短い音 | 長い音 | 日本語で近い音 | |||
音節末 | 音節中 | 発音 | 発音 | ||
−ะ | −ั | a | −า | aa | あ |
-ิ | i | -ี | ii | い | |
-ึ | -ื | う | |||
-ุ | u | -ู | uu | 口を丸く尖らせての「ウ」(む・ぐ・ずを言う時の「う」の口の形) | |
เ-ะ | เ-็ | e | เ- | ee | え |
แ-ะ | แ-็ | แ- | 「イーだ!」の口で「エ」 | ||
โ-ะ | -* | o | โ- | oo | お (注:短い母音の後に末子音が続く場合、短い母音は省略されます) 例:โละด は ลดと記述されます。 |
เ-าะ | -็อ | -อ | 口の中に丸いものが入っているような感じで「オ」 (注:長い母音の場合、子音+อ+รの形の時、อは省略されます。) | ||
発音 | 音節末 | 音節中 | 発音 | ||
เ-อะ | เ-อ | เ-ิ | 日本語には近い音がありません。下顎を少し出すようにして「ア」に近い音を出す。大抵は「ウ」に聞こえます。 |
短い音 | 長い音 | 日本語で近い音 | |||
発音 | 音節末 | 音節中 | 発音 | ||
−ัวะ | ua | −ัว | −ว− | uua | ウあ |
เ-ียะ | ia | เ-ีย | iia | いあ | |
เ-ือะ | a | เ-ือ | a | うあ | |
ไ- ใ- |
ai | あい(ใの「あい」は少し上擦った感じ) | |||
เ-า | au | あウ | |||
-ำ | am | あム |
注意:どの本を見てもวの母音に[u]を当てていますが、実際には[]と読む場合もある為、一部วの付く音を[]にし、
下に括弧付きで、辞書等で採用している音を記述しました。最初はスラングと思っていましたが、[u]に読むとまったく通じない単語もあります。 また、声調変化のルールはย[i]ว[u]を末子音の平音節とみなし 、 カム・ペンの声調規則を適用して下さい。 |
短い音 | 長い音 | 短い音 | 長い音 | |||||
字母 | 発音 | 字母 | 発音 | 字母 | 発音 | 字母 | 発音 | |
ไ−ย
−ัย |
ai | −าย | aai | −าว |
aa (aau) |
|||
-ิว | iu | -ุย | ui | |||||
เ-็ว | eu | เ-ว |
ee (eeu) |
แ-ว |
(u) |
|||
โ-ย | ooi | -อย | i | |||||
−วย |
i (uuai) |
เ-ือย | ai |
短い音 | 長い音 | 短い音 | 長い音 | |||||
字母 | 発音 | 字母 | 発音 | 字母 | 発音 | 字母 | 発音 | |
ฤ |
r,rí,ra, r |
ฤๅ | r | ฦ | l | ฦๅ | l |
母音を表にまとめようと思い立って、何冊かの本をあたったんですけど、どういうことか、本毎に母音の分類の仕方が違う... 「結局頼りになるのは、タイのタイ国語辞典かなぁ。」て思って、辞書を開いたけど、母音一覧とか、子音一覧とか、そうゆう 親切なものが、どこにも見当たらない・・・。しょうがないので、一番判りやすくて、分類がすっきりしているものを、という ことで、部屋中の本を引っ掻き回して、やっとたどりついたのが、「簡約タイ語辞典(大学書林:松山納著)」。
この辞書、慣れないと引きにくいのが難点だけど、やっぱりこうゆう部分はしかりしていて、一番判りやすい。 基本的にこの辞書の分類をもとに、各本で納得できる説明がしてあるのを、ちょこちょこと摘んで説明を付け加えました。
それにしても、他のタイ語の読み書きをメインテーマにした本は、いったい何を参考にして母音を分類しているのか? 本毎に母音が部分的に抜けているし、母音の短・長って、声調を見るときに必要なものだけど、どれが短母音で、どれが長母音 にあたるのか? という記述が無いし、疑問は深まるばかり・・・。
他の本の場合、このページで挙げた「複合字母」を母音としてではなく、ย(i)ว(u)と いう末子音が付いたもの、「基本母音A二重母音」、「音節字母」を「複合母音/重母音」として紹介しています。
でも、良く考えると(i/u)の音って、まんま母音だと思うのですが、それを子音というのは無理があるような... ただ、声調のことを考えると、末子音と考えないと苦しいし....
母音とは何か? ということが問題なのでしょうが、「母音とは、有声音(声帯の振動が伴う音)の内、口の中で何物にも遮られずに発せられる音」なんて説明じゃチンプンカンプンだし。
まぁ、タイ語の発音を解説した本も、本毎に説明の仕方が異なるし、本毎に用語まで異なってるし、それに比べれば、母音の 分類の仕方が多少異なってもマイペンライなのですが・・・
しかし、この思いは日ごとに増していく。「タイ語の教材は、整備されていないのではないのか?」
たとえば、タイ語の「−วย」の複合字母の発音に関して、どの本を開いても[uai]と 発音記号を当てているけど、[uai]と発音しているタイ人は少数で、ほとんど耳にする事は無いみたいだし。しかもこの母音「きれい」とか「助けて」 とか日常良く使う単語に使用されている。本を書いた人は[uai]と発音記号を振りながら、それが実際に良く使われる音と違うことに 疑問を持たなかったのだろうか?それとも、何かスペシャルな法則でもあるのかなぁ・・・・
結局、タイ語の勉強って、自分の耳を頼りにタイ文字を読むことだったりして・・・・。