remove
powerd by nog twitter
 

●はじめに

声調記号を極める-目次へ
声調記号を付けた場合等の声調の変化の規則は、タイ語の教本毎に用語や分類の仕方・説明が異なります。 同じタイ語を教える本なのに、どうしてこうも用語・説明が異なるのか頭が痛いのですが・・・。
    ちなみにタイ語の声調変化の規則は下記の4つの要素で決まります。
     
  1. その音節の頭子音の種類 (高・中・低の3種類)
     
    詳しくは音の性質別子音一覧等を参照。 子音自体が声調をもつ子音は高子音に分類されます。
     
  2. その音節の末子音の種類 (平音節・促音節の2種類)
     
  3. その音節の母音の長短  (カムターイの低子音のみ)
     
    母音の長短に関しては母音一覧参照。
     
  4. 声調記号の有無
     
声調規則の項では、上記の2.の末子音の種類により、3.、4.の特徴で、頭子音別に表にしました。
この分類以外に、本により1つの表にまとめてあるものありますが、結果的には同じ声調で読むことが出来ます。
その為、どちらの表を使うかは、どちらが判り易いかになるのですが、2つに分けた方がすっきりするので、そちらの方を採用しました。
 
蛇足ですが、末子音の分類に関しては、用語が乱れ飛んでます。
  1. 平音節または開韻 生語と分類している末子音(日本語の「ん」の音に相当)と、[i]/[u]/[-]で語尾が終わるもの。
     
  2. 促音節または閉韻 死語と分類している末子音。










 

●声調記号一覧

声調記号を極める-目次へ
    声調記号には下記の4種類の記号を使用し、子音の上に付けてその音節の声調を表記します。
    記号自体を呼ぶ場合は、タイ語では、符号[mái]という名詞の後ろに、「1等の」という数詞を続けて呼んでいます。
     
  1. 第一声調符 第一声調符 タイ語での呼び名:[mái-èek]ไม้เอก
     
  2. 第二声調符 第二声調符 タイ語での呼び名:[mái-thoo]ไม้โท
     
  3. 第三声調符 第三声調符 タイ語での呼び名:[mái-trii]ไม้ตรี
     
  4. 第四声調符 第四声調符 タイ語での呼び名:[mái-càttawaa]ไม้จัตวา
     
















 

●カム・ペンの声調規則

声調記号を極める-目次へ
末子音が余韻のある音で終わる音節(平音節)。または、長母音で終わる場合の声調変化の表
声調

頭子音の種類
平音 低音[\] 下音[∧] 高音[/] 上音[∨]
低子音 何も付けない。 存在しない 第一声調符を付ける。 第二声調符を付ける。 存在しない
中子音 何も付けない。 第一声調符を付ける。 第二声調符を付ける。 第三声調符を付ける。 第四声調符を付ける。
高子音 存在しない 第一声調符を付ける。 第二声調符を付ける。 存在しない 何も付けない。
   ●カム・ターイ声調変化の規則表へ 促音節または短母音で終わるもの









 

●カム・ターイの声調規則

声調記号を極める-目次へ
末子音がピッタと止まってしまう音で終わる音節(促音節短母音で終わる場合も促音節です)の声調変化の表。
声調

頭子音の種類
平音 低音[\] 下音[∧] 高音[/] 上音[∨]
低子音 短母音 存在しない 存在しない 第二声調符を付ける。 何も付けない。 第四声調符を付ける。
長母音 存在しない 存在しない 何も付けない。 第二声調符を付ける。 第四声調符を付ける。
中子音 存在しない 何も付けない。 第二声調符を付ける。 第三声調符を付ける。 第四声調符を付ける。
高子音 存在しない 何も付けない。 第二声調符を付ける。 存在しない 存在しない
   ●カム・ペン声調変化の規則表へ 平音節または長母音で終わるもの