と思わない!」と決意したんじゃないのか?BLACKの忠告を無視し、シャドーキックを放つシャドームーン。BLACKはサタンサーベルでシャドームーンのベルトに傷をつけた。世紀王はキングストーンの部分が弱点みたいだがクウガのように霊石が身体の一部になっているからな。
シャドームーンは死に際に「サタンサーベルがないと心細くて地獄に行けん」(大意)と言うとそれを受けるブラック。ここでも思考がぶれているような・・シャドームーンもシャドームーンで「これで勝ったと思うな。お前は一生苦しむ事になるんだ。親友を・・・この信彦を抹殺したのだからな。俺こそ次期創世王だ!」と言うところはやはり信彦の自我が残っていたとしか思えない。シャドームーンは改造された事で人の心に必ずある負の部分が引き出されたのかな?決戦前にBLACKに対して「お前が憎い」と言っていたし。心の中では信彦はブラックサン=光太郎に嫉妬していたのかも?
シャドームーンが倒された事を知った創世王はBLACKにシャドームーンの体からキングストーンを取り出し、創世王となれと迫ってきた。創世王の奴はシャドームーンを応援していたように思えるがこの段階になると跡継ぎは誰でもよかったのか?しかしBLACKはふざけるな!とばかりに創世王に怒りをぶつけた。そりゃ、創世王は兄弟同然の親友を悪魔にした元凶である事は間違いないけど・・・
創世王は世襲を蹴ると言うのなら残された力で地球を破壊してやるとBLACKを脅迫。そうはさせじとBLACKはロードセクターを呼んで応戦。スパーリングアタックがバリアに弾かれてしまった。創世王の奴、命は尽きる寸前と言っておきながらシャドームーンに力を与えたり、地球を破壊する力を秘めていたりするがもうすぐ死ぬのはウソだろ?
最後の手段としてサタンサーベルを呼び寄せて創世王を倒すBLACK。創世王も自分の武器でやられるところは間抜けだ。しかもライダーのボスって見た目のインパクトはよくてもあっさりとやられているというのは昔も今も変わらんみたい・・・(「カブト」で全てを目論んだ奴はあっさりとやられているんで)ロードセクターで脱出するBLACK。侍女怪人は神殿の柱の下敷きになって死んだ。シャドームーンの従者にふさわしい最期か?
「S.I.C HERO SAGA」RX編で創世王が世紀王同士を争わせていたのは新しい体を手に入れるためだと説明されていたがTV本編ではそこらの事は明らかにされていなかった。謎が多少あってもいいと言うことか?逆に平成みたいに謎多すぎだったら辟易してしてたかも。
戦いが終わり・・・キャピトラへと帰ってきた光太郎だが、彼を迎え入れる人はいなかった。この最後は壮絶。(原作版BLACKの最終回はもっと壮絶だが)*。で、回想シーンへ1話、2話、11話などから抜粋したシーンが流れ、信彦、杏子、克美と一緒に写っている写真を見つめたあと再び回想へ。12話、16話、3話、35話、7話、13話の名場面、途中で劇場版1作目で流れた「俺の青春」をバックに35話の回想、31話のシーンが流れる。けどあの歌は引いてしまう。他は35話のシャドームーン登場、31話の少年戦士の特訓、45・46・49話の大幹部の最期とかも。
バイクを走らせ、旅に出る光太郎。でも光太郎には新たな出会いと戦いが待っていたりするのだ。
大概のヒーロー番組は悪を倒して万々歳となるのが普通だが(「ジェットマン」、「ダイレンジャー」などかなり型破りな最終回も存在するとはいえ)、「仮面ライダーBLACK」の最終回はそれらとは対極に位置する終わり方だと思う。確かにゴルゴムは斃したが親友である信彦を救うことができなかった上に戦いを終えた彼を迎え入れる人もいなかったからそう言う意味では敗者なのでは?そこら辺は"闇から生まれしもの”ゆえの哀しみか?
余談だが、実写版最終回には石ノ森特撮の「イナズマンF」同様「もうひとつの最終回」が存在するらしい。
*原作版最終回:アポリジニの力で1999年にタイムワープした光太郎はゴルゴムの王たる”魔王"となっていた信彦と対決。光太郎は信彦を倒すが、何もかも失った上に自身が未来世界で見た魔王の正体がわからず苦悩する・・・という終わり方だった。
*「イナズマンF」のもうひとつの最終回:イナズマンF最終回「さらばイナズマン、カイゼル最期の日」には「もうひとつの最終回」が存在しヒーローの正義を否定するような作風を考えていたがスタッフの反対に遭い大団円で終わるラストを実際の最終回にしたというエピソードがある
52話「仮面ライダー1号〜RX大集合」
52話と銘打たれているが実際は歴代ライダー紹介+「RX」0話的な内容。LD版とDVD版の両方に収録されている(私が見たのはLD版でですが)まずは「BLACK」のOPをバックにBLACKの名場面が流れます。バイクを走らせ「平和はいいなぁ・・・」と言っている光ちゃん。案外立ち直りが早い。
まずOFFでジャーク将軍のセリフが流れ、クライシス帝国の4隊長が登場するシーンが流れる。「RX」1話で流れていた物と比べると画像が綺麗だ。
新たなる敵・クライシス帝国のスカル魔に襲われる光太郎。本編では遊園地が舞台だが、この特番では港近くの所になっています。このシーンで本編に先駆けて「RX」バージョンの衣装お披露目。
で、歴代ライダー紹介。1号の紹介で一号の声が違うが、これは例の怪我の時と雲隠れしていた時期* のものか?
2号登場シーンは初登場シーンがまず流れた。初変身シーンは1回上着のチャックを下ろして変身ポーズを取っているが本来これはNGだったがベルトの存在が際立っていたためにそのままOAされたとか。
1号・2号の紹介の後石ノ森氏が実際に出演、監督も務めた84話の場面も登場。
V3の紹介で風見(昭和ライダーは光太郎以外はみんな苗字で呼んでます)の家族が殺されるシーンはDVDで見てるがハサミジャガーの泣き声は脱力する・・・あの伝説の変身シーン(実際に動いているバイクに乗ったまま変身!のシーン)が拝めたりドクトルGの「仮面ラーイダ」のセリフが聞けた時は「出た」という感情。V3の紹介の一部に映画「V3対デストロン怪人」のワンシーンが登場。爆発シーンは「BLACK」でのナパーム多用ではないが土煙が派手に上がってます。流れている「戦え!仮面ライダーV3」を歌えるところは悲しい。
Xの紹介の一部に映画「5人ライダー対キングダーク」のシーンが使われています。
アマゾンの紹介・・・アマゾンはギルスの先祖でインカの秘術で改造されたと言う設定ですが、インカって16世紀にスペインに侵略されて滅ぼされた国家でしょ?人体改造の技術なんてありはしないはず?ここらが曖昧だったからクウガが架空の文明「リント」によって生み出された戦士と言う風にしたんだろうなぁ。ストロンガーの紹介は1話とタックルの最期、最終回のシーンが登場。ストロンガー最終回は素顔の戦士が勢ぞろいするため名場面だそうです。スカイの紹介では映画「8人ライダー対銀河王」の場面とスカイのビジュアルを決定付けたセイリングジャンプとライダーブレイクが登場。、
スーパー1ではスーパー1誕生、映画版の場面、最終回の場面が登場。劇場版での老師がドグマ怪人を倒してしまうところがすごすぎ。最終回の場面での幹部怪人登場のところですが、サタンスネークとマジョリンガのデザインが雑すぎ。後半話や怪人の造形に粗が目立ったのは前半に予算を潤沢に使ったしわ寄せが来たかららしい。
ZXの紹介を見ているとルミの役者さん幼すぎだし、村雨は渋いのにパンチパーマと言うのは驚き。村雨役の菅田俊は「特捜ロボジャンパーソン」で帯刀龍三郎(ビルゴルディ)役を演じていた方でスーパー1のオーディションに参加。最終選考まで残り高杉俊介氏と主役の座を争ったとか。
歴代ライダーの紹介が済んだ後、光太郎が新変身ポーズを披露。劇中でヘリポート近くで変身!のシーンはしていないので多分新録だろう。
*藤岡氏の怪我と雲隠れ:藤岡氏の事故は有名な話で10話の撮影中に藤岡氏がバイク事故を負い、全治6ヶ月という重傷を負った。これは放送前に起こった出来事で藤岡氏は1話のOAを病院で見ていたという。藤岡氏の事故がきっかけで路線を変更する事となり、佐々木剛扮する一文字隼人が登場した。
藤岡氏の雲隠れはNHKドラマ「赤ひげ」の出演をめぐって藤岡氏がライダーの製作スタッフと揉めて失踪した一件。初代66話・67話には藤岡氏は出演していない。
<BLACK総論-新たなる英雄伝説―>
スーパー1以来6年振りに作られたTVシリーズとなったBLACK。スタッフもプロデューサー以下総入れ替えで作られ初の悪のライダーシャドームーン登場など新たな試みを用意しているが、「悪の組織の手で改造人間にされた主人公が組織から脱走して強大な悪と戦う」筋にBLACKの造形が(マフラーやグローブなど服的な意匠がなくなったにせよ)1号・2号を意識していた所を見ると「偉大なる初代」から脱却できなかったのでは?と思う。(「BLACK」の制作が決定する前は初代を80年代の特撮でリメイクする企画が考えられていたり、レトロブームが背景にあったと言っても)
ストーリー面では連続性を持たせたところとか、初代でも描かれた「改造人間の苦悩」をさらに突きつめた内容、自分が親友と戦わなければならないと言う壮絶な宿命と・・・こういった重厚なドラマが後のリアリティ重視の平成に通じるが役者の外面ばかり見て変身前アクションをさせない(役者自身でしたいと思ってもさせてもらえない)平成とは違いアクションでも魅せてくれるのがいい。
本作でしばしば取り上げられた「改造人間の苦悩」は平成では「アギト」では涼の苦悩、「555」ではオルフェノク(怪人)になってしまった苦悩という形で取り上げられてはいるが思えば本作と「RX」で「ライダー=改造人間」の設定が最後になってしまったのは残念。平成ライダーで改造人間の設定を使えないのは臓器移植が一般化した事や改造人間を異形として描くのはある種の時代遅れだから・・・だそうで。そんな下らん理由で改造人間のライダーの設定を排除するなと言いたい。強化スーツタイプのライダーは弱いし(555、カブトは強かったが)、ファイズのように怪人に変身できる主人公は出せるのに。倉田さんは(クウガが改造人間ではないのを受けて)「今のライダーは楽でいいね」とか椿隆之さん(ブレイド=剣崎一真役)の前で「羨ましい」とコメントしていたのだが
・・・で、私は視聴が「RX」と前後してしまったが、1話の段階で「アギト」「RX」、「クウガ」序盤を見ていた時のように話にのめりこんで行く事を感じた。だがこれを見た反動で「(変身前アクションを全然してくれないのを見て)今のライダー役者は根性がない」だの「何で改造人間のライダーを復活させてくれないんだ」とか「改造されてないライダーはニセモノ」とまで考えるようになってしまったためある意味罪な作品になってしまった気もするが・・・
<「BLACK」にまつわるムダ話>
・「仮面ライダーBLACK」のTV放送および原作コミック発表1年前に石ノ森氏は「君は仮面ライダーを見たか」と言う企画書を書いており、企画書の中身は「風祭竜という青年が愛車「グラスホッパー」に跨り、仮面ライダーとなってショッカーと戦う」という内容のものだったらしい(この企画書は双葉社刊「仮面ライダーEX」で読める)。「BLACK」の放送が正式に決まる前は初代を80年代の特撮技術を使ってリメイクするという企画もあった。
・倉田さん、特番のオーディション風景を見るとちょっと茶髪になっているが、役が決まった際に「ヒーロー役なんだからそこいらにいる兄ちゃんじゃだめ」とスタッフの指示で髪を黒く染めたとか(元々サーフィンをしていたために茶髪になっていたらしい)。
・1話の方は登場人物の状況をもう少し掘り下げた描写をした上で光太郎が改造人間にされるいきさつを書くつもりだったそうだが、1話でライダーを出さなければならない縛りがあったためにその描写を止めたとか。
・大神官の一人・ダロムの声は飯塚昭三氏(「仮面ライダー世界に駆ける」では依田英助氏が担当)。後半の怪人体時の声を演じている上に続編「仮面ライダーBLACK RX」では海兵隊長・ボスガンの声を担当。
・バラオム役の高橋利道氏は「RX」ではジャーク将軍のスーツアクターと機甲隊長・ガテゾーンの声を担当。戦隊にも出演しており「大戦隊ゴーグルファイブ」ではデスダークの幹部・デスキラー将軍役。
・OPのボーカルは倉田さんご本人によるものだが、作曲を担当した宇崎竜童氏は山口百恵の歌等をプロデュースしていた方。
・「BLACK」からアクションをジャパン・アクションクラブ(JAC)が担当する事になるが、JACは初代「仮面ライダー」でトランポリンアクションのみを担当していた時期がある(当時、大野剣友会所属のスタントマンにトランポリンアクション経験者がいなかったため)。BLACKのスーツアクターには当時入団3年目だった岡元次郎さんが就任。体格のよさと軽快なアクロバットをこなす事で定評のある方でBLACKの進化形態・RXのスーツアクターも担当している。BLACK/RXを担当した当時は光太郎役の倉田さんと体格や身長に大きな差がなかったとか。(逆に「剣」出演者陣がサプライズでライダーのスーツを着たことがあったが上条睦月役の北条隆弘はレンゲルのスーツを着用した際、岡元氏と体格差がありすぎたのでスポンジを入れて体型差を埋めたと言うエピソードがある)
・OP/EDでのカメラに向かって歩くBLACK。このOP/EDフィルムのBLACKは岡元氏ではなく倉田さんがBLACKのスーツを着て演じている。
・光太郎の年の離れた大学の先輩・東堂役の方はお笑いコンビ「セントルイス」の星セント。
・「X」や「人造人間キカイダー」「快傑ズバット」で活躍した長坂秀佳氏はBLACKの脚本に参加したがってたが(参加したかった理由はBLACKの黒の佇まいに惚れてとのこと)、吉川氏はギャラの件で断った。
・本作は荒川氏のライダーデビュー作だが、作風が上原氏のものに酷似してたため吉川氏に脚本の準備稿を提出したら吉川氏に「上原は二人も要らない」と一喝された。
・本作では平成ライダーで活躍する田崎竜太氏が助監督として参加してるが(EDテロップには名前が出てこないが)プロデューサーの一人である堀長文氏が就職活動中の田崎氏を呼んで採用したらしい。
*参考サイト:仮面ライダーBLACK帝國
*参考書籍:「仮面ライダー年代記」(徳間書店)
「栄光の仮面ライダー・シリーズ完全ガイド」(メディアワークス)
「ハイパーホビー」2005年2月号(徳間書店)