仮面ライダーBLACK登場人物紹介
仮面ライダーBLACK(スーツアクター:岡元次郎)
暗黒結社ゴルゴムの「世紀王・ブラックサン」として南光太郎が改造された姿。体内にあるキングストーン”太陽の石”の力で強力な力を発揮する。光太郎がサッカーで培った身体能力とキングストーンの特殊能力を駆使してゴルゴムの怪人と戦った。格闘戦重視の戦闘スタイルで戦い、必殺技はライダーキック。
クライシス帝国との戦いにおいてキングストーンと太陽光線の神秘の力でRXへと進化した。
BLACKは今までの改造人間とは違い細胞レベルで体を強化されている上に霊石”キングストーン”を体内に持つため通常の怪人以上の能力を持っている。(細胞レベルで体を強化されている・・・という設定に関してははすぐに廃れて(細胞レベルで体が強化されている最後のライダーはクウガか?)G3、555のような強化スーツタイプのライダーが主流になったが)
変身の原理は体内のキングストーンのエネルギーが体に組み込まれた特殊遺伝子を刺激し光太郎の体をバッタ人間に変貌させた後、生体鎧を纏って完全体になるというもの。
愛車のバトルホッパーはゴルゴムが”世紀王”のために用意した生体メカで光太郎が改造手術後にゴルゴムのアジトから脱走する際奪い取ってそのまま愛車にしている(ベースとなっているのはスズキRM250)。普段は光太郎がアジトにしているガレージで待機しているがBLACKが呼べばどこへでも駆けつける。自分の意思を持ち、自己修復能力を持っている。最終決戦でシャドームーンに破壊されたが続編「RX」でアクロバッターに生まれ変わった。
二台目のバイクロードセクターは元々ゴルゴムが大門博士に開発させていた文明破壊のためのバイクだったが博士の息子である明を介して光太郎に託されたもの(ベースとなっているのはスズキGSX-R400)。最高時速960kmで時速800kmを越えると上部をカウリングが覆い、その状態で体当たり技「スパーリングアタック」を放つ。自分の意思はないが高性能コンピューターを搭載しているためバトルホッパー同様BLACKが呼べば何処へでも駆けつける。続編の「RX」には登場していない。
南光太郎(倉田てつを)
東星大学人文学部二回生でサッカー部に籍を置いていた。両親(父:正人(原作版と「S.I.C
HERO SAGA」RX編では光雲)、母:友子)は彼が3歳の時にゴルゴムへ協力を拒んだために飛行機事故に見せかけて殺され、以降は父の親友である秋月総一郎の養子として育てられていた。総一郎の実子である信彦とは誕生日が同じで兄弟の様な間柄だった。実は皆既日食の日に生まれたことからゴルゴムの御子である”世紀王”となることを運命付けられており、そのため19歳の誕生日にゴルゴムの手でキングストーン”太陽の石”を身体に埋め込まれる生体改造を施されてしまうが記憶を消される前に総一郎の手引きで脱走。仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムと戦うことになる。
自分の宿命に苦悩しているが、本来は明るく爽やかで子供好きな好青年(思い込みの激しいところがあるが)。昭和ライダーの中では一番若い主人公(歴代だとファイズ=巧や電王=良太郎に次いで若い主人公)。シャドームーンとなってしまった親友の信彦と戦うことに苦悩していたため、一度はシャドームーンの手にかかり生命を失うがゴルゴムを裏切ったクジラ怪人の助力で蘇生、シャドームーンと創世王を倒し、ゴルゴムは壊滅させたものの何もかも失い何処ともなく去っていくが、光太郎には新たな出会いと戦いが待っていたのだった。
原作コミック版では記憶喪失の青年として登場。サッカーではなく空手をやっていた。表情のせいか子供っぽい印象。
秋月信彦(堀内孝人)
東星大学理学部二回生で光太郎と同じくサッカー部に籍を置いていた。ツーリングを一緒にしていたりと光太郎とは本当の兄弟のような間柄だったが、光太郎と同じ誕生日のため誕生日の日に光太郎と共に”世紀王”に改造され、キングストーン”月の石”を埋め込まれてしまう。改造手術中の事故で重傷を負い、不完全体の状態で長い眠りにつくことになる。
秋月杏子(井上明美)
信彦の実の妹。光太郎にとっては義理の妹にあたる。朝霧女子高校に籍を置いていたが、ゴルゴムの活動が顕在化してからは高校を自主退学して秋月の家を出、光太郎の紹介で東堂勝が経営する喫茶店「キャピトラ」で住み込みのバイトをすることになる。光太郎に対して義理の兄以上の感情を抱いている。
シャドームーン=信彦の妹という立場のためかシャドームーン復活をもくろむゴルゴムに狙われたことも・・・(17話など)。原作版では秋月家の財産を手に入れようとする親族に嫌がらせをされたことがある。
35話で光太郎がライダーである事を知る。
48話で光太郎の言葉に従い、克美と共にアメリカに渡った。
紀田克美(田口あゆみ(現:田口萌)
東星大学文学部二回生で信彦のガールフレンドでサッカー部のマネージャーでもある。杏子とは本当の姉妹のように仲が良く、「キャピトラ」で働くこともある。
行方不明の信彦を想う心をシャドームーンに利用されたことも・・
原作コミックでは「紀田あゆみ」という名前で登場。光太郎を連れ戻すために怪人にされてしまうという役どころに。
最後は杏子と共にアメリカに旅立つがBLACKが蘇生した事を知ったものの自分達の存在が光太郎の決意を鈍らせてしまうと恐れて日本へ帰らないことを決意する。
秋月総一郎(菅貫太郎)
信彦と杏子の実の父親で光太郎の義理の父親。高名な考古学者だがゴルゴムのメンバーだったという裏の顔を持っていた。改造人間にされた光太郎の脱走を助けるが、ゴルゴムの実態を光太郎に話したためにクモ怪人に殺された。
原作版では医療機器関連の会社「あきづき」の社長で変身能力を持っているという設定で登場。光太郎にゴルゴムの実態を喋る前に何者かに殺された。
東堂勝(セント)
光太郎の年の離れた大学の先輩で喫茶店「キャピトラ」を経営しているが、店は杏子と克美に任せてしまい、自分は趣味のスキューバダイビングに出てしまうという困った人。そのためかどうかは定かではないが登場したのは2話と10話のみ。(「カブト」の弓子店長等、平成の大人たちよりも扱いが酷い?)
月影ゆかり(泉じゅん)
光太郎がファンと言っていた女優で実はゴルゴムメンバーの一人。2話で光太郎と会う約束をしていたが、先手を打たれてヒョウ怪人に惨殺された。
滝竜介(京本政樹)
インタポールの自称「はみ出し捜査官」で元プロサッカー選手。東星大学出身で大学在籍中は理学部に籍を置いており、信彦の先輩だった。16話でウルトラクォーツを巡る陰謀を追って来日したところを光太郎と出会い、彼と協力してハサミムシ怪人と戦った。
30話でも登場し、そのときはバッタを退ける超能力を持ったラナを追って再来日し、光太郎の危機を救っている。
ゴルゴム少年戦士
24話、31話・47話で登場。ゴルゴムの理想世界を作り上げるためのコマンドとして10歳の時にゴルゴムの連中に捕らえられ成長停止剤を投与され、戦士として訓練されてきた。24話で組織から脱走し(一人だけ戦死したが)、光太郎と共にシーラカンス怪人と戦っている。31話でも個々の分野を活かしてヤマアラシ怪人と戦う光太郎を助けている。
クジラ怪人(声:依田英介)
元はゴルゴムの怪人だが海を汚そうとするゴルゴムのやり方に怒り、組織を脱退。バラオムに処刑されそうになったところをBLACKに助けられ一度は海に帰るが、47話でシャドームーンに殺されたブラックの亡骸を棲家の海底洞窟に運び一族秘伝の秘薬でライダーを蘇生させた。
50話で光太郎をゴルゴムのアジトに案内するが裏切り物を粛清するためにやってきたトゲウオ怪人に殺されてしまう。
<敵組織・暗黒結社ゴルゴム>
ゴルゴムは人類誕生から存在する暗黒結社で歴史の裏で世界を支配してきた。目的が地球上の文明を破壊し、選ばれたものだけで地球を支配すること。組織は謎の首領「創世王」が存在し、5万年おきに日食の日に生まれた者を「世紀王」に改造し、勝ち残ったものを「創世王」に据えるという掟がある。
人類の文明を破壊するための尖兵として動植物の特性を持つ怪人を使ってくる。現代に復活して活動を開始してからは怪人になりたいと願う政治家や大学教授などの優れた人材も使って人間社会に揺さぶりをかけてくる。
ショッカー〜バダンまでの悪の組織とは関連性はなく、今までのシリーズで敵組織が持っていた戦闘員(ショッカーの皆さん的な奴)は存在しない。
原作版では三神官やビルゲニアに相当する幹部は登場しなかった。
大神官ダロム(スーツアクター:庄司浩和/声:飯塚昭三)
ゴルゴム三神官の一人で”天の石”を持つリーダー格。右手からは遺伝子操作ビームを出すことができ改造人間の製造を行う。光太郎と信彦を”世紀王”に改造した。
念力が得意技で知略にも長けている。36話で天の石を失い三葉虫の大怪人(スーツアクター:山本貴浩)に変身。怪人体時は触覚を鞭のようにして戦うが神官時に使っていた念力も使う。
49話でクジラ怪人を人質にとってBLACKに戦いを挑むがクジラ怪人の力でパワーアップしたBLACKによって倒された。
大神官バラオム(高橋利道)
ゴルゴム三神官の一人で”海の石”を持つ。怪力の持ち主で短気な部分がある。目からはサーチライトを、手からはショックビームを放つことが出来る。
シャドームーン復活のために海の石を失い、36話でサーベルタイガーの大怪人に変身。怪人体時は牙を剣のようにして戦う。
46話でビシュムの仇を討とうとしてゴルゴムを裏切ったクジラ怪人を使ってBLACKを倒そうとするがクジラ怪人の粘液で動きを封じられたところをライダーキックを喰らって倒れた。
大神官ビシュム(好井ひとみ)
ゴルゴム三神官の一人で”地の石”を持つ。右目で未来を、左目で過去を見る預言者。妖術の類も使うことが出来るようだ。目から熱線を放つことが出来、マリバロン同様に人間に化けて作戦を進めることもある(32話・劇場版2作目など)。
シャドームーン復活のために地の石を失い、36話で翼竜の大怪人に変身。怪人体時は翼で突風を起こすことが出来、神官時に使っていた目からの熱線も使う。怪人体の髪型は演じた好井さん曰く「アイスクリームみたいな頭」。
シャドームーンの妃になる事を夢想していたらしい。
45話で女性の母性本能を奪う作戦の指揮を自ら行い、BLACKに決戦を挑む。BLACKの動きを封じたうえでシャドームーンに自分もろともライダーを倒させようとするが、すんでのところ脱出され、シャドームーンが放ったビームをくらって爆死した。
映画「オールライダー対大ショッカー」にも登場するがビジュアルが大きく異なり派手なメイク、透明マスクはしておらず怪人体も披露しない(役者も好井さんとは違う他人が演じる)
シャドームーン(スーツアクター:岩田時男・岡元次郎/声:寺杣昌紀)
光太郎の親友・秋月信彦が改造された姿でBLACK同様体内にキングストーン”月の石”を持つ。改造手術時のトラブルで重傷を負い、ゴルゴム神殿の奥深くで不完全体のまま眠りについていたが三神官の命がけの儀式で復活。自分自身が信彦である事は覚えているが、信彦としての自我は失っている。ゴルゴムによる世界征服計画を推し進める一方で自分が次期創世王となるために光太郎の体内に宿る”太陽の石”を手に入れようとする。
身体能力を強化させる力を持つBLACKとは対にビーム出したり、念力を使ったりと超能力の類に長けている。
初期設定では「X」の名ライバル・アポロガイスト同様人間体と戦闘体を使い分ける設定を考えていたらしい。
最終決戦で死んだと思われていたが、続編「RX」にも登場。
映画「オールライダー対大ショッカー」では”月影ノブヒコ”という他人が正体だが没になった「戦闘体と人間体を使い分ける」設定を採用している。
剣聖ビルゲニア(吉田淳)
18話から登場する第3勢力的な幹部。ライダーを倒すために封印から甦った。生まれた時期が合わなかったために”世紀王”になれなかったために打倒BLACKの念が強い。復活した当初は顔の色が肌色だったが22話でデーモン閣下を髣髴させる顔色に。
ビシュム同様変身能力を持ち変身能力を使って作戦を進める事もある。
34話で創世王から創世王の証である魔剣・サタンサーベルを与えられ、BLACKに挑むが、35話で復活したシャドームーンにサタンサーベルを奪われた挙句、シャドームーンに斬り捨てられた。
演じてた吉田淳は「宇宙刑事シャイダー」の神官ポー役で有名。
侍女怪人カーラ/マーラ
38話から登場。シャドームーンが自らの魔力で生み出した侍女怪人。3大怪人よりは地位が高いらしい。
最終回で崩れ行くゴルゴム神殿の柱の下敷きになって死んだ。
怪人
動物や植物の特性を持ち、5万年の時を生きる生命力を持つ(極端に寿命の短い「555」のオルフェノクとは対だ)。「○○怪人」と言うネーミング。BLACKに倒されると赤い炎に包まれて消滅する(青い炎の場合もある)。
コウモリ怪人
準レギュラー的な怪人で諜報活動を得意とする。その性質のためか他の怪人との連携で作戦に携わる。
49話でダロムがブラックに倒されたとシャドームーンに報告した後力尽きた。
ゴルゴムメンバー
不滅の命に憧れてゴルゴムの手足となって暗躍する者達。社会的地位を利用して悪事を働く
・黒松教授(黒部進):東都大学の医学博士。4話、14話でゴルゴムの作戦に従事したが、失敗続きのため19話で連中に処刑された。
・大宮:大宮コンツェルンの会長。7話でゴルゴムの作戦に従事した
・坂田:高名な代議士。6話・8話・38話でゴルゴムの作戦に従事したが38話を最後に登場しなくなった。
ゴルゴム創世王(声:渡部猛)
ゴルゴムの首領。5万年の時を生き、テレパシーで世紀王と三神官とのみ会話を行う。次なる王位継承のため太陽の黒点が消滅する前にブラックサンとシャドームーンに戦うよう催促してきた。50話で「心臓だけの化け物」の姿を晒した段階で寿命は尽きかけていた。・・・と言う割にはシャドームーンに力を与えたり、ロードセクターのバイクアタックを跳ね返すバリヤーを出したり地球を破壊しようとするなど強大な力を持つ。
BLACKがシャドームーンを倒した段階で次期創世王になれと要求して来るがBLACKに拒否され、サタンサーベルの一突きで倒された。