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仮面ライダーBLACK RX感想

 「仮面ライダーBLACK」の続編として1988年10月23日〜1989年9月24日に放送された作品。過去に世界観がつながっている作品は存在していたが主人公が同一というパターンはライダー史上唯一だったりする。
 暗黒結社ゴルゴムの壊滅から半年後、南光太郎はヘリコプターのパイロットとして新たな人生を送っていたが異次元世界「怪魔界」からの侵略者・クライシス帝国が出現。連中は滅び行く怪魔界の民を地球に移住させるために地球にやって来たのだ。連中は光太郎に地球攻撃兵団の尖兵となれと迫って来るが光太郎はこれを拒否。変身能力を失い宇宙空間に投げ出されるが、体内のキングストーンの力と太陽光線の神秘の力で仮面ライダーBLACK RXに生まれ変わる。
 怪奇色、孤独なヒーロー像を狙った前作とは異なり、ストーリーは明朗路線、武器によるフィニッシュ、フォームチェンジなど新たな要素を打ち出した。 
 武器によるフィニッシュ、二段変身は「仮面ライダークウガ」以降の平成仮面ライダーに受け継がれている。
 アメリカでは「MASKED RIDER」として放送された。
登場人物紹介(別窓で開きます)
仮面ライダーBLACK感想

1話〜5話(2006年2月25日)
 「RX」はリアルタイムで数話見ていた記憶があり、「アギト」が見る動機になっていたがOPを聞いて見ていた記憶が甦りました
 1話は光太郎が女友達の玲子と仕事をしているシーンから。光太郎はヘリコプターのパイロットという設定ですが(前作では大学生という設定だった)、主人公が就職しているという設定が定着したのはこの作品から?(平成ライダーは冒険家、レストランのオーナーシェフ、警官、記者見習など就職していることが当たり前ですが)サングラスが似合わないところは苦笑してしまいます。それとこの冒頭シーンで着ているポロシャツの色も頂けません。
 「私はスリリングな方がいいわ」と玲子が言ったのが効いたのかはわからないけど謎の杭が出現し、光太郎と玲子が乗るヘリコプターが操縦不能に陥ってしまう。「飛び降りるんだ!」と玲子に言っている光太郎。ヘリから飛び降りるシーンはスタントマンにさせているんだろうか?
 光太郎の下宿先である佐原家。光太郎は謎の現象に見舞われたときのことを話すが、光太郎と佐原一家のやり取りは「アギト」の翔一と美杉一家のやり取りを思わせます。光太郎、佐原の奥さんである唄子に「光ちゃん」と呼ばれてましたが、主人公が愛称で呼ばれるのは珍しいんじゃ・・・(「555」の巧も啓太郎に「たっくん」と呼ばれていたが)。
 会話で光太郎は佐原に「玲ちゃんといちゃついてたんじゃないの?」と冷やかされていましたが、光太郎が否定していなかったところを見ると光太郎と玲子のカップルは佐原も公認のカップルみたい。
 玲子がすごい剣幕で佐原家にやってきたのに光太郎は能天気。光太郎の能天気なところは翔一くん状態・・・
 夜の街・・・茂と友達が読んでいたのは「サンデー」で表紙は「YAIBA(青山剛昌)」。時代を感じます。で、茂が読んでいる漫画はなんと「仮面ライダーBlack」(「RX」が放送開始になった時点でも「Black」原作版は連載中だった)。漫画と同じで現実にドクロ怪人が・・・
 茂からの連絡を受け、ドクロ怪人がいると思われる場所へ向かう光太郎。ここのシーンで披露していた光太郎の衣装は白いジャッケット(ジャケットの下は白と黒のストライプのポロシャツ)に白いズボンという格好ですが、新1号編の本郷に総司もだけどライダーになる人は白い服が似合うし、ポロシャツのボタンを外して着ているなど注意深く見てたら光太郎の服の着こなし方が前作と比べると少々ラフになっている?宙吊りにされたパトカーの下敷きになりそうになった光太郎はとっさに危機を切り抜けた。超人的な力を垣間見せるが平成ではそんな事はできないもとい、こう言った描写が頻繁に登場しないのは残念(「カブト」1話で総司が常人離れした身体能力で引ったくりを撃退するシーンがあったか・・)。
 怪人を追ってバイクを走らせる光太郎は怪人に遭遇。1話の怪人は「スカル魔」と言うんだそうですが変です。普通ではなんて名前なのかわからないグロンギ怪人やアンノウンよりはいいが・・・
 誰もいない夜の遊園地でスカル魔と戦う光太郎。このシーンはノースタント?変身を封じられ、クライシス帝国の移動要塞に連れて行かれる光太郎。ここでクライシス帝国の4大軍団長が登場。4大軍団長はライダーの幹部というより戦隊の敵幹部を連想してしまうし、前作のゴルゴムの連中とも対照的。
ガテゾーンって革ジャン着ているところなんか「555」のスネークオルフェノクの元ネタ?と突っ込みたくなるし地球攻撃軍の司令官・ジャーク将軍は口のところだけ生身というところは違和感あり。で、クライシスの連中の「仲間になれ」の誘いを断った光太郎は変身能力を失って宇宙空間に投げ出されるんですが、太陽の持つ神秘の力でRXに進化。改造人間だけどパワーアップが神秘の力によるものという設定は神秘の力で変身という設定だったクウガやアギトにつながると考えるのは的外れではないのでは?
 RX登場で流れていたのはOPだが、別テイク。
 愛車・アクロバッターをよく見るとボディに「SUZUKI」のロゴが・・・ガードチェイサー、The・FIRST版サイクロン以外はホンダのロゴなんて見当たらなかったのに。*
 2話はのっけからバイクバトル炸裂なシーンで始まる。平成では「クウガ」を除いて派手なバイクバトルはしないので新鮮な感じ。啖呵切って怪人に挑むところも今はしないし・・・スカル魔の勝利を信じるマリバロンだが、ジャーク将軍は素早くガテゾーン配下の怪人をRX打倒の刺客として送り込めと指示してくる。この回はガテゾーンが頭と胴体を分離させて移動することが出来る特技を披露。頭がない状態で手足を動かすシーンはどうやって撮っているんでしょうか?ガテゾーン、革ジャンを着ているロボット幹部というところとかくだけた喋り方がいい感じの敵幹部だ。ご自慢の怪人をマリバロンに見せるガテゾーン。この回の怪人の人間体はジャーク将軍のスーツアクター・高橋利道氏が演じている。
 スカル魔との戦いで傷ついた光太郎は精神世界で自分の半身と呼べる存在であるキングストーンから自らの新たな力と宿命を知るんですが、自分の宿命を受け入れ、クライシスと戦う事を決意する光太郎はヒーローしてます。「独りぼっちになるのは嫌だ」と発言していたところも・・・前作から変わったってこと?
 佐原家に帰ってきた光太郎。茂とひとみの二人に笑顔を見せるところはお兄ちゃんしてます。佐原との会話で前作の戦いから半年経っている事、佐原の前に現れた時の光太郎は心身ともに疲れきった状態だったらしい事が語られます。初対面の速水に対して爽やかなところを見せたり(力の使い方を間違えたのか、きつく握手してしまったよう。そのために速水に目の敵にされちゃいますが)、玲子の買い物に付き合わされる光太郎の描写は平成ライダーによく見る「今時の若者」的な描写。2話はガテゾーン配下のロボット怪人と戦う回でしたが光太郎が暴走車に飛び乗るシーンは一部ノースタント?
 倉庫らしいところで怪人と戦う光太郎。やはり変身前のアクションがないと・・・本性を現わす怪人に対抗するため、太陽の光のあるところで変身・・というところはシャイニングアギトみたいだし変身ベルトから発せられるエネルギーの光を浴びて変身という所もアギト的ですけど、体内にある霊石の力で変身というところはクウガと同じ。
 変身後のアクションはワイヤーを使っての舞うようなRXのアクションに、光剣・リボルケインで怪人にとどめを刺すアクションが派手でしたね。決めポーズも純粋にかっこいい。
 当時、リボルケインでとどめを刺す・・・というのはライダーファンの不評を買ったそうですが(前例としてXのライドル、スーパー1のファイブハンドがあったにせよ)、「RX」がファーストインパクトだったという人には印象深い決め技だったとか。
 3話では4隊長のボスガンとマリバロンが純血のクライシス人ということがわかるやり取りが登場。作戦に失敗したガテゾーンとマリバロンをジャーク将軍が処罰するのだが、マリバロン、自分が純血のクライシス人だからという理由で言い逃れをするところがおかしい。ボスガンの声は飯塚昭三氏。前作で三神官の一人・ダロムの声を演じているがボスガンの声は意外。(スマートな言動の敵だし。飯塚氏が演じるのは大体豪放な悪役だし)。ボスガンは顔が二つあるようなデザインはゼイラムを思わせる(「ゼイラム」が発表になったのは「RX」の後ですが)・・・けどあの顔だから純血のクライシス人というのは無理があるような・・・
 家でチェスに興じる光太郎と佐原のやり取りからすると佐原は光太郎の叔父らしい。家でチェスに興じる光太郎と佐原のやり取りや光太郎と玲子のアツアツカップルぶり(ペアでオルゴール付きペンダントなんてしてるんですよね・・・)が笑えます。
 3話の怪人・ガイナギスカンはボスガン配下。ボスガン配下の怪人は獣人タイプなのだが3話の怪人はまともな造型の怪人か?
 怪人の特技・風を操る力に翻弄される光太郎。このシーンの彼はちょっと情けなかったな・・・玲子らと共に怪魔界に飛ばされた光太郎はクライシス人の科学者ワールド博士に助けられる。怪魔界に住んでいる人間は全てクライシス皇帝のやり方に賛同しているわけではないという描写が登場。戦闘シーンでは怪人が光太郎に変身するための時間を与えますが、対するRXの方もオルゴールの音が弱点の怪人に対し、オルゴールの音が鳴り止むまで待つなどお互いのフェアプレイ精神が炸裂した好エピソードでした。
  4話では車型メカ・ライドロンが登場。ライダーのくせに車に乗るところは賛否両論があるようですが、「龍騎」ライダーズが使うライドシューターも一人乗りの車と言った風だったし、響鬼も妖怪退治に向かう際は「不知火」という名の車を使用しているし(後半はバイクに乗ったが)、氷川さんも変身前は車を使っていたしな・・・前回でワールド博士から託されたデータディスクをもとに光太郎が組立てていたんですが、光太郎にあんな特技があったのは驚き。彼、大学では人文学部に籍を置いていたらしいんですが(前作参照)、分野が違うことをやるとは・・・。平成ライダーは料理が得意なのはある種のステータスになっているが昭和ライダーは機械や科学知識に造詣が深いのがある種のステータス?
 愛車・アクロバッターが人語を話すことができるバイクである事もわかるんですが、光太郎が愛車と会話するシーンは変わってますね。設計図どおり組み立てたのに動かないライドロン。起動の仕方がわからない光太郎は公園で一休み。というところで子供たちに会う。夢について子供たちに話している光太郎はお兄ちゃんしています。
 ライドロン破壊の使命を帯びた怪人と遭遇した光太郎。変身して怪人に挑むがダメージを負い、アジトに。動かす方法を思いついた光太郎は前作に登場したクジラ怪人の洞窟までライドロンを運ぶが、動かないものをどうやって運んだの?あと、敵にニセモノを爆破させる光太郎ってなかなかの策士ですね。
 A-パートでアクロバッターが勝手に動くシーンがありますが乗り手がいないのに勝手に動いて怪人に挑むところはどんなトリックが使われているかが謎。
 5話は同居人の茂が友達と一緒に探検に行くことに。冒頭のシーンにおける光太郎と玲子のやり取りは「アギト」の1シーンを思い出しちゃいました。
 敵幹部同士のやり取りで自分の部隊の怪人を幹部が自慢する際、最強とか言ってますけどすぐにヒーローであるライダーにやられるのによくもまぁ自分の配下の怪人を過大評価できるもんだなと言いたい。 
 戦いが終わって玲子らが光太郎をライダーと疑う件がありますが、普段の光太郎の性格から見ると彼がクライシス帝国と戦うヒーローだなんて想像できないところは翔一とかぶるな・・・(前作での悩めるヒーローだったことも含めて。) 
 ラストでサムズアップしてみせる光太郎。サムズアップといえば雄介のトレードマークという印象が・・・

 主役ライダーであるRXは平成ライダー程ではないですが奇抜な造型です。極限までプロポーションを殺ぎ落とした印象で。前の形態であるブラックは顔の造型が1号・2号を意識したデザインだったそうですが、RXって昭和ライダーではどのライダーの造型にも当てはまらないんですよね。(サイドビューから見れば顔の造型は原作版BLACKに近いそうですし、面長と言う点はファイズと共通しているとか)
 主人公が堂々と「仮面ライダー」と名乗っているところは新鮮。平成ライダーでは一部を除いて主人公が自らを仮面ライダーと名乗らないそうで(尺の問題もあるんでしょうが)。
 あと、怪人が結構喋っているところも新鮮。平成ライダーでは怪人もライダーも喋りませんからね。(前作ではゴルゴム怪人は喋っていないし、クウガのグロンギ怪人は結構喋っていたが喋っているのがグロンギ語なので理解できず。「俺は〜だ」と言っているらしいセリフは解るのだが)
 南光太郎役の倉田てつをさんも平成ライダー達に負けないイケメンでしかも背が高い。(倉田さんはメロドラマに出るくらいの人ですし「BLACK」が放送されたときは平成ライダー役者よろしく写真集まで出したとか・・・)>ケッキョクハソコニヒカレルノカ!?
 光太郎のガールフレンド・玲子役の高野槙じゅんは「澄川真琴」名義で「時空戦士スピルバン」でヒロインのダイアナ役をしていたとか・・・
 DVD版には映像特典を収録(セル版・レンタル版ともに)。1巻はTVスポット(予告編)とデータファイルを収録(データファイルは全巻共通)。データファイルの方は「アギト」とは異なり、敵キャラのみを紹介。

6〜11話(2006年3月5日)
 6話冒頭で茂とひとみと共に星を見ている光太郎。宇宙飛行士になりたいという茂とひとみに対して勉強以外にも勇気が必要と説くところとか、子供たちに本をプレゼントするところはお兄ちゃんしていますし、子供好きなんだなぁ・・・とわかる描写。6話で着ているジャケットは1話冒頭で着ていたものと同じの様子。
社員食堂のシーンでは光太郎と玲子のカップルは会社の人も公認のカップルであることがわかる描写が登場。社員食堂で張っていた速水に対し爽やかなところを見せる光太郎。目の敵にされているのにノーテンキな人だ。この回では社員食堂のコック・吾郎とウェイトレスの奈々が初登場。
 7話はレッドターボこと佐藤健太さんがゲスト。一仕事終えた光太郎は幼馴染の森田陽介からの電話を受け取るところから始まる。信彦以外に光太郎に友人が居るのは意外だが、明るい性格だし友人がいない方がおかしい。陽介と会うのを優先するあまり玲子とのデートをすっぽかす光太郎。こういうところも「今時の若者」的。デートの方は明日にしてもらって玲子と一緒に待ち合わせの場所に向う光太郎。待ち合わせの場所のロケ場は光ヶ丘公園・光のアーチ前。光ヶ丘公園は「ジェットマン」、「ジュウレンジャー」等戦隊のロケ場所としても使われているが、「仮面ライダーアギト」でもロケ場所として使われたところでもある。
追われている陽介から何かを預かる光太郎。後のクライシス要塞でのやり取りを見るとそれは毒ガス衛星の設計図だった様子。設計図を取り返せなかったチャップ(戦闘員)を処刑するマリバロン。声が怖い。
 陽介から預かったものが毒ガス衛星の設計図だということを知った光太郎。設計図を見ただけでそれが毒ガス衛星の設計図だと知ることが出来たのは何故?設計図に書かれていたのは英語でしたが。
7話の怪人・武陣は鏡の中を移動できる能力を持つが、マリバロン配下の怪人・怪魔妖族は妖術の類が使えるようだ。
Bパートで指名手配されてしまった光太郎。速水警部を投げ飛ばしてしまったから?玲子に会いに行った光太郎。変装していたけど思いっきり怪しすぎ。変装だったら総司たちの方が上手かったよな(「カブト」では変装ネタがやたら多いから?)。
 人質にされた陽介を助けに向う光太郎だが、マリバロンの策略にかかってしまった。マリバロン、この回でクライシス帝国の諜報参謀と自慢していただけあって頭脳戦が得意みたいだし、幼馴染共々光太郎を抹殺しようとしていた辺りは卑劣な手も使ってくるよう。
 敵の策にかかって死んだと思われていた光太郎だが5分間呼吸を止めるという身体能力を使って危機を脱していた。まぁ、彼は改造人間ですからね。平成ライダーは一部を除き、変身できること以外は普通の人だから、驚異的な回復力や呼吸を5分間止めることのできる光太郎の身体能力は奇異に見える?(平成ライダーも頑丈なところと驚異的な回復力を持っているところは改造人間の方々に匹敵しているが)。
 8話は天才少女・友子との交流話。友子に会いに行くという茂らと一緒に友子に会いに行く光太郎。子供相手に身なりを整えるところはおかしい。研究所で怪人と遭遇する一同。8話の怪人は蟹を模した怪人みたいですが、見るからに強いというイメージじゃないな。
  この回では4大軍団長の一人、ボスガンが前線に。投げナイフの使い手であることがわかる。戦いの後、友子の母親から彼女の父親はクライシス人であることを聞く。友子は遊園地にいたが、怪人が・・・友子を助けに現れた光太郎。変身前のアクションは少ないが、倉田さん本人がやっている様子。
 案外脆い怪人。チョップを喰らっただけで腕がちぎれるんだから。怪人を倒した後、変身したまま自分がクライシス人の血を引いていることにショックを覚えている友子を説得する光太郎。派手に吹っ飛ばされているあたりかなり無茶しているような・・・巧が登場するまで彼が一番若かった訳だし、日常シーンでの今時の若者な描写があるから「若さ」を全面に出した印象の人なんだなと改めて実感。
 9話冒頭はハイキングを楽しむ光太郎と佐原一家のシーンから。主人公が下宿先の人と外へ・・・という描写、「アギト」劇場版の焼肉屋のシーンが印象に残るな・・
 9話の怪人今までの怪人よりもネーミングがひどい・・・もうすこしまともな名前に出来なかったの?クライシス要塞におけるやり取りでゲドリアン配下の怪人・怪魔異星獣は怪魔界に住む動植物を改造して作り上げた奴らしいことが判明。それにクライシスの奴ら幹部連中の造型が戦隊の敵を思い出すが、やっていることも戦隊の敵と変わらんような・・・
 玲子から預かっていた鉢植えを捨てようとした光太郎。人からの預かり物とはいえ物を雑に扱うとは・・・佐原家でのやり取りで玲子に「がさつ」と言われるのだが、いい風に取れば細かいことにはこだわらない大らかな人ってことなのかな?雄介は桜子に「暢気」と言われたし、氷川さんは同僚の尾室や翔一に「不器用」といわれてたっけ。
 10話は戦隊でおなじみのニセモノネタ。プロデューサーが戦隊のプロデューサー歴があるからライダーにも使ったのか?
 「RX」は平成ライダーのように日常のシーンがかなり入っているが特撮マニア曰く「ロボコン」に代表される石ノ森ホームコメディの要素があるそうで。この回では玲子のニセモノ相手にきつい言い方をするなど光太郎が思い込みの激しいところを見せます。
 ラストで光太郎が子供たちと遊ぶシーンがあるのですが、平成版では大人に耐えうる作品作りを行う傾向にあるために主人公と子供が絡むシーンが用意されていないので主人公と子供との絡みがあるのは新鮮に映ります。
 11話は扱いが難しかったために廃棄処分にされたロボットをガテゾーンが掘り起こすところから。この回は使い捨て文明に対する批判がテーマのようだが、昔のヒーロー番組って一種の教育番組という印象さえ感じる。
 A-パート後半で変身して怪人に挑む光太郎。11話の怪人・スクライドはロボットのミイラと言った風な風貌。A-パートでの戦闘シーンはRXが透視能力を披露。平成ライダーは透視能力を使ったシーンってないのでこれも新鮮に映る。アクションシーンでは車を二台もぶっ壊す派手な爆発が凄い。
 スクライドと戦ってダメージを負った光太郎はアジトにしている古ガレージで怪我の応急処置をしていたが器用だし、アジトにしている古ガレージのレイアウト、4話と変わってません?
 怪我をしているのに怪人を倒そうとする光太郎。目に謎の変調をきたしながらも戦おうとした氷川さんとタブりましたが無茶してでも戦おうとするところはヒーローしていていいです。
 Bパートでスクライドとの再戦でのセリフ「この世に光がある限り、俺は何度でも甦る!」のセリフもヒーローしていました。やっぱり仮面ライダーは子供たちのヒーローでなくては・・・

12話〜17話(2006年3月14日)
 12話は夢の中で怪人と戦うというもの。光太郎の周囲の人を使ってRX抹殺作戦を展開しようとするクライシスの奴らはマリバロン配下の怪人・ズノー陣を送り込むことに。
 玲子とデートする光太郎。ここも「今時の若者」的。話の最中怪しい男を見つけ彼を追うことになる光太郎。結局男は見つからなかったのだが、光太郎は玲子のマンションへ。彼女の付き添いをすることになったのだが、悪夢に襲われた玲子に襲われる。玲子は夢を操る怪人・ズノー陣に操られていた。今回の怪人・ズノー陣はまともなデザインの怪人だ。
 この回はマリバロンの変装が見られるが、演じている高畑淳子さんがドラマで活躍されている方なので派手なメイク無しでも美人。
謎の男に助けられた光太郎だが、男はクライシス人の反帝国ゲリラの一員。マリバロンの手にかかり重傷を負い秘密のアジトの場所を光太郎に教えた後息絶える。光太郎は男の指示に従って秘密のアジトに向うが都合よく夢の中に入り込む装置があるというのは・・・昔のライダーってある種のご都合主義が話を作っていたのね。
 夢の中でズノー陣と戦うRX。玲子の夢だというのを利用してズノー陣を倒す。玲子に協力してもらう際「玲ちゃん」と玲子に呼びかけているRX。この段階で正体がばれているとしか思えないけど。この回は屋内で撮っているためか爆発は抑え目。
 13話は次元転換装置を巡る話を交えて友情の尊さを問い掛ける話になっている。話はクライシス人の科学者親子が地球に逃亡してきたところから始まる。クライシスの連中は次元転換装置を使って地球と怪魔界の立場を逆転させようと企んでいた。13話の怪人・フラーミグラーミは極彩色が目立つ怪人だ。
 友達の健吾とケンカした茂に励ましの言葉をかける光太郎はお兄ちゃんしています。思えば光太郎の常に笑顔を絶やさない好青年な部分は雄介や翔一に通じるような・・・(お兄ちゃんしているところとヒーローらしいところは雄介や翔一にはないが)
 Gクリスタルを使って次元を転換させようとするクライシスの奴ら。次元転換装置はシンプルすぎる装置だ。健吾を助けようとする茂。キララに助けてもらうがこの話は友情がお題というのがわかる。
 怪人の姿を消す能力に翻弄されるRX。アクロバッターのアドバイスで怪人を倒すが装置ごと怪人を倒すんだったらもう少し派手な倒し方でも良かったような。せっかく派手な爆発を使ってんだし・・・
 14話はクライシスの連中が皇帝の後継者・ガロニア姫の替え玉を手に入れようとする作戦を展開。マリバロンはガロニア姫の養育係だったがチャップの一人のミスでガロニア姫は謎の消滅を・・皇帝に処刑されることを恐れたマリバロンは現場に居合わせた連中には他の者には口外するなと口封じをした上でチャップらにガロニア姫と同じ誕生日でなおかつうなじにほくろのある6歳の女の子をさらって来いと指示する。
 佐原家での玲子を交えたところとか佐原と子供たちのやり取りは平和を象徴する一幕。玲子とトランプで遊ぶ光太郎の描写は「アギト」16話を思い出すが(お馬鹿なところ丸出しな翔一よりはまともだが)、何ででっかいトランプで遊んでるんだ?
 さらってきた女の子たちを見たマリバロンはチャップに「ガロニア様には似ても似つかん!」と激怒。無茶言うなよ・・・他のチャップの報告でひとみがガロニア姫に似ていることを聞くマリバロン。ここも都合が良すぎる。
 下校中のひとみがマリバロンに誘拐されてしまった。光太郎が現場に駆けつけるシーンで流れていたBGMはOPの二番。
 クライシス要塞・・・ガロニア姫に謁見するジャーク将軍ら。実はジャーク将軍はガロニア姫の不慮の死を知っていおりジャーク将軍はマリバロンを処刑するどころか、彼女を庇った。ジャーク将軍、出身問わず能力が高ければ隊長に抜擢するところとか、厳しいところと部下を庇う部分を使い分けるところを見せるところは指揮官らしい奴だ。
 空間のゆがみを察知して現場へとバイクを走らせる光太郎は怪魔ロボット・デスガロンに襲われる。デスガロンはデザインが秀逸な怪人。近年にフィギュア化されたことも頷ける。
 変身前のアクションで一言。ヘルメット外せよ・・・光太郎。変身してデスガロンに挑む光太郎はデスガロンを利用して怪魔界に行くことを思いつく。マクロアイで転送装置をサーチし、デスガロンの転送装置を使って怪魔界へ向うという流れはいい演出だ。平成版では複眼等の各器官を使うというシーンがないので新鮮に映るのかも?
 15話はロボライダー登場。怪魔界への潜入に成功した光太郎。たどり着いた先は死の砂漠。砂漠を彷徨っていた所を怪魔ロボット・トリプロンに襲われるがライドロンのサポートで危機を乗り越えることに成功する。
 所変わり・・・ガロニア姫の侍女にする予定の女の子を怪魔界に転送した後デスガロンが光太郎を怪魔界に連れてきたことを知るジャーク将軍。ジャーク将軍はガテゾーンにトリプロンを使ってデスガロンを処刑しろと指示。デスガロンを弁護するガテゾーンとデスガロンを処刑しろというジャーク将軍のやり取りは平成版にないしな・・・(平成版には世界征服を狙う悪の秘密結社は存在しないし)
 マリバロンを追ううちに神殿のようなところに迷い込む光太郎。そこでデスガロンと遭遇。RXに変身してデスガロンに挑むがデスガロン共々マリバロンの策略にかかってしまった。デスガロンに一旦戦いをやめるよう提案するRXだが、デスガロンは無視。怪人相手に説得はどうも・・・
 結局デスガロンと戦うRX。戦いの最中に現れるひとみだがデスガロンのブーメランでひとみは死んでしまった。ひとみを失った悲しみでRXはロボライダーに変身。強大な力でデスガロンを圧倒する。このアクションシーンで流れていたのは「光の戦士(Vo.宮内タカユキ)」。イメージソングを効率よく使っています。
 ロボライダーのデザインは「アギト」のG3に通じるし、ややぎこちない動きや銃を使うところもG3(G3−X)っぽい。ガチャガチャと音を立てたり、電子音のようなSEがあるのもG3的。(シャドームーンも歩く時はガチャガチャと音を立ててたが)銃を使用するところに関しても武器でとどめを刺すという流れ同様当時は賛否両論があったそうですがロボライダー以降、G3など銃を使うライダーが増えてきたのも事実ですね。(他は「龍騎」のゾルダ、「剣」のギャレン)。牢獄から出たRXは絶命寸前のデスガロンからひとみは生きていることを聞く・・・というところで次へ。15話ラストには霞のジョーがチラッと登場します。
 16話は霞のジョーが登場。デスガロンとの戦いで自分は何故ロボライダーになったのかわからないままひとみを探す光太郎。半身であるキングストーンから悲しみの力でロボライダーに変身できたことを知るが、15話で死んだひとみはニセモノだったけど勘違いで変身したってこと?光太郎って思い込みが激しいからな・・・
 ジョーとであった光太郎はジョーの案内で奇跡の谷に向うが、ネックスティッカーに操られたジョーが光太郎を襲う!死の谷に突き落とされた光太郎はクルミン族に助けられます。その人たちの案内で奇跡の谷に向かいますが、その最中で怪人に襲われる。
 戦闘シーンでのロボライダーの爆発をものともせず直進するところは「クウガ」10話の対イカ怪人戦を思い出した。ロボライダーってクウガ・タイタンフォームと同様のパワーと防御力重視という変身か?16話の戦闘シーンではロボライダーのバイク「ロボイザー」が登場。登場はこの回限りだそうだがやっぱりフォームチェンジ能力を持つライダーのバイクは特殊だ。ネックスティッカーを倒した技は「ハードショット」と言うらしいが技名を叫んでいない。
 トリプロンとの戦いの最中現れるガロニア姫。ガロニア姫の眼力で動けなくなるところで次へ。
 16話は生身のアクションやサイを使用したアクションが多いが、脚本家の好み?(この回の脚本家・江連卓は「スーパー1」に参加していた方で「スーパー1」でライダーが拳法を使う設定を加えたのはこの方の提案だとか・・・)
 17話は蒼の変身・バイオライダーが登場。ガロニア姫の眼力で動けなくなるところから。ガロニア姫は「ジェットマン」でマリア(リエ)を演じた丸山真穂さん。ジョーと茂共々奇跡の谷近くのアジトに捕らえられた光太郎。マリバロンはガロニア姫に光太郎を殺せというが、ガロニア姫はなぜか光太郎を殺せず・・・ガロニア姫の演技はマリアに通じる演技。
 ガロニア姫の部屋に忍び込んだ光太郎はガロニア姫を説得しようとするんだけど、勝手に女性の部屋に入り込むとは・・・アジトの外に逃げ込む光太郎だが、ジョーと茂を人質に取られてしまった。ガロニア姫の指示でRXを処刑しようとするマリバロンは笑顔を見せていたがマリバロンってサ○?
 地下千メートルの牢獄に閉じ込められたRX。ロボライダーでも脱出できない。残忍なクライシスに対する怒りでRXはバイオライダーに変身。液体化能力で脱出に成功する。バイオライダーはクウガ・ドラゴンフォーム、アギト・ストームフォームと同じ蒼の変身だが液体になる能力とビームをすり抜ける能力は反則。クウガが練成能力を持っている程度なのに・・・デザインは「BLACK」のデザインの没ネタからの流用らしい。武器もロッド、薙刀型の武器じゃなく片手剣。剣でガロニア姫の眼力を跳ね返すところまであるのは驚き
 戦いの後光太郎は茂に自分がRXだというのを知られるが、ライダーって改造人間でもそうでなくても正体がすぐばれているような・・・(軽々しく自分の正体をばらす人もいたが)
 ガロニア姫の替え玉作戦に失敗したクライシス側。ジャーク将軍は「ガロニア姫はRXに暗殺された」と皇帝に偽の報告を行ったが、よくもまぁ処刑されずに済んだよな・・・
 ライダーのアクションは初代〜ZXまでは大野剣友会、BLACK以降はJACが担当するようになったが、正直、大野剣友会の殺陣か「BLACK」、「RX」の時のJACのアクション、どっちがいいのだろう?
 
18話〜23話(2005年7月1日/2006年4月(DVD版を見たため修正)
 18話は子供たちがムササビらしい生き物に次々と襲われる事件が発生。やはりクライシスの連中の仕業なのだが、今回のゲドリアンの立てた作戦はマヌケ。子供を飛び降り自殺させるように仕向けるなんて。RXを甘く見ているゲドリアンだが「光太郎に毒は効かぬ」と言ってマリバロンはRXを甘く見ていない。参謀の肩書きを持っているだけはある。
 18話はバイオライダーが液体化能力以外の能力を披露。自分が受けた毒を利用して抗体を作る能力なのだがいつ使えるようになったのかはわからんが、別にいいか・・・スカッとする内容であれば。
夢遊病者のようにフラフラとしながら歩く光太郎。挙句の果てには本当に飛んじゃいましたが実はこれは敵を欺くための芝居。この後の巧みな話術もといハッタリで敵を自分のペースに誘うが7話といい、この回といい光太郎も城のように敵を欺くのが上手いですな。
 19話は東京にもう一つの太陽が出現するところから。クライシスの奴らが一般のクライシス人を移民させるように必要なエレニウム鉱石を手に入れるためにやったことで、さらに自分の計画の妨げになるであろう人物の抹殺を指揮。ジャーク将軍はガテゾーンとマリバロンに共同で作戦にあたるように指示。クライシスの奴ら、多少のいがみ合いはあるが結束力が強い敵組織だ。
 デート中(?)の光太郎は玲子から日本政府を脅迫しているらしいテロ組織のことを聞くが、部外者な人間がこんな話をしてしまっていいのか?
 話に出てきた国立アカデミーを張っているとクライシスの連中が出現。RXに変身して戦う光太郎だが人工太陽からエネルギーを供給している怪人・クロイゼルに苦戦。この戦闘シーンのフィルムをみるとゴミ取りをしていない箇所が・・
 助けた人物=相原教授から事情を聞く光太郎だが、教授の子供がクライシスの奴らにさらわれてしまった。マリバロンは教授に子供を殺されたくなければ行っている研究を止めろと脅迫。ホントに卑怯な人だ。
 光太郎は教授に磁力砲を完成するように頼み、自分はクライシスの連中を探すことに。
 隠れ家で作業をしている教授に対しテレパシーで脅迫するマリバロン。妖術が十八番の幹部らしい脅迫の仕方だ。
 磁力砲を完成させた教授だが、玲子が目覚めると教授はいなくなっていた。書置きを見つけた光太郎と玲子。教授はクライシスの奴らが約束を破ることを覚悟で子供たちを助けに向ったのだが、この回は親子のドラマが中心というのがわかる。
 戦闘シーンではビデオ合成が使用されている箇所があるが、つなげ方がおかしい。アクロバッターで疾走するRX。このときのBGMは13話同様「激進RX(Vo.宮内タカユキ)」。
 ロボライダーになってクロイゼルと戦うRX。人工太陽からエネルギーを供給しているクロイゼルに苦戦。教授の娘の機転で教授が人工太陽を破壊したことで形勢逆転。密着状態のハードショットでクロイゼルを倒す。怪人を倒した後の決めポーズのシーンでは怪人との距離がかなりあるのは何故だ?
 20話は「アバレンジャー」に出演されていた奥村公延さんがゲスト(怪人・ビャッ鬼の人間体役)。話はクライシスの怪人が銀行強盗をするところから始まる。
 佐原家でのシーンでは光太郎の私服が変更になっています。外で食事・・・ってことで外に出るとジョーが・・・このシーンのロケ場は7話同様、光ヶ丘公園・光のアーチ前の道路。ジョーはバナナの叩き売りなんてしていましたがジョー役の小山さんが現在声優さんということで声がいい。
 佐原航空の社員食堂・・路上で出会った老人が強盗事件と関係あるのでは?と睨んだ光太郎とジョーは老人が消えた屋敷に向かうことに。食堂でのシーンということで吾郎と奈々を交えての会話も・・・
 屋敷に向った子供たちを助けるため屋敷に乗り込んだ光太郎だが、ビャッ鬼に倒された。ヒーローはそう簡単にはやられないですが・・・
 クライシス要塞・・・光太郎を倒したという報告を受けた幹部連中は大喜び。怪人に強盗をさせていたのはクライシス皇帝のために黄金の城を作るためだそうだが、やっていることが地球制圧と程遠いことを・・・
 ビャッ鬼に倒されたと思われた光太郎だが、実は瞬間変身を使って危機を回避していた。一瞬ロボライダーになって体を硬くしていたのだが、平成ライダーには無い特異さが昔のライダーを支えていたというのがわかる描写です(改造人間だという設定も含めて)。
 ラストで子供たちに手品を披露する光太郎。バナナの皮で滑っちゃうところはコミカルでよろしい。
 21話は光太郎とジョーの友情を描いた話。最初光太郎とジョーがサッカーをしているシーンから。ジョーにいきなり「一生親友でいてくれよな」と言う光太郎。前作の回想シーンも入ります。
 反帝国ゲリラが地球に亡命していることを聞き大変ご立腹なジャーク所軍。「勧善懲悪ではないドラマ」がちらちらと・・・
 反帝国ゲリラの女性・セーラはある重要な任務を帯びて地球に向かうことに。光太郎とジョーはセーラを発見するが、ここでジョーの過去が明らかに。クライシスの奴らに改造人間にされそうになって脱走したところをセーラと出会い彼女と婚約していたこと、レイカ族の人に迷惑をかけないように連中に捕まったことが明らかにされる。回想シーンのBGMは「すべては君を愛するために」(Vo:宮内タカユキ)
 話の途中で何か邪悪な気配を感じた光太郎。セーラが怪しいというのだが、それが元でジョーとケンカしてしまったのに光太郎はジョーを引き止められない。セーラの影には怪魔異星獣・バングゴングが潜んでいた。Aパートの戦闘シーンでかかっていたBGMは「運命の戦士」(Vo:宮内タカユキ)。
 Bパートで怪人にさらわれてしまったセーラ。ジョーはセーラを取り戻すべく単身敵が指定してきた場所へ。ジョーを助けるためバイクを飛ばす光太郎。光太郎はジョーに死んだ親友・信彦の面影を見ていたよう。回想シーンも入るが何でシャドームーンに殺されるシーンが入るんだ?信彦を死なせてしまったことは光太郎に暗い影を落としていることがわかる。変身して怪人に挑む光太郎。怪人は影に形を変えて攻撃してくる。怪人の攻撃を光で退ける際の「俺は太陽の子。光の前に影はないものと知れ!」のセリフがかっこいい。平成ライダーにないのはこういったケレン味ですよね。
 戦いが終わり・・・ジョーとセーラは怪魔界に平和が来たら再会しようと約束。彼女が旅立つところを見送るジョーを見る光太郎は過去に思いを馳せていた。一方荒野に現れる影が一人・・・シャドームーンが登場するところで終わり。シャドームーンのスーツ、質感が異なるがもしかしてアップ用という奴か?
 22話はライバルのシャドームーンが登場。まずは幼稚園で人々が砂に閉じ込められるところから。現場に駆けつけた光太郎とジョー。光太郎は変身して応戦するが、この戦いを見ている奴が・・・ロボライダーで岩を砕くところはいいが、砂が少しついただけで動けないものなのか?バイオライダーになってアントロントを追い払うことに成功するが、自分を見ていた存在が気になって仕方がないようだ。
 アントロントが敗退したためジャーク将軍の叱責を受けるゲドリアン。それを聞いた他の隊長は我先にと手柄を奪い合う。そんな連中の前にシャドームーンが登場。シャドームーンはRX打倒のためにクライシスと手を組んだようだ。しかし、4隊長はシャドームーンと共同戦線を張ることが不服な様子。
 所代わり・・・・アジトでアクロバッターのメンテナンスをしている光太郎の前にジョーが現れた。シャドームーンはジョーを操ってメッセンジャー代わりにしてきた。
 クライシス要塞・・・シャドームーンに隊長の座を取られるのでは?と疑心暗鬼な4隊長。ここでゲドリアンが怪魔界の中でも寒くて暗いゲドラー域の出身であること、身分が低いため手に入れた隊長の地位に固執しているところがわかる。
 シャドームーンが指定してきたところへとやって来た光太郎。シャドームーンに対して「信彦」の名を呼ぶ光太郎だがシャドームーンは問答無用で攻撃してきた。「あの時の悪夢を・・・」という光太郎。ゴルゴムの連中に改造されるシーンやBLACKとシャドームーンの対決が回想シーンとして入るが改めて本作が「仮面ライダーBLACK」の続編であることがわかります。
 爆風の中変身を完了するシーンはいい演出だ。実はシャドームーン、記憶を失った代償としてライダー打倒の執念だけで生き返ったことが判明。執念だけで生き返るとは・・・RXが”光の王子”とするならシャドームーンは”影の王子”ですか・・・ナレーションがイカス。
 シャドームーンは史上初の悪のライダーとして知られていますが、初期設定では「X」のアポロガイスト同様に人間体と戦闘体を使い分ける予定だったとか・・・
 ビーム出したりテレポートを使ってくるシャドームーン。フォームチェンジのように身体能力を強化させる能力を持つRXとは対に超能力の類に長けているよう。もしかしてそれぞれの力の源である”太陽の石”と”月の石”は性質か何かが違うのか?
 クライシスの奴ら同様、シャドームーンも倒すべき敵と悟ったRX。フォームチェンジを使ってシャドームーンに挑むがシャドームーンには攻撃は効かない。RXは基本形態の段階でBLACK以上の能力があるという設定ですがノーマル時はもとより特殊2形態を使っているRXに対して互角に戦ってしまうシャドームーンは生き返ったのと同時に能力が上がった?
 RXとシャドームーンの戦いに水を差すクライシスの奴ら。アントロントに二人を殺させようとするがRXはライドロンのサポートで危機を脱出。リボルクラッシュでアントロントを倒す。ライダーが決めポーズを取っている後ろで退却する4隊長がお間抜けに見える。
 RXとシャドームーンの対決は改めて・・・ということになるが、4隊長がRXとシャドームーンの対決に水を差したことにジャーク将軍が激怒。ジャーク将軍は単にシャドームーンを利用していただけだったようだ。
 アジトへ戻った光太郎。ジョーが光太郎にシャドームーン(ジョーは「銀色オバケ」と言っていたが)のことを話すと光太郎は取り乱してしまった。以前の戦いで自分の手で友を一度殺してしまったんだものな。忘れたいんだろう。
 23話は声優・千葉繁さんがゲスト(学習塾の先生役)。今回のクライシスの奴らの作戦はボスガンの指揮。しかも自ら前線に。クライシスの奴らは物質転換装置を使って何かを企んでいた。その装置を運ぶ任務を受けたチャップ二人。変身能力を見せていたがまともに喋れないようだ。都合よく車が転がっている演出は戦隊(主に戦闘シーン)での都合よくオブジェが置いてある・・・という演出のよう。
 佐原家・・・玲子が撮った怪事件の現場写真を見ている光太郎。佐原家でのシーンは久しぶり。
 今回の怪人はボスガン配下で上司同様に剣を使ったアクションを披露します。戦闘シーンの主なロケ場所は光ヶ丘公園か?3巻収録エピソードで「RX」のロケ場所に関心を持ったが昭和ライダーの定番のロケ場にも関心が出てきました。

24話〜29話(2006年4月23日)
 24話は戦隊で知られる岡本美登がゲスト。クライシスの奴らは昔に怪魔界にいた部族の生き残りを使って作戦を遂行することに。ジャーク将軍のセリフではクライシスの奴らは10年位前から地球侵略のための前準備としてクライシス人のスパイを地球に送り込んでいたらしいが前作のゴルゴムの連中やショッカー〜バダンまでの悪とは関係ないようだが、1話を見る限りではゴルゴムの存在は知っていたのかも?
 デート中(?)の光太郎と玲子は一人の男に遭遇。玲子と一緒に男を病院に連れて行くが、男と同じ症状で倒れた患者さんが・・・共通して体の細胞に変化が見られるというのだが・・・
 タクシーのシーンに。お客さんがタクシーの運転手に襲われた。病院で取材していた玲子が患者さんに襲われたこの辺はゾンビ映画か吸血鬼映画のノリ。
 Bパート。ジョーが見つけた子供=アキオ少年から事情を聞くことになるのだが一言も喋らない。ジョーが詰問するが、Aパート同様ちょっと乱暴。代わりに光太郎がアキオ少年から事情を聞くことになるが、子供好きな性分だけあって優しく接します。この話でも「僕」の一人称を使っているが一人称を使い分けるところは「Zガンダム」以降のアムロみたい。
 この回のBGMとなっている歌「黒い勇者」のボーカルは倉田さんご本人。前作OP、イメージソングだった「俺の青春」同様、声が壊滅的・・・というかひいてしまった。
 アキオ少年の父親を救うために変身する光太郎。人質を前に変身してしまっていいのか?
 25話ではクライシス皇帝が地球侵略にうまくいかぬから怒っているとの通信が届いた。ボスガンが皇帝の怒りを収めるための作戦を遂行することに。ボスガンがジャーク将軍の命令の裏で何かを企んでいるのかも?と考えるガテゾーンとゲドリアン。こういった幹部同士の確執も面白い。
 ボスガンの私室・・・ジャーク将軍が半年以内に地球攻撃を成功させねばジャーク将軍を処刑すると言うことを知っていたボスガンはそのチャンスを利用してジャーク将軍に取って代わろうと企んでいた。ボスガンのセリフを聞くとジャーク将軍も純血のクライシス人らしい。
 佐原家・・・3話同様チェスで遊んでいる光太郎。茂が対戦相手でしたが、今回は負けちゃってます。よく見ると光太郎、髪型変わった?
 謎の空き缶を追っているうちにボスガンとガイナカマキル遭遇した光太郎。18話同様夜のシーンは珍しい。ガイナカマキルは「アギト」のマンティスロードを思わせますね(毛が生えているところなんか)。ボスガンが光太郎に1対1の勝負を挑んできた。しかも自分が貴族でナイトの称号を持っていることを自慢。それを聞いた光太郎は「邪悪なクライシス人にも誇りと言うものがあるようだな」と発言。一応悪人じゃない人もいたのよ。それを忘れているような・・・
 花嫁をさらうガイナカマキル。記念写真を撮ろうとする人々に紛れて花嫁をさらおうとするところはちょっとお茶目。しかもガイナカマキルがさらった花嫁はさそり座生まれの女性ばかり。さそり座がどうのというネタは「アギト」終盤にも出てきたネタなので笑ってしまいました。花嫁誘拐事件のことを玲子、ジョーと話す光太郎。玲子がさそり座生まれだということを聞くと光太郎は「クライシスは鼻っ柱の強いさそり座の女が好きなんだ」と冗談を言うんですけど玲子がさそり座生まれというのは都合よすぎるような・・
 ジョーはガイナカマキルを誘い出すために光太郎と玲子が偽装結婚をあげればいいと提案。「玲ちゃんを危険な目に遭わせる事は出来ない」と言って光太郎は嫌がっていたが玲子は本気モードに。この辺のシーンはコミカルに描かれています。
 Bパート。結婚式のシーンへ。結婚式をネタにした話は「カブト」7・8話を思い出すのですが、神父さんに変装していた総司に対して光太郎は新郎に変装しちゃってます。新郎の衣装って妙にフリル多いのはいかがなものか?
 気になるのがどうやって偽装結婚に参加する人を集めたんだろう?光太郎って友人の多い人と見たが(あの性格だし)、友人に声をかけたのかな?BGMは竹内まりやの歌。Aパートでは嫌がっていた素振りを見せていた光太郎ですけど、花嫁姿の玲子と一緒にいるところを見るとまんざらでもないようだ。
 車で怪人を誘い出す作戦に出たが、花嫁に変装したジョーが光太郎の隣に。「かわいいなぁ・・・」なんて言ってる光太郎ですが、大ボケ発言をするところはやっぱり翔一くん状態・・・。新郎の変装をしたままアクションする光太郎。総司とはえらい違いだ。
 玲子がボスガンにさらわれた。ボスガンはさらってきたさそり座の女性を皇帝に捧げる生贄にしようと企んでいた。さそり座の女性を火あぶりにするつもりだったようだがRXが登場。ボスガンはRXの前でさそり座の女性をさらった理由が「イキがいい」と言うがここも笑えます。
 ボスガンの剣技に防戦一方のRXだが、ロボライダーに変身。この回から名乗りが「炎の王子」に変わっています。戦闘シーンでロボライダーになったRXがボスガンを挑発しているところがあるけど敵に対して挑発するなんて前作じゃしてないよね?ボスガンの剣技をもってしても貫けないロボライダーの装甲に逆にボスガンの剣をへし折ってしまう描写はクウガ・タイタンフォームを思わせる。剣をへし折られてしまったボスガンは後をガイナカマキルに任せてしまったが投げナイフを何故使わない?ガイナカマキルはリボルクラッシュでとどめ。
 26話はジョーが一旦退場する回。クライシス要塞のボスガンの私室・・・自慢の剣をRXに破られたボスガンは怒り心頭。RX対策として部下に怪魔稲妻剣を作らせた。ロボライダーのニセモノを怪魔稲妻剣の試し切りに使っています。
 社員食堂にボスガンが出現。ボスガンは光太郎に近付いたら災いがあると言い残す。玲子もガイナギンガムに襲われて病院に運ばれてしまった。
 佐原家にも怪人が出現。怪人に脅された唄子は光太郎に冷たい態度を取るが、子供たちは変わらず光太郎を慕います。
 河原にガイナギンガムが出現。変身して挑む光太郎だがボスガンの奇襲にあって目をやられてしまう。ボスガンに「所詮はクライシス。邪悪の塊だ!」というRX。皇帝のやり方に反発するクライシス人がいるのに、これって差別?戦闘シーンのBGMは「永遠のために君のために」でボーカルは「アニキ」こと水木一郎さん。ボスガンがRXの前で自分の野心を吐露するシーンでは声の調子が飯塚氏らしいものになっています。ロボライダーの装甲を傷つける怪魔稲妻剣の威力恐るべし・・・
 一時的に失明してしまった光太郎。なんか氷川さんとかぶる。けど、Aパートで失明しているとは思えないほど正確に攻撃を打ち込んでいたが改造人間ゆえにハンデを負っても多少は他の感覚でフォローしている?茂とひとみに助けられた光太郎。チャップらが近付いていることを改造された聴覚で感じ取った光太郎はひとみを戦いから遠ざけるためにあえて嘘をつく。怪我をしていても子供たちに対する気配りを忘れていません。
 隠れ家でハムエッグを作るジョー。ハムエッグといえば原作版「BLACK」の杏子を思い出す。茂とひとみが人質にされたことを知り、失明しているのに戦おうとする光太郎の姿は目に謎の変調をきたしながらも戦おうとした氷川さんとかぶる。ジョーがボスガンに斬られた。これが引き金になって目が見えるようになるのだが改造人間特有の回復力のなせる業?ジョーを傷つけられた怒りで直接バイオライダーに変身した光太郎。クウガ、アギトのように直接特殊形態に変身できるわけだが、RXはフォームチェンジ能力を持つライダー1号なんだし、出来て当たり前?
 ボスガンの奴、ロボライダー対策は出来てもバイオライダー対策は忘れていたよう。液体化能力で逃げられているし。剣を落としただけで退散って・・・間の抜けた幹部ですな・・・
 戦いが終わり・・・実はジャーク将軍はボスガンの抜け駆けを知っており、ボスガンに怪魔稲妻剣を抜かせた後剣をへし折り、笑って去っていった。それだけ?もっと重い罰を与えるのかと思ったのだが。
 27話はシャドームーンの最期を描いた回。まずは牧場の子供たちが謎の地震を探るため洞窟に向かう所から。洞窟のロケ場所は5話と同じところ?マッドボットの前に出現するシャドームーン。シャドームーンは超能力でマッドボットを操ってしまった。後でクライシスの奴が火山の爆発を利用して移民のための土地を用意しようと企んでいことがわかる。
 謎の地震を察知した光太郎は変身して震源地を探ることに。震源地へとやって来たRXだがそこには4隊長が・・・シャドームーンに操られたマッドボットは見境なく攻撃。RXは地底から脱出するがその際のセリフはいつものノリになってます。地底から脱出したRXを待ち受けていたのはシャドームーン。フォームチェンジも超能力も使わず激突する二人・・・というところでBパートへ。RXとシャドームーンを自分たちの作戦に巻き込もうと画策するジャーク将軍はマッドボットを使って子供を人質に取った。子供たちを救うため、アクロバッターを呼んで現場へ向かうことになったRX。シャドームーンは連中が人質を使ったのは自分とRXを陥れる罠と判断。あくまでもRXとの勝負に拘る。
 人質にされた子供たちを助けようとするRXだが、シャドームーンは問答無用で攻撃。前作で使用していたサタンサーベルと同じ紅い刀身の剣・シャドーセイバーでRXを攻撃。子供たちを助けようとするRXだがあくまでもRXとの戦いに決着をつけようとするシャドームーンに「自分の目的のためなら目の前で泣き叫ぶ子供たちも見殺しにする。そこまで落ちてしまったかシャドームーン!」とRXの怒りが爆発。リボルケインでシャドームーンのベルトを貫く。勝負あり・・・というところでシャドームーンはRXにクライシスの奴らの企みを教えた。シャドームーンの声、「アギト」で素顔出演された時の感じになってます。
 瀕死の重傷を負いつつ子供たちを助けようとするシャドームーンに信彦の面影を見、信彦の名を叫ぶRX。だがシャドームーンは「我名はシャドームーン。いつか再び甦り、仮面ライダーBLACK RX、貴様に勝負を申し込む。誰にも邪魔させん」と言ってあくまでもシャドームーンとしての自己に拘る。
 シャドームーンに子供たちを任せたRXはマッドボットを追うことに。ボルテックシューターで腕を撃ち抜いた後、リボルクラッシュでとどめ。変則的なとどめの刺し方。
 戦いが終わり・・・花に囲まれて力尽きたシャドームーンを見つめる子供たちの前に現れる光太郎は子供たちに「少し疲れて眠っているだけだよ」と言って子供たちを帰す。政宗一成氏のナレーションが流れる中、息絶えたシャドームーンを見つめた後、シャドームーンの亡骸を抱えて歩き出した光太郎。よく見るとスカスカのスーツを抱いて歩いていたのね。いくらノースタントでアクションをこなしている方といえどスーツを着た成人男子を抱えて歩くのは無理だった?いつの間にか信彦の姿となったシャドームーン。光太郎が抱えていた信彦だが「RX」が放送された時点で信彦役の堀内孝人さんは役者を引退されたために代役の方を使ったそうです。
 28話は新幹部・ダスマダー大佐登場。訓練中のクライシス人が要塞に呼ばれるところから。キメラゴメラが要塞に呼んだ人を蝶に変えて地球に送り込もうとする作戦は上手い。ところでキメラゴメラ、キ○グギ○ラに似てません?
 キャンプ中の子供が見つけたのはクライシスの奴らが作った転送装置。謎の蝶に取り憑かれた人は別人になってしまう。玲子とドライブ中の光太郎は一人の子供に出会う。子供を家に送り届けるのだが手荒い歓迎を受ける羽目に。公園でキメラゴメラと遭遇し戦うRXだが、クライシス人に取り憑かれた人を殺すことは出来ない・・・というところでダスマダー登場。鉄兜に軍服といういでたちが初代仮面ライダーに登場したブラック将軍にそっくり(マント着けて剣を持っているところは違うが)。
 RXに対して「君」だなんて言っているダスマダー。結構身軽なアクションを披露します。
 クライシス要塞・・・ダスマダーはなかなか進まない地球侵略部隊に喝を入れるためにやって来たよう。4隊長はもとよりジャーク将軍さえも裁く権利を持っているそうだが相当な権限を皇帝に与えられていることがわかる。登場シーンでも言えていたがマントを翻して歩くところはかっこつけてますね。
 クライシス人に取り憑かれた人に囲まれた玲子だが光太郎に救われる。よく見ると、この回から光太郎の髪型が変わったことがわかります。玲子の衣装も「マスクマン」のモモコの夏ファッションと同じ?
 転送装置のことを聞いた光太郎は現場へ。「怪魔界に帰れ」と蝶を説得する光太郎。その言葉が通じたのか蝶は転送カプセルへ。怪人と戦う前に「(蝶が)エネルギーの補給に来るのを待っていたんだ」と発言するシーンもあるが嘘をつくなとツッコミたかった。
 怪人との戦闘シーンで流れるのは26話同様「永遠のために君のために」。歌詞に「♪若い血潮が〜」とあるが光ちゃん、たっくん(巧)が登場するまでは一番若いライダーだということと若さを全面に出した主人公だということを考えると妥当な歌詞?
 29話は的場響子が登場。響子役の上野めぐみさんは探偵団シリーズ「覇悪怒組」の出演者だそうで。
 平和な貯水場。だが、怪人ムンデガンデが現れ、響子の両親を殺してしまった。クライシスの奴らは貯水場を襲って何かを企んでいる様子。
 貯水場へとやって来た光太郎は玲子と偶然出会う。クライシスの奴らの悪事をみんなに見せるために取材をする玲子の前で常人以上の力を使う光太郎。最も正体を知られたくない人の前で力を使っていいの?
 クライシスの奴らが貯水場を襲った理由が、水を本国に送るのと、帝国の権威を示すために水の城を作るためだということが判明。今回の連中は全ての軍団総動員で作戦を進めています。
 玲子の下に身を寄せることになった響子は敵討ちのために特別な力を修得することを決意。玲子の家のシーンではボールペンをへし折ってしまった響子。凄い力だ。
 響子のことを「響子ちゃん」と呼ぶ光太郎。前作に登場した義妹・杏子のことも「杏子ちゃん」と言っていたっけ・・・
 マリバロンが街に現れた。水を盾にクライシスに服従を迫ってくるがどこから水を用意しているのかがわからない。調査に向う光太郎だが、貯水場はクライシスの奴らに襲われていた。そこに現れるムンデガンデ。変身して戦う光太郎。高いところで見栄を切る所は本当にかっこいい。こういった演出も平成ライダーにはないからな・・・(「アギト」10話でアギトが橋の上に颯爽と立つシーンがあったが)。ゲドリアンが横槍を入れたため身動きできないRXだが、バイオライダーになって危機を脱出。いつの間にかノーマルモードになっていたがフィルムのつなげ方が不自然。
 戦いの後、玲子と響子に自分がRXであることを知られる光太郎。この後シーンが変更。両親の霊に励まされ、超能力を体得する響子。超能力が使えるヒロインという設定は「アギト」の真魚ちゃんの元ネタ?水を盾に服従を迫ってくるクライシスの企みを光太郎は阻止できるのか?というところで次の話へ。
 昔のライダーと平成ライダーのアクションシーンを見て思うのが、アクションシーン(変身後)は採石場や公園など広いところで撮影しているが平成仮面ライダーは主に建物の周辺(話によっては広い場所で撮影している場合アリ)で撮っていることが解る。今は採石場では撮影できないのか、はたまた制作費の都合なんだろうか?(自分は後者だと思うが)
 
30話〜35話(2006年5月21日)
 30話は29話の続き。響子が超能力の特訓をするシーンから。クライシスの奴らは水制圧作戦を着々と進めていた。今回は珍しくジャーク将軍が前線に出ています。
 街を我が物顔で歩くクライシスの奴ら。響子は体得した超能力を水を呼ぶために使うことを決心するが水を呼ぶことは出来ず・・・
 クライシスの奴らがどうやって水を手に入れているかを突き止めるため道化師に変装した光太郎。新郎に変装したり、道化師になったりと忙しいですね。すぐに見つかってしまいますが。マリバロンも足音だけでニセモノの道化師を見分けるところは凄い。
 シーン変更。玲子は空手の特訓、響子は超能力の訓練をしています。玲子は本当に光太郎の力になりたいみたい。このシーンでのBGMは「すべては君を愛するために」なのだが、選曲がまずくないか?
 水を盾に服従を迫ってきたマリバロンだが、響子の活躍で敵の作戦は台無しに。水の話も社会問題に通じるネタだ。
 戦闘員と戦う光太郎。最初市街地で戦っていたのにいつの間にか場面が採石場に変わっている・・・この回はマリバロン自らRXに挑んできたが、14話同様に口から炎を吐いたり、光の鞭を使ってきましたが、身軽なアクションも披露。戦いの最中でRXに対して「強い男は好きだ(大意)」などと言ってきたが、余裕があるのか?この回の戦闘シーンは他にもガテゾーンが久しぶりにストームダガーを駆って出陣してきます。
 幹部連中と一戦交えた後、水の城へとやって来たRXだが、怪魔ロボット・メタヘビーが待ち構えていた!メタヘビーの声は二又一成氏?1000度の高熱の部屋で戦う羽目になったRX。炎の中で戦闘シーンを撮るのはカメラマンもスーツアクターさんも相当苦労した?
 戦いが終わり・・・響子の両親の墓参りに付き合う光太郎と玲子。玲子と響子が光太郎に協力を申し出た。光太郎らは力を合わせてクライシスの奴らと戦うことを決意する・・・というところで30話は終わる。
 31話は32話と前後編構成で「必殺」シリーズの出演者、西崎みどりさんがゲスト(ユーコ・ミドリカワ役)。1人の女性が何者かに追われているところに居合わせた光太郎。黒いコスチュームのライダーの正体はガテゾーン。変身してガテゾーンを追い払った光太郎はユーコと言う女性に出会い、彼女と行動を共にすることに。泥棒みたいなことをすることに戸惑いを感じる光太郎だがその後の金目の物がどうのと言う発言はヒーローらしくない台詞だ。平成だったら許せる(?)台詞なんだろうが・・・(人のものを盗んでも罪悪感を感じないサイテーな奴がいるので)
 忍び込んだ研究所で見つけたのは何の変哲もない金属片。光太郎と別れたユーコは金属片が示した地図に従ってあるポイントへ向うがガテゾーンが待ち受けていた。光太郎はユーコを助けるが、自分が仮面ライダーであることを知られる。一般人でもライダーのことを知っていることが前作同様に判る台詞だが、ここも平成とは違いますよね。光太郎はユーコから事故死した彼女の恋人のことを聞く。彼女はエンジニアで恋人のジムは戦闘機のパイロットであること、ジムはテスト飛行中に巨大な鋼鉄の虫(=クライシス要塞)を見たことを日記に記していたことを聞かされる。次元をどうやって超えることが出来たのは例のプレートが次元を繋ぐものだったのか?ユーコ自身も恋人の死の真相を知りたくて色々な伝説を調べ上げていたことも聞くが、怪人が出現。ユーコは光太郎の指示通りに逃げるのだが、ガテゾーンが登場。ところで、ガテゾーンの首と胴体をバラバラにして体だけ動かすトリックは胴体は操り人形の要領で動かしていて、ワイヤーは編集の際に消しているのか?
 ユーコを脅して怪魔界の扉を開こうとするガテゾーン。怪魔界のゲートが出現。怪魔界は汚れた空気の世界?花があっという間にしおれてしまっているから。
 扉を閉めようとするユーコはバイクを走らせるが、都合よくバイクが転がっているところはどうも・・・駆けつけたRXがエレギトロンの光線を利用して扉を閉めることは出来たもののユーコは行方不明に・・・怪人を倒した後ユーコを探す光太郎・・・というところで次へ。
 32話は怪魔界の謎に迫る回の2話目。31話で鍵となるプレートを回収したマリバロンは再び地球と怪魔界を繋ぐ扉を再び開こうと企んでいた。クライシス要塞のシーンでマリバロンが怪魔界はもとより地球の情報もすべて叩き込んでいることを話していたが、さすが諜報参謀。
 絶壁に落ちたユーコはある神社の人に助けられていた。桃源郷のことが書かれた絵馬を発見する。 一方・・・玲子と共に桃源郷のことを調べる光太郎。怪魔界に飛ばされていた時のことが会話に登場。ところで伝説・伝承に関する本をどこから引っ張り出してきたの?前作の光太郎は人文学部に籍を置く大学生と言う設定でしたが、たくさんの本は学生時代に使っていた本?それとも図書館からの本?
 ユーコのことを監視していたマリバロン。自室らしいところには水晶玉が・・・妖術使いらしいな・・・
 ミカに近付くユーコ(ニセモノ)。ミカちゃんを使って怪魔界と地球の扉を開こうと目論む。神社へ向う途中、怪人に襲われる光太郎。今回の怪人・岩魔は岩を操る能力があるよう。バイオライダーになって地上に出たところでシーン変更。偽ユーコがミカちゃんを使って怪魔界の扉を開こうとしていた。ミカちゃんの「怪魔界に行きたい」と繰り返すところは笑えます。
 パンチで吹っ飛ばされたのにすぐに復活する怪人。怪人が壊れるトリックは発泡スチロール使用か?怪魔界は綺麗な所だと言う偽ユーコ。前の話にチラッと出てきた怪魔界の全景を見ると死の世界のようだったし、3・15〜17話を見ると岩場や砂漠のシーンが多かったが・・・
 9話や19話のように現れるスカル魔。こいつは準戦闘員的な怪人?本物とニセモノがミカちゃんを説得。子供を利用するのは悪者の常套手段だが、これも平成ライダーにはないですからね。(怪人が無作為に人を殺しているだけだから)
 33話は四国を舞台にした話。四国ロケは「仮面ライダーV3」で行っており「V3」では四国・松山、奥道後で行ったが「RX」の四国ロケは放送当時開通したばかりの瀬戸大橋周辺。四国へとやって来た光太郎はクライシスの瀬戸大橋爆破作戦阻止のためにやって来たが、まずはある大学教授からクライシスの奴らが瀬戸大橋を爆破しようと企んでいる事を聞くシーンが回想シーンとして挿入される。亡くなった大学教授は城南大学の教授。出てきました城南大学。(光太郎は城南大学出身という設定ではなく東星大学出身と言う設定だったが)架空とは言えライダーはもとよりウルトラマンにも登場しましたからね。25話同様江原正士氏のアナウンサーが登場。
 クライシスの奴らは瀬戸大橋記念館をアジトにして瀬戸大橋爆破を企んでいた。瀬戸大橋を爆破に成功したあとは四国を孤立させ、クライシス人の移民受け入れ地にするつもりらしいのだが、50億の人民を四国に移住できるの?
 香川県・高松市にやって来た光太郎は与島で玲子と待ち合わせをする事に。玲子の前では今時の若者と言った風になってます。玉藻公園でボスガンの挑戦を受ける事になった光太郎は鬼が島までボートを走らせる事に。いつボートの操縦免許取ったの?ボートの上のアクションは足場が不安定なので撮影が大変そうだ。
 独自に瀬戸大橋周辺の事を調べていた玲子。遊覧船の咸臨丸がクライシスの標的にされている事を知った光太郎は遊覧ヘリを使って作戦を阻止する事に。バイクはもとより、ボートにヘリコプターとあらゆる乗り物を乗りこなしちゃってます。
 遊覧船でガゾラゲゾラと戦う光太郎。お客さんの前で変身しちゃっていいの?大きな船はよほどの事がない限りゆれる事はないのでしょうが前半のボートのシーン同様に撮影は大変だったか?バイオライダーになって怪人の体内にある爆弾を排除する事に成功。ガゾラゲゾラを追うバイオライダー。今度は地上で戦うがガゾラゲゾラがカニかなんかの水棲生物がモチーフの怪人だったら、水中戦にしてもいいと思うのだが。
 ラスト、玲子と食事をしている光太郎。今まで1話の食事シーンに26話のハムエッグ、28話でおにぎり食べているシーンなどが出てきたが料理ネタ、食事シーンが結構多い平成ライダーに通じる?(「アギト」では焼肉屋やラーメン屋台のシーンに26話のトマト尽くし、もてなし料理に冷奴に手巻き寿司が出てきたし、「カブト」ではストーリー冒頭の食事シーンに、立ち食いそば屋のシーンにTV朝日側の公式HPにはまかないコーナーがあるし)
 34話は33話の続きで大葉健二氏がゲスト。大葉健二さん扮する九条の息子・おさむ少年が行方不明になるところから始まる。一方光太郎は玲子と共にひとときの平和を満喫していて、デートのシーンで登場したのは屋島。源平合戦の古戦場の一つですが屋島の古戦場はロープウェイで一望できるんだそうです。
 屋島寺へやって来た光太郎と玲子は九条と出会う。ここで玲子から子供の行方不明事件の事を聞くが、四国だけじゃなく他のところでも行方不明事件が発生していた。
 さらわれた子供たちはある屋敷に。屋敷のシーン「アギト」劇場版の超能力研究所のシーンを思い出す。屋敷にいた美女はダスマダーの変身。何とまぁ・・・今回の怪人・シュライジンは阿修羅みたいなデザイン。怪魔ロボット部隊の戦士よりも怪魔妖族に相応しいのでは?
 ダスマダーはガテゾーンと共に作戦を実行。さらってきた子供たちの超能力で四国を孤立化させ、四国を空母にしようと目論んでいた。やる事が豪快。前の話では移民の受け入れ地にするんじゃなかったの?
 屋島に栗林公園に琴平・・・33話同様名所巡り状態。怪人と一戦交えたあと、喫茶店にいた光太郎と玲子。九条が行方知れずと言う話を聞き、九条を探す事になリ・・・屋敷に潜入した光太郎はクライシスの企みを聞く事になるがすぐにダスマダーに見つかってしまう。戦闘シーンでは浜辺で戦うシーンも。
 35話は光太郎が指名手配を受けてしまう話。35話から光太郎のコスチュームが変更。白いジャケットにジャケットの下は白と黒のストライプのTシャツにジーンズというスタイルになっている。白いジャケットにジーンズという格好は前作でもしていたし、ジャケットは「ジェットマン」回想シーンでの竜の衣装と一緒?よく見ると雄介はチェックの衣装が多かったが、光太郎はボーダーの衣装が多い。
 いわれのない指名手配を受けてしまい、逃げ回る光太郎。佐原航空はもとより佐原家にも警官が・・・公園で警官に囲まれてしまった。警官の包囲を突破するのは簡単だけど、人を傷つけることは出来ない。子供を帰した後、敢えて警官に捕まる事に。人々の非難を受ける光太郎を見つめる一人の影はマリバロンの変身した女性。マリバロンを発見した光太郎は身に覚えのない指名手配はクライシスの仕業と気付くが・・・
 留置所に入れられた光太郎だが原因不明の激痛に襲われた実はミクロ化した怪人が光太郎の体内に入っていて・・・いくら頑丈でも体の中から攻撃されては・・・激痛に苦しめられながらも変身して留置所を脱走し、指名手配のカラクリを解こうとする。
 クライシスのアジト・・・連中はコンピューターを使った情報操作で人の心につけこむ作戦を展開していた。この回は情報社会に対する皮肉がテーマか?情報社会に対する皮肉は今でも通じるネタだし。
 警視庁前・・・「クウガ」、「アギト」では登場人物に刑事がいた関係上警視庁のシーンが結構出てきたが警視庁の外観は今も昔も変わっていない。バイオライダーの液体化能力で警視庁のコンピュータールームに潜入するRX。光太郎、コンピューターの操作も出来るとは・・・当時はパソコンは一部の人しか使えなかったところを考えると頭脳明晰なところが解る。
 クライシスの連中は政治家、医者、思想家等で将来クライシス帝国に歯向かう可能性のある人間に無実の罪を着せてしまった。
 原因不明の激痛に悩まされながらも事の真相を追うRXだが、連中のアジトを特定できない・・・というところで息絶えたRX。この回の怪人ウィル鬼は悪魔みたいな外観。ウィル鬼からRX抹殺に成功したという報告を受けたマリバロンは自分でRXの首を落とすと宣言。
 コンピューター基地の一角・・・RXの首を落とそうとするマリバロンだが、実はRXは死んでいなかった。20話同様瞬間変身を利用して危機を脱した上に連中のアジトを突き止めるために一芝居打っていた。ヒーローの方が一枚上手だったようで・・・
 佐原家・・・光太郎が留置所を脱走したことを不思議がる佐原と唄子。ひとみが光太郎がRXだと言うが、佐原と唄子は信じない。こーゆーところ、「クウガ」のおやっさんと奈々みたいだ。(おやっさんと奈々は雄介がクウガというのは知らなかった)

36〜41話(2006年5月27日)
 36話はヒーローのあり方がお題の話。佐原家でひとみと遊んでいる光太郎。このシーンでは部屋着姿を披露。普通のドラマでも言えているが、ヒーロー番組でも登場人物のファッションは気になる要素ですね。
 謎の覆面選手・グレートマスクの事を聞く光太郎。光太郎って他の話でも言えているが流行の事とかには疎いようだ。クライシス要塞でもグレートマスクの話で持ちきり。実はグレートマスクは怪人の変身で子供のヒーローに憧れる心理を利用してクライシスの思想を子供に叩き込もうとするユーゲント計画を企んでいた。早い話が洗脳なんだが洗脳がネタの話は前作にもあったそうで。
 グレートマスクに挑戦されたボクシング選手・澤田のもとへやってくるRX。「たとえ何があろうと子供たちの夢を守り、希望の光を照らし続ける・・・それがヒーローの務め。」のセリフは平成ライダーに見習って欲しいですよね。
 日を改めてグレートマスクに挑戦する澤田。前とは違う動き。澤田の驚異的な身体能力の秘訣はバイオライダーの能力の一つ、細胞レベルでの融合能力。本人も「本来なら許されない事」と言っていたが。
 37話はジョーが戦線復帰する回。話はある村のシーンから。村にUFOが出現。これは笑いました。UFOから出てきたのは不気味なお面をかぶった戦闘員。村の大人たちを捕らえてしまった。佐原航空・・・久しぶりにサングラスをかけた光太郎の姿を拝む事が出来ます。
 クライシスの奴らは移民受け入れの土地を人口の少ない風神村に定め、霧を発生させる装置で太陽の光を遮って怪魔界と同じ環境にしたり、兵士を送り込んだりと手回しが早い。ボスガンの提案で村に亜硫酸ガスを蔓延させようとする。
 風神村へ向う光太郎と玲子をつけていたのは吾郎。村の大人が行方不明になって子供だけで隠れているらしいことを聞き、光太郎らをつけていたみたい。吾郎とと一緒に風神村へ向う事になった光太郎だが、ガイナニンポーとその配下の獣人忍者隊に襲われる。怪人と戦闘員の棒術アクションが冴えてます。獣人忍者隊に追い詰められた光太郎達を救ったのはジョー。ジョーの案内で風神村のある神社へ。
 Bパート。チャップの一人に変装して、敵アジトに潜入するジョー。アジトでは亜硫酸ガス発生装置のテストが行われようとしていた。しかも人質にされた風神村の人々が実験台。なんちゅー奴らだ。クライシスの連中は風神村を怪魔界と同じ環境にしたうえで移民を受け入れようと企んでいた。自分たちの住む場所が滅びかかっているというのはわかるが・・・
 アクションシーンでは久しぶりにマックジャバーが登場。
 38話はクライシスの連中が設置した霧の発生装置を壊しに来た光太郎とジョーの活躍から話が始まる。装置の爆弾を簡単に解除してしまうところは本当に謎。大学じゃ文系だったのに。
 移民を焦るクライシスの奴らは白骨が原にやって来た。移民を受け入れようとするが、地球にやって来たクライシス人は地球環境に適応できずみんな死んでしまった。敵とはいえ無残だ・・・マリバロンの提案で地下に移民受け入れ地を作る事に。
 白骨が原のUFO騒ぎの事を調べている光太郎。珍しく新聞読んでます。玲子と共に目撃した「奇跡の舞踏団」のことを話すシーンで都合よくけが人がいるのはどうも・・
 「奇跡の舞踏団」の頭領・天空を追う光太郎とジョー。天空がフワフワ浮いているところはゴルゴム三神官みたいだ。天空の策にかかり底なし沼に落ちてしまった光太郎とジョーだが何者かに助けられた。底なし沼に落ちるシーンからよく見ると光太郎の衣装が変わっています。前半に着ていた上着と似たようなデザインの服を着ているんですよ。地下に潜入した二人は響子に助けられる。響子から白骨が原の怪事件の真相を聞く光太郎とジョー。このシーンのBGMは「LONG LONG AGO 20th CENTURY」(「BLACK」ED)のインストバージョン。
 地下帝国の設計図を発見した光太郎はマリバロンと遭遇。うっかり光太郎の前で自分らは強化細胞を移植されているために地球環境に対応できるとばらしてしまったマリバロンはうかつすぎ。部下の天空にも突っ込まれているし、光太郎の得意げな表情も○。
 戦闘シーンでは変わったカメラアングルが見られる。地下帝国建設に失敗したため自爆装置を発動させるマリバロンはやけになっています。ダスマダーの奴は極秘事項を漏らした咎でマリバロンを処刑しようとするが、ジャーク将軍がマリバロンを助けた。ジャーク将軍の「マリバロン、そちは余の同志、ダスマダーごときに殺させはせん(大意)」と言うセリフは連中の結束力の強さを感じさせる。
 剣で体を貫かれたのに生きているダスマダー。怪しい・・・
 改めて4人でクライシスの連中と戦うと誓うところで38話は終わり。
 39話。ダスマダーが生きていることを知り驚くジャーク将軍。4隊長と団結してダスマダーよりも先に打倒RXを企む。マリバロンがボスガンとガテゾーンにRX打倒に協力しろと指示。この回を見るとマリバロンは他の隊長の動向を探っていた上でボスガンとガテゾーンに指示を出していたけど、彼女は他の隊長よりも地位が上?
 子供らがミニ四駆で遊んでいるシーンは時代を感じます。放送当時は「コロコロコミック」で「ダッシュ四駆郎」が連載されて第1次(?)ミニ四駆ブームだったし。
 所変わり・・・シューティングゲームのゲームセンターにやって来た光太郎、玲子、ジョーの3人。玲子の取材の手伝いのためにやって来たが、写真撮影のシーンでは光太郎とジョーが情けないところを見せます。偶然茂らと出会う光太郎らは子供たちと一緒にシューティングゲームに挑戦します。ゲームを終えた一同だが、茂の姿が見当たらない。ゲームセンターの職員に聞くと子供の行方不明事件が何件か発生していることを聞き・・
 佐原家・・どうして自分たちがクライシスに狙われるの?と唄子が光太郎に辛くあたる。ひとみが「光太郎兄ちゃんがかわいそう」と言って母を止めます。悪と戦う正義の味方は辛いですね。
 響子に協力を求めることになった光太郎。響子の超能力で教えてもらったところまで急行するが、そこには怪人が・・・この回の怪人はバリアを張ったりとなかなかの強敵。RXが怪人と戦っている間に洗脳された子供たちがジョー達を追う。響子の超能力で操られていた人を救ったが、今度は玲子とジョーが操られてしまった。
 身を呈して玲子らの攻撃を受けるRX。その行動が玲子らを正気に戻すのだが、血が流れるシーンもあったけど、ちょっと生々しいかも?(合成だったとは言え)
 40話。ある団地に幽霊が出る事件が発生。佐原航空の社員食堂で例の幽霊話が会話に出てきますが、吾郎とナナちゃんも話に参加しています。幽霊話がどうのって、リアルタイムでの放送が夏だったから?
 クライシス要塞・・・4隊長に向って剣を突きつけるダスマダーは自分が地球攻撃の指揮を取ると言い出した。ボスガンがいきなりダスマダーの肩を持った。実際はボスガンはジャーク将軍を裏切ってはおらず、ダスマダーの真意を知るためにダスマダーの肩を持っただけだった。例の幽霊騒ぎはクライシスの連中の仕業で、幽霊騒ぎを起こして人々を退去させ、誰もいなくなった団地をクライシス人の移民受け入れ場所にするつもりだったようだ。
 幽霊が出るという噂の団地に潜入するため、玲子とジョーに協力を頼む光太郎は例の団地に潜入。団地で幽霊に襲われるがキングストーンフラッシュで撃退。「キングストーンフラッシュ」を使ったのはこれが最初ですよね?この回の怪人・ガイナジャグラムは案外シンプルなデザイン。25話のガイナカマキルと一緒で無駄なパーツがないし。
 この回は建物近くで戦っているが、このパターンは稀です。平成ではその逆で建物近くで撮っている事が多いし。この回では久しぶりに特殊形態で怪人を倒してます。RXとガイナジャグラムと戦っている間にRXの力を解析をしているダスマダーはRXがガイナジャグラムを倒した隙を突いてRXのサンバスクを攻撃。エネルギー集積パーツのサンバスクってアギトの”ワイズマン・モノリス”と似たようなもの?
 サンバスクを攻撃されてエネルギーが尽きてしまったRXの前に現れるダスマダー。これを見たボスガンは自分がダスマダーに利用された事を知り怒り心頭。声の調子が26話の時同様に飯塚氏らしくなっています。
 ダスマダーと戦う事になったRXだが、サンバスクを破壊されているため光の力を結晶化できない。危機に陥ったRXだが、太陽の光が奇跡を呼んだ!ダスマダーの前で自分の力の秘密がキングストーンであることをばらしてしまったけど、38話のマリバロンと一緒でうかつすぎる。霊石がある限り、不死身に近い生命力って・・・クウガと一緒じゃん。変身の原理とかクウガの設定自体がBLACK(RX)からのイタダキなんだし・・・
 敵アジトも響子の活躍で壊滅。アーチェリーの矢で簡単に装置が壊れるもんなのか?
 リボルケインでダスマダーを倒したRXだが、ダスマダーは霊体になって何処かへ。ますます怪しい・・・
 41話は光太郎らがクライシスの空港基地を破壊するために行動に出る所から始まる。Aパートで戦闘シーンが見られるところはいいですね。RXの活躍で空港基地を破壊されたクライシス側はダスマダーの叱責を受ける。マリバロンの大叔母の怪人・百目婆ぁを使ってRXを倒そうと企むクライシスの奴ら。またもや怪人のネーミングで脱力する・・・。
 一人、偵察に出ていた響子は百目婆ぁに遭遇。怪人は女の生気を吸って2千年も生きていたらしく響子を狙ってきた。何とか山小屋まで逃げた響子だがそこにも怪人が・・・のんびりとお茶を飲んでいるところはお茶目。
 響子の助けを聞いた光太郎は先に響子の元へ。光太郎は響子と会うが、何か違和感を感じていた。歩くリズムとか周りの感覚を把握している事自体感覚が常人と違う。
 戦いを終えて休息する一同だが、光太郎がまた思い込みの激しいところを・・ 
 百目婆ぁの妖術によって怪人の目に吸い込まれてしまった光太郎達。光太郎の機転で怪人の術を解く事に成功するが、念動力を送ってもらうだけで術を破れるものなのか?
 ラスト、先輩ライダーたちが登場。先輩たちもクライシスの連中と戦っていたらしく、アメリカはアリゾナに集結していた。歴代ライダー共演は「RX」で今のところ最後になっているが、平成ライダーは基本的に過去作品とのつながりをかたくなに拒否しているからなぁ(「S.I.C HERO SAGA」アギト編では「アギト」と「555」の世界観は繋がっていたが)。

42話〜47話(最終回)(2006年6月6日)
 42話はゲドリアンの最期を描いた回。話はクライシス要塞に”最終時計”なるものが現れたところから始まる。最終時計は赤い液体が器を満たすと爆発する上にその爆発からは誰も逃れることが出来ないという代物。最終時計の赤い液体は液体火薬か?最後通牒を突き付けられた幹部連中は何とかして皇帝の怒りを鎮めようとする。ゲドリアンが自分がRXを倒すとジャーク将軍に進言。ガテゾーンとの共闘さえも拒否して出撃。
 今回の怪人・ゲドルリドルは石ノ森氏のデザイン。あらゆるエネルギーを吸収して強力になっていく怪人。RXが現れるが、ゲドルリドルはRXのキングストーンのエネルギーさえも吸収してしまった。ゲドリアンが自身の細胞を媒体に心血注いで作り上げた怪人だけあって手ごわい。
 キングストーンのエネルギーをゲドルリドルに吸収されて、危機に陥るRXの前にダスマダーが出現。自分でRXを倒すつもりでやって来たようでいきなりゲドルリドルを斬った!ダスマダーが乱入したことで何とか危機を脱したRXは退却。
 ダスマダーの奴はいきなり皇帝の名の下にゲドリアンを処刑すると言い出した。自分が勝手に乱入してきたのに卑怯な!ダスマダーとゲドリアンが戦っているところに現れるボスガンとガテゾーン。二人はゲドリアンに加勢したのではなく、皇帝の怒りを鎮めるためにゲドリアンを人柱にするつもりだったのだ。結局保身のために走っちゃった訳だ。相当焦っている事もわかるんですけど。ゲドリアンを倒したのにそれでも消えない最終時計。残った幹部連中は全力を上げてRX抹殺に乗り出した。
 戦いで傷ついた光太郎は幹部連中に追われていた。光太郎を探すボスガンの声がいつもと違うが編集ミスか?玲子とジョーに助けられるところでAパート終了。
 クライシス要塞では何者かがエンジンルームに侵入していた。要塞の異変を感じた幹部連中は退却。ダメージを受けたまま、怪人がいる場所へ急行する光太郎。変身しようとするが、キングストーンのエネルギーが尽きているために変身できない・・・と思ったら太陽の光を得て変身能力を取り戻した。クウガは霊石のエネルギーが尽きた場合、二時間は変身できないのに・・・さすがは世紀王の証たる霊石。戦士の証であるクウガの”アマダム”とは違う?
 一方・・・要塞のエンジンルームにいたのはゲドリアン。ゲドリアンは自分の体をバイパスにしてゲドルリドルにエネルギーを送っていた。ゲドリアンは自分が手柄を立て、その手柄を皇帝に認めてもらった上で、自分を人柱にしようとしたジャーク将軍らを処刑してもらおうとしていた。怪人がエネルギーをチャージする際、0.1秒の隙があることを見抜いたRXはリボルクラッシュでゲドルリドルを倒した。エネルギーを送っていたゲドリアンも自滅に近い最期を遂げた。目立たない幹部だったために最期も哀れだ。
 ゲドリアンが死んだのと同時に消えた最終時計。皇帝がゲドリアンの死をもって最終時計を消したのだ。クライシス皇帝が声のみですが登場。皇帝の声は殆どのライダーのボスを担当した納屋悟郎さんです。
 43話はガテゾーンの最期を描いた回。のっけからRXとガテゾーンの対決で始まる43話。派手な爆発を伴ったバイク対決が見られます。RXとガテゾーンが戦っているところを見てRXの弱点を分析するダスマダー。40話でRXの力の秘密を知ったダスマダーはどうやってRXを倒すか思案していたのだ。
 リボルケインでストームダガーを破壊したRXだが、ガテゾーンには逃げられた。
 ガテゾーンの私室・・・ガテゾーンにクライシスチャージャーを渡すダスマダーはガテゾーンに取引を持ちかけてきた。クライシスチャージャーを与える代わりに、ガテゾーンが作り上げた最強の怪魔ロボット・ヘルガデムを自身の作戦のために提供しろといってきた。ガテゾーンは考えた結果、ダスマダーと手を組むことになるが自分の力でRXを倒したい思いが強いみたい。
 次々と車が故障する事件が発生。現場に駆けつけた光太郎と響子。相乗りは久しぶり?怪しい煙を追っていた光太郎はガテゾーンと遭遇。変身してバイク対決に臨むがネオストームダガーのスピードに圧倒される。戦いの最中、ヘルガデムが登場。「大○神」みたいな風貌だし、ロケットパンチを使ってきた。
 Bパート。怪しいガソリンスタンドにやって来たジョー。変装がチンピラっぽい。玲子がスタンドの地下に潜入するが、地下はクライシスのアジトになっていた。そこに現れるダスマダー。ジョーがサイを出そうとして飴を出しちゃうところは笑えます。
 一旦要塞へ帰ってきたガテゾーンはジャーク将軍の叱責を受ける。自分の力でRXを倒そうと考えていたが、ジャーク将軍はガテゾーンの背後にダスマダーがいることを察知。二回もダスマダーと結託したことからガテゾーンから隊長の地位を剥奪する。
 廃工場でアクロバッターのメンテナンスをしていた光太郎。何かのメカを使っていましたが、アクロバッターってバトルホッパーが進化したメカだから自己修復能力があるはずでは・・・ヘルガデムに襲われる光太郎は変身してヘルガデムに挑むがヘルガデムは力が強いだけじゃなく、液体化能力を使ってくる。ガテゾーンが自分の持てる能力をつぎ込んで作り上げたロボットだけある。二つのフォームを有効利用して戦うRX。ロボライダーでネオストームダガーを破壊してからはガテゾーンと早撃ち対決をしてます。
 ノーマルモードに戻ってガテゾーンを追い詰めたRXだが、ヘルガデムのデススモークでキングストーンの力を封じられてしまった。駆けつけた仲間の助力でピンチを脱したRXはリボルクラッシュをヘルガデムに叩き込むがガテゾーンは体に仕掛けられた爆弾を使ってRXを倒す捨て身の作戦に出たがバイオライダーになって逃げられてるから詰めが甘い。ノーマルモードになってキックをガテゾーンの頭に打ち込むRX。ガテゾーンは残った力でビームを発射するが力及ばず「地獄で待ってるぜ!RX!」と叫んで絶命。最後の最後までRXを倒そうとした執念は天晴れ。
 44話はボスガンの最期を描いた回。43話ラストで全面攻撃を決意したクライシスはマリバロンを特使として送り込み、日本政府に降伏を呼びかけてきた。なんかシュール。総理は「NO」と答えるのだが悪に屈しないところがわかる。
 佐原家・・・クライシスの全面攻撃が始まるということで疎開のための準備をしている佐原一家。そんな中現れる光太郎は突然佐原一家にプレゼントを渡す。ほんと突然すぎます。ライターを佐原に渡そうとする光太郎だが、佐原は「家族一緒にいれば何もいらない(大意)」と言ってくれた。こういってくれる事が心の励みになるんですよね。
 ボスガンはチャップの精鋭を率いてRX打倒を企んでいた。調査に出ていた玲子とジョーの前に現れるグランザイラス。グランザイラスは当初「ガイナトリゲラン」という名前でボスガン配下の怪魔獣人にする予定だったとか。
 一方・・・佐原に別れを告げる光太郎。佐原は光太郎に戦いが終わるまで煙草をやめると言い出し、光太郎に生命を粗末にするなということと戦いが終わったら家族みんなで暮そうと言ってくれた。佐原家の人々は光太郎にとって大切な人になっていたことがわかります。
 ボスガンとグランザイラスに遭遇する光太郎。変身して挑むがグランザイラスはリボルケインを受け止めるほどの強敵。最強怪人といわれているだけはある。RXの危機に現れる10人ライダー。ボスガンはグランザイラスとの共闘を拒否して自らRXに挑むが本当にプライドの高い奴だ。
 10人ライダーと出会う光太郎。「RX」終盤の先輩共演は賛否両論があるそうですが、プロデューサーが平山享氏じゃないのと、藤岡弘氏らが直接関係していなかったから?(「RX」放送時には結城丈二=山口暁さんは既に亡くなっていたし)
 ボスガンが光太郎にサシで勝負を挑んできた・・・と思ったら伏兵用意しているし、ナイトの称号が聞いて呆れる。ボスガンは26話で使っていた怪魔稲妻剣とは違う剣・電磁波剣を持ってRXに挑むが26話の時とは違って気迫がないような・・・リボルクラッシュを受けたボスガンは残された力で短刀をRXの肩に突きつけたが抵抗はそれだけで「私は負けん・・・負けんぞ〜!」と言いつつ妖気となって消えた。死に際のセリフは負け惜しみにしか聞こえないような・・・
 45話はヒーロー番組では定番の再生怪人ネタのある回。44話の続きでグランザイラスに挑む光太郎と先輩たち。火の玉になって攻撃するグランザイラスは手ごわい。ロボライダーに変身してグランザイラスに挑むRXだが、ロボライダーの攻撃もグランザイラスはびくともしない。傷つき、変身が解けてしまった光太郎だが、それでもグランザイラスに挑もうとしている。「自分が逃げればグランザイラスが追って来る」と言う光太郎。無茶してても戦おうとするところはヒーローしていて好感が持てる。響子の超能力のサポートで直接バイオライダーになった光太郎はグランザイラスに挑む!ミクロ化の能力を使ってグランザイラスの体内に侵入してこれを倒す。ミクロ化の能力はウルトラ戦士が持っていたけどライダーでミクロ化の能力って異色だ。
  RXを倒したと思っている幹部連中は勝利の美酒を飲んでるが洒落てますね。この回からジャーク将軍の声が柴田秀勝氏に変更になっている。
 10人ライダーを倒すため、マリバロンは妖術の奥義をもって以前にRXに倒された怪人を召喚。霊界怪人として甦らせた。霊界怪人はスカル魔スター、ズノー陣、キュルキュルテン、アントロント、ガイナカマキル、ガイナニンポー、エレギトロン、メタヘビーの8体。体が白いこと以外は生前と変わりないのだが、妖術の元である金の羽根を貼られない限り死なないというもの。つまり幽霊なのだが、再生怪人が幽霊というカラクリは前作と同じ(「BLACK」では再生怪人ネタは劇場版2作目とTV版42話と二回登場。劇場版2作目の再生怪人はシャドームーンが”月の石”の力で召喚。TV版42話では霊能力に長けた怪人が霊媒に長けた人間に取り憑いて怪人を召喚)。初期では霊界怪人にゴルゴム三神官を加える予定だったらしい。過去の再生怪人ネタでも場違いな怪人が出てきたというケースがあるから(「スーパー1」劇場版など)初期のネタをやらなくて正解?再生怪人ネタも先輩共演同様「RX」が最後?(平成版では再生怪人に代わるのが量産型怪人)
 戦いを終えた後避難場所にやって来た10人ライダーだが、1号が二人いるという事に気付く吾郎。ニセ1号は霊界怪人として甦ったガイナニンポーの変身。霊界怪人と戦う10人ライダーだが幽霊のようなものなので何度攻撃しても死なない。水しぶきになってマリバロンの足元に潜んでいたバイオライダーの機転で形勢逆転。バイオライダーの能力って無敵すぎません?
 46話はジャーク将軍の最後を描いた回。戦いの合間の休息・・・光太郎がジャーク将軍がどう動くか懸念しているシーンから始まる。
 一方・・皇帝に謁見するジャーク将軍ら。謁見の間は埼玉県某所にある採石所で撮影されており、「BLACK」劇場版1作目、TV版3話のほかにも劇場版「ウルトラマンティガ」のロケ場所でもある(他の特撮にも結構登場してたりするが)。皇帝がとうとう姿を現すが皇帝の正体は巨大な顔。親玉の正体が巨大な顔って所はメタルヒーローの親玉かよ!とつっこみたい。(同じ吉川Pの「宇宙刑事シャイダー」の親玉・クビライは巨大な顔だけの姿だった)は怒りの皇帝はジャーク将軍を処刑したのではなく、怪人にした。幹部の怪人化は本作ではジャーク将軍だけのようだ(「BLACK」のゴルゴム三神官はシャドームーン登場後は怪人化している)。
 金のマントを羽織ったチャップ共を呼ぶダスマダー。奴隷に出来そうな人間以外は殺せとチャップどもに指示。「人間狩りじゃ〜!!」と叫ぶところは怖い・・・ダスマダーの目を見て何かを知ったマリバロン。ダスマダーが皇帝本人というのに気付いた?
 叔父夫婦が心配な光太郎。一方佐原家の人々は田舎に向っていたが、疎開しようとする人々の前に現れるジャークミドラは子供たちを守ろうとした佐原夫婦を殺してしまった。この展開は唐突すぎ。X、アマゾン、V3、ライダーマンが駆けつけ子供を助ける。
 茂とひとみから叔父夫婦が殺された事を知る光太郎。心の支えを失うところは涼みたいだ。V3、ライダーマンがジャークミドラに立ち向かうが歯が立たない。先輩らの助けって要らないんじゃ・・・
 光太郎の前に現れたジャーク将軍は光太郎にサシの勝負を申し出てきた。光太郎が変身前に飛び蹴りをジャーク将軍に食らわせるシーンはノースタント。マントを翻したジャーク将軍はジャークミドラに変身。ジャークミドラを前にして光太郎が叔父夫婦を殺された怒りを燃え上がらせるところもヒーローらしい。
 ジャークミドラは幹部の怪人体だけあって手ごわい。ロボライダーになって挑むがボルティックシューターを落としてしまった。子供たちがボルティックシューターを手にジャークミドラに立ち向かうシーンもあるが勇敢というよりは無謀としか言えない。バイオライダーになって形勢逆転。戦闘シーンの場面が採石場に移った際のバイオライダーの名乗りポーズはよかった。
 クライシス要塞・・・マリバロンはダスマダーにジャーク将軍の援護をしろと言うが、ダスマダーは「ジャーク将軍は持てる力を使ってもRXには勝てなかった」と言ってジャークミドラを見放した。なんちゅー奴だ。ジャークミドラはリボルケインに貫かれて絶命するが、絶命寸前でジャーク将軍の姿に戻ってRXに皇帝には勝てんといって絶命した。絶命シーンって、人形を使っているんじゃ?(全く動かなかったし)
 最終回。失意のマリバロンを叱責するダスマダーはマリバロンに地獄谷のアジトに光太郎を招待しろと指示。光太郎の前に現れた。皇帝との会談に臨むことを応じた光太郎は地獄谷へ。
 地獄谷のアジト・・・皇帝は光太郎の勇猛さを称え、サーの称号とジャーク将軍と同等の地位を与えて光太郎を懐柔しようとするが光太郎は拒否。要は「自分らの仲間になれ」って事でしょ?1話と同じ事をしている。
 皇帝の発言に異を唱えるマリバロン。彼女にしてみれば仲間を倒した光太郎が自分の上司になるのは嫌と考えるのは当たり前だもんね。光太郎に刃を向けるマリバロン。彼女は光太郎を殺そうとするが皇帝がマリバロンを自分の発言に逆らったという理由で処刑してしまった。
 マリバロンの死を見届けた光太郎は「地球に支配者は必要ない」と言って皇帝の申し出を拒否。前作最終回でも同じ事(「地球の支配者になれ」という要求)を創世王に要求されたらしいが。
 Bパート。光太郎を倒したと言って喜んでいるダスマダー。そこへ現れるRX。ダスマダーはクライシス皇帝本人だった。クライシス要塞内部で死闘を繰り広げるRXとダスマダー。そこでわかる真実・・怪魔界は「地球の影」とも呼べる地球とは双子星でお互いのバランスが上手く調和して成り立つ世界だったことを話すダスマダー。1話でジャーク将軍が「地球であって地球ではない場所」と言っていた意味がようやくわかった。怪魔界は地球環境の悪化が原因で死の星となってしまったという皇帝=ダスマダーに対して怪魔界が死の星となったのは皇帝の横柄な政策が原因だとRXは反論するが、どっちが正しいのかね?怪魔界には皇帝のやり方に反対するクライシス人もいたけど。
 剣と剣の激突!リボルケインで首を貫かれたダスマダーは皇帝としての姿を現した!目からのビームと触手でRXを攻撃。このシーンでのBGMは「運命の戦士」。よく見ると皇帝の後ろに人間の足のようなものが・・・
 リボルケインが皇帝の体を貫く!皇帝は「人間が地球を汚せば新たな怪魔界が生まれる。それは人間の罪だ」と言って消え去った。同時に怪魔界は消滅するのだが、これには賛否両論が巻き起こったらしい。「生き残ったクライシス人が新天地を目指す」内容が盛り込まれた最終回の脚本も存在していたというし、生き残ったクライシス人が新天地を目指す内容があったほうが救いがあったように思えるのだが。
 ラスト佐原夫婦のお墓参りをしている光太郎達。これからを話す一同に光太郎は「地球を守るのは君たち一人一人の力だ(大意)」と言うんだけど。これは視聴者のメッセージ?
 子供たちに「また会えるよね?」と光太郎に聞くが、光太郎は自分自身を鍛える旅に出る事を決意。昔のライダーの最終回は主人公が旅に出て終わる・・・と言うのが多かったそうで・・・・

<RX総論-降臨、太陽の王子->
 昭和期最終作として発表された「RX」。リアルタイムに見ていた記憶があって平成ライダーの「アギト」を見ていたことが見るきっかけだったんですけど(フォームチェンジ能力を持つライダーつながりで)、アクションシーンが「アギト」などの平成ライダー以上に派手だし、「ライダー=悪と戦う正義の味方」の作風が堪能できるということで最後まで見てしまったわけですが、「RX」自体がフォームチェンジの概念など平成ライダーのプロトタイプ的な要素はありましたけど「勧善懲悪を否定」、「ヒーローの絶対性は懐疑的」、「正義も悪もない作風」、「ギスギスとした人間関係」ばかりを描く(全ての作品に当てはまるわけではないけど)平成仮面ライダー以上に楽しめたのは上にも書いている通り「仮面ライダー=悪と戦う正義の味方」という図式を堪能できたからと思うんです。やっぱり仮面ライダーは「悪と戦う正義の味方」ですよ。
 話にご都合主義的なところな所はありますけど(平成でも時々ご都合主義なところがあるが)、そのご都合主義が話を作っていたりするので侮れない部分もありますし、敵幹部同士の確執のドラマもドラマを造る要素だったりと楽しめました。ただ、フォームチェンジの概念が初めて登場したためスタッフも手探りで作っていたのかその設定が活かしきれていない箇所もあったのも事実かもしれない反面、「RX」でフォームチェンジが登場したから平成ライダーのフォームチェンジと究極変身が出てくるようになったんじゃないかな?
 「アギト」、「カブト」の東映側プロデューサーである白倉伸一郎氏は東映入社時(白倉氏が東映に入社したのは1990年)に「RX」を批判したエピソードがあるのだが(どこを批判したのかは不明。おそらく最終回での顛末の事か?)、ドラマ部分の構成のよさは「アギト」、「カブト」に譲る形になるが、アクションシーンが充実しているという点とアクションシーンの派手さに関しては「アギト」、「カブト」よりもRXの方が派手だと思っています。
 派手な爆発はある、役者自らの生身のアクション、バイクでのアクションもあるとアクションシーンが平成ライダー以上にすごい(派手なバイクアクションに関しては「クウガ」ではたくさん出てきたが)のも好印象です。平成ライダーも確かに面白いんですが、派手なアクションに役者の変身前のアクションがないし、「ライダーキィーック!!」などと技名も叫ばないので迫力に欠けるんですね(そーいや「RX」でも特殊形態の時は技名を叫んでないか。)・・・確か「RX」も平成ライダーもアクションは*JAC(現:ジャパンアクションエンターテイメント(JAE)がやっているはずですが、平成ライダーがアクションの迫力に欠けるのはスタントマンに怪我をさせたくないという今の風潮とある程度CGで効果を出すことができるのが問題なんでしょうか?(危機管理問題もあるんでしょうが)
 主人公・南光太郎のキャラクターに関しては好青年してて、ヒーローらしい言動は見ていてスカッとします(自分の宿命に苦悩したこともあったけど)。能天気な所はちょっと翔一くん入ってましたけど、常に笑顔を絶やさない好青年な所は後の雄介や翔一に通じるんじゃないかな?と思ってます。

<DVD版のおまけ>
・クライシスファイル(怪人のデータファイル/全巻収録)
・番宣スポット(レンタル版1巻(セル版は1巻Disk1)に収録)
・TVCM(レンタル版2巻(セル版1巻Disk2)に収録)
・仮面ライダー世界に駆ける(レンタル版4巻(セル版2巻Disk2)に収録)
・倉田てつをインタビュー(レンタル版6・8巻(セル版3巻Disk2/セル版4巻Disk2)に収録)

TVCM
 DVDレンタル版の2巻(セル版は1巻のDisk2に収録)には変身ベルトの玩具のCMが映像特典として収録。サンライザーの玩具は付属のリモコンで制御する仕掛けのものだそうですが前作「BLACK」の変身ベルトの玩具同様にギミック重視の造りだった様子。(BLACKの変身ベルトの玩具はTVの光に連動するものだったそうです)

仮面ライダー世界に駆ける
 DVD4巻(セル版2巻Disk2)の映像特典は「仮面ライダー世界に駆ける」。これは「RX」の放送時の1989年4月29日に北海道は夕張市・石炭の歴史村のイベント用で作られた短編でLDでは「仮面ライダーSpecial2」に、DVD「仮面ライダー1号・2号BOX」についていたおまけディスクにも収録されていた。元は特殊メガネを使うことで映像が浮かび上がる3D方式だが、DVDでは通常の映像になっている。最初はスカル魔と戦うRXのシーンから。RXに敵わぬと見たクライシスの奴らはタイプスリップを利用してRXを抹殺しようと企むのだが、クライシスの奴らはどこでRXの力の秘密を知ったんだ?
 いつの間にか見知らぬ世界に迷い込んだRXはゴルゴム三神官と遭遇。ダロムはTV版とは異なりスーツアクターを渡辺実氏、声を依田英助氏が担当。いつの間にか前の形態であるBLACKになってしまったRXは三神官と戦う羽目に。BLACKと三神官の戦いを見ているクライシスの奴ら。4隊長は突っ立っているだけか?
 ピンチのBLACKの前に現れるライドロン。RXが助っ人に現れた。クライシスの怪人の選抜チームの前に危機に陥るRXとBLACK。ロボライダーとバイオライダーが登場したおかげで怪人どもを倒すことに成功。ボルティックシューターのエフェクト、イベント用映画だから?なのか派手になっています。

倉田てつをインタビュー・1
 DVDレンタル版6巻の映像特典でセル版では3巻のDisk2に収録されていたもの。倉田さんを見るのは「君の名は」以来十数年ぶり。「BLACK」、「RX」は平成ライダー同様にライダーの関係書籍によっては取り扱わないのでこれは貴重だ。項目ごとに感想を書いていきます。6巻に収録されていたインタビューはデビュー〜「仮面ライダーBLACK」に出演されていたときのことが中心。
*「君の名は」:元は50数年前にラジオドラマとして作られたメロドラマ。東京大空集の最中出合った真知子と春樹がすれ違いを繰り返しつつ愛を貫く・・・という内容のものでラジオドラマ放送時は「銭湯の女子風呂が空になる」という伝説まであったり、映画化された際に真知子のショールの巻き方「真知子巻き」が流行したりと数々の伝説を生み出した。倉田さんが出演していたのはNHKでドラマとして放送されたリメイク版で演じていたのは真知子(鈴木京香)の運命の人・後宮春樹役。
・デビューのきっかけ
 高校卒業後大学受験に失敗し、友人の勧めで「仮面ライダーのオーディションを受けてみては?」と言われてオーディションに参加したのがきっかけだが、(オーディションの一部は「仮面ライダーBLACK」DVD版1巻に収録の「これが仮面ライダーBLACKだ」で知ることが出来る)オーディションの優勝賞金100万円に釣られたとも言っていました。漫画家でもデビューのきっかけが漫画賞の入賞賞金お目当てで漫画を描いていたら入賞してしまい、結局はプロの漫画家になったという人もいらっしゃいますからね・・
・主役に選ばれたときのこと
 倉田さんが参加したオーディションは参加者が約8000人(これは男性のみか男女合わせての数かは不明)で一緒に出演者に選ばれたのが秋月信彦役の堀内孝人さん、秋月杏子役の井上明美さん、紀田克美役の田口あゆみ(萌)さん。選ばれるとは思っていなかったので名前を呼ばれたときは驚いたとか、役が決まった後に脚本をもらった後1話の撮影が始まるまで3ヶ月の間があってそれを利用して主題歌のレコーディングのためのボイストレーニングに演技指導、JACの方にアクションのイロハを教えてもらったとのこと。平成仮面ライダーに出演されているライダー役の役者さんはルックス重視なのか、話が人間ドラマ重視のため変身前のアクションは基本的にしないので役者根性に欠けるという感想だが(偏見入ってます)、昔の特撮役者は「何でもします」な気概でがんばっていたことがわかる(最近の特撮では「牙狼」で小西大樹さんらは変身前のアクションをバンバンしていたが)。
 演技指導ばかり受けていたため、南光太郎というキャラクターをどのように演じるかは考える余裕はなかったとか「BLACK」が6年ぶりに作られたTVシリーズ。そのためプレッシャーも感じていたとか。
・初めて撮影したカットについて
 夜のシーンでゴルゴムの三神官に追われるシーンが最初に撮ったシーンで新宿・歌舞伎町の繁華街でロケをやったが無我夢中でやっていたこと、昔から物事に動じない性格だったが撮影の2日前から眠れなかったとか、1話での家に帰ってくるシーンで単に歩くだけのシーンで20回もNGを出してしまい、泣きそうになりマネージャーさんに慰められたと回想。
・キャスト・スタッフのこと
 出演者で女性陣が自分と年が近く、役者としてのキャリアも殆どなかったので励ましあいながらやっていたとかスタッフ・キャストとも仲良く、家族的とコメント。
・思い出に残っている回は
 1話とコメント。アニメスタッフの話になるがDVDの解説書のスタッフ・キャストインタビューでも印象に残っている話が1話と答える方が多いのでこれは妥当な線か?(「仮面ライダーBLACK」を)ヒットさせたいという思いがあったとコメント。
・劇場版での石ノ森氏との共演について
 「BLACK」劇場版1作目には石ノ森氏が出演しているが、オーディション、1話の反省会を含めたパーティーに参加した際、石ノ森氏に会ったとのこと。そのパーティの席で撮影の話のほかに雑談もしたが石ノ森氏に「倉田君に光太郎をやってもらって良かった」と言われ嬉しかったとコメント。
・劇場版でのイメージソングについて
 改めて聞いてても下手と思っている主題歌だが、石ノ森氏作詞の歌「俺の青春」を自分で歌うのが信じられなかったし、実際に歌ったときは恥ずかしかったとコメント。実際に劇場版を見て「俺の青春」はひいてしまったが、倉田さんも恥ずかしいという感情を持っていたのね。
・劇場版2作目について
 劇場版2作目では夕張でロケが行われているが、地元の方が撮影に全面的に協力してもらったこと、ライダーの人気ぶりを感じ取ったとコメント。
・ロケの思い出
 アクションシーンのロケでは高崎金属の敷地内で行うことが多かったが空気が悪い場所だったので苦手だったとコメント。今の特撮で戦隊は採石場や広いところでアクションをする場合がありますがライダーは採石場でアクションシーンをしないので昔の作品のロケの苦労がわかります。
・「仮面ライダーBLACK」を一年間やったことについて
 19で役者デビューと言っていたが倉田さん、デビューした時は光太郎の設定年齢と同じ年だったんだ。巧役の半田健人さんも「ファイズ」出演時は18だったと聞きます。ライダーの年齢って役者さんに合わせているのか?「仮面ライダーBLACK」に出演したことで人間的に色々と学んだとコメント。さらに芝居にしてもアクションにしても色々と考えても正解がないと言い、一年間充実していたと述べられた。
 役者さんの美学と言うか拘りは個々で異なりますが、このインタビューで倉田さんの持つ役者としてのこだわりを理解することが出来ますし、仮面ライダーに出演されたことに誇りを持っていることも少しでではありますが感じることが出来ます。

倉田てつをインタビュー・2
 レンタル版8巻(セル版は4巻Disk2)に収録。RXの話と現場の話中心。
・続編について
 「BLACK」の視聴率が好調だったので続編を作る声はあったが、実際に続編の製作が決定した際は素直に喜んでたそうで・・
・「RX」での役作りについて
 「BLACK」で1年間やっていて自分の中の光太郎像が確立してきたこと、敵キャラが光太郎と絡んでくる場面が多くなったので芝居が増えたし、目の力強さ、仕草を意識して芝居をしたとコメント。時折眼光の鋭いところがあったけど、目の力強さを意識してやった結果なのね。
 変身前、変身後のアフレコは声のトーンを変えて演じていた。今のライダーって変身後は殆ど喋らないのでこういった配慮は見習うべき?
・アクションの共演者について
 JACの岡元次郎氏のことについて言及。岡元氏はBLACKとRXのスーツアクターだが、岡元氏は倉田さんのことをずっと見ていて髪型とかも真似していたとか。岡元氏が倉田さんよりも年上なので倉田さんは岡本さんを兄のように慕っていて撮影の合間にアクションを教えてもらったり、一緒に食事をしたり、プライベートな話も一緒にしていたとコメント。
 岡元氏の「僕がカッコよくアクションすればそれが光太郎になる」と言われて感動したこと、撮影の時は岡元氏のアクションシーンが終わるまでずっと待っていたともコメント。
 岡元氏は平成仮面ライダーでも活躍していますけど、今のライダー役者さんのことはどう見ているのかな?
・バイクの経験とマシーンについて
 バイクの免許は16で取って友人とよく乗っていたこと、簡単なレースみたいなこともしていたと言っていた。その後「BLACK」に登場したバトルホッパー、ロードセクターのこともコメントに登場。両方とも乗りづらかったみたい。
・当時の思い出
朝6時に撮影所に入って撮影が終わるのが夜の11時。で帰るのは深夜になるので撮影所で寝泊りしていたことがあると言っていた。「ガオレンジャー対スーパー戦隊」DVD版に入っていた嶋大輔さんのコメントで「朝が早い」と言っていたが、これは特撮番組を経験した役者さん共通みたい。
・最終回の撮影を迎えて
 「RX」最終回について話していたが二年間光太郎をやっててそのときの達成感、満足感はあったが同時に寂しさも感じていたとコメント。
 最終回で別れのシーンを撮った際、みんな涙流していて自分も涙を流していたけど、監督には「光太郎は泣いちゃだめ」、「明るくさよならするから泣いちゃだめ」と言われたので涙を止めるのに必死だったとか。
・現在の倉田てつをという俳優について
 子供に「南光太郎のお兄ちゃんだ」と言われると前は違和感はなかったが、今はこの年でお兄ちゃんと言われると違和感があるとコメント。
 倉田さん=南光太郎というイメージが強いみたいで、倉田さんは光太郎の役は原点とコメント。最近の特撮出身の役者さんの中には「特撮出身=マイナスイメージ」を持っている人もいるが、倉田さんはマイナスイメージを持っていないようだ。
・自分にとって「仮面ライダーBLACK」とは?
自分について宝だとコメント。

<RXにまつわるムダ話>
・製作が決定した際、前作である「BLACK」との差別化を図る方向で企画は進められており、
1.ライダーのデザインを現代風に
2.怪奇性を抑え、SF風に
3.幼児〜小学校低学年をメインターゲットとし家族で楽しめるドラマを作る
4.アクションにユーモラスなタッチを入れ、爽快感を増す

と言うのを念頭に置いて製作を進めていたが「戦隊、メタルヒーローのノウハウ、技術全てを盛り込み、新しいヒーロー像を作る」と言うコンセプトに関しては「BLACK」の企画段階で掲げられていた。「BLACK」と「RX」の東映側プロデューサーである吉川進氏が戦隊・メタルヒーローのプロデューサーだったことからそれをライダーに盛り込んだと言うことが頷ける。ちなみに企画段階時のタイトルは「R2」、「SRX」など。
・続編が決まった際、光太郎役の倉田さんは「BLACK」でのシリアスな光太郎のまま演技をするのがきつかったのかスタッフにアイディアを出したとか。ただ、小林義昭氏がRXの監督をする段になって「明るいままではどうか?」と意見されたことも。
・RXに登場するメカだが、メインメカのアクロバッターはスズキRA125-SF13Aがベース(後で登場する「ロボイザー」、「マックジャバー」も同じくスズキRA125-SF13Aがベース)、光太郎がプライベート時に使用しているバイクはスズキRGV-γ250、4話登場のライドロンはマツダRX−7(2代目/ガルウィング仕様)がベースになっている。余談だがMAZDA RX-7は「宇宙刑事シャイダー」(アニーの車として登場)や「特刑ウィンスペクター」等にも登場している(平成ライダーはホンダ製が多い*)。
・RXのスーツアクターはJACの岡元次郎氏。BLACK(スーツアクターデビュー作だったそうです)、シンやZOなど有機的なライダーのアクターが多く、平成ライダーではG3-MILD、G4、王蛇、レンゲルのスーツアクターを担当している。ライダー以外は「人造人間ハカイダー」の時のハカイダー、シャンゼリオンのスーツアクターも担当。回によってはシャドームーンとバイオライダーの後期スーツアクターだった岩田時男氏やロボライダーのスーツアクターを担当した菊池寿幸氏がRXのスーツアクターを務めている。
・シャドームーンのスーツアクターは岩田時男氏(前作でもシャドームーンを担当)。RXを演じた岡本次郎氏も小顔だったが岩田氏も小顔だったらしい。本作では岡元氏の代役とバイオライダーの後期スーツアクターも担当。
・マリバロン役の高畑淳子さんはライダー以前は「巨獣特捜ジャスピオン」で銀河魔女ギルザ役で出演。他は「特捜ロボジャンパーソン」で綾小路麗子役で出演されている。ちなみに「金八先生」でひとみ役の井村翔子さんと共演していた。高畑さんが特撮に出演してたいたいきさつは舞台だけではやっていけないと言うことで中田譲治氏の紹介で特撮に出ていたとのこと。特撮以外では「白い巨塔(唐沢版)」、NHK大河ドラマ「毛利元就」、「篤姫」等に出演。
・ジャーク将軍のスーツアクターとガテゾーンの声を担当した高橋利道氏、ガテゾーンのスーツアクター北村隆幸氏とゲドリアンのスーツアクター・渡辺実氏は前作「仮面ライダーBLACK」にも出演。高橋氏は三神官の一人・バラオム役で「ジャスピオン」(マッドギャラン四天王の一人)、「スピルバン」にも出演、北村氏、渡辺氏はスタントマンとして参加。渡辺氏は戦隊出演歴あり。
・シャドームーンの声を担当していた寺杣昌紀氏は「仮面ライダーアギト」で素顔出演をしていたが他にも「ソルブレイン」、「ウインスペクター」で素顔出演、「重甲ビーファイター」、「ブルースワット」で声の出演と特撮に色々と出演されている上に「大岡越前」、「葵-徳川三代-」にも俳優として出演しているが、現在は声優として活動しており、現在は「サムライセブン」などに出演されている。
・霞のジョー役の小山力也さんは現在声優として活躍しており、海外ドラマ「ER」やキアヌ・リーブスの吹き替え、アニメにも多数出演。最近は「24」のジャック・バウアー役が有名。他にもアニメにも出演されてる。
・45話・46話でジャーク将軍の声を担当した柴田秀勝氏は「仮面ライダーストロンガー」で敵幹部・ジェネラルシャドウの声をしていた。
・6話から登場のコック・吾郎役の人は石ノ森氏の実子・小野寺丈氏。前作の特番「これが仮面ライダーBLACKだ」で案内役、「BLACK」本編にもゲスト出演。「ウルトラマンダイナ」では技術者・ナカジマ隊員役で出演。
・28話から登場のダスマダー大佐役の松井哲也氏は香港やフィリピンのドラマで活躍し、「超星神シリーズ」のアクション監督を担当されており「マツイ・エンタープライズ」の代表も務めている。
・キャラデザとして「ゼイラム」、「仮面ライダーZO」の監督を務めた雨宮慶太氏が参加しています。ジャーク将軍と4大軍団長、一部の怪人デザインを担当している。
・もう一人キャラデザイナーとして「龍騎」、「555」の怪人デザイナー・篠原保氏も参加(ただしEDクレジットには名前はない)。「RX」放送時は雨宮慶太氏のスタジオ「クラウド」のメンバーで雨宮氏のサポートと言う形で参加。2話、9話、24話等の怪人をデザイン。クライシス要塞のデザイン、4隊長の一人・ボスガンはこの人によるもの。
・終盤の先輩競演で藤岡氏らが出演しなかった理由だが、藤岡弘、宮内洋、速水亮、荒木茂、村上弘明、高杉俊介、菅田俊は都合が付かず、山口暁は故人、佐々木剛は当時は芸能界から一旦遠ざかっていて、岡崎徹は連絡が付かなかったため。本来は先輩共演はするつもりはなかったとか。
・「RX」の東映側プロデューサーの一人である吉川進氏は前作「仮面ライダーBLACK」でもプロデューサーを務めているがライダー以前は宇宙刑事シリーズ、「超人機メタルダー」、「時空戦士スピルバン」等のメタルヒーローと「人造人間キカイダー」、「キカイダー01」のプロデューサーでもある方。「キカイダー」、「キカイダー01」では第1期・第2期ライダーのプロデューサーとして知られる平山享氏と共同でプロデューサーをしている。
・平成ライダーの二大プロデューサーである高寺成紀氏と白倉伸一郎氏。高寺氏は前作「BLACK」と本作「RX」でプロデューサー補を務めていて、白倉氏は東映入社時に当時の重役を前に「RX」を批判したエピソードがあるのだが、RXと同じフォームチェンジライダーを「アギト」で登場させているところは皮肉な結果としかいえない。
*仮面ライダーに登場するバイクは初代〜RXまではSUZUKI製を使用していたが、「アギト」からはHONDA系列を使用している。
*JAC(ジャパン・アクション・クラブ):ライダーのスタントおよびスーツアクターは初代〜ZXまでは大野剣友会が担当し、BLACK以降はJACが担当(映画The・FIRSTではAAC STANTSが担当)。
*ホンダS-2000(この車種は「グランセイザー」の仁の車としても登場)、CR-V、モビリオスパイク、NSX、インスパイア、エレメント等が登場。他社製はR34スカイライン(日産)、ミニカ(三菱)、ブルーバード(日産)、セドリックなどが登場



*参考書籍:「仮面ライダー激闘ファイル」(岩佐陽一:著/双葉社)
        「仮面ライダー年代記」(徳間書店)
        「栄光の仮面ライダー・シリーズ完全ガイド」(メディアワークス)  
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