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〜スティールチャレンジ風競技参戦記〜

GBCS第7戦 Steel Challenge参戦ヨタ話(2)




ステージ1のレイアウト。左側の4枚をヒットした後、
右のストップターゲットを撃つ。シンプルだが、
基本的な技術の差がモロに出る!

スティールはお祭りだ!!

 さあ、いよいよ本戦の始まり。数枚の金属ターゲットを可能な限り早く撃つ、という極めてシンプルなルールは、初心者にも馴染みやすい。初めは速く撃つことにとらわれて無駄弾を使うことが多いが、それでは勝てないことに気づいたときが、本当のスティール道の始まりだ。外さずに、確実に撃てるスピード────安全速度をどうやって上げていくか。数ストリング撃つことが、逆に「一発勝負では勝てない」状況を作り出している。

 そういうシリアスなことは抜きにしても、スピーディーな展開は見ていて面白いし、ターゲットをヒットすると派手に金属音がするので、連射音と合わせて相当にハデ。この雰囲気は何かに似ている・・・と思ったら、「お祭り」だった。ビアンキを撃つときは胃が痛くなるが、今日は思う存分楽しんで帰ることにしよう!

□□思わぬ、苦戦□□

 どうも、最近のぼくは情けない。練習中のヒット率が低いのだ。どうしても3枚目くらいにミスターゲットが出る。疲れてるのかな・・・。そんなことを思いながら、前日も練習していたら、ダットサイトの視野の中で、弾道がギョッとするような反れ方をした。う、う、う、ウソやろ!?

 あわててペーパーターゲットをセットして、グルーピングをとる。6メートルからスタンディングで放った6発は、直径10センチのサークルいっぱいに散らばっていた。なんじゃこりゃ。バレルもクリーニングしたし、パワーソースはエアーにしたから安定しているはず。ということは・・・スライドを揺すってみると、カタカタいっている。

 特別なトラブルではなく、単なる消耗。スライド周りを中心にガタが出て、精度低下が起こっていると結論した。スライドを交換するだけで解消するのか?これまで飽きっぽく次々と相棒を取り替えてきたぼくには、初めての経験だ。恥ずかしいことだけど、このチャンピオンシップほど使い込んだはGUNはこれまでなかったのだ。

 カスタムの真価は、その性能をいかに安定して発揮させるかにある。長く使い込んでもタレない性能。それは、どちらかといえばシューター側の管理能力の問題で、普段からのデータ取りが必要だ。特に耐久性に関しては、十分な練習をして、実際にトラブル出しをしてみないと判らないこともある。こればかりは経験の差だな。

 言い換えれば、ぼくもようやく本格的マッチシューターの端っこに加わったということ。・・・だと思いたい(笑)。

 前回まで使っていたワルサーの軽量ダットサイトをやめて、サイトロンにしたのも結果的には失敗。レンズ位置が低くてダットも鮮明なのはいいが、やはり重量と視野の狭さはどうにもならない。ただし、チューブ型の利点もある。C−MOREやワルサーのような1枚レンズの開放型ダットサイトは、初心者はダットを見失いやすい。サイトロンやプロポイントみたいなチューブ型だと、視野周辺の「欠け」を利用してGUNの方向を修正できるので、ダットが視野から逃げることを防げるわけだ。

 ワルサーはY田復帰のために進呈したので、とりあえず今回はこれで行く。どのみちオプションターゲットは狙えないので、確実に行くことにする。次回は・・・ちらっと頭のスミに新カスタムの姿が浮かんだ。スライドはABSにしたいが、ヘヴィウェイト素材に比べると摩耗が早いような気もするな。

□□STAGE 1□□

 左側にある4枚のプレートを撃ち、最後に右側のストップターゲットを撃つ。最後にストップを撃つというポイントさえ守れば、あとはどんな順序で撃ってもかまわない。序盤ということで、シンプルなプレイト配置。リズムに乗るとかなりのタイムが期待できる。ここでタイムをのばせないと、後々まで気分が悪い。

 コールされて、3つあるうちの中央のボックスに入る。後の2つは、移動があるセカンドステージ用なのだ。

( えー、GBCSではクラス別に進行し、タクティカルクラスが全員終わってからオープンクラが始まり、その後リボルバクラスに移る・・・という具合なので、複数クラスにエントリーする選手は時間をおいて各クラスで撃つことになります。そのまま文章にすると煩雑なので、ここではぼく自身の参戦記を両クラスまとめて書くことにします。)

 まずはタクティカルクラスから。レンジマスターに断って、腰の後ろ近くにつけたエイカーのホルスタからGUNを抜き、ターゲット上をトレースする。コンプのついたアイアンマッチもどきなので、抜くのは大変だ。マグは腰のマグホルダーに入ったままだ。"Load and make ready."のコールでマグをインサートし、チャンバーに初弾を送り込んでセフティをかけた。そのままホルスタに差す。エアーのホースをドロウの抵抗にならないようにさばいて、ハンズアップに入る。

"Shooter's ready." "Stand by !"

スティールでは、ビアンキとコールの仕方が違う。ぐーっと最初に撃つプレイトを睨む。 「ぷぅぉ〜ン!」というブザーとともに右手を腰に回してGUNを抜き出した。ついいつものクセでプレイトに焦点が合いそうになるところを、ぐっとフロントサイトに視線を持ってくる。

 ここでちょっとズルをして、左目をつぶってしまうのが今回の作戦。本来なら「オープンサイトも両目を開けて撃つべし」なのだろうし、プロシューターもそうやって撃っている。しかし、練習の段階でやってみたら、これが全然当たらないの。生まれてこの方、オープンサイトのGUNをレーススピードで撃った事なんてないので、フラッシュサイティングのテクニックも当然持ってないし。

 うう、カッチョ悪ぃ。でもよりベターなタイムを出せる方法を選ぶのが競技者としての本道だろう。よって、タクティカル初参戦の今回は開き直って撃つのだ!ついでに、どうしてもベテラン勢に比べると初弾が遅いから、しっかり狙ってミスを無くすことでタイムを安定させる作戦だ。終わってみれば平凡なタイムだが、まぁこんなもんだろうというデキ。

 当初はスーパーグレイド1用のABSスライドを搭載する予定だったのに、規格の違い等の問題もあってハイキャパ用HWにしたわけだが、連射するとやはりキックが強い。タクティカルクラス=実用銃クラスというイメージから、グリップセフティもキャンセルしてないし、トリガープルも初期ハイキャパの重いアレのままだ。その辺をいじって練習量を確保すれば、けっこうイイ線いけるかも♪

 そして、問題のオープンクラス。不調なのがわかっているせいか、あまり緊張はない。新調したサファリランドのベルトとビアンキのホルスタの相性が悪くて、ちょっとグラグラする。ま、問題は別にあるのでよしとするか。この状況でどこまで戦えるか・・・自分でも楽しみだ♪

 ブザーでチャンピオンシップを抜き、最初のプレイトを狙う。と、いつもならプレイトのセンターにビシッと留まるダットが、何もない空間に浮かんでいる。2センチも下だ!

「うぉーっとっとっ!!」

 半ばパニックになりながら狙点を修正し、1発、2発、3発・・・ミス!落ちついてリカバー。練習であまりにも外したので、これも練習通り。今回はオープンクラス参加者が増えて、しかもみんなメキメキ腕を上げているので、ステージ順位もこれまた予想通り。悲しいけど、すべて予定通りの進行じゃ。わははは!

 

柴牛さん、今回はマルイのアイノックスで参戦。初のメッキものとは思えない美しさ、さすがはマルイ。相変わらずよく当たります。・・・もう、パラドには戻れない!?

ジル・ビル・27さんは、愛用の初期ハイキャパ使用。地味ですが、細かいところまで手が入っていて、よく当たります。でも、近々新型を導入するんだとか。今日の目標は?「飲まずにヤる!!」

とて20さんは、さすがの強さ。グッと腕を曲げたフォームが印象的ですが、毎回きちんと同じフォームなんですねー。ぼくは・・・毎回違うの(苦笑)。とてさんはサイトで狙うというより、「姿勢で狙う」という感じ。わかるかな?

ちゃれたさんは、マルイのベレッタを何挺持ってるんでしょうか。今回はニコイチで、ハーフシルバーを作って参戦。スライド周りが銀色って、結構好きです♪

「義のない会社の作ったGUNは使わない!」とEDGEにこだわるカラスさん。うーん、漢(おとこ)やね。某俳優にも似ているハンサムガイです。

○福嬢のシュート!ニコニコ笑いつつ、確実に仕留めていきます。なので、総合的に侮れないタイムを出すわけ。今日、彼女の餌食になるシューターは誰!?

ルシファ@管理人です。GUNは偽アイアンマッチ。オープンサイトの銃がなかったので、手持ちのオプティカルマッチに余ってたパーツを組み込んでみました。うーん、オープンサイトって難しい・・・。

毎回ジル・ビル・27さんと死闘を繰り広げているO.B.1さん。ここんところ勝っているので、今回も気迫タップリ。「かかってきなさい!」

M1911さんのハンズアップ。‘タクティカルの鬼’といわれるこの人を、やっつけたい!愛用のマルイベレッタは、撃ちすぎで耐久テストみたいになってきました。

親方スタンバイ完了!息子さんにGUNの扱いやゲームを教えているそうで・・・なんだかアメリカ人の親父みたいでエエですね♪

「シュバッ!」たかさんのドロウ。遠征も経験して、一回り大きくなったような・・・。昔はお笑い部門だったって本当ですか!?

rx78さんは、とにかくスキのないシューティング。自分のスタイルが出来ている人って、やっぱり強い!あれ、集光アクリルサイトだ。ズルいぞズルいぞ!・・・ま、同じGUNを使っても、私にはあのスピードでは撃てませんが。今回は写真担当ということで、この1枚のみ。

ギャラリー兼シューターの待機席。こんな感じでワイワイやってます。「ええぞー、もっとハズせー!!」ヤジは大きな声でハッキリと!!ご遠慮下さい(笑)

ついに秘密のベールを脱ぐ!ジル・ビル・27さんのオープンクラス用カスタムの登場・・・あれ、タマが出ない!?練習の時に出なかったトラブルが、何故か本番で出る。マッチには魔物が棲んでる!?

大工さんは、2年ぷりのシューティング・・・ってウソや!絶対ウソや!!と叫びたくなるくらい上手い。しっかり身体に覚えさせた技術って、そう簡単には忘れんものなんでしょうね。スーパーグレイドTに多分プロポイントU。上手い人は最新の装備じゃなくても十分強い!くーっっっ。

ルシファ@管理人。不調のオープンクラスです。ミスした瞬間って、世界がグラリとするような感覚が・・・昔のコンバット誌にこんな写真がちょくちょく載っていましたね。

ちゃれたさんは愛用のベレッタにワルサーのダットサイト。いいなー、ぼくもワルサーにすればよかったなー。

とて20さんがストップターゲットを撃つ!シュッとスイングしてピッと止まる。そういうキレのある動きが要求されます。

気を取り直してジル・ビル・27さんのオープンクラス用カスタムの登場!うん、今度は調子良さそうです。「いやー、ヨメさんに怒られながら作ったかいがありました♪」よく当たります!

親方、急遽リボルバクラスにも参戦。相棒は、何と花田商店さんがデモ用に持ってきていたマキシのトーラスの長いヤツ。
親 方 :「ありゃ、サイトも調整してないから当たらんなー」
花田商店:「気合い入れて撃ってくれんと、デモにならんやないかー!」

リボルバクラスでは、6発撃つごとにリロード「動作」を要求されます。マルイやタナカの多弾数モデルではマネだけでOK!タナカユーザーのちゃれたさんのリロードは電光石火!!
とて20&たか:「ずるい・・・」

たかさん、リボルバに目覚める!カート仕様のマルイM19を、驚きの速さで撃ちます。上手い。上手いぞー!

「ぱきゅーん!」おおっ、スゴい反動だ!「ぱきゅーん!」でもなんだか不自然なリコイルですが?「ぱきゅーん!」あれ、これってヘンタイクラスなんですね。「ぱきゅーん!」ヘンタイクラスってこういうことするんだ・・・・。「ぱきゅーん!」ねぇ、聞いてます?「ぱきゅーん!」
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