remove
powerd by nog twitter
特撮関連のトーク・その他

ライダー役者の意外な芸歴・経歴(2005年1月17日・2005年2月8日(修正)
平成ライダーになってから「仮面ライダー」役者は様々なドラマに出るようになったが、平成ライダー以前のライダー役者にも関心があったので出演俳優の経歴をデータベースサイトで調べたが意外な芸歴や経歴を持っていたことが判明。ざっと書いて見ると・・

1号=本郷猛/藤岡弘さん>
「特捜最前線」に出演、OVA「アーケードゲーマーふぶき」でギュラシック団首領役で出演しておられたそうです。他は「せがた三四郎」でも有名。
「仮面ライダーアギト」劇場版で警視総監役で特別出演

V3=風見志郎/宮内洋さん>
特撮役者の大御所として知られる方ですが、「キイハンター」、「Gメン75」にも出演されていたそうです。
映画「仮面ライダーThe・FIRST」で立花藤兵衛役

ライダーマン=結城丈二/山口暁さん>
ライダー以外は「忍者部隊月光」、「電人ザボーガー」に出演されていたそうですが86年にお亡くなりになられたそうです。

X=神敬介/速水亮氏>
1969年に大映ニューフェイスとしてデビューし、「速水亮」という芸名はXに出演が決まった際、石森氏から贈られた芸名だとか・・・映画「戦国自衛隊」等に出演。昼メロにも多数出演。涼子・霧子役の美山尚子さんと結婚しており、息子さんである香坂優介さんも俳優らしい。

アマゾン=山本大介/岡崎徹氏>
「アマゾン」出演後にバイク事故をきっかけに役者を引退、故郷で漁師をしているんだそうです。

ストロンガー=城茂/荒木しげる氏>
「超神ビビューン」で月村圭役、「ウルトラマンティガ」でヒロイン・レナ(吉本多香美)の父親役で出演

スカイ=筑波洋/村上弘明氏>
「必殺」シリーズに出演されていたそうです。「白い巨塔」(スペシャル枠)で財前教授役

スーパー1=沖一也/高杉俊价氏>
元陸上自衛隊レンジャー部隊およびグリーンベレーの出身で「ガメラ2レギオン襲来」、「ガメラ3」に出演

ZX=村雨良/菅田俊氏>
映画「仁義なき戦い」で有名な俳優、菅原文太さんのお弟子さんだそうで「特捜ロボジャンパーソン」で帯刀龍三郎役、タランティーノの映画「キル・ビル」や「ラスト・サムライ」に出演されていたそうです。
さらに「スーパー1」の主役オーディションを受けていたらしいです。

BLACK(RX)=南光太郎/倉田てつをさん>
50年程前にラジオドラマ・映画で一世を風靡したメロドラマ「君の名は・・・」のドラマリメイク版にヒロイン(鈴木京香)の運命の人・後宮春樹役で出演。
他はVシネマ「真・省鬼2」(チェンジグリフォン/疾風翔役だった高橋和興氏と共に出演。実際に麻雀ができるとか)、「渡る世間は鬼ばかり」に出演。
「BLACK」が放送された時期には写真集まで出したとか(背景に男性モデルブームが少なからず影響していたそうですが)。イケメンライダー役者の元祖と言われているらしい。

ZO=麻生勝/土門廣さん>
東映の特撮「ブルースワット」にシグ役で出演。

J=瀬川耕司/望月祐多さん>
「鳥人戦隊ジェットマン」でネオジェットマンJ1役、「恐竜戦隊ジュウレンジャー」でティラノレンジャー・ゲキの役で出演、「セーラームーン」(ミュージカル版)に出演されていたそうです。

アギト=津上翔一/賀集利樹さん>
モデル出身で藤田まこと主演の「はぐれ刑事」シリーズに出演されていたのを見たことがあります。大河ドラマ「義経」で平惟盛役。他は「菊次郎とさき」に出演

G3(G3-X)=氷川誠/要潤さん>
2年程前にファッション雑誌「装苑」(私の愛読雑誌です)にインタビューが掲載されていましたが、実写映画「キャシャーン」、ドラマ「今夜ひとりのベッドで」に出演(本木雅弘の腹違いの弟役)、「夜王」、「嫌われ松子の一生」(TV版)に出演。

ギルス=葦原涼/友井雄亮さん>
アニメ「プラトニック・チェーン」で声優出演。元関西ジャニーズJr出身。

G4=水城史郎/唐渡亮さん>
「ミラーマンREFLEX」に出演

龍騎=城戸真二/須賀貴匡さん>
深夜のドラマ「shibuya15」、映画「魁!クロマティ高校」に出演

ナイト=秋山蓮/松田悟志さん>
由貴香織里のコミックが原作のドラマ「ヴァンパイアホスト」(原題「夜型愛人専門店」)に出演。

ゾルダ=北岡秀一/涼平(小田井涼平)さん>
「機動戦士ガンダムSEED」でオルガ役で声優出演
「牙狼<GARO>」にゲスト出演

ライア=手塚海之/一文字隼人(2代目)/高野八誠さん>
「ウルトラマンガイア」でアグル=藤宮博也役

ファイズ=乾巧/半田健人さん>
一条ゆかり原作のドラマ「正しい恋愛のススメ」に出演

デルタ=三原修司/原田篤さん>
「救急戦隊ゴーゴーファイブ」でゴーグリーン=巽鍾役

ギャレン=橘朔也/天野浩成さん>
ミュージカル版「セーラームーン」の出演者の1人でCDデビューまで果たしたそうです。

ヒビキ/細川茂樹さん>
大河ドラマ「義経」で平重衡役、映画「デスノート」に出演

イブキ=渋江譲二さん>
実写版「セーラームーン」で地場衛役

本郷猛(二代目)=黄川田将也さん>
実写版「セーラームーン」で古幡基樹役で出演、NHKの連続ドラマ「風のハルカ」に出演

*参考サイト
仮面ライダー俳優名鑑

人気の特撮役者は?(2005年2月17日) *1月26日の日記に修正
 「日経キャラクターズ」なる本で特撮特集が掲載されていましたが、好きな戦隊、好きな戦隊役者、好きな仮面ライダー、好きなライダー役者はというアンケート結果も掲載されていましたが、戦隊に関する集計では最近の戦隊に人気が集まるという結果で、戦隊役者(男性)の方も永井大、玉山鉄二など最近の戦隊に出演されていた方に集計が集まる結果だったのですが、最近の戦隊役者に票が集まるのは戦隊出演後にドラマやバラエティに多数出演されるから?
個人的には「チェンジマン」に出ていた河合宏(高橋和興)、和泉史郎、「マスクマン」の海津亮介、「ダイレンジャー」の和田圭市とかもかっこいいと思うんですけど・・・
 仮面ライダーに関するアンケートは好きな仮面ライダー部門は昭和ライダーは1号、2号、V3がベスト3で次点にBLACK、アマゾン、RXがランクインしている結果に。BLACKとRXは解るんですが(BLACKは作品の人気が初代、V3に次ぐ人気だそうで。RXはクウガとアギトの直系の先輩だからなぁ・・・)、アマゾンなんて珍しいです(ギルスの先祖だから?)平成はクウガ、アギト、龍騎がベスト3で次点にファイズがランクイン。一般的に人気が高いライダーに票が集まったようです。
 ライダー役者の部では昭和ライダー役者は藤岡弘氏(1号/本郷猛役)、佐々木剛氏(2号/一文字隼人役)、宮内洋氏(V3/風見志郎役)がベスト3で次点が倉田てつをさん(BLACK(RX)/南光太郎役)がランクインしていて平成ライダー役者ではオダギリジョー(クウガ/五代雄介役)、賀集利樹さん(アギト/津上翔一役)、要潤さん(G3(G3-X)/氷川誠役)がベスト3でした。女性のライダー出演者部門では秋山莉奈や藤田瞳子ら全て平成ライダーに出演されていた方がランクインしていました。男性のライダー役者に関してはイケメンな人とヒーローらしい人がランクインとは面白いですね。

仮面ライダー旧劇場版(2005年6月14日)
 以前にネットでの知り合いにどの仮面ライダーが面白いかと尋ねたことがあるのですが「スーパー1」、「BLACK」を勧められたので魅力を感じようという意味で劇場版が収められているDVDをレンタルしてみました。

<仮面ライダースーパー1>
 古代中国から伝わる「空飛ぶ火の車」をドグマの連中が強奪。ドグマ王国の連中の悪事を挫くためにスーパー1が活躍する内容。「空飛ぶ火の車」を守っている山彦村をドグマ王国の精鋭・地獄谷五人衆が襲うところから。地獄谷五人衆の鷹爪日美子(サタンホーク)はプロレスラーのマキ上田、大虎龍太郎(クレイジータイガー)はスーパー1のアクター中屋敷鉄也氏が演じている。山彦村のシーンは夜のシーンのようで全体的に暗いです。
 「空飛ぶ火の車」って古代中国の兵器だそうですが中国のお祭りに出てくる龍のようだ。
 「空飛ぶ火の車」と遭遇した沖。変身前のバイクアクションに戦闘員と戦うシーンは派手。変身ポーズは拳法の動きを取り入れています。ドグマの連中と一戦交えた沖は兄弟子・弁慶の下へ。沖と弁慶の棒術アクションも冴えています。弁慶から山彦村がドグマの連中に襲われたことを聞かされた沖は「空飛ぶ火の車」を止める鍵を持っている山彦村の生き残りを探すことに。山彦村の生き残りの子供たちはすぐに見つかったが、ドグマの兵隊が待ち受けていた!子供たちはなかなかの拳法の腕前。沖も拳法で兵隊を蹴散らすが、沖を演じた高杉俊介は元自衛隊レンジャー隊出身だそうでこういうアクションが似合っています。
 子供たちはハルミの弟・良と共に山彦村へ帰ろうとするがそこにドグマの連中が・・・子供たちのピンチに駆けつけるスーパー1。大虎とスーパー1が対峙するシーンではスーパー1には大野剣友会の岩井潤一氏が入っている。で、大虎が怪人になった直後のシーンからスーパー1には中屋敷氏が入って演じている。クレイジータイガーの最期ってあっけなかった・・・
 空飛ぶ火の車を止めようとする子供たちをドグマの連中が襲うが、間一髪で玄海老師と弁慶が助っ人に。生身でストロングベアを倒してしまう玄海老師はすごすぎ。
 空飛ぶ火の車の動きを封じるため先を急ぐスーパー1だが、そんな彼の前にドグマ復讐兵団が立ちふさがる!「ドグマ復讐兵団」(よーするに再生怪人)の中には場違いな怪人が一匹紛れています(ベルトのバックルが違う怪人がいる)。ドグマ復讐兵団に囲まれたスーパー1を先輩ライダーが救う。V3は宮内氏ご本人が声を当てています。仮面ライダーにおける再生怪人って弱いと言われていますがホントに弱い・・・スーパー1ってTVでは先輩共演はしていないんだそうですが先輩共演も映画ならでは?(アマゾンとBLACKも先輩共演をしていないがBLACKは続編「RX」終盤で先輩共演を果たしている)
 冷熱ハンドの冷凍ガスで空飛ぶ火の車の動きを封じるスーパー1。残った地獄谷5人衆・ゾゾンガー、サタンホークとの対決に。象の怪人って珍しいかも?(シマウマの怪人同様に)ゾゾンガーはスーパーライダー閃光キックでサタンホークはスーパーライダー月面キックで撃沈。キック技って何で「スーパーライダー」ってつくんでしょう・・・

仮面ライダーBLACK-鬼ヶ島へ急行せよ-
 「聖闘士星矢-神々の熱き戦い-」と同時上映だった。「BLACK」自体「スーパー1」以来6年ぶりに作られたTV作品でスタッフも総入れ替え*で製作された。企画時は「仮面ライダー0号」として企画され、改造人間の苦悩、悪の組織や怪人の不気味さを描き切った作品。自分の宿命に苦悩する主人公の葛藤を描いたことから高年齢層にも支持され、作品の人気は歴代ベスト3に入るとか。作品の人気が高かったことから主人公が同一の続編「仮面ライダーBLACK RX」が作られたほど(「RX」は「BLACK」とは逆に明朗路線で、平成ライダーの原型となっている設定がいくつか登場した)。
 OPは南光太郎役の倉田てつをさんご本人によるもの。子供ばかりが誘拐される事件が発生。事件を察知した光太郎=BLACKが怪人を追うところから始まる。劇場版の怪人はカメレオン型。ゴルゴム怪人はリアルな造型のものが多かったそうですが、本当にリアル(「RX」ではロボット怪人が登場するほど怪人がバラエティ豊かになったが)。
 「BLACK」はワイヤーワーク初使用だったライダーシリーズだったそうで怪人とビルゲニアとのアクションではワイヤーワークを使用している。
 ゴルゴムのアジト・・・首領のお仕置きを受けている幹部連中。3神官の衣装、某誌でビシュムを演じた好井ひとみさんは「ワンタン」と言っていたが言われてみればそうですね・・・
 克美と杏子のバイト先である喫茶店・・・子供の誘拐事件が報じられているTV番組を見ている光太郎ですが、誘拐事件をすぐにゴルゴムの連中の仕業だと見ているよう。光太郎って思い込みが激しい・・・雄介や翔一に負けないくらい明るくて笑顔を絶やさない好青年と同じ人とは思えません。
 バイクを飛ばす光太郎は道中で不審なバスを発見。それを追いかけるが途中で見失ってしまう。偶然知り合った釣り人から誘拐された子供たちは鬼ヶ島に連れ去られたことを知る光太郎。釣り人を演じているのは原作者の石ノ森氏だったります。釣り人の協力で鬼ヶ島にたどり着いた光太郎は単身ゴルゴムのアジトへ。そこでカメレオン怪人の襲撃を受ける。BLACKに変身する光太郎。変身ポーズは1号・2号のものを掛け合わせたものだそうで、変身のプロセスはDNAの変化で体がバッタ人間になった後生体装甲を纏う変身で体内の石が変身のスイッチのようなものになっているのはクウガと同じだったりする。(RXになってからはかなり複雑な変身ポーズを取っているし、アギトの変身同様変身ベルトから発せられるエネルギーの光を浴びて変身といった風に変更されている)。 
 仮面ライダーはBLACK以降マフラーをしなくなったが、アギトやRXなどマフラーをしていない仮面ライダーを見慣れているせいかマフラーをしていないライダーの方がかっこいいかも?
 怪人と戦うBLACKだが罠にかかり怪人にされかかるもののキングストーンの力を使って脱出。反撃に転じる。怪人や3神官相手に決め台詞を言うところはさすがヒーローって感じ(恥ずかしげもなく「正義は勝つ」みたいなセリフを言っていた)。後半のカメレオン怪人戦でもワイヤーワークが使用されています。飛び込みジャンプのモーションからパンチを繰り出すという動きはアギトもしていた(「アギト」18話)
 戦いが終わり・・・イメージソング「俺の青春」を歌う光太郎のシーンで終わるがひいてしまった・・(歌が演歌風だもの)

仮面ライダーBLACK-恐怖!悪魔峠の怪人館-
 劇場版二作目は北海道・夕張が舞台。TV版37話「想い出は夕張の空」のロケと並行して撮影された(劇場版2作目・TV版37話共に当時の夕張市長だった中田鉄治氏が出演)。ゴルゴムの連中は夕張に帝国建設の前線基地を作ろうと企んでいた。シャドームーンの声を演じていた寺杣昌紀氏は「仮面ライダーアギト」で素顔出演を果たした方ですが、悪の幹部かつライダーのライバルらしい声です(実際東映特撮で怪人や悪の幹部の声をしていたらしい)。
 シャドームーンは1号・2号をデザインソースにしていたブラックに対しライダーの原型と言われているスカルマンをデザインソースにしているとか。特撮史上屈指の名悪役の一人だけあってデザインが秀逸です。けど歩き方がロボット的(ガチャガチャと音を立てるから?)。
 東京・・・・杏子と克美の買い物に付き合っている光太郎。こういう光景は「RX」にもありましたね。不審な人物を見つけ後をつける光太郎。その人物はゴルゴムのアジトから逃げてきた科学者。怪人に襲われた彼を救う光太郎は変身してツノザメ怪人と戦います。助けた科学者=牧野は夕張へ向かったことを知った光太郎は単身夕張へ。地元の人からゴルゴムの連中のアジトのありかを知り、単身アジトに向かいます。バイクに乗りながら変身ポーズを取るところは今のライダーではしていないので新鮮だ。
 BLACKとシャドームーン、二人の世紀王の戦いはワイヤーワークがふんだんに使用されています。基本的に格闘戦がメインのBLACKに対し、シャドームーンは剣に飛び道具を使ってきます。(BLACKもRXに新生した後は剣を使うし、フォームチェンジすれば飛び道具を使うことが出来たが)
 シャドームーン・大怪人を退けたBLACKはツノザメ怪人と戦闘。必殺のライダーキックのアングルは怪人の後ろ側からキックの瞬間を撮った演出になっている(TV版では中盤辺りから多用されていた演出らしい)
 「BLACK」のTV版はシリアス路線だったそうだが、映画ということでエンターテイメント性を重視した作りになっているよう。
 「BLACK」劇場版を見て思ったのが・・・BLACKと進化形態であるRXってデザインに統一性が無いような・・・・(変身している人が同じとはいえ)

[ムダ話]
・スーパー1のバイク、ブルーバージョンの母体はスズキハスラー250でもう一台のバイクVジェットはハーレーDAVITSON FLH1340がベース。スズキハスラー250はライダーマンマシン(ライダーマンのバイク)、スカイターボ(スカイライダーのバイク)、ヘルダイバー(ZXのバイク)のベースにもなっている。
・BLACKのバイク・バトルホッパーはスズキRM250、ロードセクターはスズキGSX−R400がベースで、光太郎が普段使用しているバイクはスズキGSX-R400(ちなみに続編の「RX」で使用していたプライベート用バイクはスズキRGV−γ250)。バトルホッパーのベースとなっているバイクってRXのバイク・アクロバッターのベースバイクと違うんですよね(アクロバッターはスズキRA125-SF13Aがベース)。
・「スーパー1」劇場版の冒頭に登場したマタギの頭領を演じているのは「スーパー1」TV後半でジンドグマのボス・悪魔元帥を演じた加地健太郎さん。ちなみに「アギト」でも警察幹部役で出演。
・スーパー1のメインスーツアクターは大野剣友会の中屋敷鉄也(現:哲也)氏(中屋敷氏が故障していた時は岩井潤一氏らが演じていた)。中屋敷氏は1号〜スーパー1を演じているが、スーパー1は最後に演じた仮面ライダーでライダーアクションの最高峰に数えられるとか・・・「仮面ライダーZX(10号誕生!仮面ライダー全員集合)」と「仮面ライダーアギト」で素顔出演をしています。
・BLACKのスーツアクターはJACの岡元次郎氏。BLACKの進化形態・RXも演じているが、BLACKはスーツアクターとしてのデビュー作で、当時はJAC入団3年目で身軽なアクションと体格で評価されている方。平成ライダーにもスーツアクターとして参加していますが平成ライダーでは王蛇などクセのあるライダーを演じている。
・沖一也を演じた高杉俊介氏は元陸上自衛隊レンジャー隊の出身と言う経歴の持ち主だが、「スーパー1」の主演オーディションではZX=村雨良を演じた菅田俊氏も参加していたとか・・・
・南光太郎を演じた倉田てつをさんは東映の研究生を経てスカイ=筑波洋役の村上弘明氏同様、一般公募のオーディションで約8000人の参加者の中から主役に抜擢されたが秋月信彦役の堀内孝人さん、秋月杏子役の井上明美さん、紀田克美役の田口あゆみ(現在は田口萌)さんも同じく一般公開のオーディションで選ばれたとか(堀内さんは「RX」が放送された時点で役者を引退したそうですが)・・・
・「仮面ライダーBLACK」(劇場版1作目)では原作者である・石ノ森氏が出演されているが、石ノ森氏は他にも初代(84話で監督とゲスト出演)、映画「8人ライダー対銀河王」で宇宙飛行士役、企画ビデオ「真・仮面ライダー序章」では企業幹部役で特別出演されている。
・「仮面ライダーBLACK」(劇場版1作目)とTV版第一クール(1話〜13話辺り)まで脚本を書いていた上原正三氏は「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」の脚本を手がけた方で(石ノ森作品では「イナズマン」*等の脚本を担当。平成ウルトラマンの脚本も書いている)、初代「仮面ライダー」にもプロデューサーの平山享氏によってメインライターにと言われていたが、ウルトラマンシリーズに参加していたため初代仮面ライダーの脚本は書かなったとか・・・
*スタッフも総入れ替えで・・・:東映側プロデューサーが阿部征二氏・平山享氏から「人造人間キカイダー」、メタルヒーローシリーズのプロデューサーを務めた吉川進氏とスーパー戦隊シリーズのプロデューサーを務めた堀長文氏に、アクションが大野剣友会からジャパン・アクションクラブ(JAC)に変更等、今まで仮面ライダーに関係していなかったメンツがメインスタッフになった。他にも「仮面ライダークウガ」でプロデューサーを務める高寺成紀氏はプロデューサー補、「仮面ライダーアギト」等平成シリーズで監督を務めた田崎竜太氏は助監督として活躍した。
*
「イナズマン」:石ノ森氏が自作品でよく扱っていた題材の1つ「超能力」を題材とした変身ヒーロー物。渡五郎(原作版では風田サブロウ)は少年同盟の盟主によって超能力に覚醒。イナズマンとなって新人類帝国に立ち向かうというもの。続編の「イナズマンF」ではハード路線でカイゼル総統率いるデスパー軍団に立ち向かう筋。

特捜戦隊デカレンジャー−フルブラスト・アクション−感想(2005年7月24日)
 同時上映は「仮面ライダー剣-Missing ACE-」。地球に持ち込まれたウィルス「金色の雪」を巡ってデカレンジャーと犯罪者集団ガスドリンガーズが死闘を繰り広げる。
 最初は怪しい高速艇をデカレンジャーの面々がロボで追跡するシーンから始まります。ライディング形態のデカレンジャーロボが高速艇を追うシーンから派手な爆発が炸裂しています。
 戦闘員との戦いで押収したブツは細菌兵器であることが判明。細菌を持ち込んだ犯罪者の手がかりを追ってデカレンジャーの面々は街で聞き込み捜査。地球に住む善良宇宙人役として「ハリケンジャー」に出演した山本梓、福澄美緒にデカレンジャーのスーツアクターがカメオ出演。途中からTV版のED「ミッドナイト・デカレンジャー」が流れたがこの後のバーのシーンと結びつけるため?捜査中だというのに酒場の美人歌手に一目惚れするバン。綺麗な女の子と見ると惚れてしまうところはTVと同じですね・・・酒場でであったマリーはレスリー星出身の宇宙刑事であることが判明します。マリーと合流した地球署の面々。ウメコとマリーのお風呂シーンもデカレンジャーならでは?(ウメコはお風呂が好きだし)
 時間を止める超能力でウィルスを持ち出すマリー。マリーを追ってガストリンガーズのアジトへ乗り込んだバン達だがマリーはレスリー星の人々を救うためにガスとリンガーズと取引をしていた。連中はマリーの要求を受けるはずもなく・・・
 卑劣な手を使うガストリンガーズにデカレンジャーの怒りが炸裂!変身シーンに名乗りシーンは本物の爆発を使っているためにTV以上に派手。名乗りって相変わらず「桃太郎侍」を連想してしまいます。名乗りシーンのあとに戦闘シーンに突入。ホージーとウィンスキーの戦いはバイク・マシンハスキーを使ったバトルにカースタントが炸裂。ジャスミン&ウメコとジーンとのバトルは何故か土佐弁が出てくるところがありましたが、女性戦士同士のコンビネーションは映画でも健在です。センちゃんとブランデル戦は逆回転かワイヤーワークと思しい演出が用意されているなど本物志向の特撮が盛り込まれていて楽しかったですね。
 バンとヴォルガーの対決もロープを使ったアクションに二挺拳銃使い同士の戦いのカッコよさにボスがイーガロイドと戦うシーンもカッコよく決まっています。
 等身大戦のあとは戦隊のお約束であるロボ戦に。ロボ戦では劇場限定形態「デカレンジャーロボ・フルブラストカスタムが登場。回転しながらの射撃、怪重機を蹴散らすところはスカッとしました。
 戦隊の映画はオムニバス物の「スーパー戦隊TheMOVIE」を見て以来だったのですが、変身前の生身のアクションがあっても良かった気もしますね。

宇宙刑事シャイダー(ブログからの再録および修正:2006年4月23日)
 「宇宙刑事シャイダー」は「宇宙刑事3部作」の最終作。JAC全盛期の特撮物でアニー役の森永奈緒美のアクションとか作中のイメージソング「アニーにおまかせ」が伝説だったんだそうですが森永奈緒美さんが結構アクションしているし、ガンアクションも披露。この戦う女パートナーが出てきたから「スピルバン」でヒロインも強化スーツ着て戦う・・・という設定が登場したのでしょうね。(「スピルバン」には森永奈緒美さんも出ていますが)
 敵キャラの神官ポーは「仮面ライダーBLACK」で剣聖ビルゲニア役だった吉田淳さんが演じていますがビルゲニアが武人肌の幹部だったのに対して神官ポーはオネエ言葉でしゃべる妖しい幹部。敵のフーマの奴も怪しい歌を流して人々を洗脳したり、怪人誕生の儀式で妖しい踊りを踊るなど妖しさ満点の敵ですが。
ナパームを用いた派手な爆発にキラキラ光るバトルスーツの演出にこれでもかというほどたくさん出てくる空母バビロスなどのメカニック群も見応えがあります。
 バビロスは空母モードにロボットモード、キャノンモードと変形しますが、キャノンモードでの必殺技の演出が最高ですし、怪人相手に決める「シャイダーブルーフラッシュ」もスーツの電飾とキラキラ輝く効果とあわせて派手になっています。
この作品のプロデューサーの一人が吉川進氏。ビデオ合成やワイヤーワークの使用、剣のフィニッシュに銃を使った演出を見ていると「仮面ライダーBLACK」「仮面ライダーBLACK RX」での戦闘シーンでこれらのノウハウを使ったのだな・・と妙に感心していました。
 一応DVD版はリリースされていますがレンタル解禁かどうかが不明なんですよ。DVDレンタルが出来ればDVDで見たいんですけどね。

保守的?(2006年7月2日:ブログからの再録・修正)
 MYブログでは「仮面ライダーカブト」の感想、MYHPではライダーの感想を載せているんですが、ブログでのコメントで「カブト」の感想の件で意見されました。私がカブトの感想で「ライダー同士が戦うのはおかしい」、「変身前のアクションが殆どない」、「敵側のドラマがない」等欠点を挙げていたのが一端だったんですが・・・・
 「変身前のアクション不在」に関しては自分が知らないだけで実際に役者さんが怪人にふっとばれれるシーンや、実際にスーツを着て芝居をすることもあります。けど、昭和ライダーや「牙狼<GARO>」での変身前でも怪人と戦う、暴走車に飛び乗ったり、崖に落ちそうになるなど高度なアクションを見ているうちに「平成ライダーの役者は根性がない」と偏見の目で見るようになってしまったようです。
 けど「勧善懲悪を嫌う」白倉氏や井上氏の作風は「ヒーローは悪と戦う正義の味方」という考えが強いため未だに好きになれませんが・・・
 「仮面ライダーBLACK帝國」の雑談コーナーで「他の作品を貶めて自分の作品を持ち上げるのは建設的ではない(大意)」、「吉川ライダー(「BLACK」、「RX」)世代が平成ライダーを否定するようになっている」とありました。突然ガンダムの話になるんですがUCガンダム派のために「種」と「種死」はロクに見ていないのに「キャラに個性がない」だの「パクリ」だのと言ってガンダムとは認めていないんですけど、古い作品の印象が強すぎて「ライダーシリーズ」でも自分は新しい作品を批判する状況に陥っているようです(自分は「BLACK」、「RX」の世代だし)。
 以後、平成ライダーに対するレビューを書く際は悪い部分じゃなくアクションシーンとかもちゃんと見て感想を書くようにしなければ・・・と思っています。

仮面ライダー555(2006年7月10日)
 養父から受け取ったベルト状のツールを持って東京へ向う途中の園田真理はバイクで気まま旅を続けるフリーターの青年・乾巧と出会う。東京へ向う旅の最中、超人類・オルフェノクに襲われた真理と巧。巧は真理に託されたファイズギアの力でファイズに変身。オルフェノクと戦う事になる・・・というのが筋で平成ライダー第4弾。井上敏樹氏が全話の脚本を書いている。
 555も「アギト」、「カブト」同様サブタイトルはないのだが、白倉氏が関わっているライダーは何故、サブタイトルがないのだろう?「クウガ」や「響鬼」のようにサブタイトルがあったほうが締りがいいのだが。
 たっくんこと巧が登場
、最初のセリフは「俺のバッグをよこせ」の一言。喋り方がぶっきらぼうだ。巧は歴代の主人公ライダーに限定して言えば一番若いが、巧が登場するまでは一番若い主人公だった光太郎とは両極ですよね(「自分に夢がない」といって醒めてるし、ぶっきらぼうで友人いないし、「若さ」を前面に出した主人公ではないし。ただし、愛称で呼ばれているところとか人間ではないところは一緒だけど)。
 1話のゲストはタイムピンクこと勝村美香と「グランセイザー」でロギア役だった阿部進之介。ほかにも「アギト」の北條刑事役の山崎潤さんに「牙狼<GARO>」の藤田玲、「カブト」で影山役の内山眞人など555って平成ライダーや他の特撮出演者も結構出ているんですよね。
 555の外見はというと顔は今までのライダーの記号はないが子供が絵を書きやすいようにと考慮したデザインにOPフィルムでのキラキラ光る演出、無駄な造型を省いているところは好印象。これだから放送終了後に装着変身、S・I・C、ソフビ魂、アルティメットソリッド化するのも頷ける。
 555の技について。観る前に強化ナックル、キック力増幅デバイスを使うと聞いていたのでそれを使わない限り弱いと思っていましたがこれは早合点で終わった。1話でただのキックでオルフェノクを倒しているし。2話ではライダーキック「クリムゾンスマッシュ」、3話でファイズフォンのガンモード、ライダーパンチ「グランインパクト」が登場。特にクリムゾンスマッシュの演出はCG丸出しだけどかっこいい。ドリルのようにオルフェノクのボディを貫くところとか倒した後のΦマークの演出がかっこいいのだ。好きなライダーの技になりそう。
 1巻ではオルフェノクになった人のドラマが登場。家の財産を奪われ、恋人をいとこに取られて絶望のあまりオルフェノクの力に覚醒してその力でいとこと恋人を殺してしまった木場に、家族やクラブの仲間にいじめられ、オルフェノクの力に目覚めたばかりに家を追い出されたり、オルフェノクの力で自分をいじめたクラブの仲間を殺してしまう結花・・・という描写は昭和ライダーの「改造人間の苦悩」を形を変えて描いている。「555」でのでオルフェノクになった人たちの苦悩は「改造人間の苦悩」の別の形ですけどそれが出来るのに平成で「改造人間としてのライダー」を出せないのは差別?
 オルフェノクが全身灰色って斬新?けど、怪人によってはモチーフがわかりづらい奴がいるのも事実。結花が変身するクレインオルフェノクは鶴の怪人ですが設定を見た当初は植物系の怪人と思っていたぐらいですから。

SIC HERO SAGA1巻感想
これはバンダイが出しているフィギュア「SIC」のジオラマストーリーで1巻は昭和ライダーメインになっており、収録されているのが
・初代編「Missng Link」(ホビージャパン(以下HJ)2002年7月号〜2002年10月号連載)
初代13話と14話の間を埋める話で仮面ライダー2号誕生秘話を描く。
・初代編「ここより永遠(とわ)に」
 この本のための書き下ろしで新1号誕生秘話を描く。新1号誕生に関しては諸説はあるが「本郷がわざとショッカーに捕まり再改造されてパワーアップした」と言う設定を採用している。
 ショッカー首領がB26暗黒星雲から来た宇宙人だと公言するが、これは初代〜ZXの悪の大首領が共通していると言う設定を踏まえてのことだろう。
・V3&&ライダーマン編「RIDERMAN ANOTHER AFTER」(HJ2003年5月号〜8月号掲載)
 V3最終回とX1話の間を埋める話。V3&ライダーマン編と銘打たれているが実際はライダーマン=結城がメイン。結城がデストロンにスカウトされた経緯、母の死をきっかけにしてひたすら研究に打ち込んでいったという結城の過去が分かります。
 2話目では記憶を失い、南の島にたどり着いた結城が島の子供と心を通わせるシチュエーションは「仮面ライダーSPIRITS」のライダーマン編にも使われている。(「仮面ライダーSPIRITS」ライダーマン編の「マガジンZ」掲載は2001年だそうですが)
 ライダーマンのスーツはデストロンの「デストロンライダー計画」(偽ライダー計画)の副産物であるとか右腕以外は生身であるはずのライダーマンがヨロイ元帥相手にほぼ互角に戦ってしまうことに関してはプルトンロケットを破壊した後瀕死の重傷を負い、神ステーションに回収されてプロトタイプのカイゾーグに改造されていたということが描かれている。これはTVでの客演でライダーマンが他のライダーと互角の能力を持っていることに対する回答なのだろう。
・アマゾン編「プレ・ステージ」(HJ2004年5月号〜2004年7月号掲載)
 アマゾン=山本大介が日本に向かう前の話。TV1話でバゴーが「日本に行き、高坂に会え」という遺言を残しているが、それ以前にアマゾンが高坂教授に会っていることが明らかに。
 「アマゾン」作中ではインカの超科学がどうのと言っているけどインカって16世紀にスペインに滅ぼされた国家で優れた建築技術や金属加工の技術は持っていたそうだが、人体改造の秘術なんてありはしないのでは?そこらが曖昧だったから「クウガ」ではマヤやアステカといった実際にあった文明をネタにせず架空の古代文明「リント」が生み出した戦士ってことになったのだろう。
・RX編「After 0」(HJ2002年12月号〜2003年3月号掲載)
 「RX」最終回で光太郎は自分自身を鍛えるためと言って旅に出たがこれはその後の話。冒頭、光太郎は両親の墓参りのため京都を訪れていた。京都がどうのという所と光太郎の父の名前が「正人」ではなく「光雲」の方を採用しているのは原作コミック版から(ただ、信彦の彼女の名前は実写版の「克美」の方を採用)。
 自身の運命が変わってしまった日(19の誕生日)の前日に信彦と交わした約束のことが描かれていて実写版「BLACK」の方でも何度も信彦との絡みが回想シーンとして挿入されていたが「運命の日」まではとても幸せだったんだなと言うことが分かります。
 4話目で太陽と月のキングストーンの力で完全体となった創世王を前にして怒りで目に血の涙を滲ませる光太郎の描写は実写版での「普段は笑顔を絶やさない好青年だけど悪に対しては敢然と立ち向かう」っていう所が伝わってます(平成ライダーの主人公よりも光太郎を「理想のヒーロー像」と言っているのも(一番最初に見たライダーだからと言うのもあるのでしょうが)「悪には敢然と立ち向かう」「好青年」と言うところがポイント高いから?)。
・ZO&J編「ZOvsJ」
 映画生まれのライダー・ZOとJの話でドラスが倒されて何年か経っているという設定。中学生になった宏は拳法の稽古を終えた時にZOに倒されたはずのドラスと遭遇し・・・という展開で始まる。ZOとJはミュータントバタが共通項としてあり、JはZOを参考にして造ったと地空人が告白したり、地空人が意外な形で麻生を助けていたと言う設定もあります。
・クウガ編「オデッセイ」
 作品で少々語られた超古代の戦いを描いたクウガ編。シルエットでしか登場しなかったグロンギのボス、ン・ダグバ・ゼバの不完全体の詳細が語られていたり、グロンギ誕生のいきさつとか結構詳しく描かれてます。

平成ウルトラマン3部作(2008年7月25日)
<ウルトラマンティガ>
 今度昭和と平成のウルトラ戦士が(全てじゃないけど)一堂に会する映画でメイン張っているということとドラマチックな構成と子供も楽しめる要素を巧く融合したことから平成ウルトラマンでは名作の部類ということで・・・
 作品自体は「80」(長谷川初範主演)から16年ぶりに復活した作品でV6の長野君出演で話題になってましたがシリーズ初の女隊長登場、(ウルトラマンで)初のタイプチェンジ登場と新たな試みもあります。
 子供のころにウルトラマンを見て育った世代がメインスタッフを務めてますが、後半になると故・実相寺昭雄氏と上原正三氏ら昭和のスタッフも参戦したり49話でタイムスリップを利用して初代マンとティガとの共闘が実現したりとファンサービス満載だったり、50話〜最終回が感動ものでティガが名作だといわれている所以となっているとか
 1話冒頭のTPC、GATSの紹介をナレーターが語るがナレーターが二又一成さんというのは珍しい配役。
 ティガはタイプチェンジ能力を持つウルトラマン1号で変身ヒーローにおけるタイプチェンジは1988〜89年放送の「仮面ライダーBLACK RX」が既に採用していた設定ですがティガのタイプチェンジは体の色が変わるだけじゃなくマルチ、スカイ、パワーとで担当スーツアクターが異なるという配慮もあって体の色が変わるだけで説得力を持たせる苦労も考えているようです
1話でいきなりタイプチェンジを披露してますがライダーは複数回に分けてフォームチェンジを披露してますが1話でいきなりタイプチェンジを披露している所はサービス精神旺盛。
 ウルトラマンは初代マンやエースなどに代表されるシルバー主体の体色に白く光る眼が特徴の「マンタイプ」とセブン、タロウに代表される赤い体色で眼がオレンジ色に光る上に少々くぼんでる「セブンタイプ」の2種類に大別されティガのデザインはいわゆる「マンタイプ」で赤と銀以外に紫を使っているところと頭部を削った造形は斬新です。けど、ライダーとは違ってウルトラマンの記号から大きく逸脱していないところは○。変身バンクにしても4話から初代でおなじみのパースを利用した変身も登場。これって昭和ウルトラマンを見た人にとってうれしい配慮?

 2話でヤズミ隊員がティガは3分間しか戦えないところやタイプチェンジのことをダイゴに説明するシーンがあるんですがウルトラマンが3分間しか戦えないところと時間切れになったら空飛んで去っていくところは昭和ウルトラマンを踏襲しています。
 で、巨人がウルトラマンと呼ばれることをユザレから聞くダイゴ。ダイゴは超古代人の末裔だから変身できるんだそうですが何でダイゴがウルトラマンになれるのかもちゃんと説明されてます。
 ティガから「ウルトラマン=M78星雲から来た宇宙人」という設定を排除しているウルトラマンが登場しますが(マックス、メビウスは昭和のフォーマットを継承しているが)、「ライダー=人間」としてしまった平成ライダーよりかは問題なし。昭和でも「帰ってきたウルトラマン」などに「人間ウルトラマン」の片鱗を見ることが出来るらしいですが、2話のユザレの台詞「(ダイゴは)光(ウルトラマン)であり人である」という台詞は「平成ウルトラマン=人間ウルトラマン」を象徴している台詞では?と思います。

 3話はイルマ隊長が主役(?)な話。ウルトラマンの存在をTVで公表したイルマ隊長だが、TVに出てたキャスターに何者かが乗り移りイルマに警告を発してきた・・というものでウルトラマンの存在を「人類を救い、導くものだ」と言う隊長。ウルトラマンの単語が出てくる必然性が2話ラストで登場してますが平成のライダーが仮面ライダーと名乗らない(一部除く)違和感よりはマシですよね。
 この回で登場するキリエロイドは初代のバルタン星人のオマージュだそうですが後半再登場するあたり印象深い平成の宇宙人だったのか?
 アクションシーンはというとライダーや戦隊のスマートなアクションを比較すると「まるでプロレス」ですね。3話のキリエロイド戦でマルチタイプが必殺光線を披露。マルチタイプ時の必殺光線は「ゼベリオン光線」と言うんだそうですが光線を放つ際のモーションなんて初代のスペシウム光線してます。
 5話はチーフ・ムナカタが主役な話。怪獣の死体が海に打ち上げられ、GATSが焼却作業に臨むが、怪獣が暴れだしたために倒すことに。で、ムナカタチーフが矢継早に怪獣殲滅のために指示を出していくが優れた指揮官振りを発揮してます。
 6話は技術者・ホリイ隊員メインだし、7話はレナが主人公でストロンガー=荒木しげるがレナの父親役で出演。TPC宇宙ステーションの前に現れた彗星と思われるもの。TPCのサワイの指示で彗星は地球に落ちなかったが、彗星の正体は宇宙船だった。宇宙船から現れたレギュラン星人はレナを捕らえ、ヤナセ技術仕官を脅迫し・・と言うのがあらすじ。荒木しげるさんと池田秀一さんがこの回でゲスト出演してますが荒木さんの方は顔を見ただけで「荒木さんだなぁ」とわかっちゃいましたね。

<ウルトラマンダイナ>
 羞恥心のつるの"おバカ"剛士主演と言うことで視聴。
 ティガから10年後の世界が舞台。人類は火星を中心に宇宙進出するようになり「ネオフロンティア時代」と呼ばれていたが「スフィア」と呼ばれる謎の球体が人類が宇宙進出することを快く思わないのか怪獣を送り込んできた。スーパーGUTSの新人隊員アスカ・シン隊員は光の力を手にしてウルトラマンになる力を授かり・・・と言うのが筋。

・OPはシルエットを多用したもので怪獣のシルエットはないが、この演出が使われたOPは「80」以来らしい。
・スーパーGUTSの副隊長格のコウダ隊員にフッ君こと布川敏和、技術者のナカジマ隊員役に石ノ森氏の実子・小野寺丈氏が出演。小野寺氏は仮面ライダーにも出演したことがあるがウルトラマンに出るとは驚き。他にも「アギト」に出演してた菊池隆則が訓練生時代のアスカのライバル役で、円谷浩がTPC総監・フカミの秘書的なミヤタ参謀役で出演。
・訓練中の強運が認められたのか、スーパーGUTSに入隊するアスカ。入隊時の抱負「決してあきらめない」と言うんだけど作品のカラーが出てます。
・見所である戦闘機などのメカニック。本作のガッツイーグルが3機に分離するところはウルトラセブンに登場するウルトラホーク1号を思わせます。
・ダイナではシリーズを通して現れる敵が存在するがこれはAのオマージュか?
・生身で怪獣に挑むアスカ。「決してあきらめない!」と言う気持ちが彼を光の巨人にした。それを見ていたTPCの総監・フカミは巨人を見てウルトラマンティガの名を出していたが、ティガと世界観がつながっていることがわかるし、過去にウルトラマンが活躍していたと言うことでウルトラマンの単語が出てくる必然性が出てて好印象。
1話と2話は前後編構成で2話冒頭で火星に現れた怪獣を撃退したウルトラマン。必殺光線のソルジェント光線のポーズ、やっぱスペシウム光線状態・・・で、怪獣が木っ端微塵になる演出はダイナミック。
・2話でマイが火星に現れた巨人に名前を付けようよと提案。マイは「ダイナミックだからダイナ」と提案。ナカジマが「ウルトラマンジャイアント」、カリヤが「ウルトラマンスーパーデラックス」と言ってたりするところは苦笑。けどアスカは自分がウルトラマンになったことに困惑気味。この辺はティガ2話を思わせます。
・3話は独断専行したせいでヒビキ隊長に怪我を負わせてしまったアスカ。自分が戦うだけの力を見せようとしてウルトラマンに変身しようとしたが変身アイテムは反応しない。「みんなを助けたい」という想いがなければ出来ないみたい。
・4話は地下の居住施設建設予定地に怪獣が現れた。その建設計画を提案した会社に協力してもらおうとするがアスカはその会社の社長と共に地下に閉じ込められた。と言う話で戦闘シーンではストロングタイプ登場。体色が赤になるところはティガ・パワータイプと同じで、基本形態のフラッシュタイプのバトルスタイルもダイナミックだったがストロングタイプもダイナミック。ラストで建設予定地が破壊されてしまっても「アリのようにあきらめず夢を叶えてみせる」(大意)と決意する社長の姿は作中でアスカがいつも言っている「決してあきらめない心」を示しているようだ。
・脚本スタッフの一人として戦隊の脚本も書いてる武上純希氏が関わっていて(武上氏は6話から参加)師匠筋にあたる藤川桂介氏が初代マン・セブン(マックスも)の脚本を書いているが奇遇です(武上氏、ダイナの他はガイア、コスモス、新セブンにも関与)

<ウルトラマンガイア>
 二代目一文字隼人役の高野八誠さんのブレイク作。
 OPは「仮面ライダークウガ」のOPを歌った元クリスタルキングの田中正幸氏によるもの。OPフィルムは戦闘機の出撃シーンとかが描かれ「ティガ」と同じような構成に。
 青年科学者の高山我夢がウルトラマンの力を授かって怪獣と戦う内容で本作の隊長(劇中ではコマンダー)・石室役には渡辺裕之さん、堤チーフ役に宇梶剛士が出演。防衛チームが今まで詳しく描かれており戦闘機のチームだけでも3つのチームがあるわ、陸戦チームに、レスキューチームに、海戦チームまであるという豪華さ。今回見た1巻収録分では戦闘機チームのひとつ「ライトニング」と陸戦チーム「ハーキュリーズ」しか登場してませんが。

 1話。大学の友人と光子加速器の研究をしていた我夢はウルトラマンと遭遇。ウルトラマンの言葉を我夢が言う辺り、昭和のウルトラマンとは直接的なつながりはなくてもウルトラマンの存在は有名なんだろうか?と疑ってしまう。で、我夢が通っている大学の名は「城南大学」。え?城南大学って仮面ライダーでしょっちゅう出てきてますが、ウルトラマンでも登場するとは・・・学生食堂で学友と食事しているところは大学生らしいです。
 大学へ帰ろうとしたところ怪獣と遭遇。怪獣が町を破壊するシーンはさすがレベルが高い。
 防衛チーム「XIG」が出動するが怪獣には歯が立たない。それを見た我夢が強い力を欲しいと願うと彼は光の巨人に。ガイアが着地するシーンでの大地が揺らぐ描写はリアル。さらに走るたびに地面が盛り上がるところもいい演出です。ガイアが怪獣と戦うシーンではガイア「俺はウルトラマンなんだ!」と人語を話しているシーンがあってこれにはちょっと驚き。というのもウルトラマンと言えば「シュワッチ」とかしか喋らないんで。
 2話。怪獣を倒したウルトラマン=我夢はXIG入隊を決意。XIGファイターのシュミレーションで楽しんでるシーンがあるが天才科学者と言えど年相応な反応を見せます。
 2話での戦闘シーンはチームハーキュリーズが登場。XIGの輸送機が他のチームのメカを輸送できるという描写も登場。変身シーンで初代マンでおなじみのパース人形を使ったバンクが登場してます。
 ガイアではウルトラマンと怪獣を追うマスコミの面々が民間代表の一角として登場。田端役はシャイダーこと円谷浩さん。
 他にもXIGのファイターチーム「ファルコン」のメンバーとして林隊員役に「サイバーコップ」出演者の故・塩谷省吾と塚守隊員役に「メビウス」にも出演した石川真が出演。
3話ではもう一人のウルトラマン「アグルが」登場。冒頭で我夢は光の巨人をウルトラマンガイアと命名。ここでもウルトラマンの単語が現れる必然性というものが出てる。変身アイテムを自作してしまうところはインテリタイプの主人公らしい。4話では我夢の友人が再登場してXIGに協力すると言う話で今回は我夢が自分で実戦参加します。
 
 ティガから「ウルトラマン=M78星雲から来た宇宙人」という設定を排除しているウルトラマンが登場しますが(平成でもマックス、メビウスは昭和のフォーマットを継承しているが)、「平成ライダー=改造人間ではない」としてしまった平成ライダーよりかは問題なし。昭和でも「帰ってきたウルトラマン」などに「人間ウルトラマン」の片鱗を見ることが出来るらしいですが、平成での「平成ウルトラマン=人間ウルトラマン」の概念が成功したのは昭和での成功があって成し遂げられたのでは?
 「ティガ」ではタイムカプセルに収められたメッセージの中に出てきたし、「ダイナ」では舞台が「ティガ」の世界観を継承した世界で、TPCの関係者が1話でウルトラマンの単語を出してました。「ガイア」でも我夢が1話でウルトラマンの単語を口に出してたりと平成のウルトラマンがM78星雲からやってきた宇宙人ではなくても「ウルトラマン」の単語が出てくる必然性というものがあるのが好感を持つことが出来る。リアリティを重視した結果「仮面ライダー」の単語を出さない平成ライダーよりもマシ。(平成ライダーでも一部の作品には「仮面ライダー」の単語が出てきたりするが)

大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年10月14日)
 横浜開港150周年を記念して作られた映画でもあり、昭和と平成のウルトラマンが一堂に会するという夢のような作品。
本作ではダイゴが主人公でウルトラマンの存在はTVの中の世界の物として捉えられてる世界が舞台。ダイゴは横浜市役所に勤める公務員。遅刻寸前で仕事場に着くと蜃気楼が出現し仕事場では話題に。蜃気楼のことを報じるニュースのシーンではシンジョウ=マユミが登場。彼女、「ティガ」では看護士だったが、本作ではニュースキャスターに。
 蜃気楼を見てからというものの、ウルトラマンと遭遇する夢を見たり、身近にいる人がウルトラマンになった夢をみるように・・・そのことを上司にからかわれるが、ダイゴの上司はムナカタチーフ=大滝明利さん。
 昭和勢の方もハヤタは自転車屋の店長、ダンはハワイアンレストランを経営し、郷は自動車屋のオーナーとして夢の車を作ることを夢見ているダンディなおじ様、北斗はパン屋を妻と娘とで経営。北斗は「A」本編でもパン屋の店員という設定だがこれはにやりとさせられます。
 アスカ・我夢はダイゴの幼馴染でアスカは横浜マリンスタジアムに勤務するボールボーイ、我夢は横浜マリンミュージアムで学芸員として勤務しててダンが経営するハワイアンレストランで談笑するのが日課になってるようです。アスカが野球場でボールボーイをしてる設定については「ダイナ」本編で野球ネタ多かったので北斗同様にニヤリとさせられますね。ある日、ダンに誘われてライブハウスへ。ダンディ4の方々が趣味にしてるのはハワイアンミュージックにフラダンスでライブハウスでフラダンスとハワイアンミュージック披露のシーンではビューティー4(昭和のヒロイン4人)がフラダンスを披露。よく見たらアキコさん(桜井浩子)って他の3人と比べるとポッチャリ系の人であることがわかりました。
 いつもどおり観光案内をしてるダイゴの前に本物の怪獣とウルトラマンが出現。ウルトラマンの正体であるミライと出会ったダイゴがミライの言う「7人の勇者」を探すくだりでミライがずれまくった発言をしてたのには苦笑。「空気読めよ」状態でしたね。
 7人の勇者が見つからずあせるダイゴとミライの前にまたしても怪獣出現。ミライはメビウスになって戦うことに。メビウスはパンドンをを殲滅したのは良かったがホッポリト星人の策略にかかりブロンズ像にされてしまった。その上怪獣軍団が現れて街は滅茶苦茶に。郷の奥さん・アキはおじいさんを助けようとして重傷を負ってしまった。町の人の中には怪我を負った人も多数いて医者が足りないという状況で夕子が進んで怪我人の介護を買って出た。夕子はTACに入る前は看護士だったがその設定を忘れてませんね。頼みのウルトラマンが戦闘不能になり悩むダイゴの前に現れた少女の言葉を受け、自分自身で答えを出したダイゴの手にはスパークレンスが。これは長野君の自前だそうです。(「ティガ」の撮影終了後にスタッフからプロップをもらって保管していたとか)
 ティガとなったダイゴの危機にアスカと我夢もウルトラマンに変身。ガイアは後半登場したV2で登場し、登場シーンが土煙を巻き上げて登場とTVそのままなのはうれしいところ。ティガとダイナってタイプチェンジできるんだし、タイプチェンジを使って怪獣と戦う展開も欲しかったか?怪獣軍団を倒した後怪獣の亡霊が合体して合体怪獣になるんですが・・合体怪獣登場のところでダンディ4がウルトラマンに変身。変身のバンクは例のパース人形使用ですが、劣化した物に関しては作り直し、パース人形のないウルトラ戦士は新規で作ったそうですよ。初代マンはショーとか客演時は大概Cタイプをベースにした着ぐるみを使うんだそうですが、今回の初代マンはAタイプで登場してます。ウルトラマン軍団対合体怪獣軍団とのバトルはほぼ(?)オールCGでしたがみんなの声援を受けて金色に輝くグリッター化で逆転ってところちょっと都合いいように思えますが相手がでかいのでアリ的な展開か?
 ウルトラマンを応援する群衆の中にカリヤ隊員=加瀬尊朗さん、ナカジマ隊員=小野寺丈さん、ゴンドウ参謀=亀山忍さんが登場してます。
 怪獣を倒してずらりと並ぶウルトラ戦士。昭和と平成の選ばれた戦士が揃うシーンは圧巻。ライダーじゃできないシチュエーションですからね。

 戦いの後ダイゴらは再び夢を追い求めることになり、ダイゴは宇宙飛行士に、アスカはプロ野球選手になった。入団したのは舞台が横浜なのかベイスターズでヒビキ隊長=木之本亮さんの監督が登場。昔に理論を立てた新型エンジンを作る科学者になった我夢を支えるのはかつてのライバルである藤宮。それからラスト・・念願のウルトラの星に向かう船が完成。日本丸を改造した宇宙帆船って感じで完成セレモニーが盛大に行われたが行進曲は初代のOP「ウルトラマンの歌」。ダイゴが船長となってたが帆船がウルトラの星目指して飛ぶところで終わり。

本作を簡単に言ってしまえば「夢はあきらめてはいけない」、「希望は必ずある」と明るいお題が掲げられてますけど良くも悪くもヒーロー番組ってのはこうあるべき的な内容ですよね。昭和と平成のウルトラマン夢の競演って所は「お祭り」という事で割り切ればいい訳なんですが、平成3部作の3戦士と昭和の戦士とメビウスとはこういう風でなければ共演できませんから。



雑談トップへ
トップへ